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« 目を覚ましてください。 | トップページ | 序盤に3点を先制される前日と同じパターンでマリーンズにも3連敗。3連敗×3=9連敗で本当に5位に転落。 »

2019年8月14日 (水)

四番打者に代打起用、なりふり構わぬ采配も実らずファイターズはついに5位転落目前。

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ひとつ前の対戦カードは首位のホークスとの直接対決だったはずなのに、今カードは4位と5位の直接対決。そして直接対決に連敗したファイターズはマリーンズに並ばれ、5位転落が目前に迫った。


連敗脱出への起爆剤として起用されたドラフト1位ルーキー、先発の吉田輝星荻野貴司の先頭打者本塁打に始まり3本の本塁打を浴びて三回途中でKO。鎌ケ谷から呼び寄せていきなり“九番・左翼”でスターティングラインアップに名を連ねた同じく高校卒ルーキーの万波中正も3打数2三振0安打で第四打席では代打を送られた。


ようやく反撃の体をなした八回裏にはサウスポーの松永昂大に対して、四番の清宮幸太郎に代打、横尾俊建を送るなりふり構わぬ選手起用を見せたが、吉田輝らによる大量失点に追いつけなかった。


前エントリーで“化けの皮が剥がれ”という表現を用いたがまさにチームが崩れていっている感じだ。ここから再び這い上がってほしいものだが…。


(写真:本塁打が出れば同点という八回裏二死満塁での打席に代打を送られて戸惑う四番打者、清宮幸太郎。)

 

最近読み終えた本に、7月に刊行された堀治喜さんの『ズムスタ、本日も満員御礼! 広島東洋カープの研究(毎日新聞出版)という本がある。昨年までセ・リーグで三連覇を果たし、チケットの入手が困難になるほど実力、人気ともに両面で黄金期を迎えつつある広島東洋カープに関して疑問だらけの球団の内幕に迫った力作である。その中にかつての黒田博樹の復帰という大ニュースが、その前に起きていた、球団が公正取引委員会から摘発を受けたというネガティブな出来事を目立たせなくするための画策だったのではというコーナーがあり、読み進めるとなるほどという説得力がある。目を向けられたくない話題を隠すには、別の大きなニュースを流布して目くらましにするという発想だ。その本を読了したばかりだからだろうか、今日の吉田輝星先発という情報が数日前からメディアに流れたのは、一度は背中が見えたと思われた首位、ホークスとの三連戦に三連敗を喫し、しかもチーム力の差をまざまざと見せつけられた直後だけにファンの批判をかわすための吉田輝先発なのではないかと。そう考えると、清宮幸太郎の四番抜擢も恣意的なものに思えてしまうが<苦笑>


吉田輝の東京ドーム初見参。在京ファンとしては鎌ケ谷を始めとするファームでなら関東圏でも観ることが出来たが、一軍のマウンドを生で観るチャンスはこれが初めて。そんな“輝星効果”もあってか、昨日と同じお盆休み期間の平日という条件にもかかわらず、前日の29,278人を大きく上回る35,905人が来場した。


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そして吉田輝にとっても一軍公式戦でパ・リーグの球団を相手に投げるのはこれが初めてになる。そんな意味で観る方にとっては記念の試合になる対マリーンズ戦であったが、ファイターズファンの希望はいきなり崩された。


マリーンズの好調なリードオフマン、荻野貴司にいきなり初回先頭打者本塁打で出鼻をくじかれると、二番のマーティンに四球を与え、三番の鈴木大地にはライトスタンドに叩き込まれる。試合開始から打者三人で3点を奪われた。
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多くの先発投手は立ち上がりに苦労する。7連敗中という状況で高校卒ルーキーが立ち上がりに失敗してもそれを責めるのは酷だろう。高校卒ルーキーを先発させる以上、リスクは伴うもの。


だが、そもそも準備不足なのではと思わせるシーンがあった。


一回裏の味方の攻撃中に、次の回の登板に備えて一塁側ベンチ前でキャッチボールや投球練習を始めたが、他の投手と距離が違う様に思えた。捕手役を務めた宇佐見真吾が立つ位置がおかしいのだ。


前エントリー目を覚ましてください。ではベンチ前で投球練習する堀瑞輝の写真を使ったが、この堀の様に一塁側のエキサイトシートの手前に投手が立ち、捕手役はベンチ前に立つケースが多い。だが吉田輝は逆で、吉田輝がベンチの前に立ち、捕手役の宇佐見が徐々に距離を拡げるためにエキサイトシート側に立つのだが、このせいで一回裏の四番打者、清宮幸太郎の撮影が出来ないのだ。
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敗戦処理。と同じ事を考えている人から「宇佐見、邪魔…」という声がかかり、周囲で笑いが起きていた。
吉田輝はこの即席矯正も奏功せず、二回表に荻野に二打席連続となる本塁打を浴び、計3被本塁打で5失点。三回表に先頭の鈴木に中前安打を打たれたところで加藤貴之と交代。まるで“ショートスターター”の様な早い降板だった。


二回で5失点の時点で降板かと思ったが二回裏のファイターズの攻撃で二死になった時点でまたベンチ前で投球練習を始めた。
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今度は記念すべき万波中正のプロ入り初打席の撮影に支障をきたした<苦笑>


余談だが二番手の加藤のイニング間のベンチ前での投球練習の様子はこちら。
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これが一般的だろう。


話を戻す。横浜高校からドラフト4位指名で入団したルーキーの万波は何度か観戦記で取り上げた様にとにかく三振ばかりしているイメージだったが、このところ打率が急上昇。かなり精度が改善されたのだろうと見ていたらいきなり一軍入り。相手のマリーンズの先発がサウスポーの小島和哉だったこともあってか、いきなり“九番・レフト”スタメンに抜擢された。


開幕当初よりは大振りがなくなりコンパクトになったのであろうが、万波の魅力はフルスイング。一軍ではまだまだ通用しないだろうから、どうせならあの長嶋茂雄以来(か、どうかはわからないが!?)のデビュー戦四打席連続三振くらい派手にと期待したが、第一、第二打席は空振り三振だったものの第三打席で前に飛んで中飛だったので第四打席では代打を送られてしまった。惜しい!
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ところでマリーンズの先発投手、小島のことを場内アナウンスで「マリーンズのピッチャー、“おじま”」と言っていたので本人から「こじまだよ!」と言わせるためのフリかと思ったら本当に“おじま”と読むそうだ。
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三回表無死一塁でマウンドに上がった加藤がさらに3安打を追加されてこの回も2失点。0対7となり、ファイターズは敗色濃厚に…。


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今季の加藤は“オープナー”の役割を果たしたり、“オープナー”の後にイニングを稼ぐ役割を果たしたりしているが今日は後者。5点ビハインドの時点での投入ということでまだまだ諦めていないという意思表示にもなるという見方がある様だが、負けるにしても9イニングを終わらせなければならないのでイニングを稼いでくれそうな加藤の投入というのもあるのではないか。加藤は五回まで3イニングを投げた。


加藤が“オープナー”として起用されるのは先発して相手打線が二巡目になると打たれる傾向があるからだと言われている。本場大リーグでもその傾向のある投手が“オープナー”に回るケースがあるという。加藤は入団四年目の投手で6月に27歳になった。上述の様な傾向がデータとしてはっきりと出ているとしても、それをどう克服するかが加藤本人とコーチの課題だろう。課題を克服して選手は成長するものだと敗戦処理。は思うのだが、ファイターズはそうは思わない様で、データとしてはっきり出ているのであればその前提でその選手をどう使うかを考えるのだ。前エントリーで堀を“オープナー”にすることへの反対意見を書いたが同じ理由で加藤に対しても反対だ。どうしても“オープナー”大好きであるならば堀や加藤や、ましてや金子弌大でなく、吉川光夫で試せば良いと思う。“育成のファイターズ”と賞賛され、選手を育ててナンボのチームが選手を育てることよりどう使うかを優先させる様になったらどうなるのだろうか…!?


0対7のまま中盤にさしかかり、未勝利のルーキー投手に完封負けするのかと不安になってきたが、六回裏、投球数が100球に近づいたあたりでスタミナ切れか、ファイターズは四球の清宮と安打の渡邉諒を一、二塁に置いて二死から清水優心の左翼線タイムリー二塁打でようやく1点を返す。
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さらに二死二、三塁として少しでも点差を詰めたいところで打順は八番の谷内亮太。二日連続でのスタメン出場だが、この時点で打率が.083
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冒頭の写真の様に八回裏に清宮に代打、横尾俊建を起用することになるのだが、この場面こそ谷内に代打横尾起用ではなかったのだろうか!?


この回が1点止まりで終わると、マリーンズは直後の七回表にレオネス・マーティンがソロ本塁打を放ち、再び突き放す。前の攻撃でようやく1点を返し、ちょっと生き返った感じのファイターズファンには辛い、八回表先頭打者のマーティンの一発だった。


1対8で迎えた七回裏にファイターズはマリーンズの二番手、ブランドン・マンから大田泰示がソロ本塁打で2対8とし、八回裏にはマリーンズの三番手、唐川侑己を攻めて一死一塁から谷内の代打、田中賢介が左翼線に二塁打を放って二、三塁。
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3打数0安打2三振の万波に代わり、代打に谷口雄也。敗戦処理。は万波の代わりに二軍に落ちるとしたら谷口かと思っていたが、その谷口が万波の代打で登場。調べたら登録を抹消されたのは投手の石川直也だった。


前日はスタメンで出て打てそうな気配のなかった谷口だがここはしぶとく食らいついて三遊間に内野安打。Cdsc_3887


3対8とすると、一番に帰って西川遥輝も一、二塁間を破り4対8。二死になって近藤健介の打席でマリーンズは左対左となる松永昂大を送り込むも四球。二死満塁、本塁打が出れば同点という場面で栗山英樹監督は四番の清宮に代えて横尾俊建を代打で起用(冒頭の写真)。場内がざわめく中、横尾はツーナッシングからフルカウントまで持ち込んだものの最後は空振り三振に倒れた。三者残塁。


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チームが大リーグの野球の真似事をしているからか、横尾も“ひとりフライボール革命”とでも言おうか、アッパースイング気味の大振りが目立つ。東京都多摩市出身の選手だけに何とか化けて欲しいと期待しているのだが…。


これでようやく試合らしくなったと思ったら、九回表に公文克彦が二死から死球、四球、安打で1点を追加されるという、不快指数が限界まで高くなりそうな失点でさすがに落胆。


あまりの酷い展開に申し訳なく思ったか、あるいは攻守交代の度に「ボール下さ~い」を連呼するちびっ子ファン達に根負けしたか、一塁コーチの緒方耕一守備チーフ兼内野守備走塁コーチが使用済みの試合球<!?>を一塁側のエキサイトシートのちびっ子達に配りだした
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写真のちびっ子達が着ているTシャツは来場者プレゼントで清宮をあしらったTシャツ・敗戦処理。もありがたくいただいて着て観戦していたが、色が色だけに遠目に見て“21”と頭文字の“K”だけ目に入ったら釜田佳直グッズだと誤解されるかもしれない<苦笑>


九回裏は二本の安打が出たが無得点に終わり、4対9で敗れた。


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先発の吉田輝に関して一説によると“ショートスターター”的起用だったとの見方もある様だが、だったら加藤へのスイッチは三回表の頭からにして欲しかったし、将来のエース候補をそんな起用法にしないで欲しい。何度も書くが吉田輝は昨年の今頃、“投げ過ぎ論争”を巻き起こした張本人だ。この時期に小細工のために一軍で投げさせることがチームにとって、吉田輝にとってプラスなのだろうか?早く一軍で投げさせることより、時間がかかっても良いから、一軍で投げられる心技体を身につけてから一軍に上がってきて欲しいと敗戦処理。は思う。


特にこの日の吉田輝の先発起用は、球団にとって描いた青写真通りとは思えない点がある。腰の張りで戦列を離れてから、フレッシュオールスターゲームで顔見せ登板をした後、7月20日に鎌ケ谷でのベイスターズ戦にリリーフで3イニング投げて実戦復帰(3失点で敗戦投手)。その後、同30日の同じく鎌ケ谷でのスワローズ戦に先発して5イニングを投げて1失点で勝利投手になったが、次の先発の8月7日の西武第二球場でのライオンズ戦では初回に危険球退場。翌8日に場所を鎌ケ谷に移した同じライオンズ戦でリリーフ登板して2イニングを無失点に抑えたが“調整”としては予定通りではないだろう。将来の“エース”、金の卵の育成計画を覆してでも一軍で先発させたのは上述の堀治喜さんの新著ではないが、都合の悪いことから目をくらませるために他のニュースを提供したのではないかと勘ぐるのだ。もちろん、好投して勝利ということにでもなれば実際にチームに弾みがつくであろうが。


清宮に関しても、あの場面で代打を送る程度の評価であるなら四番を打たせないで欲しい。中田翔がいないから、その間だけでも四番を経験させてと考えているのかもしれないが、四番打者ってそういうものではないだろう。なら、今のファイターズで誰を四番にするのか?ということになるが、敗戦処理。は大田泰示を推す。西川-大田の並び方を崩したくないというのなら、三番西川、四番大田でも良い。渡邉の五番は動かしたくない。


すべて素人考えではあるが、敗戦処理。には今季ファイターズがやろうとしている野球が目の前の勝利のための最善の手段とは思えない。でも、この時期に連敗して優勝戦線から離され始めると、清宮の四番抜擢、吉田輝の先発、万波の一軍昇格即スタメンといった取りあえずマスコミが好意的に拡散してくれそうな話題を作る。球団を擁護するファンは「今年は勝負の年ではない。育成の年だ」との言い訳がお好きの様だが、今の野球では渡邉諒の一本立ち以外、目立った育成成果は少ないかもしれない。


こんな野球をしていながらついこの間まで首位チームの背中が見える位置にいたことは本当に素晴らしいと思うのだが、ここからどうするのか…!?


P.S.
【8月15日追記】
あまりの惨敗に、ファイターズが5位に転落したと思い込んでタイトルと本文の一部に“5位転落”と書いてしまいましたが、14日終了時点でマリーンズに同率で4位に並ばれただけでした。さくっと訂正しますとともに、一部加筆しました。

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