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2021年1月14日 (木)

【2021年野球殿堂入り通知式】川島勝司氏、佐山和夫氏が特別表彰委員会で新たに野球殿堂入り。競技者表彰委員会は23年ぶりに殿堂入り該当者なし。

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今日14日、本年度新たに野球殿堂入りを果たした二名が発表された。アトランタ五輪で野球日本代表監督を務め、銀メダルを獲得した川島勝司氏と、野球史を扱ったノンフィクション作家で日本高等学校野球連盟顧問の佐山和夫氏が特別表彰委員会で殿堂入りと選ばれた。


一方、競技者表彰委員会においてはプレーヤー表彰では昨年に続いて規定の投票数を獲得した候補者がいず、またエキスパート表彰では2015年以来6年ぶりに規定の得票数を獲得した候補者がいず、ともに該当者無しとなった。競技者表彰委員会からの殿堂入りがいないのは1998年以来23年ぶり。プレーヤー表彰、エキスパート表彰の制度になってからともに殿堂入りが出なかったのは初めてだった。

 

 

 



近年、敗戦処理。は幸いにもこの野球関係者にとって最高の栄誉といえる野球殿堂入りの通知式を現地である野球殿堂博物館から生で観ることが出来たが、今回は昨年の時点でオンライン開催が発表されていたのでZOOMアプリを利用して通知式の様子を見物させてもらった。


上述の川島勝司氏の挨拶が、音声がミュートになったままで始められるなどオンラインならではのハプニングがあったが、先ほどまで行われていた。


初めて野球殿堂博物館現地で見物した時に、仕事を休んで行ったので私服で行ったら完全に浮いてしまったのでそれ以降スーツ姿で行っていたが、今日はオンラインなのでくつろいだ姿でいたらZOOMの画面に時折映る他の参加者はスーツ姿でマスクをしている方が多かった<>。一ファンに過ぎない者と、仕事として取材している方の心構えの差であろうか!?


文末に過去に敗戦処理。が参加した殿堂入り通知式へのリンクを貼っておくが、例年のように野球殿堂博物館に出向いた訳ではないので、一歩足を運んだ瞬間に誰が殿堂入りを果たしたのかわかってしまうサプライズ<!?>こそなかったが、開始直前にメールで配布される資料を見て、今回は競技者表彰としての新たな殿堂入りがいないことを知っていささかがっかりした。


現役を引退してから5年を経過し、かつ21年未満の有資格者の中から選ばれた30人の候補者を対象に、野球報道に15年以上携わっている363人が投票して決める(一人当たり最大で7人連記)プレーヤー表彰では358人が投票し、有効投票の75%以上の投票を集めれば殿堂入りになるのだが、最高でもスワローズの現監督、高津臣吾72.3%(259票。当選必要数の269票に10票不足)だった。昨年からの候補者19人のうち、前回より得票数を増やした人物が誰もいず、高津でも昨年と同数。得票数で第3位となったアレックス・ラミレス前ベイスターズ監督の233票が昨年と同数で他の17人は全員昨年より得票数が減ったそうだ。新たに候補者に選ばれた元ドラゴンズ投手の山本昌244票(第2位、得票率68.2%)や元ドラゴンズ監督の谷繁元信138票(第6位、得票率38.5%)を始めとする11人の新顔との間で票数が割れたのが、誰も75%に達しなかった理由だろうと、競技者表彰委員会代表幹事の永瀬剛太郎氏が説明した。


20人の候補者を選んだエキスパート表彰に関しても永瀬氏が報告。こちらも75%に達した候補者がいなかった。最多得票は95票を集めた元タイガースのランディ・バース70.9%。こちらは昨年より多くの票を集めたのだが当選必要数に5票足りなかった。そしてこれに次ぐのが同じく元タイガースで73票を集めた掛布雅之54.5%。49票を集めた元ファイターズ監督の大沢啓二さんで36.6%だった。


競技者表彰で外国人選手が選ばれたのは過去にヴィクトル・スタルヒンさんと与那嶺要さんしかいない。ラミレスとバースが最も近道にいるようだがなかなか必要な得票数を得られない。ブーマー・ウエルズがエキスパート部門で、タフィ・ローズがプレーヤー部門でそれぞれノミネートされているがまずはラミレスとバースなのだろう。外国人選手は日本人選手に比べて日本での活躍期間が短いというハンディがあるが、日本だけで2000本安打を達成し、ベイスターズの監督としてもリーグ優勝こそ出来ていないが日本シリーズまで進出した功績は日本人選手に負けないと思うのだが…。


続いて特別表彰に関しては池田哲雄議長から説明。候補者の人数を昨年と同じ8人にするために、昨年殿堂入りを果たした2人と、昨年まで候補者であった水島新司氏が本人の意向で候補者から辞退されたので新たに3人を選んだとの説明があった。水島氏に関しては拙blogでもぜひ殿堂入りを果たして欲しい人物として票数を追っていたが、漫画家としての引退とともに何故か本人からの辞退の申し出があったという。因みに水島氏は自身の作品やそのキャラクターの二次利用を嫌っており、多くのオファーを全て断っているそうだ。


漫画作品として多くの野球ファンを開拓し、プロ野球選手となった野球少年にも多大な影響を及ぼした人物としてこういう人も野球殿堂入りとして讃えるべきだと思っていたが、本人から辞退の申し出があったとは残念だ。


因みに新たに候補者となったのは金子鋭氏、尾藤公氏、有田辰三氏の三人。一人だけ何をした人かわからず<>、慌てて調べたら軟式球の開発に携わった方だそうだ。まだまだ勉強不足だ。


金子氏がまだ殿堂入りを果たしていなかったとは意外だ。おそらく明日15日の各スポーツ紙にはこれまでに野球殿堂入りを果たした人の一覧が出るだろう。それぞれ何をした人か、簡単なプロフィールが併記されると思われるが、誰とは言わないが“第○代コミッショナー”とだけ書かれる人がいると思う。つまりは失礼ながら日本のプロ野球でコミッショナーを務めたという肩書きで選ばれた人もいたのだ。


確かに日本のコミッショナーはプロ野球界のトップでありながら指導力に乏しくコミッショナーとして実績を残した人が少ないからファンから見て野球殿堂入りに選ばれなくても不思議でない人も多い。しかし金子元コミッショナーは昭和53年の日本シリーズ第7戦では判定に延々と抗議する上田利治監督をなだめるためにグラウンドまで足を運ばされたり、“江川問題”に振り回されたりした人だ。敗戦処理。と同年代の野球ファンにとっては良くも悪くも“最も仕事をしたコミッショナー”なのだ。だが残念ながら今回の14人の投票でも1票しか入らなかった(他の二人はともに0票)。


こちらも14票の75%が殿堂入りの必要要件で上述の通り川島勝司氏が92.9%にあたる13票、佐山和夫氏が85.7%にあたる12票を得た。因みにこの二人に次ぐ次点がNHKの朝のドラマでも話題になった古関裕而氏だったが35%にあたる5票しか得られなかった。必要な11票の半分にも満たなかったのは残念だ。


永瀬代表幹事、池田議長による各部門の説明のあとは顕彰者の挨拶。先に挨拶を行った川島氏はヤマハの本社からのリモート出演。上述したようにマイクがミュートになっているまま話し始め、最初は何を言っているのはわからなかった。敗戦処理。も人のことを言えないが、ZOOMは難しい<苦笑>


アトランタ五輪の日本代表監督だった川島氏は、同五輪での決勝戦に触れていた。2対6のビハインドから松中信彦の満塁本塁打で同点に追いついた時の感動を語っていたが、敗戦処理。も当時仕事中ながら速報を聞いて歓喜したのを覚えている。このあと、同点に追いつかれて本気になったのかキューバ打線に打ちまくられて、終わってみたら大敗だったことを覚えている。1996年のアトランタ五輪は野球日本代表としては最後にオール・アマチュアで臨んだ大会だった。


決勝戦でキューバに敗れて惜しくも銀メダルに終わったが、以後、プロが加わった三度の五輪では決勝に進出できておらず最高でも銅メダルだ。五輪で代表監督を務めた人が野球殿堂入りを果たすのは松永怜一氏、山中正竹氏、星野仙一氏に次いで4人目(長嶋茂雄を含めれば5人目)。オールプロで球団からの人数制限なしで人選したのにメダルを獲れなかった人でも殿堂入りを果たしているのだから…以下略。


続いて佐山氏が挨拶。野球の経験はボール拾いの役くらいと謙遜されていたが、野球史をわかりやすく伝えるノンフィクション作家としての功績が認められたようだ。ニグロリーグの伝説のサチェル・ペイジ投手を描いた『史上最高の投手はだれか』、日米の野球史に関する『野球とクジラ』等の著書で野球史の発信という形での評価のようだ。


顕彰者の挨拶に続いては顕彰者に関わりが深い人によるお祝いのスピーチ。佐山氏のお祝いに登場した田名部和裕氏は佐山氏が高野連の顧問を務めていた時代の理事。二年前のこの席で殿堂入りした脇村春夫元高野連会長の祝福にも登場された方だった。


このあとはマスメディア対応となったのでZOOMでの参加は終了。本音を言えば生で観たかったがこればかりは仕方ない。会場にいればマスメディアへの対応の時も会場に残ってちゃっかり聞くこともできたかもしれない。前タイガース監督の金本知憲が選ばれた時には本人を間近で見た時の、オーラとも異なる威圧感のような雰囲気に圧倒されたし、ゲストとして参加していた杉下茂さんを記者が囲んでいろいろ聞いているのをたまたま席の近くだったのでしっかり聞いてしまったこともあった。


新型コロナウイルスの猛威はいっこうに終息の気配がなく、プロ野球は2月1日からの春季キャンプを予定通り始めるというが3月の公式戦開幕を予定通りに迎えられるのかわからない。今年もファンとして我慢を強いられるのか?


個人的には毎年1月に当たり前のように参加している行事に参加できない。今回のリモート参加はまだマシな方かもしれない、と考えるしかない。最後になったが、野球殿堂入りを果たした両名とその関係者の皆様、本当におめでとうございます。

【参考エントリー】
田淵幸一氏らが新たに野球殿堂入り
(2020114日付)

立浪和義氏、権藤博氏、脇村春夫氏が新たに野球殿堂入り。
(2019115日付)

“人の噂も七十五日”!?原辰徳氏らが野球殿堂入り
(2018115日付)

星野仙一ゴールデンイーグルス副会長らが殿堂入り-2017年度野球殿堂入り発表。
(2017116日付)

野球殿堂に入れて表彰されるべき人が漏れていないか!?
(20181216日付)

 

 

 

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コメント

こんにちは、ちょっと前の記事へのコメントになりますが、野球殿堂の件について。
私は現在50代半ばなので、おそらく敗戦処理。様とはそんなに年代は変わらないと思います。

金子鋭氏が候補になっていたということですが、江川事件の当時、
中学生のカープファンの私からすると、一旦は巨人の訴えを却下しながら
それをすぐに覆してしまったということで、相当印象は悪かったです。
ただ、その後、江川事件についていろいろ書かれたものを読むと、
どうも、その当時の巨人は本気で新リーグを作ろうとしており、また、
巨人人気を当て込んでそれについていこうとする球団もあったらしいということを知り、
金子氏はセとパというプロ野球の枠組みを壊さないため、非難を浴びることを承知で
巨人の横暴を認めざるを得なかった気の毒な人、という具合に現在は考えが
変わってきました。
金子氏は辞任後に全くプロ野球を見なくなったというエピソードがありますが、
好きだった巨人の行為に失望してしまったのでしょう。
ただ、江川事件の時の悪いイメージが世間にある以上、
今後も金子さんに票は入らないように思います。

それよりも、私は一番仕事をしたコミッショナーは下田武三氏だと思っています。
氏が殿堂入りの候補にもならないというのは、やっぱり当時のオーナーたちと
対立して辞めた経緯が今も尾を引いているのでしょうか。

いの一番様、コメントをありがとうございます。

> 金子鋭氏が候補になっていたということですが、江川事件の当時、
中学生のカープファンの私からすると、一旦は巨人の訴えを却下しながら
それをすぐに覆してしまったということで、相当印象は悪かったです。

金子元コミッショナーに関しては評価が分かれるでしょうね。

> 私は一番仕事をしたコミッショナーは下田武三氏だと思っています。
氏が殿堂入りの候補にもならないというのは、やっぱり当時のオーナーたちと
対立して辞めた経緯が今も尾を引いているのでしょうか。

金子コミッショナーを“最も仕事をしたコミッショナー”と書いたのはもちろん皮肉で、下田武三さんが一番でしょうね。球団側に都合が良くて重任されただけの人が殿堂入りを果たしていて下田さんが殿堂入りできないところに野球殿堂の限界を感じます。オーナー達に逆らった古田敦也や、ルールの隙を突いて大リーグに高飛びした野茂英雄が殿堂入りを果たしているのに…。

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