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2019年1月 5日 (土)

裸の若大将

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ジャイアンツの原辰徳監督がジャイアンツナインのSNSによるメッセージ発信を禁止する旨を発表した記事が波紋を呼んでいる。原監督はプロ野球選手に限らず有名人のSNS利用に一家言持っているようで

「俺ね、有名人たちがSNSとかで自分で話すじゃない? あれダメだと思うね。あれは都合良すぎだよ。有名人ならば堂々といっとかなきゃな」

「ジャイアンツの選手もやっちゃいかんですよね? 言いたいことがあったら俺達(首脳陣)に言えと。あるいは新聞記者に言えと」


「やっぱりメディアの後ろにファンがいる、という結びつけがいちばん大事だと思うけどね」


昨年、ジャイアンツでは篠原慎平河野元貴がSNSで不謹慎な写真が流出したのでその類いを戒める話かと思ったが、どうやらそうでは無いようだ。


引用元
巨人・原監督「SNS禁止令」の真意
201913日東スポWeb



さすが、新聞社を親会社に持つ球団の監督。選手に直接SNSで情報を発信されたら新聞記者は飯が食えなくなる。自軍の選手だけでもSNSを禁止し、スポーツ報知、読売新聞…などという趣旨なのだろうか?敗戦処理。はプロ野球選手のblog、ツイッターなどをほとんど見ない、というか日常的に見ない。ツイッターでフォローしている野球人もダルビッシュ有だけだ。何か話題の発言があると、見に行く程度だ。だが、上述した昨年の篠原慎平、河野元貴は論外として、監督や首脳陣に言うべき内容をSNSで訴える選手などいるのだろうか?


個人的にはSNSが必ずしも万能だとは思わない。使い方によっては諸刃の剣にもなりかねないが、ファンと選手、あるいはファンと球団との絶妙な距離感を保つためには必要不可欠な手段の一つだと思っている。原辰徳監督が禁止しようという意図が理解できない。


上の東京スポーツの記事を引用したYahoo!ニュースのツイートに対するリプライを見てみたが、概ね、原監督の考えを疑問視するものばかりだ。何故か、かつての1億円問題を蒸し返すツイートも散見されるが、それはさすがにピント外れだと思う。おそらくは“アンチ原”による初めに原嫌いありきの意見だろう。


原監督とSNSといえば、最初に監督を務めていた時期に、抑え投手として起用していた河原純一が不振にあえいで抑えから外すときに、本人に告げるより先にblogで発表してしまい顰蹙を買ったことを思いだす。当時の原監督はblog記事を自分で書いたものの、発表のタイミングなどは第三者に管理させており、発表のタイミングを誤ったなどと言い訳をしていたが、そのレベルから前に進んでいないのでは無いか?


ジャイアンツの親会社が新聞社という旧態依然としたマスメディアだからという訳ではないだろうが、ジャイアンツはSNSと相性が悪い。上述の篠原、河野の件だけで無く、2006年には二軍に落とされて一軍から声がかからずにいた桑田真澄が、二軍での登板予定の前日にジャイアンツのユニフォームを着て最後の登板だとblogで発表して騒ぎになったことがある。


また、今季からゴールデンイーグルスのコーチに就任した野村克則がジャイアンツの二軍でコーチをしていたときにツイッターで二軍の情報などを公開していたが、球団からストップがかかったことがあった。野村コーチのツイートは気さくで、見ず知らずの敗戦処理。の質問にも率直に答えてくださったのが懐かしい。


原監督本人は昨秋の就任早々の宮崎キャンプでの記者との世間話でDA PUMPの『U.S.A.』について語るなど話の引き出しを多く持っているそうだが、SNSに関しては理解不足なのだろうか!?


個人的には選手のSNSにさほど興味が無いのでどうでもいい話題とも言えるが、原監督がこうした方針を口にした以上、本当に選手にSNS禁止令が出るかもしれない。


何といっても“全権監督”である。就任に伴いゼネラルマネージャーとスカウト部長が解任。スカウト部長には息のかかった大学の後輩、GMは実質自分が兼任。フリーエージェントでの炭谷銀仁朗の獲得に伴う人的補償で内海哲也を手放すことになったときの石井一夫球団社長、大塚淳弘球団副代表といった球団幹部らの他人事のようなコメントから連想するに、原監督が28人のプロテクトの人選を主導して決めたと思われる。

「投手のまとめ役で選手からの人望も厚かった。ショックですよね。菊池が出るとなると左の先発が欲しいのかなという感じはしていました。でもまさかとは思いました。全体のチーム編成を考えてこうなったんだけど若い選手が慕っていたのでね」

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また、このオフの補強でも全盛期とは程遠いと思われる中島宏之岩隈久志の獲得の裏には原監督が代表監督を務めて世界一に輝いた2009年のワールドベースボールクラシックのメンバーだからとの揶揄もある。“全権監督”だからやりたい放題だと。


2009年WBCの栄光を忘れられないのなら、そのときのメンバーの一人である内海をプロテクトから外さないだろうという意見もあるようだが、内海は活躍が今ひとつで後に原監督から「ニセ侍」と皮肉られた<苦笑>いずれにせよ、原監督に全権を集中させることが今と将来のジャイアンツにとって本当に良いことなのか疑問がだんだん大きくなっている。


原監督が最初の監督生活を二年間で辞することになった際“読売グループの人事異動”と言われたが、一年目の2002年にリーグ優勝、日本一を果たしたのに翌2003年にタイガースに独走で優勝を決められて3位に終わると、球団主導でコーチ人事を進められてそれに不服でケツをまくったと言われている。そのときのコーチ人事の一部が投手コーチだった鹿取義隆の去就と言われている。また、監督続投を前提に現役続行を目指していた川相昌弘を説得してコーチ就任のために引退表明をさせていたが、自分が辞任したことで宙ぶらりんにしてしまった。しかし時は流れ、GMになった鹿取も二軍監督を務める川相も更迭された。


原監督はそもそもGM制を不要だと思っているそうで、それは球団初のGM職に就いた清武英利元球団代表に引っかき回されたからとも思える。清武元代表は例の“清武の乱”で失脚するがジャイアンツはその後も反清武なのか脱清武なのか、後任の球団代表に代々GM職を兼任させるがうまくいかずに原監督が実質的に編成権を掌握していた。高橋由伸前監督の時にかけもちGMではダメだとOBの鹿取をGMに抜擢したが原監督は鹿取GMを解任して自らを実質的にGMになるよう“全権監督”を条件に引き受けたのだろう。


清武氏失脚後に原監督主導の下にFAで獲得した六人のうち、現役の大竹寛を除く杉内俊哉、村田修一、片岡治大、相川亮二、金城龍彦の五人がいずれもコーチになっている。昨季のコーチ陣のほとんどが首を切られる中で片岡、金城両コーチが残留し、鹿取前GMによって自由契約にされた村田を呼び戻しているあたり“全権監督”の本領発揮とも考えられる。また、川相前二軍監督は前回の監督後期にヘッドコーチを務めていたときに意見の食い違いがあったとも報じられている。


タイトルの“裸の若大将”はもちろん“裸の王様”のパロディーである。今のジャイアンツがあっちこっちに問題があり大なたを振るわなければならないというところまでは理解できるが、それを監督一人に任せるしかないのだろうか?


そして、その監督に「監督は裸だ」と言える人物は周りに誰もいないのか?


今回のニュースはたかがSNSと思われるかもしれないが、ファンとの距離感のあるべき姿を考えればSNSという手段は無視できまい。本当にSNS禁止令が出るようであれば、裸の王様の教訓を考えるべき時かもしれない。そもそも“全権監督”という発想自体が時代に逆行していて、それこそ原辰徳=根本陸夫論でも考えないと理解に苦しむ…。これが敗戦処理。の妄想で済み、杞憂に終われば良いのだが。

【参考】「裸の王様」の教訓を改めて考える

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