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2019年4月 7日 (日)

打つ手を打ってそれでも負けたのだから仕方ない。でも今日は特別な日…

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こういう感覚で今日(7日)の試合を観ていた人は少ないと思うが、今日はファイターズにとって平成で最後の東京ドーム主催試合である。昭和63年に開業した東京ドームを平成15年まで本拠地にしていたファイターズ。本拠地を札幌ドームに移してからも主催試合を開催し続けているが平成時代ではこの三連戦が最後。


特に“平成最後”を意識したセレモニーもなく淡々と行われた今日7日の対ライオンズ戦は八回まで2対0とリードしていたものの九回表に逆転され、そのまま敗れた。


九回表に逆転負けということで、その平成15年、本拠地としての東京ドーム最終戦も同じライオンズを相手に九回に同点にされ、その後勝ち越されて負けた。状況は同じではないが、歴史は繰り返すのか…。


(写真:九回表に決勝打となる逆転3ラン本塁打を放つ外崎修汰)

 



昨日(6日)の敗戦への怒りがまだ残るものの、平成最後の東京ドームでのファイターズ主催試合を勝利で締めくくってくれると信じて今日も東京ドームに向かった。この三連戦、平日開催の5日に仕事をさぼり、あ、いや有給休暇を取得して三試合とも試合開始から生観戦できたのだが、昨日と一昨日はいずれも球場着が試合開始前30分を切っていて慌ただしく席に着いたが今日はほぼ一時間前に着けた。


まずは腹ごしらえとコンコースを歩くと一塁側の飲食物の売店がかなり入れ替わっている。
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いわゆる“球場グルメ”を東京ドームがかなり強化したとは聞いていたが、かなりのリニューアルだ。普通にビールと焼き鳥、ポテトを食べたい昭和な野球ファンは置いて行かれるのだろうか…!?


試合開始前の演出も特別なものは無し。国歌の演奏はいつもの通りだったが、選ばれたファンやスポンサーによる始球式もなければ、キッズスターターも無し。本当に淡々と試合開始を迎えた。


先発はファイターズが有原航平で、ライオンズが高橋光成。本塁打の出やすい球場とはいえ、ロースコアの試合になりそうな両先発。


先制したのはファイターズ。一回裏、二回裏と高橋光に三人ずつで片付けられてこの回は七番から。淺間大基、石川亮、中島卓也と続く打順だが試合開始時点でのこの三人の打率は順に.100、.182、.160。この攻撃で得点できる確率はきわめて低いのではないか?今日は揃ってスターティングメンバーを外れているけれども一昨日のライオンズの下位打線、八番・中村剛也、九番・エルネスト・メヒアも確率は低いが一発の怖さがあることを考えると、偉い違いだ。


だが淺間が右中間に二塁打で出て無死二塁。
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ここで石川亮はバントの構えで高橋光を揺さぶりカウントを3-0と有利にする。3ボールナッシングからの四球目を石川亮は丁寧に転がして一死三塁に。
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カウント3-0から打者が狙い打つシーンはたまに見かけるが、3-0からの送りバントは珍しいのではないか。確実に走者を進めたい場面でもカウントが3-0になったら次の一球は「待て」だろう。しかし、間違いでなければベンチのサインが送りバントだったのだろう。


考えてみれば、カウントが3-0ならば、送りバントしやすい投球が来る可能性が高い。ボール球なら見送れば良いし、難しそうな投球が来たら見逃せばいい。3-0から送りバントのサインを出すのは理にかなっている面も多いと思う。ただ、走者が投球を見やすい二塁にいるので、紛らわしい動作をすると飛び出してしまうという若干のリスクはあろう。


そしてここから中島と西川遥輝の長短打で2点を先制。
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西川の打率は2割に乗っているが、1割打者3人で取った先制点と合わせ、この2点は大きかった。しかしファイターズ打線はこの2点を最後に援護をしない。


とにかく打てない。


三連戦の初日、5日の試合ではスコアボードの打撃成績表示が出ずにやきもきしたが、出たら出たで目を覆いたくなるような低打率が並ぶ。


近藤健介は今日、4打数1安打だったが、3打数0安打で迎えた第四打席。スコアボードに表示された打率は…
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3割を切っているだけでもざわめきが起きるのに2割5分すら切っていた。この打席の安打で.267になった様だが…。


この東京ドームで、あのライオンズ打線相手に2点で勝てると考えるのは楽観的すぎると思うが、そんななか有原は踏ん張る。
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八回まで11奪三振、被安打3の無失点。投球数が117球となって降板した。


抑えはチーム3勝のうち、2勝の試合で最終回を締めくくっているジャスティン・ハンコック石川直也を不調で欠いている今、この投手を最後に持ってくるしかないのだろう。しかし一死から秋山翔吾に右前安打、四球を出してはいけない山川穂高に四球を出して、打率四割を超える森友哉を迎える。


昨日、森にいいようにやられたからか、今日は森の打席では三塁手の淺間をレフトの位置に守らせ、外野手三人を平行に右にずらす「外野四人シフト」で対処してきた。
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単純に考えても外野を三人で守るより四人で守った方が長打を防げるだろう。森の前の山川の打席では二塁を守る渡邉諒が二塁ベース後方に守って一、二塁間に一塁の中田翔一人というシフトになるが、森の打席の度に三塁手の淺間がレフトに走って行った。元々外野手の淺間だから外野四人シフトを敷きやすいのだろうか?七回の打席で三振に仕留めた時には捕手の石川亮がボール回しで三塁に投げようとして誰もいないことに気付き、中島に送球していた…。


