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2019年2月20日 (水)

ファンと選手の距離-憧れの選手と接する機会を維持するために

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ドラゴンズの松坂大輔がファンに右腕を引っ張られ、右肩に違和感を覚えて調整メニューの変更を余儀なくされた。良かれと思って行っていたファンサービスが裏目に出た形だ。


敗戦処理。は東京ドームのエキサイトシートでファイターズ主催試合を観る際には上記の写真のように、勝ち試合でヒーローインタビューを受けた選手にハイタッチをすることを至福の喜びとしている。それだけにファンと選手の距離感に関しては思うところがある。



今回の松坂大輔の件は球団が発表しただけで今のところ画像などが出回っていないと思われる。松坂は現在のドラゴンズでは屈指の人気選手。それどころか十二球団でも数少ない野球ファンでなくても名前と顔が一致する希有な選手と言えよう。それほどの松坂だから、一挙手一投足を追いかけるメディアがあってもおかしくなく、その瞬間が撮影されていても不思議でないが、そういうものは無いようだ。


もちろん、だから球団の言い分はデタラメだ等というつもりはない。故障、不具合をファンのせいにするのだ。証拠画像は残っていないにせよ、松坂本人は「あの時」と特定できているのだろう。そうでなければ“ファンとの接触で右肩に違和感を覚えた”等とは発表しないだろう。ただどういう状況でファンが選手の腕を引っ張ったのか、これは興味深い。プロ野球選手が故障するほどの圧力がかかったのだ。何故そういう状況になり得たのか?直前に制止することは出来なかったのか?悪いのは腕を引っ張ったファンだとしても、それを球団は防げなかったのかということだ。


キャンプ期間中の選手は練習の終了後に限らず時間を作ってファンにサインを書いたり記念撮影をしたりとサービスにも精力的だという。当然、人気選手であればあるほどファンからの要望は多くなる。圧倒多数のファンは節度を守った上で選手に接する。ファンからすれば憧れの選手と目と鼻の距離になれる数少ない機会だ。少しでも近く、少しでも長くと考えてしまいがちである。それを制御するのが節度なのだろうが、選手とファンの間で調整する球団スタッフの対応力もものを言うはずだ。


どんな状況下で“事件”が起きたのかがはっきりとしないので何とも言えない面はあるが、こうした“事件”のせいで選手とファンのふれあいに制約が増すのは極めて残念だ。ファンとふれあう形のサービスを全面的に中止にすべきだ等とちょっとおそろしい意見まで出ている。また、サインをもらっても自分の記念にするのでなく最初から転売目的でサインを求めるいわゆる“転売ヤー”の存在を持ち出して犯人と決めつける意見もあれば、「選手にさわった」「選手と話した」みたいなくだらないことで、喜ぶようなレベルの低いファンは、さっさと駆逐されればいいと思う。とまで言う人がいたりする。だが、はたしてそうなのだろうか?


敗戦処理。も冒頭に書いた選手とのハイタッチは応援しているチームが勝った儀式的な意味合いがあるが、選手と話が出来れば嬉しい。昨年12月には現役選手ではないがミスターファイターズ田中幸雄とほんの短時間とはいえ11で話すことが出来て年甲斐もなく興奮したものだ。むしろ、ファンにとって憧れの対象である選手と話を出来たとしてそれに嬉しさも感じないようになったらもはやファンで無いと思う。松坂は公式戦開幕までに復帰できない可能性もあり、“犯人”はとんでもないことをしてしまったのだが、だからといってその一人のせいで節度を守る、一線を越えないでいるファンまでが否定されるのは勘弁して欲しいのだ。


もちろん、だからといって今まで通りの選手とファンの距離感を球団はキープするべきだなどというつもりはない。球団は再発防止に努め、それによって結果的に選手とファンのふれあいの機会が減ることはやむを得ないだろう。

◆  「松坂ルール」への第一歩か 再発防止へセ理事会でファン対応が議題に
スポーツ報知2019年2月20日


球団がいわば性善説でファンを信じ、その前提でファンの前に選手を出し、そして選手とファンがコミュニケーションをとる。これはいわば選手や球団の善意に基づくサービスなのである。ファンはそのことを自覚すべきだろう。ファンはどんなに選手との距離が短くても選手との間には見えないバリアがあると言うことを忘れてはならない。越えてはならない一線の存在を自覚しなければならない。特に若いファン、あるいは女性ファンにとって選手は機会を得られれば少しでも近くに、少しでも長く接したいアイドルであろうが、それでも一線を超えてはならないと肝に銘じるべきであろう。そうすることによって、あくまで今回の松坂の腕を引っ張ったファンは例外的なモンスターであるということにするしかない。選手と接する機会をファンが得るために、ファンも自覚を持った行動をとらなければなるまい。


ファンにとって選手とは何なのか?


