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2020年10月24日 (土)

菅野智之と大野雄大

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今季は新型コロナウイルス禍により日程が変更になり、特に投手は調整が困難を極めたと言われているが、そんななか異次元の投球を続ける投手が二人いる。開幕から13連勝を記録したジャイアンツの菅野智之と、45イニング連続無失点を続けているドラゴンズの大野雄大だ。(記録は1024日現在。以下同じ)


そろそろ個人タイトルに焦点が集まり始めた中、菅野と大野雄の比較論もチラホラ…。

 

 

 



ジャイアンツファンとしては、ここに来て二試合連続で敗戦投手になったとはいえそれでも132敗と一人で11の貯金を稼いで首位快走の一因になっている菅野智之を讃えたいが、大野雄大ももちろん素晴らしい。


菅野智之、18試合132敗。3完投 1271/3 奪三振121 総投球数2021 自責点29 防御率2.05 奪三振率8.55。一登板あたり平均イニング7.07回、一登板あたり平均投球数112.28(1イニングあたり投球数15.87)

大野雄大、18試合105敗。10完投 1352/3 奪三振137 総投球数2000 自責点27 防御率1.79 奪三振率9.09。一登板あたり平均イニング7.53回、一登板あたり平均投球数111.11球(1イニングあたり投球数14.74球)。


まさに甲乙付けがたい。先発投手にとって最高の栄誉と言われる“沢村賞”の基準は登板25試合以上完投10試合以上15勝以上勝率6割以上投球回200イニング以上150奪三振以上防御率2.50以下。昨年は19年ぶりに該当者なしとなり、賞の基準自体が時代にそぐわないのでは?との声も挙がった。今季も試合数そのものが少ないので、沢村賞の選考にも“2020年特例”が設けられるかもしれない。投手の分業化が当たり前の時代に、時代に逆らうかのように先発完投かそれに近い投手を表彰する制度。今季は菅野と大野雄の一騎打ちという印象がある。


最近では投手の疲労、負荷の度合いとして投球数を指標にする考え方が多いようだ。球数教の信者によると菅野も大野雄も危険領域に入っているという。菅野には今季終了後にポスティングシステムを利用しての大リーグへの移籍が噂されているし、大野雄にもフリーエージェントの権利を行使しての移籍が噂されている。“自分を高く売るためのパフォーマンス”だという見方をする人もいる一方、来季以降に今季(まで)の反動が出ることを心配する見方もある。


敗戦処理。としては菅野と大野雄を球団のエースとして比較する。


球数教の信者は投球数が多すぎると心配するが、菅野より完投数が圧倒的に多い大野雄はそれだけ自分が投げた試合でリリーフ陣を休ませていると推測出来る。ドラゴンズは六回終了の時点でリードしている試合に36連勝していることが話題になっている。リードした試合をそのまま逃げ切る勝ちパターンが確立されているが、大野雄は自分が投げる試合での勝利以外にも、勝利の方程式を休ませることで寄与していると思われる。


今季は火曜日から日曜日の六連戦が多いが、大野雄の登板は連戦の最中にある金曜日の先発が多い。近年では多くの球団で、一試合に1イニングしか投げないリリーフ投手であっても三日間以上の連投を避ける傾向があり、そのためには一人でイニング数を稼げる先発投手が重要で、連戦の最中となる金曜日に投げることが多い大野雄の貢献度は大きいと思う。因みに大野雄の先発登板日を曜日別に挙げると火曜日4試合、水曜日3試合、木曜日1試合、金曜日8試合、日曜日2試合。(25日、赤文字部分を訂正。)


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これに対して菅野の先発登板日を曜日別に挙げると火曜日13試合、水曜日1試合、金曜日3試合、土曜日1試合。火曜日の登板が多いからか、登板前日に試合があったのが5試合だけしかない。


菅野は大野雄の10完投に比べると3完投と少ない。前日に試合が無く、リリーフ陣が休養出来る火曜日に登板し、万全の状態で登板するリリーフ陣との継投で開幕から13連勝したとも言える。もちろんだからといって菅野の成績にケチを付けるつもりは毛頭ない。週の頭、六連戦の頭にリリーフ陣の力を借りながらとはいえ、確実に勝利を稼ぐのである。菅野なくして、リーグ優勝目前と言われる今季のジャイアンツの好成績はあり得ない。原辰徳監督は、最も高い確率で勝利を見込める菅野にそうした役割を課し、与田剛監督は最も高い確率で勝利を見込める大野雄にプラスアルファの価値を求めたというだけだ。
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チームの順位では原監督率いるジャイアンツが上だが、今季の菅野と大野雄を比較したら大野雄に軍配を上げざるを得ないというのが敗戦処理。の見方だ。
敗戦処理。の勝手な“エース”像に近いのは残念ながら我らの菅野より、ライバルチームの大野雄なのだ。


ところで菅野は今日(24)の登板でアクシデントがあったのでは?と懸念される。タイガースの高橋遙人との投手戦で0対1の六回裏に先頭打者として打席に入った菅野は左中間に二塁打を放ち反撃の突破口となり、その後同点のホームを踏んだ。何が起きたのかはわからないが、直後の七回表のマウンドで投球練習を中断してベンチ裏に戻って何らかの治療を行ってマウンドに上がった。このイニングの菅野はそういう目で見るからかもしれないが素人目に見て何かが違った。案の定このイニングでタイガースに勝ち越し点を献上し、この回限りで降板した。


このエントリーを書いている時点で、ネットニュースを検索する限りでは菅野の故障を報じるものが出ず、安心しているが…。


これまで火曜日の登板日が続いている菅野が今日土曜日に登板したのは、1121日土曜日に第1戦を迎える日本シリーズに合わせたからと言われている。クライマックスシリーズがなく、リーグ優勝イコール日本シリーズ進出となる今季ならではのアイディアだが、今のところ今後ジャイアンツが土曜日に試合を行うのは31日と来月7日のみ。いずれも東京ドームでの開催だが、今日と来週31日が14時試合開始のデーゲームで来月7日は18時試合開始。日本シリーズはおそらくナイトゲームで行われるだろうから、菅野は金曜日に投げて、金曜に試合が無い11月第1週のみ最終登板としてナイトゲームの7日に投げた方が調整としては良いと思うのだが…。


来季以降も考えられて、より安全な起用法をされているのは大野雄より菅野であろう。だが、今季に限って菅野と大野雄を比較すると、ジャイアンツファンでありながら大野雄に軍配を上げざるを得ない。それは“沢村賞”の様な明確な基準での比較ではないが敗戦処理。の“エース”像に近いかというだけのものである。

 

 

 

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