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2018年5月21日 (月)

鳥谷敬の“Xデー”

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衣笠祥雄
さんに次ぐ日本プロ野球歴代2位の連続試合出場記録を続けているタイガースの鳥谷敬にいよいよ記録ストップの危機が訪れている。今季は二塁手にコンバートされて開幕を迎えたが、打撃は絶不調、守備も不慣れなせいか時折チームの足を引っ張るシーンが散見される有様。金本知憲監督が記録継続に好意的でスターティングメンバーから外した試合でもどこかしら出場機会を見つけて21日現在で連続試合出場記録は1934試合と続いているが、チーム自体、20年ぶりとなる12試合連続一桁安打と全体的に貧打からの脱却が必要な状況になり、いよいよ“Xデー”が近づいてきた感じだ。


◆  金本監督 鳥谷と緊急会談へ 連続試合出場ピンチ…「本人と話さないといけない」
2018521日デイリースポーツ


(写真:ネクストバッターズサークルで待機する鳥谷敬 20183月撮影)



鳥谷敬の連続試合出場記録を継続させることを考えたら、二塁へのコンバートがあだになっているのだろう。昨年は長年守り慣れた遊撃手から三塁手にコンバートされたが、一般的には内野守備で最も負荷がかかるポジションから解放されたので連続試合出場記録はもとより、鳥谷の選手寿命を考えてもプラスになったと思われたが一年後に二塁手への転向を命じられた。二塁手は遊撃手に次いで内野守備では負荷が多いと言われる。これは鳥谷には負担が大きいことが想像できる。


鳥谷を二塁に回したのはタイガースの次代を担うであろう二年目の大山悠輔を独り立ちさせたいために三塁手として固定したかったからだろう。大山には遊撃手にコンバートという案もあったそうだが、そこまで器用ではなく、かつ守備に気を取られて自慢の打撃に影響を及ぼすことを危惧したのだろう。鳥谷も年齢的にフルイニング出場は難しく、適度に試合途中での交代も必要になるだろうが、だからといって三塁で大山と併用では大山も活かせない。そこで鳥谷を二塁に回し、疲労がたまりそうになったらスターティングメンバーから外し、上本博紀と併用すればチームとしても戦力ダウンを最小限にとどめることが出来る。おそらくはそう考えての鳥谷の二塁コンバートだったのだろう。


だが、予想以上に鳥谷には二塁守備がハードだったのだろう。また、長年出ずっぱりだった鳥谷にとって出たり出なかったりの起用法に慣れるのが容易ではなかったのかもしれない。


鳥谷は開幕第二戦で早くもスタンを外れた。
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開幕戦には「二番・二塁」でスタメン出場して5打数1安打だったが、第二戦にはジャイアンツの先発がサウスポーの田口麗斗ということもあってかスタメンを外れた。昨年の対戦成績が10打数2安打と苦戦していたこともあったのかもしれない。翌日の第三戦では右投手の野上亮磨先発に対してスタメンに復帰していたから、開幕からフル出場とは考えていなかったのかもしれない。これが鳥谷にとってなかなか調子を上げられない一因だったかもしれない。


例えば、ジャイアンツでは阿部慎之助が今季、岡本和真に一塁手のポジションを奪われ、代打の切り札的役割を担っているが開幕からなかなか安打が出なかった。岡本は開幕から絶好調。高橋由伸監督はなかなか初安打が出ない阿部に対しても出番は試合の勝敗を左右するここ一番に限定し、阿部の調子が上がるのを待った。


タイガースにとって不幸なのは、鳥谷をコンバートさせてまで一つのポジションを与えた大山の調子も上がらないことだろう。
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さらにいえば、チームの成績が良ければ調子の上がらない鳥谷をスタメンで使い続けて調子の上昇を待つということも出来たのかもしれないが、チームとしてその余裕が無いのだろう。


ファンの中には個人記録のために特定の選手が使われ続けることを極端に毛嫌いする方もいる。敗戦処理。はそういう感覚の持ち主を否定することは無いが、個人的には続けられる記録は続けさせて上げたいと思う。ライバルの上本は現在、左膝前十字靱帯損傷の恐れがあって登録を抹消されているが、鳥谷はこうした故障を一切していないのだ。かといって鳥谷が安全第一でプレーをしている訳では無い。もう忘れ去られているかもしれないが、鳥谷の連続試合出場記録の大半は、最も負荷が多く、故障の危険と背中合わせの遊撃手というポジションで試合に出続けながらの記録だからである。


敗戦処理。は昨年、愛甲猛氏のトークイベントを聞く機会を得たが、愛甲氏は「ファンの人には反対の人もいるだろうが、チームの中で慕われているベテラン選手の記録を後押しすることが、チームが一つになるきっかけになることがある」という趣旨のことを言っていた。もちろんこの話は鳥谷を指してでは無く、福浦和也の通算2000本安打達成をチームを挙げて後押しせよという趣旨だ。チーム内に、経験では優るものの峠を過ぎたベテランと、まだ荒削りではあるが、将来性を見込める若手選手がいてどちらを使うかの二者択一なら、若手を試したくなるのが普通だろうけれど、大記録がかかっていたら話は別だという。特に昨年のような開幕から低迷していたマリーンズでは福浦に通算2000本安打を狙わせて常時出場させた方が良かったというのが愛甲氏の考え。実際に伊東勤監督も一時期福浦をスタメンで起用したが残念ながら故障に泣かされた。


通算2000本安打という節目の大記録を目指す福浦と、日本記録に迫る連続試合出場記録を続ける鳥谷とでは似て非なる点もあるだろうが鳥谷にも当てはまる点は多々あろう。


ただ、それらを考慮しても現在の鳥谷は“Xデー”近しと言わざるを得ないだろう。「七番・二塁」でスタメン出場した昨20日の対ドラゴンズ戦では3打数0安打。これで66打数9安打、0本塁打、5打点で打率は.136まで落ちた。チームは打撃面のテコ入れとして昨年133試合に出場して20本塁打の中谷将大を一軍に昇格させる方針ということで、金本監督が鳥谷と緊急会談するというからひょっとしたら鳥谷の登録を抹消するのかとも思ったがさすがにそれはしなかった。今月1日の対ベイスターズ戦では「一番・二塁」でスタメン出場した上本にサイクル安打の可能性があったにもかかわらず打席を残して退けて鳥谷を出場させて連続試合出場記録への配慮を見せた金本監督だったが、ついに決断するか。


22日の対スワローズ戦の予告先発は石川雅規。石川は414日のこのカードで先発しているが鳥谷とは対戦無し。昨年は11打数3安打、打率.273と鳥谷としては可も無く不可も無い対戦成績。


あくまでも鳥谷の連続試合出場記録を続けたいのなら、当面、鳥谷を三塁に戻して糸原健斗を二塁に回すのも一考だろう。少なくとも守備のリスクは小さくなると思うが。


今の鳥谷は出場し続けるのが不自然な成績と言わざるを得ない。記録を続けさせてあげたいという立場の敗戦処理。ではあるが、記録というものは破れたり、並べたりしないことでその凄さを感じる時があるのも確か。


例えば、敗戦処理。は江夏豊のオールスターゲームでの一試合9連続奪三振をリアルタイムでは見ていない。だが、江川卓が8連続奪三振を記録し、江夏に並ぶかと思われた9人目に三振を奪えず、8で止まったのをリアルタイムで(テレビで)見た。江川が記録に届かなかったことであらためて江夏の凄さというものを体感した。最近はチームぐるみでお膳立てしての記録達成というシーンがままあるが、取って付けたような記録より、記録に手が届きそうで届かないことでその記録の凄さを認識することもあると思う。


金本監督の決断はいかに。ただ、これで鳥谷の記録が終止符を打つことになったら、それは鳥谷自身の問題だけで無く、二塁コンバートという記録ストップの要因を作ってしまったということを自覚したら金本監督には痛恨の極みになるかもしれない。

 

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コメント

(「“その後”の鳥谷敬。」へのコメントも含め、纏めてこちらにコメントさせていただきます。)
ついに鳥谷の連続記録が止まりました。今季の鳥谷問題で感じたのは偉大だと思っていた記録も実はそうではなかったということに改めて気付かされたということでした。本来偉大な記録のはずも本来使うべきでない選手に無理矢理出番を与えて連続記録の延命をするというのはいざそれを目の当たりにすると実にみっともないものでした。こうした個人記録のための采配に対し阪神ファンが怒り批判するのは至極真っ当なもので、金本監督は英断を下したとは言えあまりに遅すぎました。

みっともないと言えば福浦もまた非常にみっともないですね。調べてみたところ福浦の2000安打が残り100本となったのが2015年ですがこの時点で1800本台~1700本台で後に2000安打を達成する荒木、阿部、鳥谷、内川といった「普通に2000安打達成できる一流打者」に追い抜かれていたんですね。(更に遡って見れば新井、松井稼、和田にも)言うまでもなくこれらの選手の中に2000安打達成のためにプレーしていた選手も、2000安打達成のために起用してもらった選手も存在しません。

>愛甲氏は~
勿論記録達成の瞬間を迎えたマリン球場はさぞかし祝福ムード一色となるでしょうがその日のためだけに一体どんだけ無駄な打席を与え、チームに迷惑をかけ続ける気なんだか。そりゃどんだけ低打率でも打席数さえ与えればいずれは達成できるでしょうが、現在の福浦贔屓を隠そうともしないロッテフロントの姿勢はチームの勝利を願うというロッテファンの真っ当な姿勢をないがしろにするものです。

話を鳥谷の連続出場記録のほうに戻しますが、その後偶然ではありますが松田の連続先発出場記録、山田の連続試合出場記録も止まりました。怪我や不調によってこうした記録は止まるものですが、考えてみればそれは当たり前のことで可能な限り連続記録を継続させようという発想自体おかしなことです。そもそも日本球界は連続出場やフル出場に拘りすぎ崇めすぎではないでしょうか?

