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2018年7月 7日 (土)

ファイターズの宮西尚生が274ホールドの日本プロ野球最多記録を達成。

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ファイターズの宮西尚生
6日に行われた対マリーンズ戦の十回裏に登板して1イニングを三者凡退の無失点に抑え、今季17ホールド目を記録。入団以来の通算ホールド数が274となり、ジャイアンツの山口鉄也が持つ通算273ホールドを超えて日本プロ野球最多記録を樹立した。


2008年の入団年から昨年まで10年連続で50試合以上に登板というパ・リーグ歴代トップ、日本プロ野球全体で見ても上を行くのは岩瀬仁紀15年連続しかいないという鉄腕ぶりを発揮している“北の鉄腕”に新たな勲章が加わった。


(274ホールドを達成して日本プロ野球最多記録となったファイターズの宮西尚生。 2018年5月撮影)



同点またはリードしている展開で登板した中継ぎ投手に権利のあるホールド。これまでは入団三年目の
2008年以来9年連続で60試合以上登板という鉄腕ぶりを発揮していたジャイアンツの山口鉄也が最多記録を持っていたが、さすがの山口鉄も今季は開幕前から上半身のコンディショニング不良に泣かされ、その後三軍と二軍で調整を続けているものの今季は一軍での登板がまだない。


その点では宮西尚生がホールド数で山口鉄を抜いて日本プロ野球最多記録を更新するのは宮西に故障でもない限り確実だと思っていたが、ついに単独1位となった。

ルーキーイヤーの2008年から大きな故障もなく、常にファイターズのピンチにリリーバーとしてマウンドに上がり、たまに失敗をすることはあるにせよ多くの修羅場をくぐり抜け続けた宮西に“日本プロ野球最多記録保持者”という勲章が加わるのはファイターズファンとして本当に嬉しい。

宮西、本当におめでとう。そしてありがとう。

そして特に感慨深いのはこの宮西による日本プロ野球最多記録がファイターズ一筋で達成されたということである。


今さら言うまでもないが、近年安定した好成績を挙げているファイターズではあるが、その中で主力選手の流出が相次いで起きているチームでもある。ポスティング移籍、フリーエージェント権の行使。そして、高額年俸選手のトレード。選手は長くファイターズに居続けることは稀で、ただそれを補うかの如く、次々と新しい選手が舞台に上がってくる。


例えば、絶対的エースで2007年から2011年まで五年連続で防御率1点台という近代野球では考えられない安定感を示したダルビッシュ有もその2011年限りでポスティングシステムを利用して海を渡ったので93勝止まり。200勝どころか、その半分の100勝にも達していない。大谷翔平に至っては42勝。そもそもフライヤーズ時代などを含めてもこの球団からは通算200勝投手が出ていない(球団最多は故・土橋正幸氏の162勝)。最後に出た100勝投手が西崎幸広だ。


投手だけではない。稲葉篤紀の通算2000本安打達成には大きな拍手を送ったが、スワローズ時代の安打数との合算である。歴代でこの球団で2000本安打以上を記録したのは張本勲田中幸雄だけである。


200勝や2000本安打はどの球団からも滅多に出ない記録ではあるが、今季開幕前に発行された選手名鑑を見てもファイターズの投手での昨年までの通算最多勝利は有原航平29勝。通算15勝の斎藤佑樹がチームで四番目に通算勝利が多いというほどだ。


球団が球団経営の安定化を図るために可能な範囲で選手の人件費を抑え、FAで移籍を申し出た選手を強く慰留しない。年俸が高額になった選手がその年俸に見合った成績を残せなくなったら放出もいとわない。近年のファイターズはそれでいて持続的に好成績を挙げることは素晴らしいことだが、それを続ける限り、この類いの歴代通算記録で上位に顔を出す選手が出ることは希有になる。


宮西がファイターズでホールド数の日本プロ野球記録を達成したということは本当に嬉しいことだと敗戦処理。は認識している。


もっとも、今季のシーズン中のトレード期限まではまだ一ヶ月弱がある。


昨年はトレード期限ぎりぎりに、それまで宮西とともに中継ぎで投手陣の屋台骨を支えてきた谷元圭介がドラゴンズとの金銭トレードでチームを去った。


いろいろな憶測が出た。谷元はFA権を取得し、シーズン後のFA健行使が有力との見方があり、FA移籍に伴う補償金と、シーズン半ばとはいえ金銭トレードで球団に入ってくるトレードマネーを秤にかけたという見方をした人がいた。


大リーグ流だか何だか知らないが、こういう形でチームに貢献した主力選手が球団を離れるのは一ファンとして寂しい。しかし球団フロントの考え方に好意的なファンは肯定的な理由を見つけてフロントを賞賛する。


あの時“谷元の次は宮西。仮にオフにFA権を行使しないとしても、一年後には球団は宮西を放出するだろう”と分析したファンまでいた。確かにあり得ない話ではないだろう。


谷元が放出されて宮西が(今のところ)放出されないのは谷元と宮西の投手としての技量や年俸の違いではなく、代替えがいるかいないかの違いに過ぎないのではと敗戦処理。は思っている。


もちろん谷元の代わりも簡単には育てられないのは間違いないのだが、ファームに控える数多い若手投手を入れ替わり立ち替わり一軍に上げて試しているのが実態だろうが、宮西の後任は、今季、公文克彦がやや頭角を現してはいるもののまだとても“ポスト宮西”というレベルには至っていない。宮西より歳上の左のリリーバーがいて“ファイターズ流”にあてはめれば若手にその働き場を奪われても不思議で無さそうなのにそうならないのは、“ポスト宮西”に目処が立っていないからではないかと邪推している。


ただ、宮西を谷元のようにされてはたまらないが、球団として“ポスト宮西”の養成は急務であろう。宮西は現在33歳だが、記録を抜いた山口鉄(宮西と比べると二学年上)が現役選手であり、現在故障で泣かされている点を見ても宮西にも長年の勤続疲労がいつ襲ってくるかわからないからだ。
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山口鉄も、その前の記録保持者の浅尾拓也も勤続疲労に泣かされているが、所属チームで再起を目指している。チームの功労者に対するバックアップと考えれば当然のことだと思うが、その“当然”がファイターズに当てはまるだろうか?


ところでファイターズの新球場建設に関する記事で気になるものがあった。ツイッターで紹介してもらったものだ。

<点検 日ハムボールパーク構想>1 なぜ移転するのか 一体運営で収益強化狙う
北海道新聞2018128

吉村浩チーム統括本部長兼ゼネラルマネージャー
「他球団は球場を一体運営して収益を上げている。選手を放出しなくても経営を成り立たせることが目標だ」


一部のファンは球団を忖度するが、やはりチームの編成責任者は流出の歴史を異常だと思っているようだ。敗戦処理。は東京在住なので新本拠地問題には距離を置いて冷めた立ち位置にいたが、それによって流出の歴史に終止符が打たれるのであれば、早く新球場が軌道に乗って欲しいものだ。


もちろん、昨オフにFA権の行使を見送った宮西が今オフに自らの意思でFA移籍を選ぶ可能性も考えられるが、とりあえずファイターズ一筋で日本プロ野球最多記録が達成されたことを素直に喜びたい。

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