フォト
無料ブログはココログ

« 今年の1枚-2019年 | トップページ | これ以上ない歓喜。優勝する瞬間を間近で観る幸せ。【回想】敗戦処理。生観戦録-第46回 2019年(令和元年)編 »

2020年1月 1日 (水)

新年明けましておめでとうございます。

Adscn2662


(写真:東京五輪での野球のメイン会場となる横浜スタジアム。)





皆様明けましておめでとうございます。いよいよ2020年。野球界にとって最大の関心事は東京五輪。野球界はオールプロのそれこそA代表で臨み、NPBは一軍公式戦を中断する。稲葉篤紀監督率いる野球日本代表“侍ジャパン”にメダル獲得の期待が高まる。


ただ、五輪の前哨戦とも思える昨年の世界野球プレミア12で“侍ジャパン”は世界一になったものの地上波で放送された日本戦の中継視聴率はなかなか上がらなかった。東京を主体に行われる今夏の大会ではさすがにそんなことはないだろうが、多くのスポーツが行われるなかでの埋没も心配される。


既に多くの方が懸念されている“野球離れ”。NPBの観客動員に限れば昨年も好調だったが長期的に考えた場合に子ども達の選択肢から野球が外されているケースが多くなっているというのだ。のべ観戦者数は増えていても、競技者は増えていない。増えていないというより減っていると指摘されている。子どもの頃に草野球を含め野球をする機会がなければ、それは将来のプロ候補が減るだけでなく、将来のファン候補が減ることを示唆する。それだけに五輪での侍ジャパンにかかる期待は大きい。


NPBの観客増も、観客そのものの数が増えているというより、観客一人当たりの観戦回数が増えているだけだと分析している識者もいる。各球団のマーケティング自体がファンの“裾野”を拡げるということより、上得意に当たるファンクラブ会員に、いかに観戦回数を増やさせるかに注力されているという。


敗戦処理。自身、東京ドームを始めとする球場の内野席で観戦していて、内野席の外野席化を痛感する。真っ先にチケットが売れる外野席を取り損なったファンが多少高くても内野席のチケットを購入し、外野席で応援する感覚で、佳境でもないのにやたらに立ち上がるファンが近年多くなったと感じる。もし実際にそういう傾向があるとしたら、各球団の企業努力の結果であろう。


かつて地上波で『プロ野球ニュース』が放送されていた頃、特にパ・リーグの試合で顕著であったが、右打席の打者を映すと背景になる三塁側の内野席がガラガラであることがうかがえた。多くの球場で三塁側はビジターになる。ビジターで、外野席より価格の高い内野席が観客で埋まらなかったのだ。しかし今、そういう光景を見ることが少なくなった。


パ・リーグに限定してはいけないが、ガラガラだった三塁側内野席もそこそこ埋まっている。しかし必ずしもビジター側のファンが球場に詰めかけた訳ではない。各球団が地域密着を掲げ、特に本拠地が分散しているパ・リーグにおいてはビジター側にホームチームのファンを集める努力が奏功しているのだ。ビジター側の内野席からはホームチームのダッグアウトの様子が見やすいという特徴などを売りにしているのだ。ビジターのファンを球場から遠ざけてしまうデメリットもあるが、球場全体をホームチーム一色に染める、あるいは近づけることで観客同士の一体感を高めてモチベーションを上げることの方のメリットの方が大きいと言う判断に基づいているようだ。


こうしたマーケティングが本当に野球の魅力としてファンを魅了し続けるのか、少なくとも敗戦処理。は半信半疑、いや“疑”の方が上回っている。長い目で見てどうなのか?


野球の最大の魅力は選手のプレーであるはずだ。その魅力ある選手をフリーエージェント権の取得前に大リーグに移籍させるポスティングシステムが、本来は所属球団が認めて初めて申請できる制度であるはずなのに、選手が大リーグでのプレーを希望したら球団がポスティングシステムを申請するのが当たり前になっている傾向も敗戦処理。にはいただけない。頑なに認めていなかったジャイアンツでも山口俊が風穴を開けた。菅野智之も黙ってはいないだろう。


野球に限らぬスポーツの国際化の波に追われて、ポスティングシステムを採り入れることの方が、選手だけでなくファンにも受けが良いと考える球団が多いのだろう。ポスティング移籍による元所属球団が手にするトレードマネーはMLB側の都合でどんどん下げられているが、海外FAによる移籍では補償が無いことを考えると、それよりマシだからであろう。


選手の流出を、ファンサービスで補って入場者数の減少を防ぐ企業努力には頭が下がるが、本当にNPB各球団が尽力すべきがそこなのだろうか?


