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2020年11月20日 (金)

あぁ“平成の仲田幸司”-吉川光夫、ライオンズに金銭トレード。

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日本シリーズ第1戦を翌日に控えた20日、ファイターズの吉川光夫のライオンズへの金銭トレードが決まり、両球団から発表された。吉川にとっては2016年のシーズン終了後にジャイアンツへの交換トレードがあり、2019年のシーズン途中にファイターズにトレードで復帰したのに次ぎ、三回目のトレードである。2012年にはファイターズで145敗、防御率1.71でチームの優勝に大きく貢献してパ・リーグの最優秀選手に輝いたもののその後成績が停滞している吉川。3球団目で完全復活なるか?

 

 

 



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今日の午前中から吉川光夫がライオンズへ金銭トレードされるというネットニュースが出ていて気になっていたが、早いもので今日(20)両球団から発表があった。両リーグとも公式戦が終了し、日本シリーズに進出するジャイアンツとホークス以外の十球団は来季に向けてのトレードが解禁になっている。


ジャイアンツから復帰して一年半。残念ながらかつての吉川に戻るきっかけすら手に入れられない感じだったが、先発、リリーフ共に左投手が不足していると思われるライオンズが内海に食指を動かした。


吉川といえば何といっても2012年の大活躍。上述した様に145敗と先発ローテーションを牽引し、防御率は1.71でパ・リーグの最優秀防御率を獲得すると共にリーグ優勝にも貢献して最優秀選手にも輝いた。しかし、本領を発揮したのはこの年だけ。翌2013年には715敗でリーグ最多敗となってしまい、その後も低迷が続いた。2016年シーズン終了後にはジャイアンツへのトレード。ファイターズからは同時に石川慎吾が放出され、ジャイアンツからは大田泰示公文克彦がファイターズに加入した。大田の覚醒ばかりがクローズアップされたが、対照的に吉川は低迷した。


2012年の活躍後にファイターズで低迷していた頃、タイガースファンの知人にこんなことを言われた。

「吉川を見ていると、昔の仲田幸司を思いだす。さしずめ吉川は“平成の仲田幸司”だな」

返す言葉がなかった。実際にはタイガースで仲田幸司が大活躍した1992年は平成4年なのだが、タイガースが長期低迷していた時期で唯一、優勝争いを繰り広げた1992(平成4)に仲田は覚醒したかの様に大活躍した。14勝して12敗したものの、防御率は2.53でセ・リーグ3位。13完投と2171/3という投球回数、194奪三振がこの年のセ・リーグトップだった。だが翌年には312敗と低迷。敗戦処理。は皮肉を込めて「今年のセ・リーグのカムバック賞は阪神の仲田だな」と言ったがそれをこの知人は根に持っていた様だ<苦笑>


冒頭に“3球団目で完全復活なるか”と書いたのは吉川のトレードをすっぱ抜いた今朝のスポーツニッポンの1面にある小見出し“3球団目で完全復活を”をもじったものだ。ライオンズは吉川を復活させる自信があって獲得に名乗りを挙げたのだろうが、個人的には先程のブラックジョークではないが“2012年の吉川光夫”を追いかけないことが吉川を戦力化するための鍵ではないか?


“平成の仲田幸司”の喩えが適切かどうかはさておき、2012年以外、他の13年間の吉川の方が本当の吉川の姿なのではないか?もしそうならトレードで獲得する価値はない、というのではなく、新しい吉川を産み出すには新しい球団でプレーするのが吉川にとってはベストなのではないか。ジャイアンツでもそうだったとの見方もあるかもしれないがジャイアンツでは移籍二年目の途中からリリーフに回って新しい吉川が完成する兆しはあったはずなのだ。
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山口鉄也が下降気味だったので取って代わる存在として期待されたからやや物足りなさはあったが、新しい吉川がそこにあった。翌2019年途中のジャイアンツへの復帰で先発でやり直すのかリリーフに徹するのか曖昧になり、結果的に“2012年の吉川光夫”を追ってしまったのではないか。


遠回りした分、来年4月には33歳になる。もうベテランの部類だ。これからは“変わる”といっても容易なことではないだろう。“2012年の吉川光夫”ではない新しい吉川光夫としてライオンズで輝いて欲しい。


ところで、ファイターズはシーズンを終えた時点で69人の支配下登録の選手を抱えていた。ドラフト会議では支配下で6人の交渉権を獲得し、全員が入団すれば合計で75人になる。一方でファイターズから離れるのは“引退”と称する浦野博司と戦力外通告を受けた黒羽根利規白村明弘、外国人助っ人のクリスチャン・ビヤヌエバ。そしてこの吉川で69+6-5=70となり支配下登録の選手の上限ぴったりである。ビヤヌエバに代わる新外国人選手を獲得すれば支配下登録の選手の上限を超えてしまう。来季も一軍に外国人選手を5人登録できる特例は継続される見込みだから5人の外国人選手は必要だろう。日本シリーズが終了するまで追加で戦力外通告をすることは出来るが、金銭トレードという形で人減らしを今後もするかもしれない。普通に考えれば、来季、シーズンに入ってからの緊急補強の必要性に備えて最初から70人いっぱいで臨むことはないだろう。


近年のファイターズのフロントは何かチグハグしている印象を個人的には持っているが、今オフもその印象をぬぐえない。吉川の放出が員数合わせの一環だとしたら、なおさらライオンズでの吉川の復活を強く願う。ファイターズのフロントを後悔させる活躍をして欲しい。


“2012年の吉川光夫”を忘れられないのは敗戦処理。もだ。この2012年というのはファイターズにとってはダルビッシュ有が抜けた年であった。ポスティングシステム利用による米メジャーへの移籍が実現し、大黒柱を失った年であった。そこに前年まで鳴かず飛ばずだった吉川が覚醒したかのような大活躍。栗山英樹新監督を迎えた年でもあったが、ダルビッシュが抜けても穴を埋める存在が出てくるという、ファイターズファンにとってはファイターズという球団の育成力を確信した年でもある。その後吉川は魔法が解けたように元に戻ってしまうが、ファンはこの成功法則を今でも信じていて、ファイターズのフロント力に自信、嫌過信を持っているのかもしれない。ファン以上に球団もこの成功法則を忘れられず、それが二年連続Bクラスという、北海道移転後では初の不成績であっても栗山監督続投という判断につながっているのかもしれない。


ファイターズにとっても“2012年の吉川光夫”を忘れることが必要だったのかもしれない。


ところで、吉川は国内FA権を取得している。日本シリーズ後にFA宣言をしたら、ライオンズはどうするつもりなのだろうか!?



 

 

 

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