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2020年8月 7日 (金)

原辰徳監督による、リリーフ投手温存で内野手の増田大輝起用は“最善策”か!?

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6日のタイガース対ジャイアンツ戦で、ジャイアンツに滅多に観られない選手起用がなされた。0対7とリードされた八回裏に中谷将大に満塁本塁打が出て0対11とされると、原辰徳監督は登板中の堀岡隼人に代えて内野手の増田大輝をマウンドに送った。投手を使い果たした訳ではない。ベンチには4人の投手が残っていた。


(写真:内野手ながら登板した増田大輝。2019年9月21日、ジャイアンツがセ・リーグ優勝を決める決勝打を放ち、攻守交代でベンチに戻るシーンより)



大リーグではたまにあるらしい。点差が大差になった試合で、リリーフ投手を無駄に投入したくない場合に野手を登板させるそうだ。この試合での原辰徳監督の起用も趣旨はそうだろう。


今季は新型コロナウイルス禍への対応で公式戦の開幕が約三ヶ月遅れた。しかもその間、例年通りの調整がままならなかった。各球団、特に投手の故障者が頻出している。日程は六連戦が続く。リリーフ投手に過度な連投をさせたくないとなると、この試合の様に大差が付いた後に野手が登板させられることはあるだろう。しかしやるとしたら何でも“大リーグ流”を踏襲したがるファイターズの栗山英樹監督で、杉谷拳士あたりが敗戦処理的に投入させられるであろうと。


しかし、実現したのはファイターズ戦ではなくセ・リーグで首位を走るジャイアンツ。それも“伝統の一戦”と言われるタイガース戦で。


先発のC.C.メルセデスが三回途中で4失点して降板させられた後には沼田翔平、宮國椋丞、田中豊樹とつないで八回裏のマウンドには堀岡隼人が上がっていた。六連戦の三戦目。翌日にはナゴヤドームに移動してドラゴンズとの三連戦が始まる。勝ち目の薄い試合展開で、勝ちパターンのリリーバーを投入することは避けたかったのだと思う。


堀岡が八回裏を投げきれば問題無かった。しかし3点を失いさらに満塁から中谷将大にとどめの満塁本塁打を浴びると、堀岡を諦めて内野手の増田大輝をマウンドに送った。堀岡はあと二死を奪えば良かったのだがそれを奪えず。増田大は近本光司を二ゴロに打ち取ると江越大賀には四球を与えたものの大山悠輔を右飛に打ち取って無難に“敗戦処理”をこなした。


試合後、原監督は「チーム最善策ですね。あそこのね。まあやっぱり6連戦という連戦、連戦、連戦のなかでね。あそこをフォローアップする投手というのはいないですね。それはだって、一つの作戦だからね。あそこで堀岡を投げさせることの方がはるかに失礼なことであってね」とのコメントを残した。


野手を投げさせることより、投手の堀岡を続投させることの方が失礼だと考えた様だ。


原監督は7月14日の対カープ戦で長嶋茂雄監督を抜いてジャイアンツの監督として歴代2位の1035勝を挙げ、8月6日現在で通算1048勝と星を伸ばし、球団最多の川上哲治監督による1066勝を抜くのも時間の問題になっている感じだ。


“最善策”、“相手に失礼”というキーワードから思いだすことがある。原監督が監督として一年目の2002年6月19日、横浜スタジアムでの横浜ベイスターズ戦で同点の延長十回表に無死一塁から投手の岡島秀樹の打席に、まだ野手が残っているにもかかわらず代打に投手の桑田真澄を送ったシーン。桑田は打席で見事にバスターを決めて安打でチャンスを拡げ、ジャイアンツはこの回に勝ち越して逃げ切った。


6日のタイガース戦ではまだ投手が残っていたのに野手の増田大をリリーフに送ったが,この時の原監督はまだ野手が残っているのに投手の桑田を代打に送った。実はこの試合の後に、歯に衣を着せずに発言する傾向がある現役選手だった仁志敏久が「あそこで投手が代打に起用されて、残された野手の気持ちを考えているのか」と監督批判を陰でしていたことが一部の報道でわかった。監督批判はもってのほかだが、言っていることは正論だ。ただこの時にベンチに残っていた野手は,足を故障していて併殺や故障の再発の危険がある清原和博や、最後の捕手など起用に躊躇があっても仕方ない選手ばかりだった。だが原監督がこの時危惧していたことはチームの選手のプライドではなかった。


あのゲームにおいて,ピンチヒッターに桑田を出したのは最善策でした。((中略))しかし勝ち方においては,別でした。あれで本当によかったのか、失礼な戦い方だったのではないかと、すごく悩みました。

相手の将は森さんだったんですが、次の日の新聞に、「あんなことをやるのは、ベンチからは見え見えだった」と、あたかもそれを見抜けない選手たちを叱責するコメントを出しているのを読んで、初めてすっとしました。

『選手たちを動かした勇気の手紙』原辰徳(幻冬舎)より。


これを読む限りでは原監督という人間は自軍の選手のモチベーションよりも相手監督への礼儀を優先するということになる。個人的には如何なものかと思う。


今回の増田大投入に関しても、原監督としては堀岡の続投の方が失礼なことと思えるそうだ。しかも上述のコメントのニュアンスだと、失礼なのはファンに対してではなく、相手のタイガースに対してということであろう。18年の時を経て、原監督の監督としての優先順位は変わっていないことになり、個人的には極めて残念だ。


余談になるが、もうすぐ川上監督の通算勝利を抜き、球団最多勝利監督に君臨するであろう原監督と対局の位置にある堀内恒夫元監督は怒りをあらわにした。

◆ 
巨人の増田大を投手起用に元監督・堀内氏が怒!「俺はテレビを消した」

 

推測だが今後、“原監督ならではの采配”と原監督をヨイショする報道が大半を占めるだろう中、こういう報道をしてくれる“東スポ”はありがたい。監督としての実績では足下にも及ばないが,現役時代にはノーヒットノーランを達成した試合で自ら本塁打を3発打ったり、引退登板の際には2イニング投げるために打順の一番遠いところに入っていたのにもかかわらず打席が回ってきて本塁打を放つなど投手でありながら打撃にも並々ならぬ能力を発揮していたエースの発言と考えると重みが違って聞こえてくる。忖度なく自説を主張する悪太郎を個人的に見直した<笑>。


因みに6日のタイガース戦で増田大登板の時点でジャイアンツベンチに残っていた投手は、大竹寛、鍵谷陽平、中川皓太、大江竜聖の4投手。普通に考えれば、堀岡にリリーフを出すとしたら大江だろう。大江は2日のスワローズ戦で二番手として2回2/3、40球を投げたがその後三日間登板を控えている。格で考えても,消去法でも大江投入という選択肢が普通であろう。ただ、このところ大江もリードしている試合での登板が増えている。勝っていても、負けていてもマウンドに上がっていた高木京介が疲労の蓄積で登録抹消せざるを得なくなったことが相当堪えているのだろうが、一軍に上がってまだ二週間の入団四年目の投手がそこまで大事にされる存在になったことは感慨深い。
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最後に、ジャイアンツファンの自分が言うのもナンだが、増田大輝に容赦なく連打を浴びせるタイガース打線を観たかった気もした。姿勢としてはあってはならないのだが…。

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コメント

ハッキリ言って私は原監督を好きではありません。

早く(阿部慎之助ではなく)松井秀喜が監督になってくれることを望んでいます。

しかし、今回の増田投入は間違いではありません。

前回の退任後、原さんはメジャーの戦略や作戦だけでなく、選手のケアやスカウティングまで勉強しています。

苦言を呈しているのは古老のOBやアンチばかり。

まだ若い上原浩治や現役のダルビッシュは原監督を擁護しています。

主様は原監督の価値観が変わっていないとおっしゃるが、原監督は年を取ったのにメジャー流もいとわない監督に脱皮しています。

これは巨人にとって大きいことです。

川上哲治監督がドジャース戦法を取り入れて9連覇したように、巨人が再び球界のトップに立てる可能性を示唆しています。

讀賣新聞本社から日テレに主導権が移っている巨人。

これで原さんが来季終了後に退任するのか、わからなくなりました。

白山GK様、コメントをありがとうございます。


> しかし、今回の増田投入は間違いではありません。

いろいろな意見があると思います。


> 苦言を呈しているのは古老のOBやアンチばかり。


私はそおどちらでもありません。


> まだ若い上原浩治や現役のダルビッシュは原監督を擁護しています。


仮に起用として“有り”だとしても、あの試合で増田大輝を登板させざるを得なかったのは原監督の投手起用がヘタだったからだと思います。

メルセデスが失点した後にいきなり沼田をつぎ込みましたが、あそこで鍵谷を先につぎ込んでいれば堀岡の後に増田でなく沼田を投入できました。

鍵谷はもはや勝ちパターンの中盤以降の投手という見方もあるかと思いますが、現実に引き分けに終わった日曜日のドラゴンズ戦では五回裏に投入されています。

あの阪神戦では無駄に投手をつぎ込みたくないと温存しておきながら、畠が先発した試合では七回ににわかに調子を乱した畠にリリーフを送らずに逆転負け。ナンのために内野手を登板させてまでリリーフ陣を温存させたのかわかりません。


> 川上哲治監督がドジャース戦法を取り入れて9連覇したように、巨人が再び球界のトップに立てる可能性を示唆しています。


当時の“ドジャース戦法”はジャイアンツが十二球団で先駆けて導入したアドバンテージがあったと聞いています。原監督が現在のメジャー流を採り入れようとして同じ事が期待できるのか若干疑問です。

ただ少なくともジャイアンツの内部では原監督が一番先を行っているのでしょうね。


> 讀賣新聞本社から日テレに主導権が移っている巨人。


それは知りませんでした。読売巨人軍は読売新聞東京本社グループの傘下にあり、日本テレビ放送網は1株すら所有していない、とかつてナベツネさんが吠えていて実際にその通りと認識していますが、新しい動きがあるのですかね?

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