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2020年8月21日 (金)

プロ野球選手とコンプライアンス

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ライオンズの佐藤龍世相内誠が、緊急事態宣言下であって球団としても不要不急の外出を禁じていた4月12日に千葉県内でゴルフをプレーするために外出し、相内も同乗していた佐藤が運転する自動車が制限速度をオーバーするスピード違反を犯していたことが佐藤の球団への申し出をもとに発覚。球団も事態を重く見て、両選手に無期限の対外試合出場禁止、ユニフォームの着用禁止という処分を発表した。


(写真:ルーキーイヤーの昨年、ファイターズ戦でプロ入り初安打を放った佐藤龍世。中田翔を経由して記念球を回収。 20194月撮影)

 

 

 



【西武】佐藤龍世「深く反省」相内誠「同じ過ち犯さない」…緊急事態宣言中のゴルフとスピード違反で無期限出場禁止

(2020年8月21日 スポーツ報知)


ライオンズは親会社の西武鉄道グループが再上場を目指す過程でコンプライアンス意識を高めた影響で、球団も傘下に所属する企業としてコンプライアンスが徹底されてきた。だがこうして不祥事が発覚した。自覚のなさが問題視されるだろうが、“教育”の難しさを痛感したことだろう。


緊急事態宣言下での外出は法律では裁けないが球団で不要不急の外出を禁じていたのであれば規則違反。法定速度オーバーはもちろん犯罪であり、一つ間違えば人名にもかかわる重罪だ。普通に考えても大きなペナルティーが課されて当然だと思われるが“コンプライアス”を重視する組織においてこういうことが起きると、再発防止とやらで真面目に法令や規則を守って生活している他の圧倒多数の選手達が痛くもない腹を探られたり、やらなくてもいい研修を受けさせられたりとその影響の波及は決して小さくないだろう。


敗戦処理。は野球とは全く関係がない企業に勤めているが、対外的なメンツにこだわる体質なのかコンプライアンスにはやたらこだわる企業風土があり、研修のための研修と思える研修が定期的に行われ、一応高いコンプライアンス意識を持った企業として日々の活動をしている。それなりに学校を出て最低限の社会常識を踏まえているだろう従業員にコンプライアンスとは何ぞやというところから教え込み、また旧態依然として“オレ流”を貫き肩で風を切ってサラリーマン生活を送っている古参社員の固定概念を改めさせるのも一筋縄でいかないと苦労している。その感覚からすると、幼い頃から野球一筋で野球の活動を何よりも優先させてきた様な若者に野球人としてではなく社会人としての常識を説くことが容易ならざる事であることは想像に難くない。ライオンズはコンプライアンス意識が高い球団だと言われているが、それでも今回佐藤龍世相内誠に関して守れていない事が発覚した。他球団は推して知るべしといったところか…。


折りしも新型コロナウイルス禍でも、さし当たっては給料もカットされずに野球ができる身分がどんなに恵まれているか、と言うことを学ぶ機会があれば、それに附随してプロ野球選手も一社会人として身につけなければならないものをおぼえていくはずなのだ。そうしたことによって今回の佐藤や相内の様な行為は防げるはずなのだが…。


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上述の記事では相内は“今後、同じ過ちを犯さないよう行動してまいります”と答えているが、これを読んだファンの多くは「前にも聞いたぞ」と思った事だろう。既に穿った見方をする人の中には“ハンドルを握っていたのは本当は相内だったのでは!?”とか、“4月にやらかしたのを何故今!? シーズン再開の妨げになるから隠蔽していたのがどこかにすっぱ抜かれたので慌てて公表したのでは!?”等との憶測を呼んでいる。


そういえば相内の入団交渉成立後に不祥事の実態が明らかになったときにツイッターで“「普通の民間企業だったら内定取り消し」”とツイートしたら「これも何かの縁なのだから企業が一人前の社会人として育成すべき」と大真面目にツイートで怒られたことがある。相内はこういう考えの人を裏切ったことになる。また、過去の不祥事を払拭しようと努力している人達にも偏見を与えかねないということを自覚すべきだろう。そこまで考えが及ばないのであれば周囲が教育すべきだろう。敗戦処理。を怒った人のように“くさい物には蓋”的に処罰することがコンプライアンスの目的ではない。


800人もプロ野球選手がいるのだから確率的にも一人や二人愚行をしてしまうものもいるだろう、と冷めた見方をするファンもいるがそういう問題では無いだろう。


プロ野球選手にも今まで以上に社会性が求められるようになるのは必至だろう。コンプライアンス意識を定着させるのは一般のサラリーマンに対するより労力を要するだろうと書いたら偏見が過ぎるかもしれないが、ほんの一握りのバカもののせいで圧倒多数の何とかちゃんとやっている人に様々な制約がかかるのが“コンプライアンス”というものだ。プロ野球界に浸透させるのは並大抵のことではない。“角を矯めて牛を殺す”になっても困るが、野球の技量を磨くことだけに精進していれば良い時代ではなくなったのだろう。


かつて伊原春樹がライオンズの監督に再就任した時に選手達に、親会社の西武鉄道の初乗り料金を知っているか聞いたことがあった。面白おかしく流布されたが、“プロ”野球選手である以上、自分たちが日々野球をするための資金がどこから出ているかを認識することも重要なのだ。ファンあってのプロ野球であることは確かだが、親会社の金銭的支援があって球団経営が安定しているのは厳然たる事実。ましてやライオンズは売り上げに必ずしも直結するとは限らないファームの施設に巨額の費用を出してもらったばかり。親会社の顔に泥を塗る行為の発覚でさらなる締め付けが始まることだろう。


もうこういうニュースを聞きたくないが、どこかで誰かがやらかしてしまうのだろう。

 

 

 

 

 

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