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2020年9月 8日 (火)

“良くて前同比7%、ワーストだと3.6%。”このままでは大変なことになる!?

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日本野球機構(NPB)とJリーグは合同で政府に観客数の上限緩和のために要望書を提出した。当初政府は新型コロナウイルス感染症対策で9月末まで継続するとしていたイベントやプロスポーツの入場者数の制限を緩和する方向で検討し始めた。今週11日に行われる感染症対策分科会で判断される。


NPBとJリーグが要望するのは「2万人、あるいは50%の少ない方」。要望書を西村康稔経済再生担当大臣宛に提出したという。


◆ JリーグとNPB、政府へ要望書を提出。「2万人、あるいは50%の少ない方」に緩和へ

 

 

 



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タイトルの“良くて前同比7%、ワーストだと3.6”とはこのまま上限5,000人が変わらないとしてのNPB各球団の今季終了までの予想入場者数を算出して昨年と比較した前年比である。今季は例年の143試合から公式戦の試合数が120試合と減少し、主催試合の数も7172試合から60試合に減った。しかも開幕当初は“無観客試合”で、最も多い球団は主催試合15試合を無観客で行った。各球団とも710日以降は“有観客試合”を行っているが、とはいえ上限5000人という制約付き。今のまま上限5000人という制約が今季終了まで続くと仮定して、残りの“有観客試合”を今までに消化した“有観客試合”と同じ割合で入場者数が記録されたら最終的に各球団の入場者数は何人になるのかを計算し、その人数が昨年の年間での総入場者数と比べてどのくらいになるのかを調べてみた。


上述の通り、昨年とは試合数が異なり、入場者数の上限も異なるのだから比較しても意味が無いと思われる方もいるだろうが、収入は激減するのが必至なのに、選手の年俸は少なくとも今季は満額支払われるのである。恐ろしい話だと思う。


まず97日までの各球団の“有観客試合”になってからの一試合当たりの平均入場者数を調べてみた。

4,991人 カープ
4,961人 ベイスターズ
4,961人 スワローズ
4,928人 ジャイアンツ
4,891人 タイガース
4,864人 マリーンズ

4,722人 ライオンズ
4,601人 ドラゴンズ
4,593人 ホークス
4,483人 バファローズ
3,703人 ファイターズ
3,592人 ゴールデンイーグルス
97日現在。以下同じ)

カープの一試合平均4,991人というのは凄い。4,991人の入場者数が記録されたということは5,000人分のチケットは全て売り切れているのだろう。何らかの事情で当日来られなくなった人がいるだけなのではないか?このカープに次ぐのが、5位のタイガースを除けば首都圏の球団というのはお互いにビジターになっても遠征可能だからかもしれない。一方ではGOTOキャンペーンなるものも行われたが、心理的に遠出を避けたい層が,野球場なら観客も間引きされているし、近くならと出向いたのかもしれない。昨年度は十二球団で3位の入場者数を記録したホークスが9位と苦戦し、11位と最下位が“地方球団”なのもうなずける。では何故カープが?となるが“ビジターパフォーマンス席”までホームのファンが埋めてしまうのが常だから…<以下自粛>


そして上記平均のまま今季の残りの“有観客試合”も入場者数が変わらないとして、今季の最終的な入場者数を算出する。各球団の主催試合の数は60試合で均一だが、710日以前の“無観客試合”の消化数はまちまちである。

288,573人 タイガース
279,498人 カープ
253,013人 ベイスターズ
252,950人 マリーンズ
248,018人 ホークス
242,066人 バファローズ

236,559人 ジャイアンツ
234,647人 ドラゴンズ
228,204人 スワローズ
212,493人 ライオンズ
199,968人 ファイターズ
172,429人 ゴールデンイーグルス

タイガースは無観客の主催試合を1試合しか行っていない。今後行われる主催試合を含む59試合の入場者数は単純計算ではあるが4,891人×59288,573人となる計算だ。逆に“無観客”での主催試合を最も多く15試合行ったライオンズや14試合行ったスワローズは年間の入場者数が少なくなってしまう。


