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2018年8月18日 (土)

非の打ちどころのない試合-8.18巨人対中日生観戦記

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先日の鎌ケ谷同様、ジャイアンツの一軍公式戦を生観戦するのも約五ヶ月ぶり。今日
(18)は開幕第二戦に今季の初勝利を見届けて以来の生観戦だったが、ジャイアンツファンとしては非の打ちどころのない試合を観ることが出来た。熱心に何度も何度も足を運んで、中には辛い思いになる試合を観る羽目になるファンも多いかもしれないが、幸いにも滅多に観ることが出来ない非の打ちどころのない試合を観ることが出来た。


(写真:完封勝利を挙げ、ウイニングボールを受け取ってナインを迎える菅野智之)



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(写真:本塁打を放ち、歓喜しながらオレンジタオルを振り回すファンを背にベース一周する岡本和真。)



前回の生観戦が331日に行われた開幕第二戦に当たる対タイガース戦で、0対4から大逆転した快勝だった。今季は諸々あってビジターになる試合を含め、ジャイアンツの一軍公式戦を生観戦出来なかった。東京ドーム自体はファイターズ戦で足を運んでいるが、観る席も異なるし、景色が違った。


先発は菅野智之山井大介。菅野は76日の対カープ戦で8イニングを無失点に抑えて勝利投手になったのを最後に勝利投手になっていない。その試合が球宴前の最終登板だったので、球宴以降は四度の登板で02敗。チームを背負って立つ投手としては期待に応えているとは言い難い。首位のカープを追い上げたいジャイアンツが追い上げるどころか、むしろ突き放されているのは直接対決で勝てないからだが、こういう時に勝ってこそ“エース”。正直に言って物足りない。


今節のジャイアンツはスワローズ、ドラゴンズと続く六連戦。前日までの四試合でのべ16人の投手を起用している。四試合で13敗だが、その唯一の勝ち試合に6人の投手をつぎ込んでいる。今日(18)の菅野には自身が久々に勝つと言うだけでなく、少しでもリリーフ陣の負担を軽くすることが求められよう。


初回、二回と順調にアウトを重ねていき、二回表を終えた時点で“菅野、ノーヒットノーランいける”と直感でツイートしたくらいだ。


一方のドラゴンズの先発は山井。
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山井に対する敗戦処理。の印象はおそらく一般的なジャイアンツファンの印象とは違いがあるだろう。それは敗戦処理。がファイターズファンでもあるからだ。あれから11年も経っているのに、今年の交流戦では6イニングを無失点に抑えられ、ご丁寧に二番手として岩瀬仁紀にスイッチされている。


あれから11年。山井ももうベテランだ。二回裏、五番の阿部慎之助と六番の長野久義に連続四球。突如制球を乱した山井に見かねて朝倉健太投手コーチがアドバイスに出てくると、一塁ベンチ前ではもう菅野が投球練習をし始めた。
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二死でなくても、一死でも一塁に走者がいて併殺でチェンジになりかねない場面だと登板中の投手が投球練習を始めることはあるが、三重殺でチェンジになる可能性があるとはいえ無死一、二塁で投球練習をする投手はいないと思う。一瞬疑問に感じたが、よく考えれば単純明快。次の八番、小林誠司の打席では菅野は投球練習を出来ない。ネクストバッターズサークルに入るか、あるいはダミーの選手をネクストバッターズサークルに立たせてベンチで休むことは認められているが、投球練習は認められていない。七番の山本泰寛が凡退し、小林が併殺に終わるか小林と自分が凡退してしまうと投球練習無しで次の回のマウンドに上がらなくなる。レアケースかもしれないが、菅野は投球練習無しでの登板を避けたかったのだろう。


山本は送りバントを試み、これが偶然にも三塁線上にピタリと止まる内野安打。
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二番打者としてこのところスターティングメンバーに定着していた“バントが出来ない二番打者”は七番に下がっても同じだった。高校野球などでは「ファーストストライクの送りバントはラインギリギリを狙え」と言われるが、山本は
1ストライクから。単なる偶然の産物だろう。だが、これで無死満塁。


小林は浅い左飛に倒れ一死。小林の打席の間、菅野はベンチで若干休んだ後、ネクストバッターズサークル後方で待機していた。菅野は自らのバットで先制点をと意気込んだが残念ながら二塁ベース寄りの二塁ゴロ。
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4-4-3の併殺打となった。一塁を駆け抜けた菅野はそのまま休むことなくマウンドを上がることになった。山本の打席で投球練習をしたのは良かったが、自分の打席直後に、それも一塁まで駆け抜けた直後にマウンドに上がることになった。


