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2020年10月 3日 (土)

ジャイアンツの田中貴也が期限最終日にゴールデンイーグルスに金銭トレード…。

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NPBでは今季特有のルールをいくつか定めているが、例年なら7月末を期限とするシーズン中のトレード、新外国人選手の獲得、新たな支配下選手登録を今季は9月末までと設定した。その最終日に当たる9月30日に、今シーズンが始まってから二組の交換トレードを成立させているジャイアンツとゴールデンイーグルスの間で三組目のトレードが成立した。ジャイアンツの田中貴也捕手が金銭トレードでゴールデンイーグルスに移籍した。


(写真:ゴールデンイーグルスへの金銭トレードが決まった田中貴也。ジャイアンツの一軍では一度も打席に立てなかった…。)



田中貴也
のジャイアンツからゴールデンイーグルスへの金銭トレードの話は9月28日から報じられたので9月29日に公示されるかと思ったが公示は上述の通り期限最終日の9月30日となった。29日でも30日でも期限内だからどちらでも大勢に影響ないだろうと思うかもしれないが、敗戦処理。は邪推した。いまだ優勝戦線に残るためにはゴールデンイーグルスとしては左肩関節唇損傷で登録抹消した太田光の穴を埋めなければならない。そこでジャイアンツの田中貴に白羽の矢を立てたと見る向きが多い様だが、ジャイアンツも金銭トレードという0対1の交換トレードによって、70人の上限いっぱいになった支配下登録選手の人数を1人減らすことになり、さらにもう一人育成選手の中から支配下選手登録をさせる狙いがあるのでは?と邪推したからだ。


しかし実態は田中貴の“支配下選手登録抹消”公示は30日になり、他に新たに支配下選手登録される選手はいなかった。9月17日付でエスタミー・ウレーニャを育成選手登録から支配下選手登録して支配下選手の人数が上限の70人になった。これでジャイアンツのシーズン途中の補強はおしまい、と思ったファンも多いことだろうが、天の邪鬼な敗戦処理。は邪推したのである<汗>。


一方のゴールデンイーグルスは上述の様に太田の故障で捕手が手薄になるから補充したのかと思われているが石井一久ゼネラルマネージャーは「手薄になったスポットを埋めるために来ていただいたという浅はかな考えはない」「1つとして、今後のドラフト戦略に比重があった獲得。チーム戦略として今年は優先して獲得したいポジションがあるので、捕手に使う枠がない」と煙に巻いていた。


ゴールデンイーグルスは9月後半になってカープからDJジョンソンを金銭トレードで獲得したのに続き、田中貴獲得で支配下選手の人数が70人の上限に達した。これで予定通りなら良いのだが支配下選手の枠を最大限に活用しようとするのであれば、今季限りでの現役引退を表明している渡辺直人打撃コーチ兼内野手をコーチに専念させて支配下選手の枠を空けるという手もあったはずだ。それをしなかったのは、これまた邪推だがシーズン終盤のホームゲームで渡辺直の“引退試合”を演出するためだろう。ここで任意引退なりの手続きを経て支配下選手登録を外してしまうと少なくとも今季は試合には出られない。


ジャイアンツが支配下選手の枠を外そうとするのではないかと考えたのは、古い前例を記憶しているからだ。1999年には既に支配下登録の選手数の上限に達していたジャイアンツが三野勝大という投手をベイスターズに金銭トレードし、その後でドミンゴ・マルティネスを獲得した前例があるからだ。また、他球団ではドラゴンズが支配下登録している選手をシーズン中に育成契約に切り替えようとして選手会の猛反発にあって断念したケースもある。

 

ところで田中貴也だが、選手名鑑などのプロフィール欄に公式戦初出場として“2018年9月1日、対中日戦”と出ている。確かに田中貴はこの試合で公式戦初出場を果たしているが、その実態は十二回表に代打として出場。しかし相手のドラゴンズがこの場面で左投手の岩瀬仁紀を投入したため、左打者である田中貴に代打の代打が起用されて打席に立たずにこの試合を終えた。記録上、田中貴には出場試合1が記録されたが打席、守備ともなし。この前日の8月31日に自身初の一軍入りを果たした田中貴だったが、その後出場機会を得ることなく9月11日には出場選手登録を抹消された。2018年には再度の一軍入りはなかった。


