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2018年7月15日 (日)

源田壮亮は長嶋茂雄を超えたが宮西尚生は山口鉄也を超えていない!?

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日に日本プロ野球最多ホールド記録を塗り替えたファイターズの宮西尚生に関して翌7日にファイターズの宮西尚生が274ホールドの日本プロ野球最多記録を達成。 というエントリーを立てたところ、旧知のジャイアンツファンから「宮西を讃えるのもいいけどジャイアンツファンでもあるのだから山口鉄也にもエールを送って欲しかった」との指摘があった。もちろん、現役であるジャイアンツの山口鉄也に再逆転のチャンスはあるし、復活して欲しいと願っている。


ただ、エントリーを読んでくださった方には理解いただけないかと思っているが、宮西の記録を讃える一方で、選手の流出が相次ぐファイターズでの達成という点にスポットを当てたものでもあるので、山口鉄に触れなかっただけだ。


(写真:通算最多ホールド数の記録を宮西尚生に抜かれたジャイアンツの山口鉄也。 2012年4月撮影)



いきなり話が飛ぶが、宮西尚生のホールド数日本最多記録が達成された
5日後の11日。また別の日本記録が達成された。ライオンズの二年目、源田壮亮が新人時代の開幕戦からの連続試合フル出場記録で従来の記録保持者である長嶋茂雄220試合連続を抜いて、221試合連続フル出場と最長記録を塗り替えた。源田と宮西の、記録達成当日のコメントを振り返る。


「いや本当に偉大な方の記録を抜くことが出来て嬉しいです」
(源田壮亮、記録を塗り替えた711日の対マリーンズ戦の試合後のヒーローインタビューより)

「山口さんの記録というのは凄く目標にしてここまで来たので、その数字を抜かせたというのは凄く嬉しいと思います。[中略] 山口さんに数字だけですけど、やっぱり目標として追いつきたいというのはあったのでそこをクリアできたというのはよかったなと思います」
(宮西尚生、記録を塗り替えた76日の対マリーンズ戦の試合後に行われたインタビューより。以上各日のCS放送、フジテレビONE『プロ野球ニュース』より)

宮西の方が謙虚に思えるかもしれないが、それは両選手の年齢の差と、ファンの前での公開されるヒーローインタビューと、記者だけの前でのインタビューの違いだろうと受け止める。


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タイトルで“源田壮亮は長嶋茂雄を超えた…”と書いたのは単に長嶋茂雄の新人開幕戦から220試合連続フルイニング出場が三塁手というポジションをになっての記録だったのに対し、源田はそれより一般的に負荷が重いといわれる遊撃手での記録だという点で正真正銘の新記録だろうという意味で書いた。実際には新人の開幕戦から三番を打っていた長嶋は打撃で不振になれば外されるリスクは高かったこともあり、単純に守っていたポジションの違いで比較は出来ないが…。


そして失礼ながら源田の話は“振り”で、本題は宮西と山口鉄の比較。


宮西が“山口さんに数字だけですけど、やっぱり目標として…”と言っているのは謙遜もあるだろうが、ホールドという記録の一面を考えれば自然にそういう言葉になるのではとも思えるのだ。


ここでホールドの定義を振り返っておく。出展はWikipedia

以下の4つの共通条件を満たすこと。

先発投手、勝利投手、敗戦投手のいずれでもなく、セーブが記録されてもいないこと

自チームの最終守備イニングの3
アウト目を取った投手(交代完了投手)ではないこと

アウトを1
個以上取ること

降板したあと、自身に記録された失点によって自チームが同点に追いつかれて、または逆転されていないこと

この状態で、以下のいずれかを満たした投手にホールドが記録される。

1.
自チームがリードしている状況で登板し、以下のいずれかの条件を満たしリードを保ったまま降板する(セーブの条件に準じる)
1.3点以内リードの場面で登板し、1
イニング以上投球する
2.迎える2
打者に連続本塁打を打たれたら同点または逆転される場面で登板する
3.点差に関わりなくリードした状況で登板し、3イニング以上投球する

2.
同点の状況で登板し、以下のいずれかの条件を満たして降板する
1.同点のまま失点を許さずに降板する(自身に記録される失点であるかどうかは関係ない。また、最終守備イニングを投げ終えて引き分けの場合には、その投手に交代完了が記録されるため、上記共通条件の2
番目を満たさなくなる)
2.
登板中に自チームが勝ち越した場合、リードを保って降板する

該当者が複数の場合は該当者全員にホールドが記録される。また、チームの最終的な勝敗に関係なく記録される(ホールド条件を満たして降板した後、チームが逆転負けを喫した場合でもその投手にはホールドが記録される)。


