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2019年10月27日 (日)

ナゴヤドームよ、お前もか!?-球場を狭くするのはやめた方が良いと思う。

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来年の東京五輪で行われるマラソンと競歩の開催場所を東京から札幌に移すという報道に接して、朝の情報番組がマラソンの東京開催での予定コースと、札幌で開催される場合の予想コースとを比較して札幌で開催すると日本の選手に不利になる可能性が高いと分析していた。おいおいそれは違うだろう?選手達の健康、体調を考えて移転するという話でしょ、いくら開催国だからと言って選手の有利不利で会場を決めちゃダメでしょ?と思ったが、我らがプロ野球界でも似たような発想が…。

パ・リーグのクライマックスシリーズ、ファーストステージ第1戦。千賀滉大則本昂大というパ・リーグを代表する両投手が先発したにもかかわらず、ヤフオク!ドームに両軍合計6本の本塁打が飛び交った。ヤフオク!ドームは2015年にグラウンド内に“ホームランテラス”を新設して以来、本塁打量産球場になってしまった。今季は千葉ロッテマリーンズの本拠地、ZOZOマリンスタジアムに“ホームランラグーン”が新設され、本塁打不足に泣いていたマリーンズは大砲、ブランドン・レアードの加入と併せて長打力のある打線となった。そして中日ドラゴンズの本拠地、ナゴヤドームにも同じような動きがある。

◆ 中日の本拠ナゴヤドームがホームランテラス新設計画
日刊スポーツ2019年10月13日

球場を狭くすれば、本塁打の数は増える。打つ方も、打たれる方も。だが、本当にそれで良いのだろうか?


交流戦でパ・リーグがセ・リーグを圧倒している理由のひとつに、本拠地球場の広さが挙げられていた。グラウンドが広ければ外野手にはそれに対応する守備力が求められる。肩も脚力もこれまで以上のものが求められる。外野手だけではない。左中間、右中間が広ければ中継に入る二塁手、遊撃手にも肩と脚力が求められる。広い球場が当たり前になってパ・リーグの選手のレベルがセ・リーグの選手を凌駕する様になった。毎年、交流戦でパ・リーグの成績がセ・リーグの成績を上回るのは必然となった(もう一つは本拠地間の移動距離の問題)。


日本シリーズでも、ホークスの強さばかりがクローズアップされるが2010年代の10年間で9回もパ・リーグのチームが日本シリーズを制している。


かつて福岡ドームが日本で最も大きい球場だった頃に就任した王貞治監督は「球場が広いんだったら、それでも入るように飛距離を伸ばせばいい」と言った。“世界のホームランキング”と呼ばれた王監督ならではの発想で、現役選手にとってはたまらないと思ったが、その後ホークスの打線は日本一広い本拠地球場をものともせず、パ・リーグ屈指の強力打線となった。その伝統は監督が秋山幸二工藤公康と替わっても変わらない。タマゴが先か、ニワトリが先か。ホークス打線の破壊力の伝統の根っこには日本一広い本拠地があると敗戦処理。は思う。そんな立派な本拠地球場にホークスは“ホームランテラス”という名のラッキーゾーンを設けた。


入場料収入を増やすには入場料を値上げするか、席数を増やすのが一番。グラウンドの一部を客席にしたのだ。ファウルグラウンドを狭くしてフィールドシートにしただけではまだ足りず、フェアグラウンドを狭くしたのだ。そしてそうは悟られないために「もっとホームランが増えた方がお客さんも喜ぶ」という孫正義オーナーの鶴の一声があったとしている。


グラウンドに近い臨場感のある観客席はファンにはたまらない。球団にとっては増収の切り札だ。興行主も観客もどちらもウハウハのWINWIN。因みに“ホームランテラス”設置後のグラウンドの広さは東京ドームとほぼ同じだという。日本で野球の国際試合が開かれるときに会場となる東京ドームと同じ広さにすることで国際試合の招致をも見越したという。だとしたら、ヤフオク!ドームはもはや狭い球場のひとつなのかもしれない。


アンチ讀賣な人たちはジャイアンツの東京ドームを本塁打量産球場としてバカにしている。ドーム内の空調をジャイアンツに有利なように細工している“からくりドーム”とまで言う輩もいる。狭い東京ドームで本塁打を打ちまくるジャイアンツの選手をバカにしているが、それと同じことがホークスとマリーンズにも当てはまってくる。そしてドラゴンズも。


そして長い目で見て野球のレベル低下に結びつくのではないか?