ファンによってその答えは様々だろう。敗戦処理。にとっては一言で言えば憧れの存在である。若手選手とは自分の息子であってもおかしくない年齢差ではあるが、それでも憧れの存在であることに変わりは無い。そして、何故憧れの存在なのかと問われれば、それは野球をやっているからである。敗戦処理。は野球が好きだ。その野球において素人には真似の出来ないハイレベルなことが出来る。それがプロ野球選手であり、だから敬意を持ってそして憧れるのである。仮に何かの機会があって選手と個人的に親しくなれたとしても、その選手との間には一般の友人とは異なる“間隔”の様なものが存在するだろう。


そういう意味では敗戦処理。にとって野球そのものがまず好きなのだろう。ファンサービスの一環でいくつかのプロ野球の試合に使う野球場に立ったことがあるが、グラウンドに一歩入り込むときには多少の震えを感じる。
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特に甲子園球場のグラウンドに立った時にはグラウンドに一歩踏み入れる直前に本当に自分がこのグラウンドに立ってよいものか自問自答したものだ。選手が憧れの対象であるのと同時に、グラウンドも憧れの聖地なのだ。エキサイトシートという極めて臨場感のある場所で観戦して、目の前にネットがなくグラウンドを臨んでいてもスタンドとグラウンドには見えないバリアの存在を感じる。


余談になるが、だからこそ、具体名を出して申し訳ないが外野席最前列に陣取るホークスファンがチャンステーマとともにフェンスを叩くあの応援パフォーマンスには不快感を覚える。
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現在のヤフオク!ドームではホームランテラスがあるために外野のフェンスは単なる仕切りだが、ホームランテラスが出来るまでは彼らが叩いている場所はフェアゾーンであり、グラウンドの一部だったのだ。プレー中にグラウンドの一部を叩くというのは敗戦処理。的にはあり得ない。フェンスに当たったらインプレーなのだし、ファンがいるべき場所はスタンドであってグラウンドではないと思うからだ。


敗戦処理。の感覚を他のファンの方に強要するつもりはない。自分はこうだと言うだけだ。だが、今回の松坂の件を契機に各球団が選手とファンのふれあいの機会を減らす可能性は大だと思うが、その減らし方の度合いを少なく出来るかはファンの振るまい次第だと思う。


最近の“バカッター事件”や“不適切動画”の事例を考えると、野球ファンの中にも一定の比率で大馬鹿者が存在するのも無理がないとも思える。野球ファンだけが善良なファンばかりの集まりとはなり得ないだろう。十二球団で最も緩い<!?>と言われた鎌ケ谷も数年前から別の場所になった感覚だ。いろいろと悪い話も聞く。
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ファンサービスに好意的な球団の善意と、どこかで一線を超えないように自制心を持ちながら選手と接するファンの間に自然発生的に出来た理想的な距離感があった空間に、球団の善意につけこむ輩が増え、その絶妙なバランスが崩れていった。ファンの絶対数が増えれば、ファン対選手の倍率は高くなる。それによってサービスが行き届かなくなる。サービスの濃度が薄くなる。そのことに我慢できない者が越えてはならない一線を越えてしまうのかもしれない。それと同時にファンの絶対数が増えることで確率的に大馬鹿者が紛れ込む確率も増えてしまうのだろう。個人的な感覚で言わせてもらえば、ファイターズの鎌ケ谷でバランスが崩れたのは斎藤佑樹の出現ではなく、大谷翔平の出現によってと思える。


ある人から聞いた話だが、いわゆる“転売ヤー”がより高く転売できる“商品”を探す上で、将来のメジャーリーガーは格好のターゲットだそうだ。後にメジャーリーガーになった時に日本での“ルーキーカード”の価値が急騰するのだという。大谷は入団当時から将来のメジャー移籍が想像できたので格好のターゲットだったのだろう。だが誤解の無いように言うが情報の少ない今の段階ではそういった輩が松坂の腕を引っ張ったとは決めつけられないし、そうだとも思わない。


ファイターズで言えば、今年、前売りチケットが10分で完売したという新人選手お披露目の場“ファイターズ新入団選手歓迎式典&交流会”も十年前は本当に交流会だった。評判が評判を呼び、規模が大きくなるが故に交流会たり得なくなる。「あの頃は良かった」とは思うが、あの頃にはもう戻れないのだ。


ではファンはどうすればいいのか?月並みだが憧れの選手と接する機会を維持したいファンはお行儀の良いファンであることにに徹するしかないだろう。今回の松坂の件で、ろくに野球も見ずにスタンドで大騒ぎするようなファンを球団が甘やかし続けてファンをここまで付け上がらせた等という見方をされるのは心外以外の何ものでも無い。善し悪しはあるかもしれないが、そういうファンも含めて、昨今の盛況なプロ野球があるのだ。ファン一人一人が自覚を持ち、自制心を持ってあくまで許可された範囲で憧れの選手に接する。そうしたファンが圧倒的多数を占めることを自分たちで証明するしかないだろう

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