ついに2位から陥落…。-8/23東京ドーム主催試合最終戦生観戦記
ファイターズは23日にもホークスに敗れ、ついに2位から陥落。ホークスと入れ替わって3位に落ちた。もともと地力に勝るホークスがようやく本調子を出し、下降期のファイターズがしてやられた。
あのまま2位(以上)に居続けられるほど甘くはないと覚悟はしていたものの実際にその様子を生で観ると辛いものがある。21日に静岡草薙球場に足を運ばれたファンの方には申し訳ないが、結果的には東京ドームで三連敗でなくてまだよかったとすら思える。
(写真:今宮健太の勝ち越し二塁打に次いで、柳田悠岐にも2点タイムリーを浴び、本塁のバックアップに走るマイケル・トンキン)
※ このエントリーは23日の試合後に書いたものですが、パソコンのトラブルで登録できなかったため、一日遅れで登録しています。そのため一部日付に関わる記述を書き改めています。24日の試合には触れていません。
今日(23日)は最初から生観戦した。東京大学出身の宮台康平の公式戦初登板。前回、鎌ヶ谷で14日に先発登板したときにたまたま生観戦したが、正直に言ってこんなにすぐに一軍に上がるとは思わなかった。
二回表に下位打線につかまって2失点したもののよく2失点で踏みとどまったと思う。たぶんにビギナーズラック的なものもあったのだろうが五回途中91球投げきった結果はは上出来だったと思う。たぶん明日24日に登録抹消されて再びファームで腕を磨くことになるだろうが、自分に何が足りないのか、一軍と二軍の決定的な違いも理解しただろう。頭は良いのだろうから。
東京大学出身の投手が勝利投手になれば元ドラゴンズの井手峻が1967年(昭和42年)に勝利投手になって以来51年ぶりになるところだったそうだが、それは次回のお楽しみに。
これで宮台から公文に直接継投すると、まだ夏休みの宿題に手を付けてすらいない子ども達が現実の世界に戻されてしまう<笑>が、二番手は鍵谷陽平だった。
ファイターズにはこの2点が重い。
武田翔太はさほど調子が良いとは思えなかったが…。
キャプテン中田翔の珍しい気迫の二塁ヘッドスライディングにも後が続かず。五回に一死一塁から西川遥輝のライト後方の当たりがあと一伸び足りずにシングルヒットで一、三塁に。
このところ不振の近藤健介は一塁ゴロ。併殺打かと思いきや一塁手の西田哲朗が先に一塁ベースを踏んでから二塁に送球して一、二塁間での挟殺プレーになる間に1点が入った。
西田は昨年まで所属していたゴールデンイーグルスでは内野のユーティリティープレーヤーだった印象があるが、つい目の前にある一塁ベースを先に踏んでしまったのではないか?先に二塁に送球して3ー6ー3の併殺にしていればこの回を無失点に切り抜けられたのだが…。
1対2としたファイターズは続く六回裏にも先頭の中田が二塁打でチャンスメイクし、一死後、清宮幸太郎の打席でホークスが武田からサウスポーの嘉弥真新也にスイッチ。嘉弥真は前日22日に二番手でイニングまたぎの登板をしている。この日はここぞの場面でのワンポイントでの投入の予定だったのだろう。
清宮に嘉弥真を打てというのは酷かなと思ったが三振せずに二塁ゴロで中田が三塁に進めた。結果的にはこれが大きく、投手が右投げの石川柊太に代わって渡邉諒四球の二死一、三塁から清水優心の代打の田中賢介が投手強襲安打で同点。
ファイターズとしては一気に逆転したいところであったが中島卓也が凡退して同点止まり。なおこの時、同点打を放った田中賢に代走が送られなかったので、田中賢を二塁手として残し、渡邉を二塁から遊撃に回して、二人目の捕手を九番に入れるのかと思ったが、オーソドックスに田中賢を引っ込めて石川亮にマスクをかぶらせた。
同点になれば七回表は宮西尚生の出番。走者二人を出すものの1イニングを無失点に抑えた。
宮西は前日に続く連投だったが、走者を出しても要所を締めて相手に得点を与えない。さすがというしかない。高年俸のベテランには厳しいといわれるチームだが、ベテランらしい、見あった成績を残す選手にはきちんとした評価で報いて欲しいものだ。
この登板が42試合目。入団年以来続けていて歴代2位、パ・リーグでは既に最長となっている連続50試合以上登板を11年連続に伸ばして欲しい。
と、まあ希望を持てたのはここまで。ここから先は皆さんご存じの通り…<苦笑>。
八回表にはマイケル・トンキン。前日も1失点したが、この日はさらに条件が悪い同点での投入。ホークスの攻撃が七番の上林誠知からだったので、上林さえ打ち取ればと期待したが、セーフティ・バントを決められて出塁されると、甲斐拓也に送られて一死二塁。西田に代打、長谷川勇也が送られると申告敬遠。嫌な予感がしたが案の定、二死から今宮健太に初球を外野陣の前進守備をあざ笑うかの様な打球で左中間を破られる。
ジュリスベル・グラシアルにぶつけてしまった一、二塁から柳田悠岐に右中間を破られ致命的な4失点。前日の浦野博司と同様に、打たれた後にさらに致命的な一打を食らうのは勘弁して欲しいが…。
これなら長谷川勇と勝負していても結果は似たようなものだっただろう…。
ここで本当に公文克彦が登板。松田宣浩を打ち取ってようやくホークスの攻撃を終わらせてくれた。
4点をリードしたホークスは八回裏に前日に続いてロベルト・スアレスを投入。清宮を前日に続いて三振に仕留めた。清宮の三振を見届けると席を立つファンが目立った。
この時点で21時30分を過ぎていた。試合時間が長いこともあり、見切りをつけたのだろう。ある意味賢明な判断だと思う<苦笑>。
この後、一死一塁で石川亮に代打として鶴岡慎也が起用された。捕手の代打に捕手。もちろんベンチ入りしている最後の捕手で、もしも死球等のアクシデントがあったら近藤にでもマスクを被らせるつもりだったのだろうか?
というか、ここで石川亮に代えて鶴岡を起用するくらいなら清水に代打を出した後に鶴岡で良かったのではないか?宮西はともかく、不安定なトンキンで何とか凌ぐにはベテランのリードの方がベターなのではないか?もっとも、前日にはトンキン-鶴岡のバッテリーで失点したが…。
結局この回も無得点で、4点のビハインドで迎えた九回表には公文が続投。
この日に一軍登録された石川直也の試運転には格好の点差かと思ったが、よりによって公文の続投だった…。
これで宮西も公文も二連投。公文はこの日はイニングまたぎ。4点差はまだ挽回可能な点差ではあるが、他に選択肢は無かったのだろうか…。この両投手は24日の対ゴールデンイーグルス戦には投げられないのではないか?
結局、2対6で完敗。前エントリーでも触れたが地力に勝るホークスについに順位で抜かれて2位から陥落してホークスと入れ替わって3位に転落した。個人的には今季のチーム力なら3位でも上出来だと割り切って観ているが、この急展開な転落の有り様は“東京ファイターズ”時代に何度も経験した、嫌なものを思いださせられて苦痛以外の何物でもない。その舞台が本拠地の札幌ドームや相手の本拠地でなく東京ドームだったことも偶然とは思えない。
八回表の勝ち越し機に出てきたホークスの代打、代走の顔ぶれの豪華さにはため息が出るばかりだが、層が薄いならば薄いなりの戦い方もあるはずだ。事実、北海道に移転してからそのやりくりで5回も優勝しているではないか。
ここまで書いた様な選手起用の不満は素人考えであり、チームの成績がふるわない時はそういうものだよという穏健派のファンの声が聞こえてきそうだが、そんな体質は北海道移転後に払拭されたと信じたい。
何度も言っているが、ここで踏み留まって、もう一度ホークスと順位を入れ替わる様なしたたかさを見せて欲しい!
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