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2019年5月20日 (月)

上原浩治、任意引退に。

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20日、ジャイアンツの上原浩治が現役引退を申し入れ、球団に了承された。今季いっぱいでの現役引退という訳ではなく、即日、任意引退選手の手続きがなされ、公示された。


今季の上原は一軍に上がることなくイースタン・リーグで登板を重ねていたが、任意引退選手として公示されたため、二軍の試合でももう投げることは出来ない。


(写真:個人的に最後の“生上原”となった令和元年5月1日の上原浩治。1イニングを三者凡退に抑え、ベンチに戻る。捕手は岸田行倫。)

 

 



膝の手術明けの44歳に現実は厳しかった。昨年、ジャイアンツに復帰してセットアッパーとして活躍が期待された。随所に上原浩治らしさを見せてくれはしたもののリリーフ投手、セットアッパーとしては致命的とも思える面、連投が利かない、イニングまたぎがキツいといった“限界”も見せていた。そこでオフに膝を手術し、今季に勝負をかけたが残念ながら一軍から声がかかるパフォーマンスを出来なかった。個人的には何も今辞めなくてもと思うが、超一流の投手ゆえ、譲れないものがあったのだろう。


2017年のオフシーズン、あくまでもメジャーでのプレーを望んでいた上原は「メジャーからオファーがなければ引退」との覚悟まで口にしていたが、古巣のジャイアンツと契約。引退覚悟だった上原を奮い立たせたのは日本球界初、大リーグでも一人しかいないという“100勝・100ホールド・100セーブ”達成の可能性があったからだと言われている。それを昨年達成した時点で上原のモチベーションは一区切り付いていたのかもしれない。そうなった上原としては膝に手術を施し、選手生活の最後を充実させようと望んだのではないか?だが残念ながら状況は上原にとって好転しなかった。


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復帰一年目を終えて左膝の手術に踏み切った上原に球団はシビアな見方をした。手術後の経過を見た上で翌年の契約を結ぶかどうか判断すると言うことで一度自由契約にした。この措置が、ジャイアンツがFAで選手を獲得した際の人的補償リストを選定するタイミングに合致したところから、上原を自由契約にすることでプロテクトする人数に空きを作り、別の選手をプロテクトするための偽装工作ではないかとも噂された。だが、今のこの現実を考えると球団は本当に上原を鵜呑みにせず手術後の経緯を見て契約するか否かを決めるための措置だったのだろうと思える。


ただ、そうであったとすれば、今季一度も一軍に上がれぬまま5月の時点で引退を決意する様な選手と契約した判断はどうだったのかという疑問が残る。どんな選手にもいつか限界は来る。それがたまたまシーズン中だっただけという見方もあるかもしれないが、普通に契約を更新した選手ならともかく、上原の場合は一度自由契約にした上で再度契約をしているのだ。編成部門として上原との再契約は失敗だったとの評価を下されても仕方あるまい。この時期での異例の引退を、“21年間お疲れ様でした”で終わらせて良いのかという疑問が残るのである。


補強が全てハマることはむしろ少ないと思うが、鳴り物入りで獲得した新外国人選手のクリスチャン・ビヤヌエバは二軍落ちしているし、一年前の上原と似た様な状況で獲得した岩隈久志はまだ二軍でも登板していない。ジャイアンツの編成部門は何をやっているのだろうか?「責任者出てこい!」と言ったら辿り着くところは原辰徳全権監督になるのだろうか<苦笑>!?


前エントリー原辰徳監督公言、二試合連続好救援の澤村拓一の抑え起用は…「流動的にいく」で行き当たりばったりな配置転換を批判したばかりだが“補強”にも問題ありと言わざるを得ない。


冒頭の写真は敗戦処理。が最後に観た“生上原”である。元号が令和に変わったその日、令和元年5月1日のイースタン・リーグ、対ライオンズ戦でのものだ。リリーフでマウンドに上がった上原は1イニングを三者凡退に抑えた。
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上原の最終登板はこの二日後の5月3日で、対戦相手のマリーンズで同年齢の福浦和也とも対戦したというがこの5月1日の対ライオンズ戦でも同年齢の松井稼頭央が二軍監督を務めているとあって特別な登板だったという。


