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2020年9月12日 (土)

原辰徳監督、川上哲治元監督を抜いて巨人軍史上通算最多勝利監督に!

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11日の対スワローズ戦に勝利したジャイアンツの原辰徳監督は、ジャイアンツの監督として通算1067勝目を達成。ジャイアンツの歴代監督の中で通算最多勝利の記録保持者であった川上哲治元監督の通算1066勝を超えて、ジャイアンツで最も多くの勝利を積み重ねた監督と言うことになった。


その川上元監督時代のV9(9年連続セ・リーグ優勝、9年連続日本一)を始めとする輝かしい実績を誇る伝統あるジャイアンツの監督の中で歴代最多勝利の監督に原監督が輝いたということは、原監督の監督一年目、というか選手として入団した頃からリアルタイムで観ているジャイアンツファンとしては感慨深い。伝統が積み重なれば重なるほど、「昔はすごかった…」で話が終わってしまうことが多いが、伝統あるジャイアンツの最多勝利監督を今まさに満喫できる幸せ。


原辰徳監督、本当におめでとうございます!


(写真:ジャイアンツの監督として歴代最多勝利となった原辰徳監督。新記録まであと6勝、1061勝目を挙げた原監督。2020年9月2日撮影)



まずはこのエントリーを読んでくださる方は既に目を通しておられると思われるが、ジャイアンツの歴代監督の公式戦勝利数ランキングを見てみよう。

1067勝=原辰徳 798敗62引き分け、勝率.572
1066勝=川上哲治 739敗61引き分け、勝率.591
1034勝=長嶋茂雄 889敗59引き分け、 勝率.538
881勝=水原茂 499敗29引き分け、勝率.638
516勝=藤田元司 361敗33引き分け、勝率.588

422勝=藤本定義 168敗14引き分け、勝率.715
347勝=王貞治 264敗39引き分け、勝率.568
210勝=高橋由伸 208敗11引き分け、勝率.502
177勝=三原脩 118敗7引き分け、勝率.600
150勝=中島治康 101敗4引き分け、勝率.598

133勝=堀内恒夫 144敗7引き分け、勝率.480
34勝=藤本英雄 23敗3引き分け、勝率.596
(2020年9月11日現在。以下同じ)

敗戦処理。は川上哲治監督のV9最後の年、昭和48年(1973年)から日本のプロ野球を観始めた。川上監督以前の監督は名前とエピソードしか知らない。約1名、通算勝率で五割を割っている人がいるのが気になるが、この錚々たる顔ぶれの中で勝利数でトップに立った原辰徳監督の野球を今リアルタイムで観られると言うことはファンとして嬉しい。


しかし、いかに栄光のV9を始め、日本のプロ野球創世記から球界をリードしてきた球団とは言え、ジャイアンツは十二球団の中のひとつに過ぎない。日本のプロ野球での監督の勝利数ランキングを調べてみた。

1773勝=鶴岡一人(南海) 勝率.609
1687勝=三原脩(巨人、西鉄、大洋、近鉄、ヤクルト) 勝率.538
1657勝=藤本定義(巨人、パシフィック・太陽、金星、大映、阪急、阪神) 勝率.533
1585勝=水原茂(巨人、東映、中日) 勝率.586
1565勝=野村克也(南海、ヤクルト、阪神、東北楽天) 勝率.500

1384勝=西本幸雄(大毎、阪急、近鉄) 勝率.543
1323勝=上田利治(阪急、日本ハム) 勝率.538
1315勝=王貞治(巨人、福岡ダイエー・福岡ソフトバンク) 勝率.540
1237勝=別当薫(毎日・大毎、近鉄、大洋、広島、大洋・横浜大洋) 勝率.517
1182勝=星野仙一(中日、阪神、東北楽天) 勝率.531

1067勝=原辰徳(巨人) 勝率.572


意外な感じがするが、他球団の監督を含めた通算勝利ランキングでは原監督はまだトップ10に入っていないのである。これは原監督がどうのこうのというより、“栄光の巨人軍”としては寂しい。歴代2位の三原脩監督を筆頭に、ジャイアンツで監督としてのキャリアをスタートさせ、その後他球団の監督としての勝利を積み重ねた監督が通算勝利数では原監督の上をいっている。だが、裏を返せば単一の球団での監督としては鶴岡一人監督に次いで第2位となりこれは誇れる記録だ。なお単一の球団での勝利数ランキングだと鶴岡監督、原監督に次ぐのが川上哲治監督、長嶋茂雄監督となり、さすがジャイアンツと言える。原監督にはこれからもがんばっていただいて、星野仙一監督を抜いて歴代トップ10には入って欲しいものだ。


通算勝利数では全監督の中でトップ10に届かない原監督だが、リーグ優勝の回数で比較してみた。

11回=鶴岡一人(南海11回)
11回=川上哲治(巨人11回)
9回=藤本定義(巨人7回、阪神2回)
9回=水原茂(巨人8回、東映1回)
8回=西本幸雄(大毎1回、阪急5回、近鉄2回)
8回=森祇晶(西武8回、横浜0回)
8回=原辰徳(巨人8回)

6回=三原脩(巨人1回、西鉄4回、大洋1回)
5回=野村克也(南海1回、ヤクルト4回)
5回=上田利治(阪急5回)
5回=長嶋茂雄(巨人5回)

歴代5位タイである。今年もリーグ優勝を決めて歴代3位タイになって欲しい。


日本一を達成した回数で比べてみた。

11回=川上監督(巨人11回)
6回=森祇晶(西武6回)
5回=水原茂(巨人4回、東映1回)
4回=三原脩(西鉄3回、大洋1回)
3回=上田利治(阪急3回)
3回=古葉竹識(広島3回、横浜大洋0回)
3回=広岡達朗(ヤクルト1回、西武2回)
3回=原辰徳(巨人3回)

11回のリーグ優勝すべてを日本シリーズも制した川上監督が群を抜いている。川上監督がよく“神様”と称されるのは現役時代の打者としての異名であった“打撃の神様”に由来しているが、監督としても神の領域なのだろう。“短期決戦の鬼”とも言われた。川上監督の愛弟子とも言われた森祇晶監督も8回のリーグ優勝中、6回日本一になっているが、監督一年目の昭和61年にリーグ優勝と日本一を勝ち取ってから6回続けてリーグ優勝イコール日本一だった。通算最多勝利、リーグ優勝回数でも川上監督と並んでトップの鶴岡監督の日本一は2回。


原監督は就任一年目の2000年と、2009年、2012年に日本一になっている。今年、4回目の日本一を達成すれば5位タイから4位タイになる。なお、2012年に原監督が率いるジャイアンツが日本一になったのを最後にセ・リーグのチームは日本シリーズでパ・リーグのチームにやられてばかり。8年ぶりにセ・リーグのチームに日本一になってもらいたいものだ。


こうしてこれまでの積み重ねで原監督をいろいろな監督と比較しているが、実際に采配ではどうなのだろうか?個人的な話になるが、長嶋監督より若干年上の私の父は、原監督の二回目の監督の時期の終盤に「原は長嶋より川上監督を意識している」、「勝利への非情さは川上監督に近い」とよく言っていた。父は既に他界したので原監督と川上監督の比較論をもう聞くことは出来ない。だが父は監督としては川上監督より長嶋監督の方がより好きだった様に思う。もちろん監督としての腕は川上監督の方が上なのは当然として、もう川上監督の様なV9が望めない状況ではファンを最後まで引きつけて離さない長嶋野球の方が好きだった。補強の嵐をよくは思っていなかった様だが<苦笑>。


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“敗戦処理。は川上哲治監督のV9最後の年、昭和48年(1973年)から日本のプロ野球を観始めた。”と書いた。それ故に川上野球を語ることは出来ない。ただ、その翌年を最後に川上監督はユニフォームを脱ぎ、以後他球団を含めて現場復帰していない。昭和49年、川上監督は54歳だった。たぶんテレビ中継の印象と言うより『巨人の星』や『侍ジャイアンツ』の印象だと思うが、失礼ながら“おじいちゃん”的な印象があった。


原監督は今62歳。54歳だった8年前の2012年は日本シリーズでファイターズを破って日本一になった年でこの年からリーグ三連覇を果たした。いまだに原監督の方が若い様にも思えるが、それだけ子供心にも“名将・川上監督”というイメージが刷り込まれていたのだろう。ジャイアンツは(良くも悪くも)そういった伝統の積み重ねとともに歩を進めていく球団。そのジャイアンツで原監督は球団歴代最多、川上監督の勝利数を抜いた。原監督は現在監督として通算で14年目のシーズンを戦っているが、川上監督の監督年数が14年間。勝利数では抜いたが優勝回数では及ばない。“川上監督を超えた”とは言い切れないだろう。でもジャイアンツの歴史に燦然と輝くことに疑いはない。原監督の野球を同時代にリアルタイムで観られると言うことをファンとして幸せに思いたい。

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