この打席は一死一、二塁で三塁守備が誰もいなくなると盗塁がフリーパスになるが、二塁走者を勝敗に関係のない走者と考えて外野を四人にするかと思った。だが一、三塁にされるとそれが二、三塁となってしまうことを嫌がったのか、普通の守備位置に落ち着いた。すると森の打球は鈍いゴロで一、二塁間を破っていく。二塁手の渡邉に飛び付いて止めて欲しかったが伸ばしたグラブの先を打球が抜けていき、1点を返してなおも一、三塁となった。
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ライオンズは同点の走者山川が三塁に進んだ時点で愛斗を代走に送った。ファイターズとしてはまだ1点リードではあったが、冒頭の写真の様に続く外崎修汰に打った瞬間にわかるレフトオーバーの逆転3ランを浴びてしまう。


「“平成最後”の東京ドームの試合なのに何てことを…」


打球が突き刺さったレフトスタンド方向をボーッと見ていてある光景を思いだした。


東京ドームを本拠地としていた最後の平成15年の本拠地最終戦。北海道移転を翌年に控え、本拠地最終戦の後に荘厳なセレモニーを予定していた対ライオンズ戦。今日と同じ2点リードで迎えた九回表にやはり外国人投手のカルロス・ミラバルが本塁打で同点とされ、その後も打たれて逆転された試合を思いだしてしまったのだ。


その試合のミラバルは先発で、最終回に力尽きたという感じだった。昨年の12月にそのミラバル氏のトークを聞く機会があったがミラバル氏にとってその試合は痛恨の一試合だった様だ…。


それでも九回裏に再逆転すれば良いだけの話。思えば“平成最初”の東京ドームでの試合にファイターズはサヨナラ勝ちしている。オールドファンなら覚えているだろう。ルーキーの中島輝士が開幕戦でサヨナラ本塁打を放ったのが平成元年の開幕戦だったのだ


2点を追う九回裏、ライオンズのマウンドには増田達至王柏融からの打順は簡単に二死。七番の淺間が打席に向かうとネクストバッターズサークルにはスタメンマスクの石川亮に代わって田中賢介…ではなく、鶴岡慎也が向かった。
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別に負けを想定して観ている訳ではないが、石川亮に回ったら代打は田中賢しかいないだろう。平成期間の内、15年間本拠地として使用していた東京ドームでの“平成最後”の試合に田中賢の姿がないのは寂しい等という月並みな表現では表せない。


それに感情論ではない。淺間が安打を放って二死一塁から石川亮の代打で鶴岡が打席に立ったが、仮に出塁したら鶴岡は同点の走者になる。代走を送りたいところだろう。しかし鶴岡に代走を送ると同点で延長戦になった場合の捕手はもう實松一成しか残っていない。ベテランの實松起用に何の問題も無いが、ケガの多いポジション。最後の捕手に不測の事態が起きたらとか考えないのだろうか?近藤がいるとはいえ、ここで捕手を代打に起用するのは得策とは思えないのだ。


余談だが今日はゴールデンイーグルスで、内野手の銀次が捕手を務めたらしい。銀次は捕手として入団したがすぐに内野手にコンバートされ、一軍公式戦でマスクをかぶったのは14年目で初めてだったそうだ。九回から延長戦、計4イニングを守って盗塁を一つ刺したという。どういう事情で銀次捕手が実現したか確認していないが、他で替えが効かない捕手の交代は慎重を期すべきだと思う。


鶴岡は平凡な二ゴロに倒れ、ファイターズは“平成最後”の東京ドームを平成25年の本拠地としての最終戦の時と同じく、九回にライオンズに2点のリードを引っ繰り返されて逆転負けに終わった。


スタンドのファンの中にも、ハンコックのあまりにあんまりな投球ぶりに「有原に最後まで行かせれば良かった」等と結果論で嘆いているファンが少なくなかったが、今日は一応打つべき手を打って、それでも負けたのだからある意味仕方ないと開き直るしかない。相手の方が上だったと割り切るしかない負け方だ。


二番の源田壮亮から始まる打線相手に宮西尚生を投入する選択肢もあったのではと思えたが、宮西を最終回に投げさせることはほとんどない。117球を投じていた有原はお役御免。最終回はハンコックというのは現状では最善の手だったのだろう。開幕から9試合目。まだ形が出来ていなくても仕方のない時期だ。ただ、同じ負けでも“ショートスターター”等の奇をてらった策を施すより試合らしい試合にはなる。


ところで先程の余談の続き。銀次が捕手を務めたと聞いて、捕手から内野手、外野手に転向した木村拓也さんが現役最後の年となった2009年にジャイアンツで捕手を務めたことを思いだした人も少なくないのでは無いか。偶然だろうが、今日4月7日は木村拓也さんの命日だ。コーチ一年目の木村さんはマツダスタジアムでの古巣の対カープ戦、試合前のシートノック中に倒れ、残念ながら帰らぬ人となった。


京王相模原線、京王よみうりランド駅からジャイアンツ球場までを結ぶ“よみうりV通り”には開通した当時、2009年のジャイアンツの育成選手を含む全選手(正確には二人を除く)、コーチ、監督の手形が背番号順に地面に植え込まれている。球場に最も近いところに“背番号0”だった木村拓也さんの手形がある。
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今日はここを拝ませてもらってから東京ドームに向かった。木村拓也さんが最初に所属したのは東京ドームを本拠地としていた時代のファイターズ。捕手に不測の事態があった時のことを考えない采配に、野球の神様が怒っていても不思議ではあるまい。

 

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