そして今年の入場者数が昨年と比べるとどうなるのか?前年比を出してみた。

7.01% マリーンズ
6.98% バファローズ
6.09% スワローズ
6.06% カープ
5.45% ファイターズ
5.21% ベイスターズ

5.13% ゴールデンイーグルス
5.01% ホークス
4.83% ドラゴンズ
4.75% タイガース
3.89% ライオンズ
3.58% ジャイアンツ

誤解の無いように補足すると、例えばマリーンズの前年比7.01%というのは昨年に比べて7.01%減ったという意味では無い。昨年の7.01%しか入場者数がいないということだ。昨年、十二球団最多の3,091,335人の入場者数を集めたタイガースの今季の推定入場者数は288,573人だから昨年の4.75%に過ぎないということになる。座席によって入場料が異なるから単純に入場料収入が前年比で4.75%になるとは限らないが、大雑把な比較でいえば入場料収入が昨年の4.75%になるということである。昨年、タイガースに次いで十二球団で第2位に当たる3,027,682人の入場者数を記録したジャイアンツが前年比で最も低くなるのもうなずける。昨日発表された澤村拓一とマリーンズの香月一也の交換トレードが,両選手に年俸の格差があると話題になっているが、ジャイアンツですらもコストカットを考えなければならないということだろうか!?


もちろん、球団の収入源は入場者だけではない。だが入場者が激減すれば球場でのグッズ類などの売り上げなども激減が予想される。


繰り返しになるが,収入面で大打撃を受けることが必至なのに、選手の年俸に関しては新型コロナウイルス禍になる前に決めた金額に一切手を付けていない。大リーグではこの点で紛糾したが、NPBに関しては少なくとも今季は手を付けない。
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上限5,000人から緩和される可能性があるのならば是非ともそれを実現したいと考えるのは当然だろう。


ただし、仮に上限を20,000人にしたところで今の4倍近くの入場者数を見込めるかというのは別問題だ。敗戦処理。はジャイアンツの東京ドームでの主催試合が“有観客試合”になってから手当たり次第にチケットの抽選、早い者勝ちにチャレンジしているが連戦連敗。辛うじてチケットを手に入れられたのがさる2日の対ベイスターズ戦だ。だが全ての球団でチケットがプラチナペーパー化している訳ではない。現状の上限5,000人という枠組みで行われた301試合のうち入場者数が4,000人未満の試合が45試合ある。5,000人までしか客を入れられないから入場者数が5,000人弱とは限らない。チケットが余る試合が一割強なのだ。ただし4,000人未満の試合は8月以降に限定すると45試合のうち20試合しかない。ファンも7月の時期に比べれば球場に行こうという機運が高まったのかもしれない。


仮に来季から入場制限無しに戻ったとしても、今季の“良くて前同比7%、ワーストだと3.6%。”という収入減を取り返すことは出来ない。良くても昨年並みに戻るだけだろう。今季終了後の契約更改で減額制限の見直し等の措置を選手会に対して申し入れることになるだろう。選手の成績にしても143試合あったものが120試合になるのである。昨年並みの成績を残すのは難しい。普通に考えても査定方法が難しいのに、収入減を少しでも取り返そうとする球団と、生活を維持したい選手側がもめることはたやすく想像出来る。


上の
雑誌の見開きは『週刊ダイヤモンド 2020822日号(ダイヤモンド社)。“エンタメ&スポーツ 消滅”という特集記事で、新型コロナウイルス禍でもろに影響を受けているエンターテイメントやスポーツの実態を取り上げている。スポーツではプロ野球とJリーグに関して分析がなされているが、元々細かい財務内容が公開されているJリーグと異なり、ベールに包まれているNPBに関しては抽象的な危惧に終始している。対策に関しても目新しさに乏しい。仕方ない。そもそもの数字が明らかで無いのだから。


敗戦処理。はJリーグの事情には疎いが、どうやら経営基盤はNPBの方がマシな様だ。だが球団が赤字を垂れ流しても親会社がその額を無条件に補填するという時代では無い。政府への入場制限緩和の申し入れを始め,これから行われるであろう選手会との水面下での争い。目は離せない。

 

 

 

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