フォト
無料ブログはココログ

« 田中将大の楽天復帰に続き、平野佳寿はオリックスに復帰。他球団はどんどん強くなるけれど…。どうなる!?10年目の栗山ファイターズ | トップページ | 安田猛さん、逝く。 »

2021年2月14日 (日)

球団はお金には困っていない!?-2021年十二球団外国人選手契約事情。

Adsc_0652
NPBでは昨年、新型コロナウイルス禍によって公式戦が143試合から120試合に縮小された。それにより入場者収入などを見込めるホームゲームが7172試合から60試合にと1割以上減少した。なおかつ開幕当初は無観客試合で行われるなど各球団ともに経営的には大打撃。入場者数の減少を球団の収入減のバロメーターと考えて拙blogでは昨年1115日付けでNPB公式戦終了。入場者数は前年比18%にとどまる。と普通に公式戦が143試合行われた一昨年との比較を試みた。球団の収入はチケット収入だけではないが、主催試合での入場者数が前同比18%(注.前年比18%減ではない。前年比18%だった)では球団として大幅な収入減だったことは明らかだろう。


しかしそれでも昨年の選手の年俸には手を付けず。このオフにも減額制限の見直し等が行われずあくまで野球協約を変えない範囲での契約更改が行われた。そうなるとコストダウンの余地は外国人選手の人員削減くらいかということで各球団の外国人選手事情を調べてみた。




Cdsc_3654
10日に『週刊ベースボール』の選手名鑑号が発売された。各球団の支配下の外国人選手人数を昨年、同じタイミングで出た選手名鑑号と比較してみた。

◆ 
十二球団支配下外国人選手比較表

2020年⇒2021年
ホークス 9人⇒8人
マリーンズ 5人⇒5人
ライオンズ 5人⇒5人
ゴールデンイーグルス 6人⇒5人
ファイターズ 5人⇒5人
バファローズ 6人⇒5人
ジャイアンツ 5人⇒8人
タイガース 8人⇒8人
ドラゴンズ 5人⇒7人
ベイスターズ 6人⇒5人
カープ 7人⇒6人
スワローズ 5人⇒5人

偶然だと思うが人数はどちらも72人。ただ選手名鑑号に記載されている推定年俸の合計で比較すると2020年の合計97億300万円から2021年は94億9800万円に減っている(注.2020年の選手名鑑ではマリーンズのチェン・グァン・ユウの年俸が未記載。2021年はライオンズのエルネスト・メヒアが未公開)。敗戦処理。が煽るほどにはNPBの各球団は少なくともお金には困っていないのだろう。


新型コロナウイルス禍に伴う特例として一軍に登録できる外国人選手の人数が5人なのは今季も継続される。全ての球団が現時点で5人以上の外国人選手を支配下で所有している。逆に驚くべきは昨年。この時点ではまだ新型コロナウイルス禍を想定していた訳ではなく、一軍に登録できる外国人選手の人数が例年通り4人だったにもかかわらず、全球団が5人以上、支配下で外国人選手を所有していたのだ。敗戦処理。は一軍に登録されない外国人選手に払う年俸を無駄金と定義し、拙blogでは昨年1月8日付で無駄金!?必要経費!?-一軍枠4人を超えて外国人選手と契約するリスクとエントリーを立てて一昨年の実績で“無駄金”の実態を表した。


結果は最も“無駄金”が多いのはホークスで、一軍に登録されていない外国人選手の年俸合計が11億1288万円。次いで2位がジャイアンツで5億6183万円だった。この両球団が2019年の日本シリーズで日本一を競った両球団だったことから、敗戦処理。のツイッターに「無駄金と言うより必要経費なのでは?」という意見が出た。ホークスの11億には一度も一軍に上がらなかったデニス・サファテの推定年俸5億円が含まれており、サファテが故障で出場出来ないとの前提でさらなる外国人選手を獲得すれば“無駄金”は増える道理だ。因みに十二球団全球団が1億円以上の“無駄金”を発生させ、合計では40億955万円。


なお、同じ計算方法で2020年を計算するとホークスは二年連続トップで金額は16億433万円とさらに跳ね上がった。十二球団全体では40億600万円で微減であるにもかかわらずだ。

【計算方法】
無駄金=推定年俸÷その球団(もしくはその選手)の全日数×一軍登録されていない日数。

因みに2020年の無駄金ランキングを計算してみた。

1位 16億433万円 ホークス
2位 3億3837万円   ゴールデンイーグルス
3位 2億9145万円   タイガース
4位 2億6550万円   カープ
5位 2億6263万円   バファローズ
6位 2億5858万円   ジャイアンツ
7位 2億5798万円   マリーンズ
8位 2億1589万円   ドラゴンズ
9位 1億6361万円   ファイターズ
10位 1億5977万円  ベイスターズ
11位 1億1497万円  スワローズ
12位 7292万円 ライオンズ

お手数ではあるが、上述のリンクからたどって2019年と比較されたい。


ただ、上述した様にこの金額は“無駄金”ではなく“必要経費”だという見方もある。であれば、一軍外国人枠が5人であるにもかかわらず、この時期に既に5人を超える外国人選手を支配下選手としてかかえる球団はその超える選手に払う年俸を必要経費と考えているのだろう。例えば、6人在籍している球団では最も年俸が安い選手を6人目の選手=必要経費と考えて上記の“無駄金”から6人目以降の選手の年俸を引き、必要経費を除いた本当の無駄金を算出してみる。

【計算方法】
本当の無駄金=推定年俸÷その球団(もしくはその選手)の全日数×一軍登録されていない日数マイナス5人を超えて支配下の外国人選手を抱えている球団の高年俸ランク6位以降の選手の年俸合計。

例えば支配下選手登録9人外国人選手をかかえるホークスでは上記の16億433万円から年俸上位6位~9位の合計4億7500万円を引いた金額になる。

1位 11億2933万円  ホークス
2位 2億9337万円 ゴールデンイーグルス
3位 2億5298万円   マリーンズ
4位 2億4370万円   カープ
5位 2億4308万円 ジャイアンツ
6位 2億1589万円   ドラゴンズ
7位 1億9663万円   バファローズ
8位 1億6361万円   ファイターズ
9位 1億4845万円   タイガース
10位 1億2477万円  ベイスターズ
11位 1億1497万円  スワローズ
12位 7292万円 ライオンズ

ゴールデンイーグルスの場合はシーズン開幕して早々にジャイアンツに移籍したゼラス・ウィーラーがゴールデンイーグルスに在籍している間には一日も一軍登録されていないので推定年俸2億円丸々が無駄金扱いになっているので金額が伸びている。


必要経費分<!?>を差し引いても十二球団合計で31億9970万円が発生するシミュレーションになる。入場者数はわずか前年比18%で収入が激減しているのは明らかなのに、選手の年俸は協約で定めた範囲でのみ交渉し、だとするとコスト減の“財源”となるだろう外国人選手の年俸も思い切って減らした様子はない。NPB十二球団はお金に関してはさほど危機感を持っていないのではないかと推測せざるを得ない。


外国人選手に関してはいまだ来日の目処が立っていない選手がいると言われている。新たにコロナ特例を設ける話し合いがこれから行われる様だが、昨年で懲りずに今季も無駄金覚悟で外国人選手を多く雇い、多くのお金を支払っている。


赤字に関しては親会社が補填するのが一般的と言われるが球団の親会社も大企業であっても新型コロナウイルス禍で打撃を受けていることには変わりあるまい。これを契機に2004年の球界再編騒動の様な嫌な思いを再びしたくないのでこれまでいろいろと警鐘を鳴らしてきたつもりだが、決して皮肉でなく杞憂に終わるのならその方がありがたい。

« 田中将大の楽天復帰に続き、平野佳寿はオリックスに復帰。他球団はどんどん強くなるけれど…。どうなる!?10年目の栗山ファイターズ | トップページ | 安田猛さん、逝く。 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 田中将大の楽天復帰に続き、平野佳寿はオリックスに復帰。他球団はどんどん強くなるけれど…。どうなる!?10年目の栗山ファイターズ | トップページ | 安田猛さん、逝く。 »

2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック