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2020年11月29日 (日)

増田達至から考える敗戦処理。的“クローザー考”…。

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今季、ライオンズのクローザーとして33セーブを挙げる一方で0(5勝)と、NPB史上三人目となる“30セーブ以上、0敗”を達成した増田達至がフリーエージェントの権利の行使を検討中だという。


なかなかクローザーを定着できないあのチームのファンの一部が興味津々だそうだが…。

 

 

 



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試合に登板して5033セーブ、防御率2.02と大活躍した増田達至。年間で30セーブ以上挙げながら0敗というのは1997年に横浜ベイスターズで49試合に投げて3038セーブを記録した佐々木主浩と、2009年に北海道日本ハムファイターズで55試合に登板して3034セーブを記録した武田久に次いでNPBでは3人目の快挙にあたる。今季の試合数の少なさを考慮しても素晴らしい成績と言えよう。


また、増田は今季の33セーブを加えて通算136セーブとなり、ライオンズの球団記録だった豊田清135セーブを抜いて球団記録を更新した。いまだに通算100セーブ以上を挙げた投手を輩出していない球団のファンが羨望の眼差しで見るのも無理はない。


その豊田もフリーエージェントで移籍を経験したが、34歳になるタイミングだった。増田はまだ32歳。魅力的ではある。


そんな増田だが、ほんの二年前の2018年には2勝414セーブ、防御率5.17と散々な成績だった年がある。この年はシーズン途中でクローザーから外され、デュアンテ・ヒースに取って代わられた。この年のライオンズはレギュラーシーズンでパ・リーグ優勝を果たしながらクライマックスシリーズでホークスに敗れて日本シリーズ進出を果たせなかったが、増田はホークスが相手のファイナルステージに5試合中、3試合に登板したがいずれも中継ぎ。第2戦こそリードを保っての登板であったが第4戦、第5戦ではビハインドの状況での登板だった。展開上仕方のない起用法だったのだろうが、クローザーであれば起用はなかっただろう。


増田は2018年の不振から立ち直り、翌2019年には65試合に登板して4130セーブ、防御率1.81と復活してクローザーの座に返り咲いた。


2018年の絶不調時にはファイターズファンである敗戦処理。も増田の別人かと思わせる程の変わり様に驚いたが、一年後には復活した。


翻って、ジャイアンツである。先程は名を伏せたが十二球団でただひとつ、通算100セーブ以上の投手を輩出していない球団はジャイアンツである。因みにジャイアンツの球団最多セーブは角三男マーク・クルーン93セーブ。

球団別通算最多セーブ(2020年公式戦終了まで)

ホークス 馬原孝浩、サファテ 180セーブ
マリーンズ 小林雅英 227セーブ
ライオンズ 増田達至 136セーブ
ゴールデンイーグルス 松井裕樹 141セーブ
ファイターズ 武田久 167セーブ
バファローズ 平野佳寿 139セーブ
ジャイアンツ 角三男、クルーン 93セーブ
タイガース 藤川球児 241セーブ
ドラゴンズ 岩瀬仁紀 407セーブ
ベイスターズ 佐々木主浩 252セーブ
カープ 永川勝浩 165セーブ
スワローズ 高津臣吾 286セーブ
【参考】
近鉄バファローズ 赤堀元之 139セーブ

ジャイアンツのクルーンとホークスのデニス・サファテ以外は各球団の生え抜きの投手。上述の増田同様に紆余曲折を経ながらチームの守護神として君臨しているのだろう。


ジャイアンツで最多セーブを挙げたクルーンはベイスターズでの三年間で84セーブを挙げた実績を買ってジャイアンツが引き抜いた形だったが、ジャイアンツでは三年間で41セーブ、27セーブ、25セーブと通算93セーブを挙げた。
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当時を知る人なら覚えているだろうが、豪速球で相手を力でねじ伏せてくれる一方で制球力に難があり、突然四球で走者を出すことが多々あり、安心して見ていられるクローザーではなかった。ジャイアンツファンが、その後のクローザーがちょっと走者を出しただけでイライラするのはクルーンに起源がある様な気がする。


クルーン退団後の、ジャイアンツの年間最多セーブ投手をあげてみる。

2012年 西村健太朗 32セーブ
2013年 西村健太朗 42セーブ
2014年 マシソン 30セーブ
2015年 澤村拓一 36セーブ
2016年 澤村拓一 37セーブ
2017年 カミネロ 29セーブ
2018年 カミネロ 11セーブ
2019年 中川皓太 16セーブ
2020年 デラロサ 17セーブ

クルーンは三年間で93セーブを挙げたが、この顔ぶれを見ると二年は続いても三年間クローザーを務めた投手が出ていないことがわかる。
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リリーバーとしては2008年から2016年まで9年連続で60試合以上に登板してこの間に316ホールドポイントを記録した山口鉄也の存在がクローザーよりもクローズアップされていたが、これでは100セーブの壁は破れないだろう。


増田の話に戻るが、増田が成績を落とした2018年の時点で増田の通算セーブ数は73セーブ。その後復活して通算セーブ数を136セーブにまで伸ばした。もし増田がジャイアンツのクローザーだったら2018年の不振で、球団は新たなクローザーを探していただろう。そしてファンもそれを求めただろう。


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今季のジャイアンツではルビー・デラロサがクローザーを務めた。35試合に登板して2017セーブ、防御率2.56だった。近年のジャイアンツのクローザーでは安定していて、比較的安心して見ていられるクローザーだったと個人的には見ている。しかし原辰徳監督は10月下旬の試合では最終回にマウンドを託したデラロサをイニングの途中で降板させた。「日本シリーズを見据えた起用…」などと御用マスコミが評していたが、要は完全には信用していないのであろう。監督がこれでは…。ホークスのクローザー、森唯斗が時折走者を出して不安感を見せても工藤公康監督が最後まで森に託すのとは対照的だ。


ジャイアンツはこのオフのFA戦線ではベイスターズからFA宣言する井納翔一梶谷隆幸に興味津々と報じられていて、増田の名前が取り沙汰されてはいない。一部のファンの無い物ねだりに過ぎないだろうが、他球団で輝かしい実績を残すクローザーにも山あり谷ありだということを踏まえ、自球団のクローザーを見守ることも考えて良いのではないか?


上述の山口や中川皓太の活躍を考えると、ジャイアンツはクローザーよりも、試合のキモとなる場面でつぎ込むセットアッパーに力を入れている可能性も考えられるが、デラロサが健在なうちに他球団の最多セーブ記録の顔ぶれの様に生え抜きのクローザー育成も考えた方が良いと思える。

 

 

 

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