主力選手が流出してもそれを補う選手を次々と育成しようと各球団がファーム組織を充実させようとしているのは対処療法としては正しいと思う。
Cdsc1779
だが上述した様に競技人口が減少すれば高いレベルのプレーヤーも減るのは自明の理。育成選手を多く獲得する球団が増えているが“下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる”が実態なのではないか!?


“裾野”という表現を用いたがNPBに最も近いレベルにあると思われる独立リーグで、BCリーグに所属する福井ミラクルエレファンツの運営会社が会社清算の手続きに入るとの発表が昨年あった。この球団の運営体制が変わるのは2010年に続き二度目である。地域密着で地道に活動していて時に華やかな一面も報じられるが、運営面での厳しさは多くの“球団”にとって喫緊の課題なのであろう。また、女子プロ野球選手の大量退団の報道に接すると、単一企業による支援体制の限界を感じざるを得ない。


“プロ”以外でも高校球界が“球数制限”を導入するのも裏を返せばそうしないと高校生が故障してしまうからであり、独立リーグなどの勢いに翳りが出て、高校球界でも好投手が潰れてしまう様では先行きが暗い。


そんななか、“ワールドトライアウト”や“琉球ブルーオーシャンズ”といった新しい潮流が昨年産声を上げたが、個人的にはどちらも救世主になるとは期待していない。


昨年11月に行われた“ワールドトライアウト”を一部だけ観た。
Adsc2623
趣旨は尊いかもしれないが、一日限りのイベントだとしてもいかんせん運営には金がかかる。ファンからクラウドファンディングで資金を募っていたが清原和博の監督起用も広告塔的意味合いが強いように思われた。何か違うような気がする。NPB球団のスカウトがひとりも会場に来なかったというが、むべなるかな。今年は新庄剛志がその役割を果たすのだろうか!?


クラウドファンディングとは様相を異にするが琉球ブルーオーシャンズもファンに一口オーナーになってもらうように呼びかけている。こちらは独立リーグに所属して戦うのではなく、NPBでエクスパンションがあったらNPBに加入することを目指すという。リーグに加入して試合(興行)を行う既存の独立リーグの球団でも採算が合わずに苦戦しているのに、NPB球団の二軍、三軍、さらに独立リーグの球団との試合を行うという程度で運営費用がまかなえるのだろうか?ツイッターでわしお( @washicomp )さんという方にご教示いただいたが、選手28人が全員最低保証額と言われる年俸240万円だとしても240万円×28人=6,720万円かかる。かなりの企業スポンサーが付いているとしても容易に捻出できる費用とは思えない。折々にメディアを賑わしてはいるが、こちらも疑問が多い。


新年早々不吉なことばかり書いてしまったが、野球界に降りかかる“今そこにある危機”を考えると、東京五輪で侍ジャパンが金メダルを獲得したくらいでは一時的な光明に過ぎず、もしもメダル以前の成績で終わろうものなら、と考えるとぞっとする。“パ高セ低”がどうのこうのというレベルではない。2020年が終わりの始まりにならないことを祈る。一ファンに過ぎない敗戦処理。に出来ることは限られているが、三度の飯より好きな野球に危機が迫っているならなおさら野球に対しては正直にありたいと思う。拙blogでは素晴らしいと感動すれば素晴らしいと書き、それは違うだろ!と思ったらそれは違うと異議を唱える。そんな一年でありたい。


今年もお付き合いいただければ幸いです。皆さんも感じたことを各コメント欄に残してください。

« 今年の1枚-2019年 | トップページ | これ以上ない歓喜。優勝する瞬間を間近で観る幸せ。【回想】敗戦処理。生観戦録-第46回 2019年(令和元年)編 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 今年の1枚-2019年 | トップページ | これ以上ない歓喜。優勝する瞬間を間近で観る幸せ。【回想】敗戦処理。生観戦録-第46回 2019年(令和元年)編 »

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック