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2020年11月 6日 (金)

吉川尚輝が年間の規定打席に到達。

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吉川尚輝
5日の対カープ戦で5打席立ち、今季の打席数が年間の規定打席数372に到達した。吉川尚は2016年に行われたドラフト会議でジャイアンツから1位指名を受けて入団して四年目。これまでは故障が多い印象があったが、今季は二塁手として常時出場。初めて年間の規定打席に到達した。


ジャイアンツではポジション別で年間の規定打席到達者が最も長く途絶えていたのが二塁手だった。二塁手が年間の規定打席に到達するのは2014年の片岡治大以来だが、生え抜きの選手としては仁志敏久以来15年ぶり。ジャイアンツとしては待望のレギュラー二塁手誕生だ。これで…

 

 

 



ジャイアンツで二塁手が年間の規定打席に達したというと、2017年に二塁手としては61試合に出場したケーシー・マギーもいるが、この年のマギーは三塁手としてチーム最多の79試合に出場しているので除外した。2014年に年間の規定打席に達した片岡治大はライオンズからフリーエージェントの権利を行使して移籍してきた選手。生え抜きの選手に限定すると二塁手で年間の規定打席に達したレギュラーといえる二塁手は仁志敏久まで遡ることになる。
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仁志が最後に規定打席に達した2005年以来だから吉川尚輝の規定打席到達はジャイアンツ生え抜きの選手としては15年ぶりとなる。吉川尚は単に多くの打席に立っただけではない。二塁手としての出場数は101試合。チームで吉川尚に続くのが北村拓巳若林晃弘のそれぞれ19試合で他選手を圧倒している(115日現在。以下同じ)。だが吉川尚の二塁手としての守備機会の合計(刺殺+補殺+失策数)418は、ジャイアンツの二塁手合計の61168.4%に当たるが、2005年の仁志や2014年の片岡には及ばない。


仁志が翌2006年を最後に退団してから、ジャイアンツはレギュラー二塁手を確立出来ずにいた。2008年から坂本勇人が遊撃手に定着し、内野の守りの要の一方を固定できたが、もう一方の二塁手を固定出来ずにいた。片岡をFAで獲得した年には井端弘和も獲得した。井端の本職は遊撃手だが、坂本がいるので二塁に回る。お得意の補強でポジションを埋めようとしたが両選手ともベテランの域に達しており長続きしなかった。現在25歳の吉川尚が二塁手のポジションに定着すれば長年の懸案が解決する。


噂では、FA権を取得しているスワローズの山田哲人をジャイアンツが例によって獲得するという話がある。あくまで山田哲のFA権行使が前提だが、二塁手の人財を欠く球団には喉から手が出るほど欲しい選手であることはもちろんだが、今いる二塁手を他のポジションにコンバートさせてでも獲得したい選手だ。


ジャイアンツの内野陣も吉川尚に目処が立てば、FA補強に付きものの高い移籍金、そして人的補償で有望選手流出という厄介事に煩わされずに済む。


二塁に吉川尚が定着し、遊撃手として坂本、三塁には岡本和真がいる。強いていえば一塁手の座が流動的だが、今季の中島宏之ゼラス・ウィーラーの様な選手の起用の方が、高い買い物になる山田哲より得策だという考え方もある。


しかし坂本の選手寿命を考えて負荷の大きい遊撃手から三塁手に転向、岡本を一塁に回すという将来像も考えられる。その場合は坂本の後継の遊撃手に吉川尚が抜擢されることも考えられ、空いた二塁に山田哲を入れるという発想になるかもしれない。


個人的には坂本の三塁転向は近い将来の必須条件だと認識しているが、来季すぐに必要かというと疑問がある。今季、マリーンズで鳥谷敬が遊撃手としての出場が1768試合となって石井琢朗1767試合を抜いて日本プロ野球歴代1位になったが、坂本が5日現在で1756試合。来季早々に石井、鳥谷を抜いて歴代1位に躍り出る可能性が高い。記録が全てでは無いとはいえ、焦って山田哲の獲得に食指を動かすのは如何なものかという気もする。


また、海外FA権を取得している山田哲には東京五輪で金メダルを獲ったらメジャーに挑戦したい意向があるとの見方もあり、山田哲が国内FA移籍を果たすにしてもすぐにメジャー移籍を出来る条件を求めてくる可能性も考えられる。山田哲の現在28歳という若さだけに着目してはいけないのだろう。


ジャイアンツの補強一辺倒の姿勢を批判する向きは大きい。個人的にはFA等の補強と、新人育成はバランスだと思っている。FA補強では十年に一度くらい、超大物に絞って獲得交渉するのが良いと思う。ジャイアンツでいえば丸佳浩がそれにあたり、その十年前は小笠原道大だ。さらに十年遡ると清原和博だ。清原は期待した程の活躍ではなかったが…。清原と落合博満の獲得には三年の違いしかないが、松井秀喜を一本立ちさせるためにどうしてもと考えたのだろう。今よりは、補強より育成に比重を置いたチーム編成にシフトして欲しいと個人的に考えている。まだシーズン中の今、語るにはふさわしくない話題になるが吉川尚にはジャイアンツの長年の風潮を覆す程の存在でもあって欲しい。


ジャイアンツファンなら覚えているだろう。今季の開幕戦で左対左となるタイガースの岩崎優から放った逆転本塁打を。あの天才的な打撃を見て、今頃、つまりシーズン終盤には三番を打つ吉川尚を連想した。2000本安打目前の坂本を打席が多く回る一番を打たせ、吉川尚が三番に。


そしてジャイアンツファンならもう一つ覚えているだろう。昨オフ、美馬学鈴木大地をFAで獲得しようとして失敗したことを。


先月のドラフト会議で、ジャイアンツは育成選手だけでも12人を指名した。下手な鉄砲も数打ちゃ当たる…という諺が思い浮かぶ<苦笑>。育成選手の指名人数ばかりが取り上げられるが、支配下でも7人を指名しており、今回のドラフト会議ではタイガースの8人に次ぐ多さだ。育成にシフトを置いているようにはうかがえる。今回もまたドラフト1位指名の抽選を外し、近年はずっと上位指名の選手の故障が相次いでいるのに今春にトミージョン手術をした投手を指名するなど(しかも東海大!?)ツッコミどころは多いが育成にシフトを置く思いがあるのは確かであろう。そのタイミングで吉川尚がレギュラーというにふさわしい規定打席に到達するのは他の選手や、スカウトら編成部門のモチベーションの高まりも期待出来るのではないか?鈴木大地を獲得出来ていたら吉川尚の活躍は無かったかもしれない。フロントも考え方を変えるきっかけになってくれればと思う。

 

 

 

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