翌2019年にも8月29日に一軍入りを果たすと、その日に行われた対カープ戦の九回表に捕手として守備に付いた。12対4とリードして迎えた最終回。これが実質的な田中貴にとっての公式戦初出場。そしてジャイアンツでの最後の公式戦出場となった。


実は田中貴は今年も開幕一軍入りを果たした。しかし開幕して三日目の6月21日に、一度も出場なく登録を抹消された。その後はずっと二軍暮らしだった。


開幕時点での一軍登録は、先発ローテーション投手を全員登録するとは限らない。先発投手は自分が先発する日に登録されればよいので、開幕時点で登録しておく必要がない。球団の考え方にもよるが野手が多く登録されがちだ。ジャイアンツも小林誠司、大城卓三、炭谷銀仁朗、そして田中貴と四人の捕手が開幕と黒くされた。田中貴は曲がりなりにもこの時点ではジャイアンツで四番目の位置にいる捕手だったのかもしれないが、登録を抹消されたその日の試合で正捕手の小林が死球を受けて負傷。小林の代替えとして、登録を抹消したばかりの田中貴を再登録するわけにはいかず、岸田行倫が補充された。岸田は小林が再登録される9月18日に入れ替わりで抹消されるまで一軍で“第三の捕手”として存在感を示した。


田中貴が開幕の時点で本当に四番目の捕手として位置づけられており、開幕の時点で一軍の捕手が三人だけだったら小林の故障で入れ替わりに一軍に上がるのは岸田でなく田中貴だったろう。田中貴は6月に行われた練習試合の終盤にはベンチ入りを果たしていたから、その時点では四番目に位置し、岸田より上だったのかもしれない。だがなまじ開幕一軍入りを果たしたばかりにチャンスを逃したとも言える。


そして小林も復帰し、岸田も一軍で多くの経験をして財産にした。田中貴のチーム内での優先順位が下がったとみて、ゴールデンイーグルスの石井GMが白羽の矢を立てたのだろう。田中貴はゴールデンイーグルスの70人目の支配下登録選手として公示されてから四日目の今日3日、ゴールデンイーグルスの選手として初めてイースタン・リーグ公式戦、対マリーンズ戦に捕手として先発出場を果たした。


ところで田中貴の金銭トレードは2018年9月に就任した石井GMにとって数え間違えてなければ10組目のトレードである。

◎ 石井一久GM就任後にゴールデンイーグルスで成立したトレード。
(入団者) (流出者・相手球団)
福井優也←→菊池保則(カープ)
橋本到←→金銭(ジャイアンツ)
熊原健人←→濱矢廣大(ベイスターズ)
下水流昂←→三好匠(カープ)
和田恋←→古川侑利(ジャイアンツ)
涌井秀章←→金銭(マリーンズ)
池田駿←→ゼラス・ウィーラー(ジャイアンツ)
高田萌生←→高梨雄平(ジャイアンツ)
DJジョンソン←→金銭(カープ)
田中貴也←→金銭(ジャイアンツ)

浅村栄斗鈴木大地のようにフリーエージェントの選手獲得には手腕を発揮しているがトレードに関して成功例と言えるのは上述の中では涌井秀章くらいではないか?長い目で考察しないと判断出来ないトレードが多いが、逆に言えば判断しづらいから、成功していなくても石井GMの非とみなされないのかもしれない。今季に入ってからのゼラス・ウィーラー高梨侑平の流出がジャイアンツの首位快走のアシストになっているのは否めない。トレードなどの補強だけがGMの仕事ではないだろうがこの人の評価は見極めづらい。


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個人的には“金銭トレード”そのものを好きになれないのだが、田中貴也の上述した様な“運の悪さ”から脱却するにはトレードで環境を変えるのも一案かもしれない。一軍では2試合(実質1試合)の出場経験しかないとはいえ、二軍では育成選手として入団した2015年から今回の移籍までイースタン・リーグ公式戦で266試合に出場した経験を活かして、ゴールデンイーグルスで一花咲かせて欲しいものだが…。

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