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2019年7月14日 (日)

花道

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11日、神宮球場で行われた“Swallows DREAM GAME”を観てきた。ヤクルトが球界に参画して今年で50周年に当たることでOB戦を企画した。スワローズ球団にとって“優勝”はすべてヤクルトになってからだが、その7回のリーグ優勝の内、半分以上の4回のリーグ優勝を達成している野村克也元監督が当時のメンバーを中心とした一方のチーム“GOLDEN 90’s”を率いて懐かしいユニフォーム姿を見せてくれた。


ただベンチに座っているだけかと思いきや、途中代打で出場。足腰に衰えがあるのだろう。かつての教え子達に支えられてバッターボックスまでたどり着くと、杖代わりにしていたバットを構えて投手に対峙した。


試合後の挨拶では最下位に沈む古巣への強烈なぼやきを見せてノムさん節健在を示してくれた。


野球人はいくつになってもユニフォームを着てグラウンドに足を踏み入れれば野球人なのだろう。素晴らしい企画だったと思う。

試合の模様は翌日以降のスポーツニュースなどで断片的に取り上げられたので当日現地観戦をされなかった方でも冒頭の写真のシーンを確認した方も少なくないだろう。


野村克也氏は沙知代夫人をなくして元気がなくなったと言われている。現実に84歳。身体的に衰えが顕著になっているのだろう。ヤクルトスワローズの記念イベントにはなくてはならない存在だが、そこにいることが重要なのだと個人的には思っていた。ところが古田敦也の発案らしいがノムさんは代打で打席に立つことになった。ノムさん率いる、あの当時のメンバーで固められた“GOLDEN 90’s”は一塁ベンチ。敗戦処理。は三塁側の内野席に陣取っていたのでベンチから出てくる姿がよく見えた。


一塁ベンチからグラウンドに出るための階段を歩くのもやっと。古田を始め、池山隆寛川崎憲次郎、真中満といったかつての教え子達に支えられて時間をかけてやっと右打席にたどり着いた。杖代わりにしていたバットを立てて構えたときには感動した。当然打てるはずもない。マウンドには昨年現役を引退したばかりの松岡健一。気を遣って山なりの投球をするが…。古田の指示なのか相手の“Swallows LEGENDS若松勉監督が申告敬遠して野村克也監督“最後の打席”は終了した。


試合後、活躍した選手の表彰式の後にノムさんが最後にご挨拶。ウイークデーであるにもかかわらずスタンドを埋めてくれたファンへの感謝を示しつつも、最下位に低迷している古巣をその監督を横に置きながらぼやくことも忘れない。
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いくつになってもノムさんはノムさんだなと安心した。


かつてノムさんは現役時代にしのぎを削ったライバル達と自分を比較して“長嶋は巨人の終身名誉監督。王にも孫さんがいる。でも自分には何もない”と卑下していたが監督として一時代を築いたスワローズが最高の舞台を整えた。


最後の挨拶でノムさんは盛んに「ヤクルトに足を向けて寝られない」と球団への感謝を口にしていたが、球団やファンの方もノムさんに足を向けて寝られないと感じたことだろう。冒頭にも書いたように球団にとって7回のリーグ優勝の内、過半数の4回をノムさんが率いて勝ち取っているのだから。


その姿は明らかに弱々しかった。しかし古田から出場を打診されてノムさんは即答したという。野球人にとって何歳になってもグラウンドというのは特別な場所なのだろう。見る影もない姿と言ってしまえばそれまでだが決して老醜ではない。野村克也にはやっぱりユニフォーム姿が似合うのだ。


ノムさんのこういう姿を見ると、同じ年齢のミスタージャイアンツこと長嶋茂雄氏に思いをはせる。


2004年に発症した脳梗塞から懸命のリハビリによってまだ不自由な部分もあるもののスタジアムに精力的に視察出かけるほどに回復したが昨年、また新たなる病に襲われた。ミスターは今季のジャイアンツの公式戦開幕戦を東京ドームの貴賓席で生観戦する姿が報じられたが、試合の序盤にして球場を離れたという。


ミスターが2004年の発病後に徐々に公の場に姿を現すようになった時期には読売グループによる政治利用と揶揄されることもあったが、グラウンドやスタジアムに足を踏み入れることがリハビリの一環になるのだろうと勝手に解釈したものだった。
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ミスターにももう一度勇姿を見せてもらいたいものだが…。


この二人に限らない。


先日発表された今季のNPBの入場者数は昨年よりさらに増えているという。多くのファンの耳目を集めている今だからこそ各球団は球団の歴史を正しく振り返り、功労者たる先人にきちんと報いて欲しい。様々な事情でグラウンドに立つことは難しい人もいるだろうが可能な限り機会を設けて欲しい。


ノムさんは幸せ者だと思う。多くの野球人もそうあって欲しい。


※ “Swallows DREAM GAME”の模様は7月18日(木)の午後6時からCS放送フジテレビONEにて再放送される。

 

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コメント

敗戦処理。様、こんにちは。のんきです。

>ノムさんは幸せ者だと思う。多くの野球人もそうあって欲しい。

監督して素晴らしい人だと思います。

南海時代のことはよくわかりまんが、最近では、楽天の監督になって、優勝するチームにするベースを築いたと思っています。

ヤクルトだけでなく、阪神も低迷している時期に監督になり、優勝に導いたと思っています。阪神は実際に優勝監督は星野監督がフューチャーされますが、そのベースを作ったのは、野村監督だと思っています。

なにがすごいのかはよくわかりませんが、とにかく、限られた戦力のチームを強くするのが得意な監督のような気がします。

選手時代は捕手でありながら、現在、歴代2位のホームラン数で素晴らしい限りです。野村さんの40歳ころのことは全くわかりませんが(^^;;、

巨人の阿部選手にも野村さんのような名選手、名監督になって欲しいと思っています。(野村さんのホームラン数には追い付かないでしょうが)

ただ、阿部選手には、私が名監督だと思う、野村さん、落合さん、広岡さん、森さん、辺りと比べて、なんとなく知性が感じられないと、個人的には思っています。(どちらかというと天才タイプかと)

ただ、時代も変わって、今までの知性が高く、どちらかというと管理野球というよりも、今年の巨人のように、宮本コーチ、元木コーチなど、明るいタイプの人材が上に立つ方がうまくいくケースもあるのかもしれません。

これが正しいとしたら、阿部選手は十分明るいと思いますので、時代に合った巨人の監督になれそうな気もしています。

野村さんの話題からはずれてしまいすいません。
野村さんの解説を聞いていると、いつも「なるほど」と感心させられます。(少し毒舌ですが、それがまた良かったりします^^)

また、インタビューなどを聞いていると、野球が本当に好きなんだなあと思います。野球は仕事と割り切る選手が多いなかで、好きな野球に人生のほとんどを費やすことができることはとても幸せなことだと思います。

また、ラジオの解説あたり、聞いてみたいと思っています。

頑張れ野村さん
のんき


のんき様、コメントをありがとうございます。


> 野村さんの解説を聞いていると、いつも「なるほど」と感心させられます。(少し毒舌ですが、それがまた良かったりします^^)

> また、インタビューなどを聞いていると、野球が本当に好きなんだなあと思います。野球は仕事と割り切る選手が多いなかで、好きな野球に人生のほとんどを費やすことができることはとても幸せなことだと思います。


対戦相手のユニフォームを着て監督をしていた頃には本当に憎たらしかったですが、歳月というのは誰に対しても公平なのですね。

してやられた思い出が多いですが、この日はそういうことを忘れて楽しませていただきました。

「私は巨人と原辰徳監督を侮辱し続ける野村氏を決して赦しません」

原監督に対して:野村克也氏は、「僕の見解ですけど、彼は若いときに全然苦労していないでしょ。人間苦労しないと、育たないんですよ。彼は私の中では勝手に思っているんですけど、おぼっちゃま監督。ハングリーさにかけている」と話し、「当たり前のことしかやらないから、野球そのものが面白くない」と厳しい言葉を並べた。

自分こそ、ID野球と名を打ったデータ重視面白くない「ヤマハリ野球」をしていたにもかかわらず、天性のエンターテインメント野球を考えた長嶋茂雄監督を侮辱し続けた過去を忘れたか!と言いたい。


だいたい、自分の教え子を叱るのならわかるが、他球団の監督への悪口雑言と巨人を侮蔑する発言をすることでしか存在感を出すことができない野村克也氏を軽蔑します。

野村氏に言いたいのは、「今年は皇室の代替わりがあった、まことにめでたい年であり、上皇陛下も今上陛下も巨人ファンであること」を忘れないでいただきたい!

軽口をたたいてマスコミ受けを狙い続けて晩節を汚さない方がよろしかろう。

白山GK様、コメントをありがとうございます。


> 「私は巨人と原辰徳監督を侮辱し続ける野村氏を決して赦しません」


のんきさん宛のコメントでも言及しましたが、対戦相手のユニフォームを着て監督をしていた頃には本当に憎たらしかったですがもう一線を退いた人です。

確かに最近でも御意見番的に“口撃”をしていますが「ああ、まだ元気だな」と距離を置いて傍観しています。


ご意見は人それぞれ、いろいろとあると思います。白山GKさんと同様のお考えの方も少なくないと思います。


球団最多勝、最多優勝監督に周年事業で球団が用意した“花道”だと考えれば、素晴らしいものを見せてもらったと感じました。

私も歳を取ったということですかね。

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