MLBでは救援投手にあらかじめ休養日が与えられるのと同じように野手でもあらかじめの休養日が与えられるのが一般的ですがこれも選手がいいパフォーマンスを発揮できるようにするため、疲労蓄積による故障防止のためといったように選手をことを考えているからこその「采配の一部」です。15年間出ずっぱりだった鳥谷にあらかじめの休養日が与えられていたらひょっとしたらもっといいパフォーマンスが発揮できもっと「いい記録」が残せていたのかもしれません。これはもしもの話に過ぎませんが鳥谷に限らずこうした考え方自体はありだと思います。

昨今、部活は週2日以上の休養日を取ること、皆勤賞を廃止する小学校の増加などいわゆる「昭和の価値観」を転換する社会となっていますが、同様にプロ野球の連続出場記録の捉え方・評価自体も再考する必要があるように思いました。

サフラン様、コメントをありがとうございます。

貴重なご意見、ありがとうございます。

意見は人それぞれ、いろいろあるとは思いますが

> >愛甲氏は~

私が愛甲猛氏のあるトークイベントでの発言を引用したくだりから、なぜご意見のように結びつけられるのか、何回読んでも理解出来ませんでした。

サフランさんの意見は一つの意見として尊重しますが、愛甲氏の発言との結びつきがわかりません。

あ、別に再反論はけっこうです。

>愛甲氏の発言との結びつきが~
紹介された愛甲の意見に対して反対の意見を書いただけです。変に深読みされたのかもしれませんが「>」の使い方はこれまでと同じです。愛甲の意見は1985年の有藤の2000安打達成時の経験あっての話なんでしょう。たしかに節目の記録目前のこの年の有藤は全盛期を過ぎてもうそろそろというベテラン選手でした。

しかし成績を比べて見ると
1985有藤 107(/130)試合 打率.250 10本 OPS.709
2018福浦  39(/63)試合  打率.174  0本 OPS.423

物足りないとは言えこの年の有藤は起用されるだけの一定の成績を残し戦力となっているのに対し、福浦はスタメン・代打としてあまりに酷い成績です。愛甲の意見それ自体は言えなくはないものですが、同じベテランであってもその選手の戦力度次第と言えるもので残念ながら今の福浦には当てはまらない話でしょう。鳥谷の連続出場記録にも通じることですが、いくらベテランの大記録がかかっていようとプロである以上一定の成績を残し戦力となっていなければダメだということです。

ただ一応愛甲のフォローもさせていただくと、その愛甲の話は2017年時点の話であり当然今年の福浦の成績・起用法を見た上での意見ではありません。そのため今となっては愛甲も福浦の扱いに関して意見が変わってる可能性は十分ありうるでしょう。

サフラン様へ、

再反論はけっこうです。と書いたはずですが。

別にあなたがフォローするまでもなく、愛甲氏の発言は2017年時点のものです。

私が“昨年”と書いたので読んでくださった方の多くは2017時点での発言だと理解してくださっていると思います。

あなたのように、元の文章の意図にお構いなく、長々とコメントされる方は、以前に何度か書きましたが、他人のブログにコメントされるより、ご自身でブログなど発言の場をお作りになり、そこで好きなだけ自説を展開されることをおすすめします。

本当にもうけっこうです。

今までいろいろとご教示ありがとうございました。

さようなら。

「またか」と思われてるかもしれませんが、こちらとしても「またか」といった感じです。

仰るように以前話の本題から逸れたことを書いてお叱りを受けたことがあったため以後その点は常に心掛けてコメントしてきましたが、去年戦力外となった武田久の時や今回の福浦のように敗戦処理さんご贔屓の選手のこととなると、たとえコメントが本題に沿っていようとも贔屓選手を批判する形の意見に対しては冷静ではいられなくなり「出てけ」と個人攻撃するといういつものパターンです。

今の敗戦処理さんの態度は単に一個人を排除しようとしているに留まらず、今回で言えば個人記録のための福浦の起用はおかしいというプロ野球ファンが感じる当然の意見ですら許さない姿勢を示すものです。

敗戦処理さんには今一度ご自身の座右の銘である「私の辞書に『贔屓の引き倒し』『あばたもえくぼ』の文字はない」を思い出してもらいたいです。無論今更「批判的な意見を書くこと自体は自由ですが~」的な建前も不要です。阿らないとどうなるか身を持って経験してきましたので。

サフラン様

もう一度だけ言います。

さようなら。

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