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2018年10月 6日 (土)

巨人軍史上最高のリリーバー山口鉄也が引退

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5日、ジャイアンツの山口鉄也が今季限りでの現役引退を表明した。育成選手契約から這い上がってジャイアンツには欠かせない左のセットアッパーとして活躍。
2008年から2016年まで9年連続して60試合以上に登板した鉄腕リリーバーだった。


リリーフ投手というくくりで考えれば、80年を超えるジャイアンツの歴史の中で最高の投手だったと敗戦処理。は思う。


お疲れ様、そしてありがとう、山口鉄也投手。


(写真:現役引退を表明した山口鉄也。201210月撮影)



blogでは何度か言及しているが、ジャイアンツは現在の十二球団の中で唯一、通算100セーブ以上の投手を輩出していない。歴史の浅いゴールデンイーグルスからも今季、松井裕樹が通算100セーブに到達し、いよいよジャイアンツだけとなった。ジャイアンツの最多セーブはマーク・クルーン角三男93セーブ。先日現役引退を表明した西村健太朗81セーブでそれに次ぐ。抑え投手を固定できないジャイアンツだが、抑え投手の前の八回を投げる役割では今季ファイターズの宮西尚生に通算ホールドポイント記録を抜かれるまで日本プロ野球最多の324ホールドポイントの記録保持者であった山口鉄也という存在を育てていた。


宮西が通算で3セーブしか挙げていないのに対し、山口鉄は29セーブ。特に原辰徳前監督の時代に、本職のクローザーに代わってここという時に山口鉄が抑えに回って試合の最後を締めくくる。冒頭にも書いたが山口鉄をジャイアンツ史上で最高のリリーバーと言って差し支えないだろう。


2008年から2016年まで9年連続で60試合以上に登板。これはジャイアンツに限らず日本プロ野球最高記録である。山口鉄の鉄腕ぶりを洗わす記録だ。しかし、それに応えた山口鉄は立派だが、見方を変えれば一人の投手を年間で60試合以上に酷使すると言うことが9年間も続いたと言うことだ。山口鉄は立派だが、使う方はどうなの?という疑問が残る。とにかく、困った時には山口鉄なのだ。山口鉄以外に9年も連続して60試合以上に登板した投手がいないのは、そうなる前に故障してしまうか、一人の投手に頼り切らなくてすむようなチーム編成になるかのどちらかだろう。


比較される宮西にしても、年間で
60試合以上に登板したのは4回。最長で3年連続にしかならない。通算1000試合登板を果たした岩瀬仁紀にしても、大半がセットアッパーよりは登板数が少ないクローザー生活だったが60試合以上の登板は5回だけである。ジャイアンツがいかに山口鉄に頼り切っていたかと言うことである


○ 2008年以降の山口鉄也の救援登板数と、山口鉄以外のチーム最多救援登板左腕投手

2008年 山口鉄67 藤田宗一39 林昌範11
2009年 山口鉄73 藤田宗一19
 深田拓也8
2010年 山口鉄73 星野真澄34 金刃憲人
21
2011年 山口鉄60 高木康成45 金刃憲人
16
2012年 山口鉄72 高木康成40 高木京介
34
2013年 山口鉄64 高木京介46 青木高広34
2014年 山口鉄60 青木高広38 高木京介
26
2015年 山口鉄60 戸根千明46 高木京介33
2016年 山口鉄63 戸根千明42 公文克彦
12
2017年 山口鉄18 池田駿31  森福允彦
30
2018年 山口鉄0 中川皓太30 池田駿27(106日現在
)

球団も手をこまねいている訳ではなく、第二の山口鉄を育てようとしている形跡は見て取れるが、残念ながら定着していない。二回名前が出ている投手はいても、三回以上となると高木京介だけ。その高木も不祥事でつまずき、今季は開幕こそ一軍で迎えたが長く二軍生活となっている。60試合以上の登板を続けてきた鉄腕にずっと頼り続けてきたことがわかる。


“山口鉄は立派だが、使う方はどうなの?という疑問が残る。とにかく、困った時には山口鉄なのだ。”と書いたが、その使う方であった原辰徳前監督が来季のジャイアンツの監督に復帰しそうだ。原監督は山口鉄がいないジャイアンツのリリーフ陣をどう使いこなしていくのだろうか?鉄腕、山口鉄だから応えられてきた原監督の起用法に来季のジャイアンツのリリーフ陣が応えられるのだろうか?“一将()功成って万骨(投手)枯る”が繰り返されるのだろうか?功成る前に投手陣が崩壊するかもしれない。


原監督は三年のブランクで現場に戻ることになりそうだが、その三年で時代はどんどん進んでいる。先発投手の中六日先発、100球程度でお役御免という考え方は三年前にもあったが、近年、リリーフ投手にも酷使を避ける傾向があり、イニングまたぎを極力避け、1イニングの登板に限定しても連続登板は三日間までにとどめようという考え方を多くの球団が採用している。


山口鉄也のような鉄腕リリーバーはなかなか出ないし、9年も連続して同じ投手を60試合以上登板させるような起用法も山口鉄を最後にするべきなのかもしれない。

 

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