フォト
無料ブログはココログ

« 中原さんが表彰された。 | トップページ | カルロス・ミラバルを覚えていますか!?-日本プロ野球外国人OB選手会 »

2018年12月 2日 (日)

丸佳浩を破格の好条件で獲得!-ジャイアンツにはなぜ巨額の資金があるのか!?

Adscn0304_2
所属するカープ、出身地に本拠地があるマリーンズとの争奪戦の結果、丸佳浩はジャイアンツへの移籍を決断した。ジャイアンツが丸に提示した条件は報道によると
5年契約、総額で30億円超。カープ、マリーンズの提示を上回っているという。



丸がジャイアンツへの移籍を決断したことを受け、「結局はカネかよ」と不快な印象を持ったファンも少なくない様だが、そもそもなぜジャイアンツには毎度毎度、競合する他球団を圧倒する好条件を出せるほどの資金力があるのだろうか?


なぜジャイアンツには大型補強を可能にする資金力があるのだろうか?



今季も主催試合
72試合の合計入場者数は3002,347人を記録。この数字は十二球団随一なので、儲かっていないはずはない。だが2023年からの新しい本拠地球場の概略を発表したファイターズの件でも話題となったが、球団が自前で本拠地球場を持つか、本拠地球場の興行権を持つかが球団経営の安定化に直結するというのが近年の球団経営の常識と言われているが、ジャイアンツと、本拠地の東京ドームは赤の他人。もちろん、東京ドームから見れば最大の得意先であるが、ジャイアンツはあくまで試合を開催する日、さらにはその可能性のある日や練習日を指定して使用しているだけの話。現在の十二球団の中では逆に珍しい本拠地球場との関係だ。当然、それなりの使用料を払っているし、施設を使用しているだけなので場内での物販による収入は自球団に関係するグッズのみだという。


近年ではマリーンズが千葉マリンスタジアムとの関係を、ベイスターズが横浜スタジアムとの関係を改善したことで経営面での負担が激減し、安定してきたことは有名だがジャイアンツにそのような動きは無い。いや、2023年に現在のジャイアンツ球場のそばに新たにファームの試合用の新球場を創ることを発表しているから、自前の球場を創る意思がない訳ではないのだろうが、一軍の本拠地、東京ドームを見直そうという動きは具体的には見当たらない。


余談だが東京ドームは今季で開業から31年のシーズンを終えたが、東京ドームのモデルと言われるアメリカ・ミネアポリスのメトロドームは2014年に、完成から32年を経て解体したそうだ。あっと驚く新球場建設の話が出てきても不思議ではないが。


また、現在でも球団単体で赤字になる球団は親会社にあたる企業から広告宣伝費などの名義で赤字分の金額を補填してもらっているそうだ。各球団の親会社はそれぞれの業界で屈指の勢力を誇る大企業ばかり。ジャイアンツの親会社、読売新聞社も新聞の発行部数に関しては日本一どころか世界最多とも言われている。だが、時代の流れとともに新聞業界全般を襲っている一般読者の新聞離れは深刻で、読売新聞も他紙が発行部数を減らしているからトップの座こそ揺るがないが、部数が減れば売り上げが減る。広告収入も減るから盤石と言える状況では無いようだ。ある知人は「読売に潤沢な資金力がいつまでもあるとは思えない。ライバルの朝日新聞なんて、新聞が売れないから主力は不動産収入になっている」と、読売の天下はいつまでも続かないと分析している。朝日新聞グループの頼みの綱が不動産業だとしたら、それこそ読売新聞グループの頼みの綱はジャイアンツなのだろう。


この仮説が当たらずとも遠からずだとすると、ジャイアンツの豊富な資金力の源はジャイアンツそのものと言うことになる。最初の話に戻るが、入場者数に基づく入場料収入は十二球団随一(しかも東京ドームの入場料は高い、と思っている人も多いだろうし)だとしても、選手に払っている年俸総額も十二球団で二番目の多さ。東京ドームにも相応の使用料を払っているだろうし、入場料収入に並ぶ収入源の柱であったと思われるテレビ放映権料も、CS放送の日テレG+こそ主催試合を全試合完全中継しているが、地上波での日本テレビの中継は年間を通して数えるほど。それも土日のデーゲームばかりで高額の放映権料が見込めるナイトゲームはまず地上波で放送されない。いったいジャイアンツはどうやって大型補強の資金を捻出しているのだろうか?


