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2019年12月29日 (日)

敗戦処理。が勝手に選ぶ2010年代ベストナイン

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もうすぐ2019年が終わる。2009年の終わりにも拙blogで行った、十年分のベストナインを再び選ぶことにする。2010年から2019年までの十年間のNPBでのベストナインを選ぶ。


(写真:2010年代のMVPに選びたい大谷翔平。ただ数字で表すと…)

2010年から2019年までの十年間を対象にする“2010年代ベストナイン”を選んでみる。2009年までの成績は一切考慮しない。またNPBに限定する。日本人選手のMLBなどでの成績は考慮しない。基本的には十年間の累計を重視し、特定の年度で突出した成績を残しても累積を優先する。


【投手】
2010年代の十年間での最多勝利は金子弌大でちょうど100勝。この十年間で100勝以上したのは金子しかいない。今季で引退したランディ・メッセンジャーの98勝が金子に続く。次いで岸孝之が89勝、石川雅規菅野智之が87勝、内海哲也が82勝と続く。80勝以上はこの6人。


この6人の防御率を比較すると、菅野が2.36で断トツ。これに次ぐのが金子の2.90、岸の2.91。残りの3人は防御率が3点台。


十年間で224試合に登板して100勝65敗、防御率2.90という成績の金子をベストナイン投手とする。
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前回2000年代のベストナインを選んだ際に投手に関しては先発、中継ぎ、抑えに分けた。今回も先発投手として金子を選ぶとして、中継ぎ、抑え部門も選んでみよう。


中継ぎ投手としては、最多ホールドポイントの宮西尚生を選びたい。十年間で最多登板となる576試合に登板、ホールドポイント(救援勝利+ホールド)数の歴代最多記録保持者である宮西はこの十年間でも340ホールドポイント(HP)とナンバーワン。これに次ぐのが昨年限りで現役を引退した山口鉄也で242HP、今季限りで引退のスコット・マシソンが201HPで宮西、山口に続き第3位。ここまでがこの十年間で200HP以上。


話が脱線するが、ジャイアンツは山口、マシソンと信頼できるセットアッパーが相次いで引退。抑えに関しては十二球団で唯一、通算100セーブ以上の投手を輩出していない。来季が不安になる。


宮西の576試合登板は上述の通り期間中最多だが、この十年間、毎年50試合以上に登板している。宮西はルーキーイヤーの2008年から今季まで12年連続で50試合以上に登板しており、ルーキーイヤーからの連続50試合以上登板としてはパ・リーグ歴代最長。セ・リーグでも上には岩瀬仁紀の15年連続がいるだけ。


この十年間での登板数で宮西に次ぐのは青山浩二の477試合。益田直也の472試合、山口鉄也の470試合と続く。


登板数、HPともに十年間で最多の宮西はこの間の防御率も2.09と安定。本項で名前が出た投手の中でも断トツの期間中防御率である。宮西を中継ぎ投手部門で選ぶ。
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抑え投手はセーブの数で比較する。この十年間の最多セーブはデニス・サファテで234セーブ。2位が岩瀬仁紀で173セーブ。つまり200セーブ以上はサファテしかいない。3位が山﨑康晃で163セーブ。150セーブ以上はここまで。この中で防御率も1.57と断トツのサファテを抑え投手部門で選ぶ。
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【捕手】
通算2132安打のうち、1054安打をこの十年間に打っている阿部慎之助が捕手の最多安打。202本塁打、653打点ももちろんトップ。しかし2015年に一塁手に転向したこともあって、この十年間での捕手としての出場は621試合にとどまる。この十年間での捕手としての出場数では嶋基宏の1072試合、中村悠平の896試合などに下回る。一塁手に転向してからの打撃成績を含めての数字を根拠に選んで良いものかという葛藤がある。しかし嶋の十年間の打率が.249で、中村が.241と貧打ぶりは似たり寄ったり。とあれば、十年間で最も多く捕手として出場した嶋をベストナイン捕手に選ぶ。
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2010年代に捕手としての出場数の1位と2位が2020年にはスワローズでライバルになるというのも面白い。


【一塁手】
主に一塁手として活躍した選手の中では内川聖一がこの十年間で1408安打を放っているが、本塁打と打点では中田翔が上回る。内川の126本塁打、668打点に対し、中田は226本塁打、828打点で主に一塁手として活躍した選手の中では最多。1000安打以上は内川と1210安打の中田だけで、三塁も務めた新井貴浩の959安打、ホセ・ロペスが929安打で続く。


十年間で5度の日本一に輝いたホークスの中心選手という意味でインパクトは内川が強いが、打撃主要3部門のうち、本塁打、打点でトップの中田をベストナインに選ぶ。
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【二塁手】
守備では菊池涼介がすぐに浮かぶが、前人未踏の“トリプルスリー”3回を誇る山田哲人を選びたい。打撃面で山田に対抗できるのは浅村栄斗くらいか。安打数では山田の1068安打を上回る1317安打を放つが、打率では山田の.297に劣る.285。本塁打も山田の202本が浅村の180本を上回る。打点では浅村の737打点が山田の583打点を上回るが、打撃主要3部門の2部門で上回る山田をベストナインに選ぶ。
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【三塁手】
期間中に4度の本塁打王に輝いた中村剛也の281本塁打がトップ。松田宣浩の239本塁打がこれに続き、打率では.272で中村の.254を上回る。だが打点では818打点の中村が764打点の松田を上回る。中村をベストナインの三塁手部門に選ぶ。
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【遊撃手】
これはもう坂本勇人だろう。この十年間、十年連続で年間の規定打席に達し続けたのは全ポジションでも坂本だけであろう。それを最も肉体的に負荷がかかると思われる遊撃手のポジションで達成する坂本には本当に頭が下がる。打率.294、197本塁打、693打点と素晴らしい。対抗馬がいないが、強いて言うなら鳥谷敬。打率.280、68本塁打、497打点で三部門いずれも坂本にかなわない。


源田壮亮、京田陽太らは2020年代に期待したい。坂本をベストナインに選ぶ。
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【外野手】
三塁手部門でベストナインに選んだ中村の281本塁打を上回る期間中最多の288本塁打を放ったのがウラディミール・バレンティン。期間中の最多安打にあたる1448安打を放ったのが糸井嘉男。糸井の259盗塁はこちらも期間中最多。ただ盗塁では西川遥輝が245盗塁で糸井に肉迫している。この2人に次ぐ217盗塁の大島洋平は安打数でも糸井に次ぎ1442安打で2位。秋山翔吾が1405安打、丸佳浩が1235安打でこれに続き、ここまでが1000本安打以上。


本塁打数でバレンティンの288本に次ぐのが筒香嘉智で205本塁打。


意外に伸び悩んだのが柳田悠岐。今季の長期欠場がたたったか、878試合、958安打、157本塁打は外野手の中でトップレベルとは言い難い。ただ打率.319は外野手ではトップ。


この中から十年分のベストナイン、外野手3人に絞る。最多安打、最多盗塁の糸井、最多本塁打のバレンティン、安打数3位の秋山を外野手部門のベストナインに選ぶ。
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【指名打者】
ほとんど守備に付かず主に指名打者として守備に付いた選手だと、年間のベストナインでDH部門に2度選ばれているアルフレッド・デスパイネになる。冒頭の写真の大谷翔平をここに入れたいところではあるが、デスパイネの154本塁打に対して48本塁打、452打点に対して166打点と明らかに劣る。OPSこそデスパイネの.904に肉迫する.901だが、デスパイネに軍配を上げざるを得ない。2010年代ベストナインの指名打者部門にはデスパイネを選ぶ。
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【監督】
2010年代に複数回のリーグ優勝を成し遂げたのは4回の原辰徳監督、3回の緒方孝市監督、2回が栗山英樹監督、工藤公康監督、辻発彦監督。勝利数だと8シーズン指揮を執る栗山監督の576勝がトップ。勝率だと工藤監督が.608でトップ。工藤監督は日本一が4度で他に複数回の日本一達成監督はいない。