ホークスに続いてマリーンズ。今度はドラゴンズ。


ホークスは球場を狭くする前の2014年にはヤフオク!ドームでの67試合で70本しか本塁打が出なかったのに、狭くした2015年には同じく67試合で144本塁打と本塁打が倍増した。打った本塁打が43本増。打たれた本塁打も31本増。


マリーンズは球場を狭くする前の2018年にはZOZOマリンスタジアムでの70試合で91本塁打だったのが2019年には同じく70試合で146本塁打とこちらも大幅に増えている。面白いのはZOZOマリンスタジアムは球場が広くても、狭くしても、打った本塁打より打たれた本塁打の方が多い。“ホームランラグーン”効果で入場料収入は増えたであろうが、本塁打の収支は改善されたとは言いがたい。ただし打った本塁打の数は36本増えたが、打たれた本塁打は19本しか増えていない。来季は本塁打の収支もプラスに出来るかもしれない。


個人的には、野球の魅力は打者なら本塁打、投手なら奪三振だと思っている。投手は打者から三振を奪うのが華であり、打者なら投手から本塁打を打つのが華だと思っている。だが、球場をわざわざ狭くしてそれによって下駄を履かせたような本塁打が量産されてもそれをも華だとは思わない。


“ホームランテラス”にしろ“ホームランラグーン”にしろ、臨場感にあふれてファンにはたまらない席であろうから今更元には戻せないかもしれない。であればボールの反発係数を調整して本塁打の出方を今までと変わらない様にすれば良いとも思えるが、広いフィールドを走り回ることを外野手や内野手が求められなくなると、卓越した選手が少なくなり、ひいては野球の醍醐味が減ってしまう。長い目で見て野球界にマイナスになると心配しているのだが、考えすぎだろうか…!?


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ドラゴンズのお膝元、中日新聞プラスにこんな記事が出た。

◆ 
ナゴヤドームにホームランテラスを設置するべきか?
中日新聞プラス2019年9月7日

もっともらしい事が書いてあるが、敗戦処理。はこの記事に分析にあるような恣意的に球場を改造することに疑問を抱いているのだ。セ・リーグのDH制採用云々の議論も然り。本質を変えない小手先の変化では一時的には効果が出ても…


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ナゴヤドームに最後に観戦に出かけたのは十年前という身で言うのもナンだが、ドラゴンズ球団に大胆な改革が必要なことはわかるにしても、その答えが球場の改造というのは迷走なのかもしれない…。


2023年からファイターズが使用する新球場はどうなるのだろうか?ファイターズも既に長距離砲不足という問題点が指摘されているが…。


最後に、この話題が報じられてから約二週間が過ぎている。過去記事を検索しようにも削除されているものが少なくなかった。辿り着いた記事のタイトルには“朗報”で始まるものが少なくないのは意外だった。それと、上に引用した中日新聞プラスの記事のように、ラッキーゾーンのことを“ホームランテラス”と例えるものが多く、“ナゴヤドームにホームランラグーン”という様なタイトルは見当たらなかった。


筆者注.
各球場での年度別の本塁打数は敗戦処理。の手集計です。慎重に集計しましたがもしも誤りがありましたらご指摘ください。


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コメント

テラスやラグーン反対派のお決まり文句お疲れ様やな
昔の福岡ドームは投手にとって天国なんて揶揄されてたんやで
広かろうが狭かろうが文句言う奴は尽きないってはっきりわかんだね

背番号66のユニフォームでマリンに通い続けている身としては、広いマリン時代に素晴らしい守備を沢山見ることが出来たことを感謝しています。
球場を狭くし始めたのは、統一球でボールが飛ばなくなったことが影響しています。統一球導入以前は、広かった福岡ドームや京セラドームでもポンポンとホームランが出ていましたからね。狭い球場にすることにより、守備や走塁に対する比重は下がり、本塁でのクロスプレー等も減ることになります。結局は野球に対する好みの問題でしょうね。MLBでもボールを飛ぶボールに変更しているようですし。
個人的にはラッキーゾーンは賛成できません。岡田選手に魅せられた者としては、広い球場での野球が好きです。

たつろう様、コメントをありがとうございます。

返信が遅くなってすみません。


> 球場を狭くし始めたのは、統一球でボールが飛ばなくなったことが影響しています。


うーん、それもあるのですかねぇ。


> 狭い球場にすることにより、守備や走塁に対する比重は下がり、本塁でのクロスプレー等も減ることになります。結局は野球に対する好みの問題でしょうね。


もちろん好みの問題もあるのでしょう。長い目で見て質の低下に繋がるような気がします。

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