試合時間短縮の観点から、打席を終えてチェンジになった場合にベンチ前などで投球練習をしてからマウンドに上がるのは禁止されている。余談だが“リアル二刀流”の大谷翔平が一回表の打席で凡退してチェンジになった時、ほんの二、三球だが投球練習をしてからマウンドに上がったのを観たことがある。厳密には“アウト”だが、リアル二刀流を始めた最初の試合で、投手が打席に立つ習慣の無いパ・リーグならではの珍事だった。


そんなこんなで三回表の菅野の投球が鍵になるとは感じていたが、二死から平田良介に左翼線に二塁打を打たれ、ノーヒットノーランの夢(といっても敗戦処理。の勝手な思い込みだが)は断念。続く京田陽太を中飛に打ち取り事なきを得るが、三回表の時点で投球数が50球を超え、完投を考えるとちょっと多いペースに。


その裏のジャイアンツ打線の一発攻勢は圧巻だった。


一死から二番の田中俊太が右前安打で出ると、ケーシー・マギーが左中間に放り込む。
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先制の2ランでスタンドが盛り上がる。しかしこれだけにとどまらず、岡本和真が四球の後、阿部も打った瞬間にわかるライトオーバーの2ラン。
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この後、長野もレフトオーバーの特大本塁打で続き、1イニング3本塁打で山井をKO。長野の本塁打はレフトスタンド後方の広告看板を直撃していたようで、これが東京ドームにおける看板直撃本塁打の
100本目だったそうだ。
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めでたい日に観戦出来たものだ。


三回を終えて60でマウンドには菅野。普通なら楽勝気分に浸るものだが、最近のジャイアンツにはとてもそんな気分にはなれない。さすがに菅野ならと思う一方で、菅野がマウンドを降りたら…という一抹の不安がある。菅野は四回表のドラゴンズの攻撃を三者凡退に抑えるも、四回を終えて70球。一般的に1イニングの平均投球数を15球に収めるのが理想と言われる。4イニングで70球はまだ多い。だがこの回から少ない投球数でドラゴンズ打線を抑えていく。


ドラゴンズは六回表の攻撃で二番手の三ツ間卓也に代打を送ったので、六回裏のマウンドには浅尾拓也を投入。
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敗戦処理。も久しぶりに生で観る。見た目では躍動感ある投球フォームはさほど変化がないように思えたが、走者を一人置いて岡本に豪快にセンターオーバーで運ばれた。浅尾がセ・リーグのMVPに輝いた2011年、岡本は中学三年生だった…


登板過多と言われるほどに投げまくった甲斐あってチームの黄金期に多大な貢献をするも、その反動で苦しむ投手。ジャイアンツにも山口鉄也がいるので他人事とは思えない。山口鉄は今季、通算ホールド数でファイターズの宮西尚生に抜かれて歴代最多の座を奪われたが、山口鉄が最多記録になるまでは浅尾がトップだった。


大差が付いたこの試合、ドラゴンズは三番手以降、浅尾、岡田俊哉、福谷浩司1イニングずつ投げさせた。
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岡田は昨年、侍ジャパンの一員としてWBCに参加した投手だし、福谷もかつてはクローザーだった投手。これからの期待がかかる若手でなくこうした顔ぶれが出てくるというのは…。


ジャイアンツ打線は岡本の本塁打の時点で(菅野を含む)先発全員安打を記録していたが、八回裏には福谷に対し、途中から守備に入っていた陽岱鋼が本塁打。
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“出場全員安打”かと一瞬思ったが、マギーが退いて途中出場の吉川大幾に打席が回らず。“打席に立った選手全員安打”という記録<!?>になった。


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菅野は六回からは投球数の平均が
15球を切るようになり、完投、完封が見えてきた。余力を残して降板というのも有り得る展開だったが、15日の対スワローズ戦の記憶というかトラウマがある。「菅野、完封しろ!」と祈りながら観ていたが、やや疲れの見えた九回表に平田に打たれた安打が2本目の被安打、138球完封劇で約一ヶ月ぶりの白星。これで10勝目だ。


今までダメだった分を補填しただけという見方もあろう。


オールスターを終えていざカープを追撃という時期に、菅野が機能しなかったのはジャイアンツにとって痛かった。714日にリブワーク藤崎台球場で行われたオールスター第二戦に先発して2イニング33球を投じた菅野は中五日でカープとの直接対決三連戦の初戦に先発するのかと思いきや、大事を取って中六日で第二戦に先発した。


個人的には凄くがっかりした。カープとのゲーム差は離されていたとはいえ、挽回できるチャンスである直接対決の三連戦。当然菅野が先陣を切るものだと思った。


選手間投票で選ばれたオールスターゲームでの先発という大役で手を抜けなどということは言わない。それをこなした上で、中五日で初戦に投げることは出来なかったのだろうか?代わって大事な一戦目に先発したのは山口俊だったが、山口俊は前回のカープ戦では相性が悪いからと登板を外された投手だ。結局、紙一重に思えた試合もあったが結果は三連敗。菅野が初戦に先発していても結果は同じだったかもしれないが、やるべきことをやった上で敗れるのと、中途半端な妥協の産物での三連敗ではその後の戦いにも影響が出るだろう。菅野に勝ち星が付かなくなったのはその試合からだ。


ここまで読んでくださった方にはお気付きの方もいらっしゃるかもしれないが、“エース”という言葉を一度しか使っていない。今季に限らずどうも菅野に“エース”という表現を用いるのに抵抗があるのだ。例えば、今日の試合後のヒーローインタビューで味方打線の5本塁打の援護に関して「毎回お願いします」と、聞きようによっては打線の援護の少なさを嘆いているようにもとれる答えをしていたが、“エース”ならかつてのダルビッシュ有の様に「僕としては2点あれば充分です」くらいのことを言って欲しいものだ。



敗戦処理。的には上原浩治以降、ジャイアンツに“エース”はいない。


とはいえ、曲がりなりにもジャイアンツがカープを除けばセ・リーグではマシな位置にいられるのはオールスターまでに9勝を挙げた菅野の存在無しには語れない。期待値が高いゆえの注文だと理解してもらいたい。


前日17日の試合ではクリストファー・メルセデス10日の対カープ戦に続いて敗戦投手となった。登録即初打席本塁打で華々しくデビューしたホルヘ・マルティネスもこのところスターティングメンバーから外されている。救世主的にもてはやされた、今季途中に支配下登録された外国人勢もサムエル・アダメスが辛うじて守護神を務めているくらいで翳りが見えている。やはりこういう時には高給取りに働いてもらうしかない(田口麗斗、聞いてるか!?)。


最初にも書いたが、今日は本当に素晴らしい、非の打ちどころのない試合を観ることが出来た。生観戦、応援をサボっていて今頃今季二回目の生観戦と言っている男がこんな滅多にないナイスゲームを観ることが出来て良いのかといささか申し訳ない気持ちもあるが、素直に喜びたい。


以前にも書いたことがあるかもしれないが、全ての公式戦は143試合の中のひとつで、その意味では等しく143分の1であり、その繋がりの中で意味がある。だが、球場で生観戦した人にとってはその試合は1分の1なのである。だから、テレビで観戦する試合と、球場で観る試合には一人一人にとって異なる意味があるのだ。今日の試合も全体で見れば、他の142試合と繋がりのある1試合に過ぎないが、生観戦した人にとってはオンリーワンの試合なのである。だから、成績が悪いからと言って“来季を見据えた戦い”等と言い訳をして凡戦をお客さんに見せる野球には率直に言って肩入れできない。


話が横道に逸れた。今日の試合が143試合の中のひとつとして、明日以降のジャイアンツに繋がっていって欲しいものだ。菅野が一人で投げきったことで不安なリリーフ陣ではあるが、一日休ませることが出来た。明日も勝ってこの三連戦を勝ち越すとともに六連戦を五分にして欲しい。

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コメント

敗戦処理。様、こんにちは。のんきです。

観戦お疲れ様です。

私もテレビで見ていました。

菅野が今年ぱっとしない要因の一つに、いろいろな変化球を覚えすぎて
いることが思い当たります。

あまり変化球を覚えすぎるとそれぞれの変化球の精度が下がる
場合があります。ストレートの球速も落ちる可能性もあります。

ベテランならそうやって生き残っていくのだと思いますが、20台の
菅野には、ストレートと一つの変化球の精度とコントロールがよければ
十分勝負できると思います。

巨人のエースといわれるひとは、速いストレートと切れの良いカーブ
で勝負できる印象があります。(江川さんとか桑田さんとか堀内さんとか)

菅野がエースといわれるためには、一流のストレートと一流の変化球を
一つなげればよいと思います。

で、その変化球の調子が悪い日には、今まで覚えた別の変化球を
混ぜればよいと思います。

今日は別の先発投手ですが、巨人の勝利を願っています。

のんき

のんき様、コメントをありがとうございます。

> 菅野が今年ぱっとしない要因の一つに、いろいろな変化球を覚えすぎて
いることが思い当たります。

正直、あまり原因を深く考えていなかったので参考になります。

相手チームからのマークも年々厳しくなっているでしょうから、今年良くても来年も通用するとは考えずに本人がいろいろと考えている結果だと推測します。

ただ、良かったり悪かったりでは困るので昨日のレベルでコンスタント投げて欲しいです。に

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