2000年代に続き、最多優勝監督となった原監督も捨て難いが、最多日本一の工藤監督をベストナインの監督部門に選ぶ。
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【MVP】
2000年代の時には十年間全試合フルイニング出場を続けた金本知憲という特筆すべき人物がいたが、2010年代はそれに相当する選手がいない。前人未踏の“二刀流”として球界を席巻した大谷の存在こそが2010年代の最大のハイライトだと思うのだが投手成績でも打撃成績でも2010年代のリーダーとは言い難い。累積の数字で選ぶとしている以上、不本意ながら該当者無しとする。


◆ 
敗戦処理。が勝手に選ぶ2010年代ベストナイン

投手 先発:金子弌大、中継ぎ:宮西尚生、抑え:サファテ
捕手 嶋基宏
一塁手 中田翔
二塁手 山田哲人
三塁手 中村剛也
遊撃手 坂本勇人
外野手 糸井嘉男、バレンティン、秋山翔吾
指名打者 デスパイネ
監督 工藤公康
MVP 該当者なし


最後に、球団別の十年間の勝率。勝率順に並べてみる。

12位 .441 ベイスターズ 614勝779敗42引き分け
11位 .465 スワローズ 646勝743敗46引き分け
10位 .467 バファローズ 648勝741敗46引き分け
9位 .473 マリーンズ 658勝732敗45引き分け
8位 .477 ゴールデンイーグルス 666勝730敗39引き分け
7位 .484 ドラゴンズ 670勝713敗52引き分け
6位 .498 タイガース 692勝698敗45引き分け
5位 .516 カープ 720勝674敗41引き分け
4位 .517 ファイターズ 722勝674敗39引き分け
3位 .527 ライオンズ 735勝659敗41引き分け
2位 .551 ジャイアンツ 764勝622敗49引き分け
1位 .583 ホークス 807勝577敗51引き分け

 

集計する前の自分の想像ではバファローズが勝率で最下位かなと思っていた。DeNAになってアレックス・ラミレス監督になってからの躍進ぶりが著しい感じのベイスターズが十年という括りだとまだ十二球団で最下位になってしまう。いかにTBS時代の闇が深かったかということだろう…。


1位、2位、3位の顔ぶれは2000年代と同じ。2000年代、2010年代ともに十年間の勝率が5割を超えたのはこの三球団とファイターズ。強さが一過性でないということにファンとして誇りを持ちたい。

日本一になった回数ではホークスが過半数の6回。他は1回ずつでマリーンズ、ジャイアンツ、ゴールデンイーグルス、ファイターズ。パ・リーグのチームが9回日本一になっていて、セ・リーグからは2012年のジャイアンツだけ。目下パ・リーグが7年連続で日本一になっている。


“パ高セ低”が顕著に表面化したことが2010年代の最大のトピックだったのではないか…。

 

株式会社ベースボール・マガジン社の各年度の『ベースボール・レコード・ブック』等を参考にして敗戦処理。が集計しました。もしも集計上の誤りがありましたら ご指摘いただければ幸いです。


【参考エントリー】
拙blog2009年12月20日付敗戦処理。が選ぶ00年代NPBベストナイン&MVP


【オマケ】
敗戦処理。が選ぶ1990年代ベストナイン
投手 斎藤雅樹
捕手 古田敦也
一塁手 清原和博
二塁手 ローズ
三塁手 江藤智
遊撃手 野村謙二郎
外野手 イチロー、松井秀喜、秋山幸二
指名打者 デストラーデ
監督 野村克也
MVP イチロー

敗戦処理。が選ぶ1980年代ベストナイン
投手 北別府学
捕手 伊東勤
一塁手 バース
二塁手 篠塚利夫
三塁手 落合博満
遊撃手 石毛宏典
外野手 山本浩二、簑田浩二、クロマティ
指名打者 門田博光
監督 森祇晶
MVP 落合博満

敗戦処理。が選ぶ1970年代ベストナイン
投手 江夏豊
捕手 野村克也
一塁手 王貞治
二塁手 高木守道
三塁手 有藤道世
遊撃手 藤田平
外野手 福本豊、若松勉、張本勲
指名打者 マニエル
監督 川上哲治
MVP 王貞治

暮れの大掃除で思わぬものが出てきた。当時、野球好き仲間との話のために選んだと思われるメモ書きが出てきた。1980年代の終わりと、1990年代の終わりに書いたと思われる。こちらには突っ込まないでください。

 

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