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2020年10月20日 (火)

岩隈久志現役引退で思いだす昭和の破られそうで破られない記録。

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日、ジャイアンツの岩隈久志が今季限りでの現役引退を発表した。あまり触れられることは少ないが、岩隈は2001年のプロ入り初登板こそリリーフでの登板だったが、近鉄バファローズ、東北楽天ゴールデンイーグルスでのその後の登板は全て先発。225登板連続先発登板という記録を残した。岩隈は2012年から大リーグでプレーするがその時点では当時の現役選手の継続中の記録としては最長記録だった。この記録は岩隈が大リーグでプレーしている間に、2017年に石川雅規に抜かれるが依然として現役では2位にあたる。


石川はさらにこの記録を継続し、現時点(1020日現在。以下同じ)287試合連続となっている。現在では投手の分業化、専門化が進み、先発投手が調子を落としたらリリーフに回るのではなく二軍に落ちて再調整する傾向があるので登板が先発だけという投手が増えていると思われるが、連続先発登板記録は昭和の時代に作られたものがまだ破られていない。

 

 

 



この記録は日本のプロ野球では昭和48年から昭和60年にかけて南海ホークス、阪神タイガースで311登板連続先発登板を続けた山内新一が最長記録保持者。


繰り返しになるが近代野球では投手の分業化、専門化が進み、先発投手が調子を落としたとしてもリリーフに回るのではなく、二軍に落ちて再調整する傾向があり、昭和の時代よりもこの記録は作りやすそうだが、石川が迫ってはいるもののいまだに山内の記録は破られない。


考えてみれば、311登板連続先発ということは、一年に25回先発登板するとして13年もかかる。13年間先発ローテーション投手であり続けることは簡単なことではない。例えば今から13年前の2007年に先発で投げていた現役投手というと、岩隈、石川の他には松坂大輔、岸孝之、涌井秀章、内海哲也くらいしか思い浮かばない。また、山内が先発ローテーションで回っていた時代と昨今では先発投手の登板間隔が異なる。そう簡単には山内の記録が破られないのはよくよく考えれば当然なのかもしれない。


石川は既にプロ入りして19年。今年の1月に40歳になった。
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今季も先発一本だがなかなか勝利投手になれず苦心していた。ベテランだけに登板間隔を空ける事は多くなったものの、リリーフに回されることは今のところない。石川には来季、山内を抜くまで頑張って欲しい。


この記録は昨今の方が作りやすいという趣旨のことを書いたが、先発一本と思われる投手もリリーフに回る事がある。だから山内の記録が破られないというのもあるだろうが…。


例えば菅野智之は二年前の終盤にAクラス入りがかかっていた局面でリリーフを務めている。石川が最後にリリーフとして登板した2008年の最後の登板は、自身の防御率のタイトルを獲得するためにイニング数を稼ぐためのリリーフ登板だった。


石川、岩隈に続く現役で連続先発登板継続中の投手はカープの野村祐輔で、185登板連続で先発での登板が続いている。野村の場合はプロ入り初登板から全て先発している。これも今後注目していきたい。


ところで山内の連続先発登板記録はタイガース移籍二年目の1985(昭和60)にリリーフに起用されたことであっけなく止まった。当時、スポーツライターの玉木正之氏がこの記録を「何の意味もない」として当時の吉田義男監督が山内をリリーフで起用したことを絶賛した。何の意味もない記録に固執せず、単純に不調だからリリーフに回した吉田采配を絶賛していた。この年、タイガースはリーグ優勝、そして日本一に輝くがその結果にも結びつけていた。玉木氏にしてみればこの前年に同じタイガースで安藤統男監督による、“やらせ”に近い記録狙いが頭にあって山内の連続先発登板記録を意味がないと斬って棄てたのだと思われる。


1984(昭和59)のタイガースでリリーバーの福間納という投手の登板数が日本記録に迫っていた。元の記録保持者があの稲尾和久さんで1961(昭和36)に記録した年間78試合登板に迫っていたのだが、先発30試合、リリーフ48試合にフル回転し、計404イニングを投げた稲尾さんの記録に並ぶために、福間の登板数が稲尾さんに近づいてからは小刻みなイニング登板で登板数を稼ぐかのような安藤監督が起用をした。安藤監督の起用法にはメディアからも批判が高まった。結局安藤監督は福間の登板数を稲尾さんに1試合届かない77試合で止めた。リリーフ専門の福間のイニング数は1191/31登板あたりの平均イニングは約1.5イニングで稲尾さんの実態にははるかに及ばないが、1登板あたり11/3を投げていることになり、近年のイニングの頭から出てきてそのイニングを抑えて降板するというタイプのリリーフ投手よりは投げていることになる。


玉木氏は今も時折スポーツライターとしての論評、発言を見かけるが時代の価値観が変わり、石川が山内の記録を抜いても苦言を呈することは無いのではないかと勝手に想像する。もっとも、記録更新の先発登板で打者ひとりに投げただけで降板したりとか、記録更新直後にリリーフに回ったりとかしたら久々に血が騒ぐかもしれない。


昭和の時代にはその稲尾さんの年間42勝とか、通算記録でも金田正一さんの400勝、王貞治868本塁打など今後誰も破れそうもない大記録がいくつかある。そんななか、逆に現在だからこそ破れそうな連続先発登板記録がまだ破られていないのは興味深い。昭和の山内の記録が平成・令和の石川に取って代わられるとしたら、昭和の後半に辛口のライターとして名をはせた玉木氏も平成・令和の時代に別の某野球ブロガーに引き継がれている様な気もするが、その時には舌鋒鋭い批判が展開されるかもしれない<汗>。

 

 

 

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