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2020年7月10日 (金)

今年のファーム日本選手権は11月7日に開催。

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NPBでは6日に臨時十二球団代表者会議を開き、イースタン・リーグの優勝チームとウエスタン・リーグの優勝チームとで一試合のファーム日本選手権を11月7日(土)に宮﨑県内で行うことが発表した。二軍も一軍と同じ6月19日に公式戦が開幕。恒例のファーム日本選手権の開催が未定とされていたが正式発表となった。


ファンの間では普段は育成重視で戦っているのに優勝チーム同士を対戦させることにどれほどの意義があるのか?という意見もある。一試合だけの選手権スタイルに対しても。今季は新型コロナウイルス禍があって日程変更もあっただけに見直しの機会かなと思ったが、例年通りに開催されることが決まった。


(写真:2010年のファーム日本選手権を制したイースタン・リーグ優勝の千葉ロッテマリーンズ 2010年10月撮影)



球団によって試合数が異なり、降雨などで中止になった試合の代替えを行わないというスタイルで優勝を決め、両リーグの優勝チーム間で一試合だけで“選手権”を行うことにどれほどの意義があるのかとの意見は以前から一部ファンの間に出ていた。試合は実戦経験のために必要だけど勝敗よりも育成重視というスタンスで戦っているのだから必要ないという考え方だ。理屈としては理解できないこともない。


例えばウエスタン・リーグは2015年から、イースタン・リーグは2016年から降雨などで中止になった試合の代替えを行わないことになった。これにより各球団の試合数は異なるようになり、勝率で順位を決めるとはいえある意味公平ではない戦いになってしまう。その上で球団ごとにお互いにもう一方のリーグに所属する球団との交流戦があり、これは公式戦に含まれるが一軍の交流戦とは異なりこれまた試合数はまちまち。そして勝率で順位を決めると言っても各球団がどこまで勝利にこだわっているのかも不透明。

 

観る側としては、中止の代替え試合を行わないということは、悪天候の中で無理矢理に試合を行って何がなんでも五回までこぎ着けて試合を成立させるというファン無視の行為がなくなるというメリットがあるが順位を争うのに公平かどうかは…。


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かくいう敗戦処理。もファーム日本選手権を現地観戦したのは2011年が最後だが、CS放送で中継されるのを見る限りではスタンドはけっこう埋まっている。興行として定着しているのであろう。


近年のファーム日本選手権は宮崎県のサンマリンスタジアムでの開催が続いている。予備日を兼ねた翌日から全球団が参加するフェニックスリーグと呼ばれる秋季教育リーグが同地域で広域に行われ、若手選手にとっては鍛錬のための貴重な実戦となっている。このフェニックスリーグの各試合は入場無料を原則としているから約一ヶ月弱の間、若手の練習試合とはいえ無収入の試合が続く。有料開催のファーム日本選手権は地元宮崎にとって貴重な収入源なのではないか?


若手選手の鍛錬、育成には多くの実戦経験が重要でそのために秋になっても温暖な九州・宮崎で集中的に練習試合を行う。そのための“足し”にファーム日本選手権の収入が必要なのだとしたら、優勝争いとして必ずしも公平とは限らないリーグ戦の結果とはいえ、優勝チーム同士の対戦が必要なのかもしれない。すべて敗戦処理。の仮説ではあるが、疑問な面もあるにせよ広い意味での育成システムの一環として機能しているのだろう。


一応誤解のないように書いておくが各球団は日常的なファームのリーグ戦を必ずしも勝つことを最優先にはしていないとは思うが、目指すは一軍の勝利に貢献できる選手の育成。一軍は目の前の試合の勝利と、その先にある優勝を目指して戦っている。だから、ファームも形を変えて優勝を目指す選手を育成しているという点で、ファーム日本選手権制覇、あるいはファーム日本選手権に勝ち進むというのは目標のひとつなのだろう。


その意味ではここ数年下位が指定席になっていながらも、次々と一軍に戦力を供給しているファイターズのようなチームがイースタン・リーグで負け続けるとファンが負け惜しみ的に「ファームは必ずしも勝敗がすべてでは無い」と言い訳するのには同意できないが、ジャイアンツのように高い確率でリーグ優勝をしていても選手が育つような試合運びをしていない球団に対してこそ「ファームは必ずしも勝敗がすべてでは無い」が当てはまると思う。

 

ファームを若手選手の鍛練の場ということで、あたかも修行の場という感じでこれまで長い間、興行としての収益を追求していなかった面があるのだろう。それでは良くないという形でファーム日本選手権も定着したのだと思う。矛盾は抱えつつも、それが在り方の一つなのだろう。

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コメント

こんにちは。
私は、ファーム選手権を2回見に行ったことがあります。

2012年:ソフトバンク-ロッテ(松山)
2017年:巨人-広島(宮崎)

>CS放送で中継されるのを見る限りではスタンドはけっこう埋まっている。
と書かれていますが、いや、これは違いますよー。
どう見ても公式発表の数字よりもかなり少なく、興行としては成立していないと思います。
テレビは打球の飛ぶ外野スタンドは仕方なく映しますが、
ガラガラのネット裏席は極力アップで映さないようにしています。
最近、開催地が宮崎で固定されているのも、
集客がそんなに見込めないので他のところが手を上げない、
フェニックスリーグにすぐ入れるので、経費が節減できることが理由ではないでしょうか。

それから試合の意義に関して疑問を持つ人もいるようですが、
1試合とはいえ、普段のファームの試合よりは真剣度が高いので、
それはそれで出場する選手(特に若手)には、いい経験になるのではなると思います。

いの一番様、コメントをありがとうございます。


> >CS放送で中継されるのを見る限りではスタンドはけっこう埋まっている。
> と書かれていますが、いや、これは違いますよー。
> どう見ても公式発表の数字よりもかなり少なく、興行としては成立していないと思いま> す。


なるほど。印象で書いてはいけませんな。


> 最近、開催地が宮崎で固定されているのも、
> 集客がそんなに見込めないので他のところが手を上げない、
> フェニックスリーグにすぐ入れるので、経費が節減できることが理由ではないでしょう
> か。

フェニックスリーグとの連係はあるでしょうね。


> 1試合とはいえ、普段のファームの試合よりは真剣度が高いので、
> それはそれで出場する選手(特に若手)には、いい経験になるのではなると思いま
> す。

それなりに意義があるとは思いますが、見直す良い機会かなと思っていました。
かといって明確に代案がある訳ではないのですが。

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