冒頭の写真は星海社新書『ドケチな広島、クレバーな日ハム、どこまでも特殊な巨人 球団経営がわかればプロ野球がわかる』伊藤歩という新書。昨年世に出た本で、主に2016年のデータを元に書かれているが、十二球団の経営状況を金融ジャーナリストが分析した本である。タイトルにある通りジャイアンツは他の球団と比べて“どこまでも特殊”だそうだ。


この本によるとジャイアンツの年間売り上げはだいたい二百数十億円で、タイガースの推定年商の約二倍で、球場も自前で観客の球場での飲食費なども収入に入るホークスと同水準だという。その他、初めて見るような数字がぞろぞろと出てくる。因みにこの金融ジャーナリストたる伊藤歩氏、最近では東洋経済ON LINEでファイターズの新本拠地建設に関して不安材料を挙げている。

日本ハム「新球場」、完成を阻む数々の難問 JR 新駅、用地買収、建設資金など課題山積

結局読んでもわからない。そのファイターズはかつて、ジャイアンツとの共用であった東京ドームの使用料が高すぎるのと、ジャイアンツ、スワローズとセ・リーグに二球団が存在する東京での球団興行を諦めて北海道に移転したのだ。当時から日程面などでジャイアンツの方に都合良く組まれている等の状況はあったが、年間での試合数は大差ないのに払っている使用料ではジャイアンツの方が倍近く多かったこともわかった。本エントリーとは関係ないが、東京ドーム、札幌ドームと二つ続けて同じ理由で本拠地から撤退するのはあまり利口な球団ではないと言われても仕方がないと思う。札幌ドームが異常なほどに頑なだったのが実態だったろうが…。


親会社が斜陽産業で、自前の球場を持たずとも、とにかくキャパシティの大きい球場で多くのお客さんを集めれば巨額の収入に結びつき、その巨額収入を選手獲得のために惜しみなくつぎ込む。ジャイアンツこそがプロ野球チーム興行、運営面での理想のモデルケースなのではないかと思えてきた。ただし、問題はそのお金の使い方。


豊富な資金力を背景に、選手を高額契約で釣るばかりでなく、選手間に不公平、不平等のない様に配分しないと、集めた選手が充分に活躍しないのではないか?


古い話だが、清原和博をフリーエージェントで獲得した時、新年度の年俸で斎藤雅樹を超えてチーム№1になって、敗戦処理。は嫌な予感がした。周囲の友人に聞くと、「(獲得時に競合した)阪神より好条件を出しただろうし、パ・リーグでの実績を考えれば順当」という答えが多かったが、話題性と存在感の割には主要タイトルの獲得経験がない清原を、二年連続
20勝の年を始め投手としてのタイトルを豊富に獲得している斎藤雅より高い年俸に設定するのは如何なものかと思ったのだ。


もちろん清原と丸は違う。丸は今季と昨年、二年連続でセ・リーグのMVPを獲得した選手。清原獲得前のジャイアンツは三年間で二回優勝していたが、現在のジャイアンツは四年間優勝していない背水の陣での背に腹を変えられない状況での大型補強。


ただしそのお金の配分を握るのが、普通の球団ならゼネラルマネージャーなのだろうが、このオフ、ジャイアンツはその専門職を廃止、実質的に原辰徳監督が全権監督になったと言われている。ここまで何もかもが昨今の球団経営、球団運営のトレンドと真逆を行くのである。十二球団の中に一つくらいそういう球団があっても良いと思うが、昭和に次いで平成も終わって5月から新しい元号になる来季以降、ジャイアンツはそれでもジャイアンツであり続けられるだろうか!?

« 中原さんが表彰された。 | トップページ | カルロス・ミラバルを覚えていますか!?-日本プロ野球外国人OB選手会 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 中原さんが表彰された。 | トップページ | カルロス・ミラバルを覚えていますか!?-日本プロ野球外国人OB選手会 »

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック