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2018年12月20日 (木)

内海哲也、人的補償でライオンズ行きの衝撃!!

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日、ジャイアンツはフリーエージェントで獲得した炭谷銀仁朗の人的補償としてライオンズから内海哲也が指名されたことを発表した。内海はジャイアンツに自由獲得枠で2004年に入団した生え抜きのかつての“エース”格の投手。ジャイアンツファンにとっては衝撃で、動揺が走っているようだ。


(写真:201355日、長嶋茂雄、松井秀喜国民栄誉賞授与式が行われた試合に先発した内海哲也。勝利投手になって儀式に花を添えた。)



近年こそ成績に翳りが見えるものの長きにわたりジャイアンツのマウンドを守ってきた内海哲也が人的補償でライオンズに移籍。それ以前に内海が
28人のプロテクト枠に含められていなかったことにファンは衝撃を受けているのだろう。


毎年のようにフリーエージェントで選手を獲得しているのだから、ファンもFA補強には人的補償がつきものだと言うことに覚悟は出来ていると思うが、さすがに生え抜きで、在籍15年間で133勝を挙げ、最多勝利二回、最多奪三振一回を記録したエース級の選手をプロテクトから外したという事実に衝撃、そして人によっては怒りを覚えているのだろう。


しかし、残念ながらこれが現実なのだ。他球団から受けたドラフト1位を断って三年待ってジャイアンツに入団した選手でも全盛期を過ぎたら28人の枠には入らない。振り返れば過去にもジャイアンツは、かつてFAで三顧の礼で獲得した選手を、別の選手のFA獲得の人的補償で手放す無情さを経験している(工藤公康、江藤智、藤井秀悟)


28人という人数は実にシビアな人数だ。


28人という人数はシーズン中に出場選手登録される人数、即ち一軍にいる人数と同数だ。したがって常時一軍にいるような選手はプロテクト出来るはずだ。しかし、他球団で過去には和田一浩を獲得した時のドラゴンズでセットアッパーの岡本真也がプロテクトから外れて人的補償で流出するなど意外な選手が人的補償で移籍するのは、おそらく単純に必要な順に28人をプロテクトしているとは限らないからだと思っている。


まず複数年契約の途中の選手はプロテクトから外す訳にはいかない。球団と複数年契約を結んでいる途中の選手でも人的補償で相手球団から指名されたらトレードが優先される。また、入団して一年を経過しただけの選手をおそらく各球団はプロテクトしている(注.そのオフにドラフト指名された新人選手は人的補償の対象外。今回でいえば今年の10月に行われたドラフト会議で指名された選手)。
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かつてジャイアンツでは奥村展征が入団一年後にスワローズから指名されて人的補償で移籍したが、特に高校卒の選手を一年で移籍の可能性を持たせるとなると、旧所属の学校
との信頼関係が揺らぎかねないからだ。数年を経て戦力にならない選手がトレードされるのとは異なり、一年でお好きにどうぞとするような球団に安心して選手を送り出せないだろう。


こうした関係で、敗戦処理。は124日の時点でジャイアンツの、ライオンズに対するプロテクト28人を予想した。


【巨人の対西武人的補償プロテクト予想というか願望!?】吉川尚、陽、坂本、長野、亀井、阿部、森福、澤村、菅野、吉川光、小林、野上、岡本、畠、鍬原、岸田、中川、山口、重信、今村、大城、池田、北村、若林、田中俊、村上、田口、湯浅。丸の公示前に提出すれば丸をプロテクトしなくてOK!? #kyojin


支配下の
2018年新人選手を全員プロテクトし、かつ複数年契約の途中と思われる森福允彦、野上亮磨、陽岱鋼をプロテクトし、さらに手放したくない選手を敗戦処理。なりに考えたらこの人選になった。ここにも書いてある様にライオンズにプロテクトリストを提出する時点では丸佳浩の獲得は決まっていてもフリーエージェント締結選手として届け出ていないから丸をプロテクトする必要は無い。カープに対してだと炭谷銀仁朗をプロテクトする必要が生じるから上の28人から誰かを外さなければならなくなる。敗戦処理。は吉川光夫だと思う。


このリストだと、内海、田原誠次、宮國椋丞、宇佐見真吾、吉川大幾、立岡宗一郎が漏れる。


そして、ライオンズの側に立って考えれば、エースの菊池雄星がポスティング移籍で抜ける前提なのである。同じ左投手の内海が狙われる下地はあるのだ。


ジャイアンツが内海をプロテクトしなかったということは、ライオンズが人的補償で求めそうな選手をプロテクトしておくという考え方では無く、ジャイアンツとしてこの選手は手放せないという28人を、入団一年後の選手や複数年契約の途中の選手をプロテクトした上で人選しているのだと思われる。内海のファンの人には申し訳ない書き方になるが、ジャイアンツにとって内海よりも大切な選手が28人いたということになる。


FA移籍に伴う補償で人的補償が繰り返される度にファンから「これじゃ、FAと言ってもトレードと変わりが無い」と嘆きの声、怒りの声が挙がるが、現状のルールでは人的補償があれば交換トレードに近くなり、人的補償が無ければ金銭トレードに近くなる。プロ野球チームも株式会社でビジネスを行っているのだから金銭補償だけといってもそれ相応の金額が動くことになるのだが、ファンは球団の金庫の中を見ている訳では無いから現実味を感じない。人的補償という形で具体的に一人の選手が動くときに悲痛な思いになるのだが、特にジャイアンツファンは毎年の様にFA補強を繰り返して人的補償を現実のものと見ているのだから、学習すべきだと、ジャイアンツファンである敗戦処理。も思う。


ところで、ライオンズファンはかつて片岡治大のFA移籍の際に人的補償で獲得した脇谷亮太のケースを思いだして、海外FA権を取得している内海が一年後にジャイアンツに戻ることを早くも心配しているという。実現すれば、それこそ上原浩治の自由契約による人的補償逃れ以上のブーイングになりそうだが、脇谷と内海とでは事情が異なるだろう。


内海は既にジャイアンツとの間で来季2019年の契約更改を済ませており、推定で年俸1億円と報じられている。球界の慣例により、ライオンズでの2019年の年俸はジャイアンツと結んだ1億円となる。これをライオンズの2019年の推定年俸ランキングに当てはめると、

中村剛也   28000万円
秋山翔吾   23490
万円
栗山巧    13700
万円
山川穂高   11000
万円
増田達至   1
億円
内海哲也   1
億円
源田壮亮   8000
万円
森友哉    8000
万円
多和田真三郎 8000
万円

内海は5位タイ。つまりジャイアンツは内海をFAで獲得すると再び人的補償で誰かを持って行かれる可能性が出てくる。ライオンズファンは「内海はレンタル移籍」と自虐的に言っているようだが、そんな手の込んだ細工をするくらいなら最初から内海をプロテクトしておくだろう。FA制度史上最多人数の選手流出を経験している球団のファンならではの自虐っぷりだが、そこまでの心配は無用だろう。


ところで繰り返しになるが、内海がライオンズに人的補償で移籍を余儀なくされたのはジャイアンツが内海をプロテクトしなかったからに他ならない。


大塚淳弘球団副代表
海投手の人的補償で西武移籍について
「投手のまとめ役で選手からの人望も厚かった。ショックですよね。菊池が出るとなると左の先発が欲しいのかなという感じはしていました。でもまさかとは思いました。全体のチーム編成を考えてこうなったんだけど若い選手が慕っていたのでね」

この人はジャイアンツの球団副代表で、編成部門の長。原辰徳監督が全権監督と言われてはいるが、大塚副代表も責任者の一人だ。球団副代表の言葉だろうか?まるで「俺のせいじゃないよ。」と言い訳しているように聞こえる。嫌なら内海をプロテクトすれば良かっただけの話だ。


敗戦処理。がジャイアンツファンでありながら、ジャイアンツファンを突き放すような文章になってしまったが、内海には当然感謝しているし、寂しい思いはある。だが、ジャイアンツファンには少しでも早く立ち直ることをおすすめする。まだもう一人、カープから人的補償を求めたれて誰かと別れなければならない可能性があるからである。


最後になったが、内海よ、15年間、本当にありがとう。
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P.S.
2019年1月12日追記。

コメント欄でサフランさんが指摘してくださいました。

プロ野球FA移籍の人的補償の対象

によりますと、今オフのジャイアンツのように二人のFA選手を獲得し、人的補償を求める可能性がある球団が複数ある場合には

答えは「時期による。今回は含めなくてよい」です。上記2名の選手は、プロテクトリスト作成時に、まだソフトバンクに支配下選手登録されていないからです。公示されたのは「フリーエージェント宣言選手契約締結合意」であり、支配下選手登録ではありません。

ではいつ支配下選手登録されるのか?これは、統一契約書に判が押され、事務局に送付され、承認番号が発行されて、コンピュータでの事務処理が完了してから、だそうです。
例年これは1月~2月になるそうです。


とのことで、ライオンズに対するプロテクトリストに丸を、するカープに対するプロテクトリストに炭谷を考える必要は無いようです。

ご指摘に感謝します。


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コメント

内海投手にとっても無念の移籍だとは思いますが、高卒時のドラフトで蹴ったオリックスへの移籍ではなかった分まだ良かったのかなと思います。

内海投手とファンには申し訳ないですが、今回の移籍は、パリーグの野球と西武のブルペンを勉強できて、将来内海投手が指導者となる時に、大いに糧となるでしょう。

また、現行のFA制度の不備(極論すると、一人の人質を解放するには、関係ない誰かが人質にならざるを得ないという不都合な現実)を、多くの人が思い知ったことでしょう。

Jリーグのように国内移籍が活性化し、球団の企業努力を促し、選手もより多くの活躍の場が得られるように、FA制度の改善の議論が起きることを望みます。

お願いしますよ「炭谷日本プロ野球選手会第9代会長」殿。

敗戦処理。様、こんにちは。のんきです。

内海をプロテクトしなかった理由を考えてみました。
2018年の巨人選手は、ぶくぶく太って活躍できなかった選手が目に付きました。
田口などが典型的な例だと思います。

それに対して、内海は体型はしっかりしていて、しっかり練習してきたんだなと思ってみていました。

万全な状態で、この成績だから、年齢による衰えは否定できないと思います。実際、ストレートは、通常120km/h台で、たまに、全力で投げて130km/h台です。これですと、いくら変化球のコントロールが良くても限界があると思います。

来年は一つ年を重ねるわけですから、さらに衰えてしまうことが予測されます。巨人は、今年の内海を見て、来年に更なる伸びしろを期待できないためにプロテクトからはずしたのではないかと予測します。

ただ、内海が抜けたのは、個人的には、寂しい気がします。

炭谷がその分活躍しなかったら、ぼろくそに言われることは容易に予測でき、炭谷がそのプレッシャーに耐えられるのかが心配なところです。
#もともと、期待していませんが。

内海が西武で大活躍して、炭谷が巨人で1軍2軍を行ったり来たりしているなんてことのないように、願っています。

のんき

XYZ様、コメントをありがとうございます。

> 内海投手にとっても無念の移籍だとは思いますが、高卒時のドラフトで蹴ったオリックスへの移籍ではなかった分まだ良かったのかなと思います。

そういうこともありましたね。

確かにもしそうだったら気まずさはあるでしょうね、合併球団になったとはいえ。

個人的には当時の内海が拒否したのはオリックスというより巨人以外の球団だったと思います。

お祖父さんがジャイアンツの選手だったので、どうしてもジャイアンツに入りたかったのでしょう。

ただ、その割には金田正一さんを知らずに「金村さん」と言ったのは残念でしたが<笑>。

白山GK様、コメントをありがとうございます。

> 内海投手とファンには申し訳ないですが、今回の移籍は、パリーグの野球と西武のブルペンを勉強できて、将来内海投手が指導者となる時に、大いに糧となるでしょう。

私もそれはプラスになると思っています。

何度か書いていますが、ジャイアンツ一筋で現役生活を終えた選手がジャイアンツ以外からコーチ、監督に招かれるケースが極めて稀になっています(V9以後だと中畑清くらい!?)。

つまり、ジャイアンツの野球を他球団が必要としていないということが推測できます。

球団社長がいつの日か戻って来て欲しいなどとタンバリングとも疑われかねない挨拶をしていましたが、堀内恒夫がブログで書いていた、西武に骨を埋めろというのが真っ当な惜別だと思います。

https://ameblo.jp/horiuchi18/entry-12427353514.html

その結果、内海が引退後に西武で素晴らしい指導者になったとしても、それは内海にとって素晴らしいことだと思います。

> また、現行のFA制度の不備(極論すると、一人の人質を解放するには、関係ない誰かが人質にならざるを得ないという不都合な現実)を、多くの人が思い知ったことでしょう。

難しいですね。

“補償の伴うFA移籍は真の意味でのフリーエージェントでは無い”という趣旨だとしたら、それを実現するには球団格差の是正が必要なのかなと。ドラフト会議を全部の順位で下位球団から指名するなど、様々な改革を同時にしなければならないかもしれませんね。

のんき様、コメントをありがとうございます。

> 来年は一つ年を重ねるわけですから、さらに衰えてしまうことが予測されます。巨人は、今年の内海を見て、来年に更なる伸びしろを期待できないためにプロテクトからはずしたのではないかと予測します。

ブログ本文中に私なりのプロテクト予想を書きました。複数年契約の途中の選手と、今年まだ一年だけの新人選手を優先にし、それ以外の選手で来年の戦力として優先してプロテクトしたい選手を選ぼうとしたら28人の中に内海は入りませんでした。

もちろんこれは勝手な私の推測です。

今回、内海がプロテクトされていなかったことのみが明らかになり、他がどうなっていたのかさっぱりわからないのでジャイアンツがなぜ内海を外したのかははっきりとはわかりませんが、残念ながら優先順位が低かったのでしょう。

かつてのエースとか、功労者とかを考慮に入れてないことは推測できますが。

> 炭谷がその分活躍しなかったら、ぼろくそに言われることは容易に予測でき、炭谷がそのプレッシャーに耐えられるのかが心配なところです。
#もともと、期待していませんが。

炭谷は実績的には小林より上で、年齢的にも働き盛りです。ただ難しいのは捕手にとって何が“活躍”なのかという点だと思います。

まさかとは思いますが、

「炭谷って、小林以上に打てないじゃん」

とかいう理由で炭谷を否定するファンが出そうで、ジャイアンツファンも試されているように思えます。

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