この最後の一年ちょっとを“晩節を汚す”と言ったら言い過ぎになるだろうがいささか残念だったと言わざるを得ない。個人的には四十歳半ばになる投手に連投の必要性もあるセットアッパーはきついだろうと過剰な期待を最初からしていなかったとは言え…。


ファンの中には昨年のクライマックスシリーズ、ファーストステージ初戦のリリーフでの好投を印象強く思っている人も少なくないと思うが、あのイニングまたぎが昨年一年間で唯一のイニングまたぎだったことを考えると火事場のバカ力にしか見えなかった。もちろん、大一番で火事場のバカ力を発揮してくれる選手は頼もしいのだが…。


上原浩治という投手を振り返るとしたら、1999年のルーキーイヤーでの20勝から振り返らなければなるまい。
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2008年のシーズン後にフリーエージェント権を行使して大リーグに移籍するまで間違いなく上原はジャイアンツのエースだった。だが結果として、大リーグから帰ってきたこの一年ちょっとの上原は、それまでの上原とは異なる上原だった。現役引退と聞いて、思い起こすのは栄光のエース時代より、復帰してからのこの一年ちょっとになってしまった。


もっとも、移籍前の上原には2008年のシーズン中にFA権を取得した時点で権利の行使(大リーグ挑戦)を明言するなどその立ち振る舞いに今一つ良い印象を持たなかったのも事実。多くの選手はシーズン中とあって「今はまだ何も考えていない」等と明言を避けるのに…。そして手続きのための打ち合わせを自分の登板予定がないとはいえ、日本シリーズ第7戦の当日に清武英利球団代表としたという。そのことを思い起こすと、5月途中というじきに引退表明をし、その日のうちに任意引退選手としての公示まで為されるのもむべなるかなとは思う。


お疲れ様でした。と素直に言うべきところなのであろうが、こんな文章になってしまった。上原のファンの方で、最後まで読んでくださっている人は少ないとは思うが、了承いただきたい。


最後になったが、上原ありがとう。ジャイアンツファンとして楽しませてくれて本当にありがとう。

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コメント

上原投手には桑田・槙原・斉藤後に餓えていたエースとして活躍してくれて、感謝ばかりです。
また、巨人出身のメジャー投手として夢を見せてくれましたし、現役として巨人に復帰してくれたことも大変嬉しかったです。

話しは変わりますが、上原氏の名球会の入会の件はどうなるのでしょうか?
100勝100セーブ100ホールドの成績は日本人初であり、世界では2人目とのことですし、先発での100勝100セーブ100ホールドは史上初とのことです。
史上初の成績という点では、王貞治さんに迫る功績だと思うんですけど。
名球会も巨人も世間も、上原氏を過小評価しているように思いますがねぇ。

白山GK様、コメントをありがとうございます。


> 上原投手には桑田・槙原・斉藤後に餓えていたエースとして活躍してくれて、感謝ばかりです。


同感です。blogでは直近の印象ばかりで書いてしまいましたが、先発投手として入団一年目からジャイアンツの主力投手として投げまくってくれて本当に感謝しています。


> 話しは変わりますが、上原氏の名球会の入会の件はどうなるのでしょうか?


昨年のオフには「検討する」とかいう話で保留にされましたが、現役引退でファンの声も高まると思いますので入会に向けて検討される様な気がします。

ただ、私が個人的に名球会という組織を“偉大な成績を残した選手の集まり”とみなしていないということもありますが、上原の様な選手は名球会には馴染まないと思います。

名球会自身が、通算200勝とか、特定の分野で一定数以上の通算成績を挙げることを基準にしているので上原の様な、100勝しかしていない、100セーブしか挙げていない、100ホールドしか挙げていない選手をどう扱うかある意味注目です。脱線しますが、ホールド数に注目するのなら現役の宮西や、山口鉄也を入れるべきという議論も出るでしょう。


>名球会も巨人も世間も、上原氏を過小評価しているように思いますがねぇ。


今は突然の引退のショックが大きいといったところではないでしょうか…。

名球会の判断は注目ですが、巨人と世間は評価しているのではないでしょうか?

巨人は松井秀喜の背番号55の様に上原の背番号19を空き番にするのかも…。

※ シーズン中の緊急補強であっさり“背番号19”を与えるとかしたら白けます…<笑>。

個人的には野球殿堂入りという形で報いたいですね。

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