フォト
無料ブログはココログ

« 重光武雄オーナー、死去。 | トップページ | こんなオーダーが見たい-2020年パ・リーグ篇 »

2020年1月23日 (木)

ジャイアンツの小林誠司、“走られない”、“走らせない”の二冠王達成。

Adsc_5940
ホークスの甲斐拓也の強肩ぶりが一昨年のカープとの日本シリーズで話題になった。甲斐が盗塁をさせない、走られない捕手であることはわかったが、ではそもそも走らせない捕手は誰なのか?ということで盗塁阻止率とは異なる指標で調べたら、走者がそもそも盗塁を試みない捕手という点ではジャイアンツの小林誠司の方が上だとわかった。


走られないにせよ、走らせないにせよ、捕手と投手の共同作業であるというのはわかりつつも、昨年、2019年も同じ指標で調べてみたところ…。

 

 

 

相手走者が試みた盗塁を刺す能力は“盗塁阻止率”で評価できるだろう。この数値が大きいほど“走られない”捕手になる。だが、「この捕手じゃ走れない。盗塁をやめよう」と、そもそも走らない捕手を調べようと思ったのがきっかけ。

(許盗塁+刺盗塁)×9÷捕手イニング数

投手の防護率と同じ計算方法で、その捕手が一試合9イニング守ったら何人の走者が盗塁を試みるかで、数値が小さい方が“走らせない”捕手ということになる。本エントリーではこれを“盗塁抑止率”と呼ぶことにする。


ただ投手の投球回数と異なり、捕手の守備イニング数を調べるのが難しい。デルタのサイトで、捕手として年間500イニング以上守った選手がわかったので、その選手で調べた。十一球団で正捕手が500イニングを超えている。

森友哉 1109回2/3 企図数106回 盗塁抑止率0.86
甲斐拓也 1105回1/3 企図数76回 盗塁抑止率0.62
梅野隆太郎 1097回1/3 企図数73回 盗塁抑止率0.599
若月健矢 974回1/3 企図数70回 盗塁抑止率0.65
中村悠平 962回2/3 企図数86回 盗塁抑止率0.80
會澤翼 926回1/3 企図数49回 盗塁抑止率0.48
田村龍弘 759回2/3 企図数72回 盗塁抑止率0.85
伊藤光 686回1/3 企図数53回 盗塁抑止率0.69
加藤匠馬 634回 企図数42回 盗塁抑止率0.596
清水優心 593回1/3 企図数55回 盗塁抑止率0.83
小林誠司 59回 企図数31回 盗塁抑止率0.47

捕手としての出場イニング数が多い順に並べたのでわかりにくいかもしれないが、500イニング以上マスクをかぶった捕手で盗塁を最もさせない捕手は盗塁抑止率が0.47で最小の小林誠司で、0.48と僅差の會澤翼が2位。甲斐は5位だ。甲斐は一昨年には同じ計算で0.74と8位だったから改善はされているが、相手に走らせないというレベルにまでは達していない。小林は昨年も0.50で1位だったから二年連続で最も“走らせない”捕手になった。


一昨年の実績は拙blog2019年1月24日付走られない捕手、走らせない捕手。を参照されたい。昨年は“盗塁企図指数”とうたっていたが、“盗塁抑止率”の方が似合うのではないだろうか。


なお500イニングを超えた捕手は11人いるということでゴールデンイーグルスのみ年間500イニング以上マスクをかぶった捕手がいないということになる。そのゴールデンイーグルスで一昨年までは正捕手だった嶋基宏は出場イニング数が不明なので盗塁抑止率を計算できないが、43回盗塁を企図されて3回しか走者を刺していない。盗塁阻止率は驚きの.070。一昨年は923回で゙109回企図されたので盗塁抑止率が1.06。500イニング以上マスクをかぶった12人の捕手の中で最低だった。


次に盗塁阻止率を見てみよう。こちらはずばり盗塁阻止率が高い順に並べた。

小林誠司 盗塁阻止率.419 盗塁刺13、許盗塁18
若月健矢 盗塁阻止率.371 盗塁刺26 許盗塁44
梅野隆太郎 盗塁阻止率.370 盗塁刺27 許盗塁46
田村龍弘 盗塁阻止率.347 盗塁刺25 許盗塁47
清水優心 盗塁阻止率.345 盗塁刺19 許盗塁36
甲斐拓也 盗塁阻止率.342 盗塁刺26 許盗塁50
中村悠平 盗塁阻止率.314 盗塁刺27 許盗塁59
加藤匠馬 盗塁阻止率.286 盗塁刺12 許盗塁30
森友哉 盗塁阻止率.283 盗塁刺30 許盗塁76
會澤翼 盗塁阻止率.265 盗塁刺13 許盗塁36
伊藤光 盗塁阻止率.245 盗塁刺13 許盗塁40

小林は盗塁抑止率、盗塁阻止率ともに№1であり、正真正銘の走られない捕手、走らせない捕手ということになる。一昨年は盗塁阻止率.447で№1だった甲斐は.342で6位と一気に落ちた。盗塁抑止率も5位だったから500イニングを超える各球団の正捕手の中では中間、並みの捕手ということになってしまった。


昨年の小林は二冠王になったとはいえ、出場イニング数では794回から591回と大きく減少している。
Cdsc_67031_20200123222601
炭谷銀仁朗の加入に加え、大城卓三を含めた三人の併用の結果、小林の出場イニング数が相対的に減ったのだろうが出場イニングの中ではきちんと結果を残したと言える。炭谷と大城は出場イニング数が不明だが盗塁阻止率はそれぞれ.250、.172と小林とは比較にならない。原辰徳監督には小林をもっと見直していただきたい。


« 重光武雄オーナー、死去。 | トップページ | こんなオーダーが見たい-2020年パ・リーグ篇 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 重光武雄オーナー、死去。 | トップページ | こんなオーダーが見たい-2020年パ・リーグ篇 »

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック