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2018年5月 8日 (火)

上原浩治をジャイアンツで“監督付き特別補佐”にしてはどうか?

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復帰が決まった時には救世主扱いされていたジャイアンツの上原浩治だが、セットアッパーとして連続で失敗すると、一軍登録のままチームに帯同して再調整している様だが、点差が開いた二試合だけの登板にとどまり、4日の対ベイスターズ戦の様に0対0のまま延長十二回まで行くような試合では声がかからない。


ならば一軍とは離れて本格的に再調整するか、そこまで酷くないのなら負担の軽いビハインドの試合で投げさせればと思うが、高橋由伸監督は上原のプライドに配慮しているのか、どちらの措置も講じない。


個人的には上原が年間を通してフル回転してくれるとは元々思っていなかったので、調子が上がらないなら上がらないなりに何らかの措置を講じれば良いと考えているのだが、ことはそう簡単にはいかない様だ。


(写真:二度の連続リリーフ失敗の後、調子が戻らない上原浩治。跳ね上がるような躍動感あるフォームで復活するか? 2018年3月撮影)



ジャイアンツはかつてのダン・ミセリで懲りたため、新しい外国人選手を獲得する際に“二軍に落とさない”等の特約事項を設定しないという。実際、そのために獲得寸前で逃した大物外国人助っ人もいるらしい。しかしかつてのエースが日本球界復帰の可能性を示唆したということで、万が一にも他球団に獲得されたら面目丸潰れとばかりに上原側の言いなりで契約を結んで制約があって起用法や登録抹消できない事情でもあるのかと邪推してしまう。


そもそも上原浩治は3月になるまで無所属で、春季キャンプにも参加していない。ジャイアンツとの契約がまとまる時に「投げるだけならいつでもだいじょうぶだけど、連携プレーの練習が出来てない。でも二週間もあれば問題ない」とか言っていた。突貫工事的にオープン戦終盤に間に合わせたことは想像出来る。だから公式戦が開幕して最初の登板とその後何度かは何とかなるとしても、長続きしないのだろう。


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細かい技術的なことはわからないが、上原には何も年間を通してセットアッパーとして活躍を期待しなくても良いのではないかと考えている。そもそも43歳の投手だ。ジャイアンツが今年こそ優勝を狙っているのなら今以上に熾烈な優勝争いが展開されるであろう夏の終わりか秋口頃にセットアッパーとして万全な状態になっていてもらえば良いのではないかと思うからだ。それまでは勝ちパターンの継投は澤村拓一、スコット・マシソン、アルキメデス・カミネロで凌ぐしかないだろう。


そもそも、先発投手は勝利投手の権利を得る五回まで投げきりさえすれば、六回からは継投で逃げ切るというスタイルで一年間乗りきれるという発想には無理があると思う。拙
blog411日付エントリー上原浩治「便利屋でやります。どこでもやります」 で書いたように、一軍登録の構成上、勝ちパターン専任のリリーフ要員を、クローザーを含めて四人登録すると、他のところにしわ寄せが来て現実的でない。ましてやこれから一週間で6連戦の日程が増えてくると先発要員も増やさなければならなくなる。多くの球団で最終回のクローザーをまず固定し、そこに繋ぐまでのセットアッパーを七回と八回、それぞれ一人1イニングずつで計算して先発投手に六回までリードを保って投げてもらおうとしているのは理にかなっているのである。


ただ、そうは言っても仮に七回以降の“勝利の方程式”が確立できても常に先発投手がリードを保って六回まで投げてくれる訳ではない。そこで便利屋的な存在が必要なのである。それはまさしく、上述の4日の0対0で終わったベイスターズ戦でいえば、延長十二回に上原でなくマウンドに上がった宮國椋丞だろう。


この試合、先発の菅野智之が八回まで無失点で抑え、00の九回裏から、カミネロ、マシソン、澤村、宮國が1イニングずつ投げた。先日コメントを頂いたサフランさんが指摘された、勝ち越したらクローザーを投入するという発想ではなく、何回も肩を作ったり休ませたりするのを避けたのだろう。ただいずれにせよ、この展開で上原をマウンドに送り込めないということはまだまだ本調子ではないということだ。


かといって、6日のベイスターズ戦のように先発の野上亮磨が早々と大量失点して一方的な展開になった試合や、今日(8)山口俊が序盤からどんどん失点を重ねた大きなビハインドの場面では上原のプライドに配慮したのか登板させない。結局、410日の対ベイスターズ戦と同15日の対カープ戦で連続してリリーフに失敗した後には430日の対スワローズ戦で11対1と10点リードした八回表と、55日の対ベイスターズ戦での8対2と6点リードした九回裏の二度だけ。


上原が現在どのような調整をしているのか定かではないが、ジャイアンツの打線が好調とはいえ、そうそう大量リードの展開に持ち込めるとは限らないだろう。それでいて接戦では使えない。ビハインドでも使えないとなると、普通に考えれば登録を抹消してみっちり鍛え直した方が良いと思われるのだが高橋由伸監督はそれもしない。


高橋監督は今季、オープン戦から調子が上がらなかった阿部慎之助を一塁のレギュラーから外し、開幕から代打の切り札として起用している。阿部は代打でもなかなか結果を残せない打席が続いたが、それでも高橋監督は阿部の出番をここ一番の場面に限定し、阿部を比較的リラックスできる場面で起用してとは考えなかった様だ。阿部は開幕してから約一ヶ月後にようやく代打で初の安打を同点になるタイムリー安打で決めた。この例ではベテランのプライドを尊重して結果が出るのを待って成功した。だから上原もと考えているのかもしれない。


ことは上原ひとりの問題では無い。ベンチには入っていても起用出来る場面が限られている投手がいる影響で他のリリーフ投手が火の車になりつつある。ジャイアンツはこの二試合、間に月曜日の休みを挟んでいるものの二試合連続して先発投手が崩れてビハインドの展開になった。そして明日も明後日も試合があるから、負けている試合に勝ちパターンの投手を無駄遣いしたくない。結局6日の対ベイスターズ戦で三番手として2イニング、26球を投げた中川皓太が今日は二番手で3イニング、43球投げた。6日に中川と同じく2イニング投げて投球数が中川より多い44球を投げた篠原慎平は今日は中川の後に三番手で1イニング、10球を投げた。篠原は6日に3失点、今日は2失点。明日も同じタイガース戦。今日と同じような展開になったら…。


そこでタイトルに書いたいささか皮肉な扱いだ。シアトルマリナーズで成績的には戦力外になってもおかしくないが“レジェンド”であるイチローを、球団会長付特別補佐という形で敬意を持った処遇にした。ジャイアンツも上原を二軍落ちという形で降格させられないのであれば、同じ昭和50(1975)43日生まれの高橋由伸監督付特別補佐という肩書きを用意し、とりあえず28人枠から外す。イチローは今季はもう出場しないそうだが、上原には上述した様にジャイアンツの優勝争いが熾烈になる夏の終わりか秋口にベストなセットアッパーになって戻って来てくれれば良いからそれまで調整する。上原が希望するならば、二軍落ちではなく、一軍登録こそ外れるものの、チームと同行し、同じユニフォームを着て調整する。ジャイアンツには一軍だけでも投手コーチが三人いるから上原の世話を見ていても他の一軍投手のケアも出来よう。


今のジャイアンツの投手編成ではもう一人、一軍にリリーフ投手が必要だと思う。開幕当初の上原のような働きをする投手を補充する必要は必ずしも無い。勝ちパターンの終盤3イニングをカミネロ、マシソン、澤村に託すとして、先発投手が六回を投げきれない場合に繋ぐ役割は宮國と田原誠次で補えるだろうから、その宮國なり田原なりが明らかなビハインドの点差で無駄に登板させられなくて済むように、かつ毎度毎度篠原と中川という訳に行かないから開幕当初一軍にいた谷岡竜平あたりを一軍に入れておきたい。そのためには誰かひとりを一軍から外さなければならない。そのひとりは上原になる。


あるいは投手陣はマイナス1(上原不在)でも何とか回せるというのなら手薄な右打ちの野手の補充という意味で、昨年一軍で実績がある石川慎吾か、ファームで四番を打つ和田恋を補充するのも一案だ。


ともあれ、現状の一軍にいながら調整。でもなかなか調子が上がらないから試合で投げさせられる展開は極めて限られるという状態は上原にとってもジャイアンツにとっても良くはない。高橋監督に心を鬼にして決断してもらいたいところだが、それが出来ないのなら特別な待遇に祭り上げるしかないと皮肉の一つでもいいたくなる。こんな皮肉屋を黙らせるような投球を上原がしてくれれば良いのだが…。

 

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