フォト
無料ブログはココログ

« やれば出来るじゃないか!-ジャイアンツが東京ドーム最終戦で天敵カープを相手に辛うじて一矢報いる。 | トップページ | 巨人軍史上最高のリリーバー山口鉄也が引退 »

2018年10月 5日 (金)

巨人、高橋由伸監督が辞任。

Adsc_3963
3日、ジャイアンツの山口寿一オーナーが、高橋由伸監督が不成績を理由に辞任を申し出て、了承した旨を報道陣に発表した。


高橋監督に関しては就任に至る経緯に同情の余地はあるものの、この世界はやはり結果がすべて。今季も4日現在でクライマックスシリーズ進出の望みがあり、日本シリーズ制覇の可能性があるものの就任以来三年連続で優勝を逃している。監督一人の責任とは思えないが、やむを得ない判断だと思う。



今このエントリーを書いている時点で、ジャイアンツの来季の監督が決まったという報道はまだ無いようだ。原辰徳前監督の復帰が濃厚とは見られているが正式にはこれからのようだ。
Cdsc_0034


そもそも高橋由伸監督は原前監督の後任だが、原前監督の退任が決まってから高橋監督就任決定までに数日のブランクがあり、これはジャイアンツにとっては異例。少なくとも敗戦処理。が野球ファンになった約四十数年間においてジャイアンツの監督交代劇には現監督の退任と同時に次の監督が発表された。川上哲治さんから長嶋茂雄。長嶋監督から藤田元司さん、藤田さんから王貞治。王監督から再び藤田監督。藤田監督から長嶋監督。長嶋監督から原。原から堀内恒夫監督。そして堀内から原復帰。まさしく“読売グループの人事異動”のごとく周到に決められて発表されてきた。


それが原前監督から高橋監督就任に至る際には、高橋監督が当時現役の選手であったという特殊な事情もあったからか、今までにないタイムラグがあった。そして今回も。


山口寿一オーナーは高橋監督の辞任を発表する際の報道陣との会話の中で

「難しい状況で引き受けてもらうことになる。そうすると、やはり経験、実績といったことは必要」

という発言をしたそうだ。それにより、報道各社は次期監督を原前監督に絞って4日朝のスポーツ新聞などで報じた。


敗戦処理。は個人的には読売新聞グループが、高橋監督を短期間で更迭しなければならない場合の備えとして原前監督の再就任を想定しているのだなと考えてはいた。理由は読売グループが影響力を持つと言われている侍ジャパンの監督人事に関して小久保裕紀前監督の後任として、小久保前監督に指導者経験の無さというデメリットがあったことを踏まえたはずなのにこれまた指導者経験が皆無に等しい稲葉篤紀を指名したことに対して、次期WBCだけでなく2020年東京五輪での大役という大義名分があるにもかかわらず2009年WBC制覇の実績がある原を選ばなかったのは読売グループとして東京五輪よりジャイアンツの危機に対する備えを優先させたのではないかと考えたからだ。

参考エントリー:2017711日付侍ジャパン次期監督に稲葉篤紀浮上!? 


しかし、読売グループ的な発想としての原監督復帰という選択は順当だとしても、監督の選び方としてジャイアンツが掲げる理想論が現代の野球に通じるかという疑問がある。


ジャイアンツに限ったことではないが、チームの顔として活躍した花形選手が引退後に監督としてチームを率いるというストーリーを球団、ファン双方が一つのサクセスストーリーと描いているという共通認識のようなものはいまだに存在する。特に伝統を重んじる球団にとっては。その意味では高橋監督にしろ、新監督の本命と目される原にしろ、人選上は問題ない。


ただ、同時に監督一人の力でチームを変えるには限界があるのもまた事実。ゼネラルマネージャー制によるフロントのバックアップでそのスター監督を支えて初めてそのスター監督が引き立つ時代である。


ジャイアンツでもGM制を採用しているが4日の日刊スポーツによると昨年のシーズン途中に就任した鹿取義隆GMや岡崎郁スカウト部長を含めた体制の一新が断行される可能性があるという。
Cdsc_2934
多くの球団で監督の人選はオーナーなり球団のトップの専権事項であるといわれている。GMはその人選に基づき、コーチングスタッフの人選を始め、戦力の整備を行う。鹿取GMは昨年のシーズン中に前任の堤辰佳GMから引き継ぎ、球団初の選手出身GMとして手腕を期待された。昨シーズンはともかく今季の編成にどれだけ手腕が発揮されたのか正直に言ってわからない。



打線の迫力不足を解消したいと考えれば、セ・リーグの本塁打王を獲得したアレックス・ゲレーロに食指を動かすのは理解できる。だが、上原浩治の獲得には年齢的なリスクを考えなかったのかという疑問は残る。ただ監督と同じように短い期間で首をすげ替えていて腰を据えたチーム作りが出来るのかという疑問もある。



また個人的には鹿取には、現役を引退してすぐに監督になった野手出身の新人監督を支える立場でヘッドコーチ的な立場でいて欲しかったのだが、原前監督からの移行という経緯もあって村田真一コーチにその役目を託したのだろう。


経験、実績に問題の無い原監督が復帰しただけで丸く収まるとは限らない。原体制を盤石にするために手腕を発揮するのがGMの仕事であるはずだが、そのGMも同時に責任を取らされるようでは新体制にも不安が残る。ましてや原に全権監督を託すようでは時代に逆行する。


他にも不安はある。一回目、二回目の監督就任時と異なり、ジャイアンツといえど好き放題な補強が出来る時代ではない。


ドラフト制度において逆指名や自由獲得枠のように有力選手を優先的に獲得出来る制度はもはや存在しない。フリーエージェント市場に関しても本当に欲しい様な選手はジャイアンツよりメジャーを志向するかもしれない。ひょっとしたらそこまで見据えて自前での育成システムを構築するために三軍制を敷いているのかもしれないが、ホークスに比べると成果が挙がっていない。原(以外の人間が新監督になったとしても同じだが)次期監督はかつてのようなお膳立てを前提として選手を使いこなせるとは限らないのだ。


そうだとすると、ジャイアンツが今まで続けてきたようにチームの主力選手、エースないし中軸打者を務めた花形選手、スター選手を監督にするという不文律のリセットが必要で勝てる監督の人材の見極めこそが必要なのではないかと思えてくる。


実は山口オーナーは原前監督の退任にも関わっていると言われる。当時はまだ球団の役職にこそ就いていなかったが、既に読売新聞グループのトップには付いており、例の文春砲によると、週刊アサヒ芸能が報じた、当時の原監督が信奉していた球団外の人物をブレーンとしてアドバイスを得る一方で球団の機密情報を漏らしていたという疑惑で原監督の退任止むなしと言う決断を下した一人だという。因みにその当時の山口社長の後任案は高橋現監督ではなく川相昌弘だったそうだ。
Cdscn022420151029
(週刊文春2015年10月29日号)

三年連続で優勝を逃す。しかも同一監督の元でというジャイアンツにとっては危機的状況なだけに経験と実績で原監督の復帰という方向で落ち着きそうだが、渡邊恒雄氏を引き継ぐ読売のトップが、現役時代に中軸選手だったとは言い難い川相を監督にするという腹案を持っていたという週刊文春の記事の通り事実なら興味深い。

高橋監督が辞意をオーナーに表明したのが本当に一週間ほど前だとしたら、球団は当然次期監督の人選を急いだであろう。一週間の間隔を置いての発表になったと言うことは普通に考えれば次期監督が決まったからの発表だと思うがジャイアンツ恒例の同時発表は今回も無かった。ということは本当にまだ次期監督が決まっていない。つまり原前監督が首を縦に振らず、業を煮やした山口オーナーが外堀から埋めようとマスコミやファンを巻き込んで次期監督は原しかいないというムードを作ろうとしているのではないか?


そして、本当にそうだとしたら、原前監督が本当に拒否したらどうなるのだろうとへそ曲がりな敗戦処理。は考えてしまうが…。


一ファンとしてジャイアンツに言いたいことは山ほどある。高橋監督の退任は現実として受け入れられるが、ただ単に経験、実績のある前監督を引っ張り出せば解決する問題とは思えない。監督の交代は必要条件かもしれないが充分条件ではないだろう。その先にあるものも含めて新しいジャイアンツはどうあるべきか?何を変えるのか?注目したい。

 

« やれば出来るじゃないか!-ジャイアンツが東京ドーム最終戦で天敵カープを相手に辛うじて一矢報いる。 | トップページ | 巨人軍史上最高のリリーバー山口鉄也が引退 »

コメント

敗戦処理。様、こんにちは。のんきです。

大したことではないですが、(^^;;

原さんと堀内さんを呼び捨てで書いているのは、意図的でしょうか?
特に、原さんは数回呼び捨てにしています。

のんき

のんき様、コメントをありがとうございます。

> 原さんと堀内さんを呼び捨てで書いているのは、意図的でしょうか?
> 特に、原さんは数回呼び捨てにしています。

特に意味はありません。原前監督に統一した方がよかったですね。

高橋監督に関しては、お疲れさまという気持ちです。

あと、ずっとジャイアンツにいて縮こまったイメージがあります。
来シーズンはジャイアンツの特別顧問として球団に残るようですが、一度別のチームから野球を見直していいのではないかと思います。
特にパ・リーグのチームであれば現役時代にジャイアンツにしかいなかった人も監督ができるようなので、他チームのユニフォームを着る姿も見てみたいです。

xyz様、コメントをありがとうございます。

> ずっとジャイアンツにいて縮こまったイメージがあります。

それはありますよね。

今言っても仕方ないですが、現役引退から監督就任の間に外から野球を見る機会が無かったのが高橋監督にも、ジャイアンツにとってもマイナスでしたね。

> 他チームのユニフォームを着る姿も見てみたいです。

どこでやるにしても、勉強が必要でしょうね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 巨人、高橋由伸監督が辞任。:

« やれば出来るじゃないか!-ジャイアンツが東京ドーム最終戦で天敵カープを相手に辛うじて一矢報いる。 | トップページ | 巨人軍史上最高のリリーバー山口鉄也が引退 »

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック