フォト
無料ブログはココログ

« カルロス・ミラバルを覚えていますか!?-日本プロ野球外国人OB選手会 | トップページ | 原辰徳監督構想“先発枠5枚+チャレンジ枠1”-一軍登録人数1人増でこう変わる!? »

2018年12月14日 (金)

上原浩治は偽装自由契約!?-人的補償逃れ疑惑

Aasc_0220
14
日、ジャイアンツが自由契約にしていた上原浩治と再契約をした。痛めていた左膝を手術したので来季の戦力になるか未知数だったためにジャイアンツは上原と話し合ったうえで自由契約にしていたが、回復状況が良く、再契約を決めた。だが、ジャイアンツはこのオフにフリーエージェントで炭谷銀仁朗丸佳浩を獲得。人的補償に対するプロテクトを決める際には自由契約なので対象外にしておいて、ライオンズとカープにプロテクトを外した選手のリストを提出してから再契約を発表したことで、ファンからプロテクト枠を空けるための偽装自由契約だったのではという批判が挙がっている。


再契約の記者会見に臨んだ上原と、編成担当の大塚淳弘球団副代表は人的補償逃れの、プロテクト枠を空けるための自由契約との声に否定したが。



フリーエージェント権を行使した炭谷銀仁朗丸佳浩を獲得したジャイアンツにとっての悩みの種は両選手の旧所属球団に対する人的補償の人選。支配下選手の中から28人の選手をプロテクトすることが出来るが、それ以外の選手は相手球団から求められたら手放さなければならない。ジャイアンツが28人の選手を決めるタイミングでは上原は自由契約選手になっているのでプロテクトする必要はなく、その分代わりに別の選手をプロテクトできる。こんなことが許されるのか?という疑問の声が挙がるのだ。


敗戦処理。は個人的には仮に上原を選手契約のままプロテクトから外したところでライオンズにせよカープにせよ獲得しないと思っている。炭谷あるいは丸を手放した代わりに獲得する選手として上原を必要とすると思えないからだ。今季の上原は36試合に登板して05敗。ホールドこそ14ホールドで日米通算100勝、100セーブ、100ホールドを達成したが、防御率は3.63だった。スワローズとのクライマックスシリーズ・ファーストステージの第一戦で五回裏のピンチに登板して後続を断ち、続く六回も抑えてジャイアンツを勝利に導いた登板ばかりがクローズアップされるが、公式戦ではイニングの途中からの登板は無く、またイニングまたぎも無し。連投も限られ、セットアッパーとしての機能を果たしたとは言い難かった。そんな43歳の投手を今季ジャイアンツが支払ったとされる推定2億円の年俸をベースに契約する球団はこの二球団に限らず無いだろう。


だが、これで人的補償逃れの裏技の存在が露呈したことになる。獲られたくない選手を自由契約にし、再契約を約束しておけば他の選手をその分プロテクトできるからだ。もちろん暫定とはいえ自由契約になっているのだから、その間に他球団が思わぬ好条件を提示したら寝返ることも可能だからリスクが無くはないが、予め話し合って再契約を確約しておけばよい。


さらにいうと、自由契約にして育成選手契約をしてしまえば他球団は完全に手が出せなくなる。かつて落合博満がドラゴンズの監督の時に公式戦が終了してクライマックスシリーズまでに十日間以上空くときに全選手の出場選手登録を抹消したことがあったが(それをきっかけに十日間以上空く時には全選手の出場選手登録を抹消するのが常套化された。)、極論すれば全支配下選手を自由契約にして育成選手契約することも可能なのではないか?支配下登録の選手が65人以上いないと育成選手を保有できない決まりがあるが、それはあくまで7月末の時点での話だ。


これを防ぐには、まずは育成選手も人的補償の対象にすれば良いし、今回の上原の様なケースを防ぐには例えばシーズン中に遡って“○月×日時点の支配下選手(但しその後トレードが決まった選手を除く)を対象とする。”とするのも一案だ。


冒頭の写真は上原とジャイアンツの再契約を示唆した今日14日の日刊スポーツとスポーツ報知の1面。報知はともかく日刊スポーツまでが記事では上原とジャイアンツの再契約をめでたしめでたしの論調で終始しているのはいただけない。ツイッターでは朝の時点でファンからジャイアンツと上原への批判が挙がっていたが、疑わしいことこの上の無いこのタイミングでの再契約に記事として全く触れないのはいただけない。日刊スポーツは夜になって、再契約の会見で上原と大塚淳弘編成担当兼球団副代表が疑惑を否定したことを記事にしているが…。


◆ 巨人上原「何も裏はない」プロテクト外しの臆測否定


敗戦処理。は上原をあまり評価していない。先程今季の成績を書いたが、あの数字が全てだと思うからだ。左膝の手術によって来季は成績が向上するという見方もあるようだが、所属するジャイアンツはともかく、わざわざ他球団が高い給料を払って上原を獲得するとはどうしても思えないのだ。来季は確実に今季より一歳上になるのだ。


ジャイアンツが上原を自由契約にしたのも左膝の状態を考えて自然な流れだと思う。ジャイアンツとしては回復具合が思わしくなければ契約をしなければ良いのだし、自由契約にすることによって、再契約するにしても年俸を今季の推定2億円をベースにする必要がなくなるから、言葉は悪いが買いたたくことも出来る。


また、支配下選手契約のままプロテクトを外した場合、ライオンズまたはカープは上原を獲得することが可能になるが、年俸を今季のジャイアンツとの契約額である推定2億円をベースに考えなければならないはずだ。自由契約にすることによってライオンズとカープ以外の球団も獲得交渉が可能になるし、高年俸を払わずに獲得することも可能になる。自由契約にすることは諸刃の剣であると思える。


ジャイアンツは上原と話し合った上で自由契約という措置を講じたという。年俸を大きく下げようとするのであればそのタイミングで減額制限を超える金額提示をしておかなければならない。していなかったら減額制限の中での交渉になるだろうし、人的補償で獲得する球団もその制約を受ける。ただし自由契約にしてしまうとジャイアンツを含め、どの球団も任意の金額で上原と交渉できる。上原と大塚副代表が否定している以上真相は藪の中だが、36試合に登板して05敗。14ホールドで防御率は3.63。この成績は推定年俸2億円の投手には明らかに物足りない。それこそ減額制限(40%=8000万円)以上のダウン査定になってもおかしくないだろう。


報道によると上原の来季年俸は推定で5000万円。15000万円減、75%のダウンだ。結果的にはジャイアンツは上原を見事に買いたたいた。上原を自由契約にすることによって別の選手一人をプロテクトでき、自由契約にすることによって減額制限おかまいなしに今季の75%減で契約できた。上原はこの大幅な減俸を認めたくなければ自由契約になるのを拒否することによって減額制限の範囲内での交渉という選択肢もあったはずだが、それをしないで自由契約を受け入れたのはジャイアンツからの評価が実際に低かったと言うことなのではないか。上原と来季も契約したい。だが年俸は思いっきり下げたい。もしジャイアンツがそう考えていたとしたら、いや、そう考えた方がこの自由契約から再契約という動きを理解出来るように思える。要するにジャイアンツの作戦勝ち。もちろん疑う人は年俸5000万円という推定自体を疑うのだろうが。


上原を人的補償で獲得する球団は無いと思うが、上原が自由契約になったことで他の誰かひとりをプロテクトすることに成功した。その疑念は強いが敗戦処理。の見方は異なり、上のように考える。ただジャイアンツも潔白だからと言いたいのだろうが、せめてライオンズ、カープとの補償が確定してから上原と再契約するくらいの配慮があっても良かったのではと思う。その間に他球団が接触することを危惧したのだろうか…。


繰り返すが真相は藪の中だ。そして今のところ問題視している意見を見かけないが、先にFA移籍がまとまった炭谷のライオンズへの人的補償プロテクトのリストを作成する時に、そのタイミングでもう一人の丸の獲得が決まっていながら契約締結の手続きを遅らせ、ライオンズに対して丸をプロテクトする必要を無くして誰か他の一人をプロテクトしたことも問題だと敗戦処理。は思う。先にジャイアンツの丸が公示されたらライオンズに対して丸をプロテクトしなければならなくなるからだ。


いずれにせよ抜け道が発覚したのは確かだ。今回が前例となり、人的補償逃れの対策に使われるかもしれない。何らかの予防措置は必要だろう。


P.S.
2019年1月12日追記。

コメント欄でサフランさんが指摘してくださいました。

プロ野球FA移籍の人的補償の対象

によりますと、今オフのジャイアンツのように二人のFA選手を獲得し、人的補償を求める可能性がある球団が複数ある場合には

答えは「時期による。今回は含めなくてよい」です。上記2名の選手は、プロテクトリスト作成時に、まだソフトバンクに支配下選手登録されていないからです。公示されたのは「フリーエージェント宣言選手契約締結合意」であり、支配下選手登録ではありません。

ではいつ支配下選手登録されるのか?これは、統一契約書に判が押され、事務局に送付され、承認番号が発行されて、コンピュータでの事務処理が完了してから、だそうです。
例年これは1月~2月になるそうです。


とのことで元々、ライオンズに対するプロテクトリストに丸を、カープに対するプロテクトリストに炭谷を考える必要は無いようです。

ご指摘に感謝します。

« カルロス・ミラバルを覚えていますか!?-日本プロ野球外国人OB選手会 | トップページ | 原辰徳監督構想“先発枠5枚+チャレンジ枠1”-一軍登録人数1人増でこう変わる!? »

コメント

敗戦処理。様、こんにちは。のんきです。

丸だけは獲得したほうが強くなると思っていましたが、個人的には、余計なのもとってしまいました。(炭谷、中島、岩隈)

