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2018年4月14日 (土)

1点負けている七回裏に四番打者に代走…いびつなのはリリーフ投手だけじゃない!?ジャイアンツの構造的問題点

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日の対カープ戦で初回から打線が大爆発して連敗を5で止めたジャイアンツ。エースの菅野智之も好投して今季初勝利。しかも相手は昨年718敗とこてんぱんにやられたカープだっただけに、ジャイアンツファンも一気に溜飲が下がったが、今日(14)は一転して黒星。


個人的には単なる一敗とは思えない。拙blog前エントリー上原浩治「便利屋でやります。どこでもやります」ではジャイアンツの投手陣の構成上の問題に言及したが、野手に関しても触れざるを得ない。


(写真:主砲ケーシー・マギーに代走吉川大幾起用を示すスコアボード。写真は3月31日のジャイアンツ対タイガース戦から。)



今日
(14)のジャイアンツはカープ先発のサウスポー、クリス・ジョンソンに対して先発投手の田口麗斗を別にすれば、左打者が「二番・二塁」の吉川尚輝だけで右打者を7人並べる打線を組んだ。

ジャイアンツスタメン
()坂本勇人
()
吉川尚輝
()
ゲレーロ
()
マギー
()
岡本和真
()
中井大介
()
長野久義
()
小林誠司
()
田口麗斗

青文字は左打者。

blog411日付前エントリー上原浩治「便利屋でやります。どこでもやります」でジャイアンツの一軍登録28人中、投手が13人と書いたが、その後、大竹寛が登録抹消となって中川皓太を登録したものの投手13人、野手15人という構成比は変わらず。28人という上限が決まっている以上、投手を増やせば野手は少なくなる。


このスタメンが発表された時点でのジャイアンツの控え選手は下記の通り。

投手 上原浩治、澤村拓一、マシソン、吉川光夫、宮國椋丞、田原誠次、中川皓太、カミネロ、篠原慎平
捕手 大城卓三、河野元貴
内野手 阿部慎之助、田中俊太、吉川大幾
外野手 亀井善行、立岡宗一郎

青文字は、投手は左投手、野手は左打者。


そもそもこの時点でベンチに右打ちの控え野手が吉川大幾しかいないのである。吉川大は今季からスイッチヒッターを辞めて右打ち一本に絞っている。


この野手の構成上の問題点に関しては後述する。今回、疑問に感じたのはその吉川大が途中出場した場面。吉川大は2対3とリードされて迎えた七回裏に、先頭の四番、ケーシー・マギーが安打を放った際に一塁走者として代走として起用された。

吉川大は俊足だし、マギーと同じ三塁手なのでそのまま三塁の守備に付かせられる。勝負を賭けての代走起用という意図はわかるのだが、しょせんは同点の走者。マギーを吉川大に代えたことによって得られる得点の期待は1点のみ。吉川大が生還しても同点になるだけで、同点のままならば、もう一度マギーのバットに期待したい場面で打席には吉川大が入るのである。


1点ビハインドのままだと、八回にはジェイ・ジャクソン、最終回には中﨑翔太が出てきて挽回が困難だから、とにかく同点にすれば良い。その後のことは考えていない采配だとしか思えないのだが、どうだろうか?


吉川大が二塁に進んだ後、中井大介の右飛で帰塁できずにアウトになったことを責めるのとは別の次元の話だ。


これが同点での起用なら話は別だ。敗戦処理。が生観戦した331日の対タイガース戦では4対4の同点で迎えた七回裏に先頭のマギーが二塁打を放った際にマギーの代走として吉川大が起用された。
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これも勝ち越せなかったらもう一度四番に打席が回るのでリスクもある起用だが、俊足の走者を起用して勝ち越せば、後は守れば良いのだ。勝負を賭ける意味はあると思う。実際、この場面ではその後一死一、二塁から小林誠司の適時打でジャイアンツは勝ち越し点を挙げ、その後に追加点も入って勝利を得た。


今日の試合では吉川大の走塁ミスもあって同点にすらならず、そのまま2対3で最終回を迎えた。九回裏、ジャイアンツは走者がひとり出れば四番の吉川大に回るところだったが、カープの守護神、中﨑の前に三者凡退で終わった。二死になってアレックス・ゲレーロの打席の時、ネクストバッターズサークルには吉川大ではなく阿部慎之助が待機していたが、例えばゲレーロと阿部が出塁したとしてもサヨナラの走者になる阿部にこれといった代走要員がいない。


最後までベンチに残っていた野手は阿部が出た場合には捕手の大城卓三河野元貴、外野手の亀井善行だけだ。


吉川大に代打阿部を送って延長戦になった場合、阿部を一塁に入れて岡本和真を吉川大が守っていた三塁に回すしかない。阿部に大城か河野を代走で起用し、延長戦になった場合には大城か河野を一塁に入れて岡本を三塁に入れるか、中井を外野から一塁か三塁に回して亀井を外野に入れるという起用法も考えられるが、どのパターンでも同点の延長戦での守備は心許なくなる。また、阿部の打順に亀井が入ったら亀井の打順が遠くなることも考えられ、その場合亀井の打力を活かしにくくなる。


そもそもこの試合、ジャイアンツの先発、田口麗斗が三回表に丸佳浩に先制3ラン本塁打を浴びたため、3点を追う展開になり、ジョンソンに八回まで投げられた。投手の打順で二度代打を送ったが、上述した様に控え選手が左打者ばかりなので代打として起用されたのは左打者の立岡宗一郎田中俊太だった。立岡は三ゴロ、田中俊は投ゴロ。結果以前にテレビで見ていて打てそうな期待を持てなかった。


左の好投手相手に必ずしも右打者をぶつければ良いという訳ではないという考え方もわかるが、推測だがジャクソン、中﨑が出てきた時に備えて阿部や亀井を温存したのだろう。そう考えて俊足でクリーンヒット以外に内野安打も期待できる立岡や田中俊を起用したのだろうが、これは結果論かもしれないが守りでも使える立岡や田中俊を先に使ってしまったために、九回裏に同点の走者やサヨナラの走者に出す代走要員が底をついた形になった。


何でこんなにいびつな選手構成になってしまったのだろうか?


先日の対ベイスターズ三連戦では中盤でリードして勝ちパターンに持ち込んでも上原浩治澤村拓一が打たれて白星をフイにした。追う展開となった今日の試合にはここまで述べてきたような選手起用の問題点がある。となると昨日の試合のように相手の先発投手が調子の上がらないうちに叩きのめすくらいしか勝ちパターンがないのかと言いたくなってしまう。


かつて野村克也は“負けに不思議の負け無し”と言った。まさに今のジャイアンツは負けるべくして負けている。ただ、野村克也はこうも言った。“勝ちに不思議の勝ちあり”。 明日勝てば6勝9敗、負ければ5勝10敗。この差は小さくないと思う。明日勝てば、内容はともかくムードが良くなることが期待できる。


不思議の勝ちでも重ねていけば、チームは変わっていくのではないか。そこに期待しよう。

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