“セーブ”の中継ぎ版とも言える項目だ。勝利数が目安になる先発投手や、セーブ数が目安になるクローザーと異なり、中継ぎ投手を評価する指標として注目される。チームがリードしているか同点の場合での登板に限られる点では、いわゆる勝ちパターン向けのリリーバーのための評価基準と言えるが、このホールド数で宮西が山口鉄を超えたといって、中継ぎ、セットアッパーとして宮西が山口鉄を超えたかというと、必ずしもそうとは言えない面があるからだ。


周知の通り、ホールドポイントという指標があり、上記のホールドと、リリーフ登板で挙げた勝利数を足したものだ。このホールドポイントでは宮西はまだ山口鉄を抜いていない。

山口鉄也=324ホールドポイント=リリーフ勝利51+ホールド273
宮西尚生=304ホールドポイント=リリーフ勝利30+ホールド
274
(2018年7月15日現在)


概ねリードした状態の最終回にマウンドに上がるクローザーの場合にはリリーフでの勝利数は、そのリードを一度フイにした後の勝利というケースが多く、勝利数を素直に評価しがたい面があるが、中継ぎ、セットアッパーは同点での登板も普通に有り得るのでホールド数にリリーフでの勝利数を加えたホールドポイントという指標には説得力がある。


因みにセーブ数でも宮西の通算3セーブに対して山口鉄は通算29セーブ。宮西は入団三年目の2010年と、日本一になった2016年にセーブを記録しただけだが、山口鉄は初セーブを挙げた2008年から2016年までの9年間にわたり、連続でセーブを記録している。ただ、これをもって山口鉄には中継ぎ、セットアッパーとしてだけでなく宮西よりもクローザーとしての適性があるとは言い切れないと思う。どちらのチームにも立派なクローザーがいるのに原辰徳監督が信用しきれずあたふたして山口鉄をクローザーとして使っただけであろう<>


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宮西は上に書いたホールド数の記録更新試合後のインタビューで300ホールドを目標にしているとも言っていた。あと26ホールド。順調にいけば来季にも達成出来そうだ。そしてその間にリリーフでの勝利が無くてもホールドポイントは330となる。山口鉄も現在ファームで復調を目指して調整中だが、今のままだとその時にはホールドポイントでも宮西に抜かれることになる。


山口鉄不在のジャイアンツは、高木京介、池田駿、中川皓太、森福允彦といった左のリリーバーが登録されては結果を残せずという状態で山口鉄に帰る場所が無いという状態では無い。だが山口鉄が復帰を果たしたとしても、かつてのようなフル回転は望めないのでは無いかと思う。現在34歳だ。かつてのように“困ったら山口鉄也”という訳にはいかないだろう。長い連続登板を避けるとか、ビハインドでの登板を避けるなどの配慮が必要になるだろう。


そして現在33歳の宮西に対してもファイターズは一定の配慮をしていると思われる。もともとリリーフ投手への過度な集中登板を避ける傾向にあるチームだが、極力ビハインドの状態では登板させないようにしているし、イニングまたぎをさせていない。連投に関しても、今季の最長は三日間連続が二回あるだけだ。510日から12日の三日間と524日から26日の三日間の二回。そしてこの524日からの三連投を最後に二日連続の登板も無い。


ただ大事に起用され過ぎているからか、オールスター前までの79試合で27登板。宮西が入団以来続けていて既にパ・リーグでは最長記録、セ・リーグを含めても上を行くのはドラゴンズの岩瀬仁紀の16年連続しか無い新人からの連続50試合以上登板記録が10年で止まってしまう可能性もある。
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79試合で27登板という実績を年間の143試合に換算すると48.8試合なのだ。


昨年は年間の防御率が3.32と、入団一年目に4.37だった年以来の3点台ながら51試合に登板したことで一部のファンからとやかく言われたが、昨年は宮西の調子もさることながら、チームとして宮西の出番をなかなかつくれなかった面もあり、球団として機会損失の補填をするのもありかなと思うが<>、チームが好成績の今季に、取って付けた様な起用が目立つようになると“記録のための起用”云々と後ろ指を指されかねない。それは避けたい。


だ宮西の負荷を軽く出来ているのが同じサウスポーのリリーバーの公文克彦というのが何ともはや。
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ジャイアンツで頭角を現していたら…。


その宮西に目標とされる山口鉄の復帰、いや復活も待たれる。ジャイアンツにはまだ山口鉄が必要だからだ。別途エントリーを立てようと思っているが、これからのジャイアンツの戦いを展望するに左投手という以前にリリーバーが不足しているからだ。ジャイアンツファンの中には山口鉄どころかアレキサンダー・カミネロまで“終わった人”扱いするファンもいるようだが、敗戦処理。は待っている。

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