フォト
無料ブログはココログ

« プロ野球イースタン・リーグ観戦ガイド | トップページ | “2004年6月13日”を忘れない。 »

2020年6月 8日 (月)

ファイターズの近藤健介は公式戦が120試合しかなければ打率四割を達成出来るのか!?-それよりもファイターズファンが心配すべき事…

Adsc_3748
来週の金曜日には公式戦が始まる。野球ファンが待ち望んだ日々がもうすぐやってくる。それまではファンが自由に妄想を膨らませる時期だ。ファンが夢を見るのは自由だ。公式戦が120試合しか行われないということを逆手にとって、120試合制ならではの夢を想像するのは楽しみだ。だが、その中のひとつ、試合数が少ないからこそ日本プロ野球初の四割打者が誕生する!というのはそれこそ夢に過ぎないのではないか?

◆ 近藤が初4割超えなるか 日本ハム開幕予想スタメン
526日 日刊スポーツ

 

 

 

ツイッターで“近藤 四割”と検索すると、出るわ出るわ。ファイターズの近藤健介が、120試合しかない今季の公式戦なら日本プロ野球史上初の四割打者になるのではというファイターズファンによる妄想ツイートが山のように出てくる。近藤が2017年に開幕から打ちまくって打率四割超えをキープし、故障に泣かされて年間の規定打席には大きく届かなかったものの打率.413を記録して“夢の打率四割に最も近い男”と言われているからであろう。


しかしファンだけならまだいい。メディアまでがそれを煽っているのだ。上の引用記事は5月下旬のものだが、今月6日のベイスターズとの練習試合を中継したTBSチャンネル2の解説者、新井貴浩までもが今季の近藤に打率四割を期待していた。新井は古巣カープなどセ・リーグを中心に評論活動を行うだろうが、現実味を考えているのだろうか!?


因みに近藤健介が打率.413を記録した2017年の近藤の出場数は57試合に過ぎない。今年の公式戦120試合の半分弱だ。打席数は231120試合の規定打席数372100打席以上足りない。高打率を残す近藤が打率四割に最も近い打者であったとしても、年間の試合数が143から120に減ったところで打率四割の実現性が高まったとは思えないのである。もちろんファイターズファンである自分も近藤には期待するが、それはあくまで夢である。現実味のない妄想に過ぎないと言うことは、数字を見て考えればわかることだ。


ファイターズファンならむしろ、年間の試合数が143試合から120試合に減ってしまうことで別の金字塔がフイになってしまいかねないことを心配すべきではないのか?


それは2008年のルーキーイヤーから12年連続して50試合以上に登板している宮西尚生の記録がストップするかもしれないということだ。
Cdsc_8047


ルーキーイヤーからの連続50試合以上登板の最長記録を持っているのはドラゴンズ時代の岩瀬仁紀15年連続。あと三年間に近づいてきた。143試合で50試合登板するのが、今季は120試合で50試合登板しなければならない。絶望的ではないが、今月2日に35歳になった宮西には厳しいだろう。特にファイターズは短いイニングを投げるリリーバーにも三日間以上の連投を極力避ける方針をとっている。


因みに直近の五年間で、宮西が50試合目の登板をしたのがチームの何試合目かを調べてみた。

2019年 126試合目(年間55試合登板)
2018年 126試合目(年間55試合登板)
2017年 134試合目(年間51試合登板)
2016年 126試合目(年間58試合登板)
2015年 134試合目(年間50試合登板)

直近五年間でチームの120試合目までに年間50試合登板を果たした年はない。50試合登板までに134試合を要した二年のうち、2017年はチームが5位で長く低迷した。宮西をつぎ込む展開がなかなか増えないのでビハインドの展開でも宮西を投入して登板数を稼ぐ配慮を球団がした。今回はどうなるか?


宮西自身はまだ開幕がいつになるか決まっていない5月の時点での取材で、多少無理してでも…と記録へのこだわりを見せているが…。

◆ 
日本ハム宮西「飛ばす」今季の50試合登板を語る
202056日 日刊スポーツ

因みに参考になるかどうかわからないが、2日から始まった練習試合では6試合を終えて宮西の登板は5日に行われた対ベイスターズ戦で1イニング投げただけ。


話を近藤に戻そう。現実味が低かろうが、近藤に打率四割達成を期待するのはもちろんファンの自由だ。ただ専門家は専門家として現実味を考えた上でファンに提示すべきだろう。


そしてもう一つ。120試合で打率4割を記録したとして、それを日本初の4割打者誕生と言えるのか!?


ある記録に対して、試合数が少ないことでプラスになるものもあるし、マイナスになるものもあるだろう。そもそも近年の公式戦は143試合だが、長いこと年間130試合の時代が続いた。年間130試合の時代(1994)に史上初の年間200安打を記録したイチローに、それよりも試合数が多くなっていてもその後の記録更新者を“イチロー超え”と煽る風潮がある以上、120試合であっても野球協約で定める範囲であるのだから120試合ならではの記録が生まれた場合にそれは記録として残るのだろうとは思う。しかし、仮にそうだとしても将来、記録として振り返る際に“年間120試合制の2020年”と但し書きを付けることは必要だろう。個人的には年間120試合で、“日本プロ野球史上初の四割打者誕生!”となっても多分同調しないだろうと思う。


逆に宮西のように試合数が減ってしまうことが不利になる記録に関しては、今季は120試合として143試合の83.9%しか試合を行わないのだから、50試合登板の83.9%に当たる42試合以上登板したら記録として認定するという考え方も出てくるだろう。だが、そもそも過去の記録と現在の記録を比較するのに、年間の試合数もその時代によって異なるのだから、都合が悪いときだけ換算してルール上、助けてあげるという考え方は如何なものかと思う。


異例のシーズンがようやくもう少しで始まろうとしている。異例ならではの楽しみ方もあるだろうから、近藤の打率四割挑戦などは格好の題材だろう。そういう楽しみを求める方には話の腰を折る形で申し訳ないが、敗戦処理。にはファンはともかく専門家が現実味のない事をあるかの様に語るのは気に入らないのである。もちろん敗戦処理。は一ファンに過ぎないから近藤にぶっちぎりの高打率で首位打者を獲って欲しいと思うし、結果として打率四割を記録できれば素晴らしいと思う。でも本当の打率四割は、来年以降143試合で再挑戦して欲しい。

« プロ野球イースタン・リーグ観戦ガイド | トップページ | “2004年6月13日”を忘れない。 »

コメント

120試合になったことでシーズン終盤になってから他にも新たに色々気づく事ありそうですよね・・・
※2017年は最下位じゃなくて5位ですよ。

ジーン拳様、コメントをありがとうございます。


> 120試合になったことでシーズン終盤になってから他にも新たに色々気づく事ありそうですよね・・・


そうですね。まだまだ出てきそうですね。

個人的には試合数そのものよりパ・リーグの同一カード六連戦という日程の組み方が気になります。これを上手く活かしたチームが浮上するのかも…。

子供の頃に長いこと年間130試合制が当たり前だったので120試合って極端に短いとは思えないのですよ、今のところ。


> ※2017年は最下位じゃなくて5位ですよ。


あちゃー、やってしまいました。

ご指摘ありがとうございます。

こっそり直しておきます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« プロ野球イースタン・リーグ観戦ガイド | トップページ | “2004年6月13日”を忘れない。 »

2020年8月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のトラックバック