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2018年7月21日 (土)

ZOZOTOWNの前澤友作氏「プロ野球球団を持ちたい」ツイートで騒然。エクスパンションか球団買収か!?

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衣料品通販サイトZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイの前澤友作社長が17日に発したツイートが波紋を呼んでいる。千葉ロッテマリーンズの本拠地、千葉マリンスタジアムの命名権を持っている前澤氏のツイートだけに【大きな願望】としての「球団を持ちたい」という願望が注目されている。


  @yousuck2020
【大きな願望】プロ野球球団を持ちたいです。球団経営を通して、ファンや選手や地域の皆さまの笑顔を増やしたい。みんなで作り上げる参加型の野球球団にしたい。シーズンオフ後に球界へ提案するためのプランを作ります。皆さまの意見も参考にさせてください。そこから一緒に作りましょう! #ZOZO球団



いきなり上げ足を取るつもりはないが、プロ野球とは言っているがNPBとは言っていない。またシーズンオフ後にということは来年の春季キャンプ以降か、公式戦が始まってからの時期になる。(こちらに関しては本人が別途、“「シーズンオフ後」→「シーズン終了後」でしたね。”と訂正している。) 敗戦処理。は前澤友作氏なる人物の人となりを全く知らないのでとりあえずアドバルーンを上げる性格なのかはわからないが、既に千葉ロッテマリーンズの本拠地球場の命名権を取得している大金持ちであるだけに影響力が大きい。


また、堀江貴文氏がこれに同調し、十六球団化のキーマンを紹介すると呼応したために既存球団買収に限定されず、いわゆるエクスパンションを目指しているのではとも囁かれだした。確かに一球団増の13球団では対戦日程など非常に厄介な問題が起きる。増やすなら偶数、理想的には四球団増だろうが、そのためには前澤氏があと三人必要だ。敗戦処理。なりの16球団構想は拙blog13日付エントリーまさに初夢!-NPB、エクスパンション実施で2022年から16球団に! で披露したので興味のある方は時間のある時に参照されたい。また、エクスパンションに対する敗戦処理。の考え方の大枠を広尾晃氏のブログ『野球の記録で話したい』にコメントしたところ、さらに詳細な選手の分配案をゴールドクラブ さんという方が提唱して下さった。こちらも参照されたい。


あるいは将来的な16を踏まえてまずは12から14にという考え方もあろうが、いずれにしても単独での新規参入、球団数の奇数化では説得力に乏しいだろう。


上記blogエントリーではエクスパンションを初夢と書いたが、現実にはもちろん様々な壁が存在する。個人的にはエクスパンションには総論として賛成の立場なので、ファンレベルでのエクスパンション案をこれまでにいくつも見てきた。そのほとんどは新球団の本拠地をどこにすれば成功する云々という話には目が行き届いているが、肝心の選手をどうするかについての言及があまり為されていない。


現実的には堀江氏案にもあるように独立リーグの選手を取り込むことになるだろう。日本のプロ野球の頂点をNPBだとすると、それに最も近いのは独立リーグの精鋭達だろう。だが、独立リーグのチームや選手たちのファンの方には申し訳ない書き方になるが、独立リーグに所属する選手たちは例外的存在はいるかもしれないが、NPBよりはレベルが落ちる。


新たに四球団増えるということは現在のNPBよりレベルの劣るチームが四球団できるということを意味する。もちろんそれは新規参入年度のゴールデンイーグルスよりも弱いことになる。仮に上記エントリーで敗戦処理。が書いた方法を含め、何らかの方法で既存のNPB十二球団の選手を十六球団に均等に割り振って戦力の均衡化を図れたにしても十六分の四の確率で従来ならNPBのレベルではない選手、つまり四分の一はレベルの劣る選手が混ざるのだ。


四人に一人なら二軍に回せば一軍のレベルは保てると考える人もいるかもしれないが、単純に計算すれば一軍レベルの選手も十二球団にいたのが十六球団に割り振られるのだから、一軍の試合に四人に一人は従来の二軍レベルの選手が混ざるのだ。それでファンが満足するか、いや、せめて納得するだろうか。敗戦処理。は一軍の試合だけで無く二軍(といっても大半はイースタン・リーグだが)を生観戦するが、一軍と二軍のレベル差は小さいとは言えない。そしてその二軍と独立リーグのチームの交流戦を数試合観たことがあるが、これまたレベルのさを感じざるを得ない。


そしてそもそも興行的に成り立つためにはファンの数も四球団分増えなければならないのだ。


こう言うと、「新球団の本拠地は四国、新潟など既存のNPB球団がない地域にして新たなファンを開拓すればいいのだ」という声が聞こえてきそうだ。敗戦処理。も新球団の本拠地に対する考え方は同感なのだが、あるトークイベントで元マリーンズの里崎智也が日本でエクスパンションが行われない理由の一つとして交通網の問題を挙げていた。今NPB球団の無い都市に新球団を設置した場合に対戦カード間の移動がスムーズに出来ないというのだ。現状でもパ・リーグは札幌と福岡間を移動日無しで転戦するのを避ける等の制約がある。週に三連戦×二カードで六試合組むスタイルで、月曜日以外に移動日がない現行の日程に対応できる地域がもう残っていない。試合と試合の間に日数のあるサッカーと同じ条件で知以海の拡散を考えられないと里崎は分析していた。


敗戦処理。は移動手段に関しては疎いのだが、となると新球団の親会社はJRと航空会社は必須か<>!?ジョークはともかく、仮に本当に移動が障害になるとすると、四年前の議論を思いだす。


自民党、プロ野球改革議連立ち上げへ|野球史

「プロ野球16 球団構想」等の実現による地域活性化
(64頁参照)


敗戦処理。も含め、政治家の人気取りと一笑に付した人が多かった内容だったが交通網を整備しないとエクスパンションが実現しないとなると、政治家を動かさなければならないのかもしれない。笑ってはいけなかったかも。


一応誤解のないように書いておくが、敗戦処理。はエクスパンションに対して総論賛成各論反対という訳ではない。さんざんネガティブなことを書いたが、今まで球界が本気でエクスパンションを考えてこなかったから急にやろうとしてもネガティブな要素ばかりが頭に浮かんでしまうのだ。上述の拙blogエントリーで2022年からと書いたのは2020年には東京五輪、2021年にはWBCがあるからその次の年にしたというのもあるが、新球団の審査に期間を要すると考えた、というのもある。


日本球界の将来あるべき姿から切り離して前澤氏の参入の仕方をより現実的に考えれば、既存十二球団のいずれかを買収して球団のオーナーとなることだ。その場合、かつてのジャイアンツの正力亨オーナーを超える剛力オーナーが誕生。ナベツネさんより強そうだ。


その場合の本命は本拠地の命名権を取得しているマリーンズだと誰もが考えるだろう。
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マリーンズの親会社、ロッテのお家騒動は凄まじく、野球どころではないというのもあろう。球団のオーナーはロッテとして球界に参入して以来変わらずいまだに重光武雄氏だが、長く実質的オーナーを務めていたオーナー代行の座を重光家の重光昭夫氏が辞職せざるを得ない状況になり、ロッテホールディングスの河合克美取締役が今年2月からオーナー代行に就任した。オーナー代行はオーナーに代わってNPBの最高議決機関に当たるオーナー会議に出席する。オーナー代行が重光家の人物から河合氏に代わったということは球界参入以来、初めて重光家から球団が切り離されたと言っても過言でないことを意味し、ことあるごとに身売りの噂が囁かれている。今回も然り。


だが命名権つながりでいうのであれば、ソフトバンクグループのヤフーが神戸総合運動公園野球場(グリーンスタジアム神戸)の命名権を持っていてソフトバンクがNPBに参入する前年まで“ヤフーBBスタジアム”と名乗っていたケースもあり、ZOZO新球団=マリーンズとは限らないかもしれない。冒頭の写真で前澤氏のカノジョがユニフォームを着ている球団を始め、身売りの可能性を完全否定できない球団はいくつかあると思う。ただ実際にはZOZOTOWNの命名権は201612月から十年間なので途中解約となると違約金云々というさわぎになるのかもしれない。もっとも、命名権者を失ったらマリーンズはそれこそ身売りの噂が再燃しそうだ。


しかしマリーンズが身売りして“千葉ZOZOマリーンズ”として生まれ変わったら、データ野球を標榜している球団のファンの中に、その分野に関して最も遅れている球団としてマリーンズをバカにしている一部のファンはチームが最下位に沈んでいるストレスのはけ口として(チーム順位が上であるにもかかわらず)悪く言えなくなってしまうが…<苦笑>


日本でプロ野球が誕生した初期の頃には、プロ野球が過度に企業の宣伝に使われるのを防ぐ意味もあって、球団の親会社にふさわしい企業は公共性の高い業種に絞られた。当時はそれが鉄道、新聞社、映画会社だった。しかしそれらの業種の企業が球団を抱えきれなくなるケースが出てくるにつれて異業種の参入が相次ぎ、時代を反映する業種の企業が球界に参入してくるようになった。球団の親会社の業種は時代を反映するがごとく入れ替わってきたが、球団数は変わっていない。2004年の球界再編騒動では逆に減らされそうになった。


将来的なファンの野球離れが懸念される向きもある中、だからこそ今のうちに先を見据えた改革に先手を打たなければなるまい。現時点では前澤氏が球団のオーナーになることが本当に球界にプラスになるのかもまだわからないし、エクスパンションへと進むのか、親会社の入れ替えだけなのかもわからない。ただ、球界の進むべく道として、もっともっと議論が必要だろう。

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