本題にもどりますと、上原を自由契約にしたのは、

>上原と来季も契約したい。だが年俸は思いっきり下げたい。

だと私も思います。

ストレートが通常120km/h台では、いくらスプリットのコントロールが良くても、限界がありますので。

>自由契約にして育成選手契約をしてしまえば他球団は完全に手が出せなくなる。

これは、私も真っ先に考えました。本腰を入れて巨人がやる気になれば、例えば、世の中でプロテクト漏れボーダーラインといわれている、桜井、池田、中川辺りにその手(一旦育成契約にする)を使ったかもしれません。

そこら辺のボーダーラインの選手を西武にもっていかれるならば、やむなしですが、広島に持っていかれて、第二の一岡が出てくることを恐れています。

のんき

のんき様、コメントをありがとうございます。

> 丸だけは獲得したほうが強くなると思っていましたが、個人的には、余計なのもとってしまいました。(炭谷、中島、岩隈)

私も世間が騒ぐほどでは無く、丸と炭谷以外はそれほどプラスなのか疑問に思っています。むしろこれから獲得するというクローザー候補の外国人に注目しています。

> そこら辺のボーダーラインの選手を西武にもっていかれるならば、やむなしですが、広島に持っていかれて、第二の一岡が出てくることを恐れています。

その人的補償を含めて、FA制度があるのだと私は認識しています。
それが嫌なら他球団でFA宣言した選手を獲得しなければ良いだけだと思います。

本件については、上原本人はシロ、原全権監督というより、球団がグレーという感じでしょうか。

別件ですが、岩隈久志投手との正式契約はまだですよね?

発表があってから久しいですが・・・。入団記者会見も見ていないですし、球団HPにも掲載されていない・・・。

岩隈氏の年内スケジュールと原監督のスケジュールが合わないというよりも、やはり選手保有権の兼ね合いなのでしょうか?

とにかく、優勝を逸したチームなのに(いや逸したから)、巨人のストーブ・リーグは熱くて長い。(高橋監督辞任が遠い昔のように感じてしまう不思議さです。)

やはり原監督の存在はデカい。今や情報発信力は日本球界随一になりましたね。

白山GK様、コメントをありがとうございます。

> 本件については、上原本人はシロ、原全権監督というより、球団がグレーという感じでしょうか。

今回“巨人はずるいが上原は悪くない”的な意見をよく目にしますが何故なのでしょう?

上原と話し合いが出来ていないと、自由契約なのですから他球団に獲得されるリスクもあるはずです。

> 岩隈氏の年内スケジュールと原監督のスケジュールが合わないというよりも、やはり選手保有権の兼ね合いなのでしょうか?

すみません、保有権の兼ね合いという意味がわからないのですが、どういう意味ですか?

背番号も推定年俸も出ていないので謎ではありますね。

>そして今のところ問題視している意見を見かけないが、先にFA移籍がまとまった炭谷のライオンズへの人的補償プロテクトのリストを作成する時に、そのタイミングでもう一人の丸の獲得が決まっていながら契約締結の手続きを遅らせ、ライオンズに対して丸をプロテクトする必要を

これ以前にも書いたことがありますがフリーエージェント宣言選手契約締結と支配下選手登録は別物ですよ
http://haisenshori.cocolog-nifty.com/baseball2/2017/01/post-d6c9.html
もっともFA選手を複数獲った球団がこうした制度によってFA獲得選手を宙に浮かすことができてしまうことは当時の敗戦処理さんのご指摘通り問題と言えるものでしょう。この問題に対しては人的補償のプロテクト提出期限をBランク以上のFA選手全員の契約締結(&支配下登録)がされてから、つまり契約締結が最後の選手(今回であれば西)に合わせることで解決できます。

丁度今日、西武が内海を指名することを事前に広島に確認をとったという報道がありましたが、人的補償決定期限の順番的には西武のほうが先だが人的補償が被った場合同一リーグ優先というルールがあるためのちのちややこしい問題とならないための確認を取ったということでしょう。こういう無駄な手間をかけさせないためにも、また前述のFA獲得人数の差によるプロテクトの不公平を是正するためにもプロテクト提出期限を揃えるといった改正は必要でしょう。

サフラン様、コメントをありがとうございます。

貴重なご意見ありがとうございます。

以前にも書かせていただきましたが、もうこちらにはいらしゃらなくて結構です。

余計なことかもしれませんが、サフランさんはご自身でブログなりを開設し、
そちらでご見識を披露された方が良いと思います。

そこでお好きなとおりお書きになった方が良いかと思います。

あ、既にブログをお書きになっていたら失礼をお許し下さい。

ブログのurlを教えていただければ、勉強させていただきます。

ただもうこちらにはいらっしゃらないで結構ですので、私のツイッターのアカウントにでも連絡いただければ幸いです。

それでは、さようなら。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 上原浩治は偽装自由契約!?-人的補償逃れ疑惑:

« カルロス・ミラバルを覚えていますか!?-日本プロ野球外国人OB選手会 | トップページ | 原辰徳監督構想“先発枠5枚+チャレンジ枠1”-一軍登録人数1人増でこう変わる!? »

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック