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2018年3月22日 (木)

たかが開幕戦、されど開幕戦。

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例年ならやたらに早い時期に開幕投手を発表するファイターズだが、今季はここまで開幕投手の発表がなかった。それもそのはずで大谷翔平なき後の開幕投手の本命と思われた有原航平が故障で調整遅れ。開幕戦先発登板の目処が立っていない。そんなファイターズだが、驚きのニュースが入ってきた。
22日の報道によると札幌ドームにライオンズを迎える30日の開幕戦の先発が新外国人のブライアン・ロドリゲスで、翌31日の同ガード第二戦の先発が同じ新外国人投手のニック・マルティネスになる公算が大きいという。


(写真:開幕投手と報じられた新外国人のブライアン・ロドリゲス 20183月撮影)



◆ 球団初!日本ハムが開幕、2戦目先発に新外国人投入
2018322日 日刊スポーツ


今年のファイターズは外国人5人体制で臨む。昨年からいるのはブランドン・レアードひとりで、新外国人選手として野手では左打者のクリーンアップ候補のオズワルド・アルシア。投手ではニック・マルティネスブライアン・ロドリゲスという先発型の二人と、抑え候補のマイケル・トンキンが加わり5人体制となった。


一軍の外国人枠は4人を上限としているので少なくとも誰かしらひとりは一軍登録を外さなければならないのだが、開幕戦にロドリゲスを先発させて、翌日に登録を抹消して代わりにマルティネスを登録すれば、他の外国人選手を一軍登録したままで二日連続して外国人投手を先発で使うことが出来る。


ただし、第二戦の31日にロドリゲスを登録抹消した場合、十日間は再登録出来ないので、次にロドリゲスが先発出来るのは早くても410日となる。しかしその際、マルティネスに限らず誰か他の外国人選手の登録を抹消しなければならない。


既に報道されている情報などから考えると、ファイターズの開幕当初の先発ローテーションはこんな感じが予想出来る。

30日対L ロドリゲス
31日対L マルティネス
1日対L 加藤
2日
3日対モ 上沢
4日対モ 高梨
5日対モ 谷間A
6日対M 谷間B
7日対M マルティネス
8日対M 加藤
9日
10日対H 上沢
11日対H 高梨
12日対H ロドリゲス
13
14日対Bs 谷間C(A or B)
15日対Bs 加藤
16
17日対L 上沢
18日対L 高梨
19
20日対H マルティネス
21日対H 谷間D(A or B or C)
22日対H 加藤
23
24日対Bs 上沢
25日対Bs 高梨
26日対Bs ロドリゲス
27
28日対M 谷間D(A or B or C)
29日対M 加藤
30日対M 谷間
1日
2日対モ 上沢
3日対モ 高梨
4日対M ロドリゲス
5日対M マルティネス
6日対M 加藤
7日

ロドリゲスとマルティネスの評価に大差が無いとして交互に投げさせるという前提でゴールデンウイークまでの先発予想を書いてみた。もしもマルティネスの評価の方が明らかにロドリゲスより高いとなると、ロドリゲスは開幕投手だけでその後しばらくはマルティネスばかりが先発するということも考えられる。いずれにせよ本来は栄誉とも言える開幕投手が、外国人枠の兼ね合いでより評価の低い方の外国人投手になる可能性が高いというのは何とも皮肉だ。


冒頭にも書いたが、栗山英樹監督は昨年まで早々と開幕投手を発表してきた。就任一年目の2012年には入団二年目の斎藤佑樹の開幕投手大抜擢を早々と発表したし、大谷翔平に対してもそうだった。本来なら有原航平を前面に立てたローテーションにしたい。開幕投手も有原に託したいというのが栗山監督の本音なのだろうが、出遅れているので次善の策として外国人投手ということなのだろう。だが繰り返しになるが、ここまで書いたように開幕投手ロドリゲス、第二戦マルティネスとなった場合、その後のローテーションを考えればマルティネスの方がロドリゲスより評価が高いということが推測でき、開幕投手の人選がそれで良いのかという疑問が起きるのである。


軍の登録枠の上限を超過している外国人選手の有効活用を考えれば、先発型のロドリゲスとマルティネスの登録を入れ替えながら使うのも理にかなっている面があるが、栄えある開幕戦をそのために、評価が低いと思われる方の外国人先発投手を起用するということが真っ当な判断なのだろうかと敗戦処理。には疑問に思える。


念のために書いておくが、何故開幕投手のロドリゲスの方が第二戦に投げるマルティネスより評価が低いと決めつけているかというと、上記のローテーションを見てもわかるように先に投げたロドリゲスを登録抹消すると十日間は投げられなくなり、その間に後から投げるマルティネスを二度先発させられるからである。


開幕戦を必ずしも特別な試合だと考える人ばかりではない。単なる143分の1だと考える監督もいるというのは理解しているつもりだ。だが栗山監督はこれまで開幕投手発表に様々な演出を仕掛けてきた人。今年に限って単なる143分の1だとは言わないだろう。だとすれば本命の有原が投げられないとしても他に考えようがあるだろう。


古い話だが、パ・リーグは1996年の公式戦開幕時に、予告先発のみならず予告スターティングメンバーを企画した。既に当時からパ・リーグは予告先発(投手)制度を採用していたが、開幕戦に限り、投手だけで無くスターティングメンバーを発表しようという企画だった。


ファンには興味深い企画だったが、投手を含むスターティングメンバーを同時に予告(発表)するということは見方を変えればその試合だけは各監督は相手の先発投手を知る前に打順を考えなければならないのである。


のことに着目したのか、マリーンズの江尻亮監督は前年の2位躍進の立役者となった先発三本柱の小宮山悟、伊良部秀輝、エリック・ヒルマンのいずれでもなく園川一美を先発させた。すると意表を突かれた対戦相手、ホークスの王貞治監督が報道陣に「開幕投手には“格”というものがあるだろう」と不満をブチまけて翌日のスポーツ紙の一面を飾った。


もちろんこれは当時の王監督の監督としての器の小ささを露呈しただけのことだが、それほどに日本の野球界にとって公式戦の開幕戦というのは特別な一日である好例と言えよう。ただ、開幕戦であることを除けば、外国人投手の登録と抹消を繰り返したりする方法にも一定のメリットはある。例えば、先発投手を中六日サイクルで六人で回すとして、一軍に常時六人の先発投手を登録しておくと、試合でベンチ入りする25人全員を有効に活用できないのだ。


軍登録は28人。試合後とのベンチ入りは25人。ベンチから外れる3人は先発ローテーションの六人の投手の中でその試合の先発投手以外の投手になる。中六日で順調に先発させるためには先発投手は自分の先発試合以外には登板させないのがベストと考えると、ベンチに25人いても登板させたくない投手が2人いることになるからだ。


しも仮に先発投手を四人で回せたら、その試合の先発投手以外の三人の先発投手をベンチから外せば残る25人全員が試合に出場出来る選手ということになる。だが週に五試合~六試合が組まれる日程でそれは不可能。それならば先発ローテーション固定の四投手だけを一軍に固定し、五人目、六人目の先発投手をその都度入れ替えるということも考えられるからである。実際に昨年のファイターズは開幕から大谷が登板できない状況だったこともあり、先発ローテーションの顔ぶれを固定できず、苦肉の策ではあったが先発固定の投手を少なくしてその分リリーフの投手を増強していた。もちろんこの場合でも一度先発したら翌日には抹消して十日以上の間隔を空けて再登録するという起用法にはその間にファームで登板させるにしても調整にそれなりの難しさがつきまとうデメリットもある。


戦処理。は個人的には今年のファイターズを楽観視していない。昨年5位だったチームから大谷翔平が抜けているのである。新外国人投手に期待したいが、その外国人投手にしてもルイス・メンドーサクリス・マーティンが抜けた穴をまず埋めないといけないのだ。


昨年は“4位浮上の期待も無く、かつ最下位転落の危機も無い独走の5位”だと揶揄されたが、終わってみたら最下位のマリーンズとはたったの5ゲーム差。マリーンズとの“直接対決”も大勝ちしていたような印象もあるが最終的には1510敗と5つの勝ち越しに終わった。ということは今季マリーンズに対戦成績で負け越したら単純計算で最下位に転落するのである。ファイターズファンの中には、最初のうちには調子の良いことを言っておきながら昨年のように低迷し始めると「今年は勝負の歳で無くて育成の年」としたり顔で公言する人がいる。そういうスタンスで観戦するのもその人の自由だが、そういう人はそういう人同士で励まし合えばよいのに、それでもチームの目先の一勝を追って一喜一憂するファンにちょっかいを出すから困ったものである<苦笑>


話が横道に逸れたが、今年はある意味“覚悟”をもってシーズンを観戦することで何があっても平然としていられればと思っている。伸び盛りの若手も少なくない。今季すぐに結果が出なくても来季に期待を繋げるシーズンになれば良いのでは無いかというスタンスで今季に臨もうかなと思っている。ただしそれはあくまで個人的なスタンス。チームにはハッキリと方向性を示して欲しいと思っている。


例えばここまで書いてきたロドリゲスとマルティネスを入れ替えながら起用するローテーションを組むとして、この二人のうち、推定年俸が安い方でもロドリゲスで5000万円。5000万円を休ませながら使うことになる。昨年、エドウィン・エスコバー黒羽根利規のシーズン中のトレードに不満を述べたら、あるファンから「年俸9000万円の選手をファームで遊ばせている余裕は無いのですよ、このチームには」と言われた。谷元圭介のシーズン中の金銭トレードの際には「シーズン後にFAで出て行かれて入ってくる金銭補償の金額より、今金銭トレードしておいた方が見返りが多いのでは?」と言われた。そんなファイターズが開幕前から一軍登録の上限を超える外国人選手を保有しているのがそもそも理解出来ないのだ。


ういうことをするのであれば、例えば法外な金額が必要になる、他球団からFA宣言した選手の争奪戦に加わらないというのはわかるにしろ、このチームで活躍して、このチームに貢献してそれによって年俸が上がっていった選手を、年俸が高騰したからFA権を取得したら出て行かれても引き留めない等という発想はやめて欲しい。そもそも自分の球団で活躍した選手にそれに見合う報酬を与えられないということは経営として問題視されるべきことだ。


話を元に戻す。ファイターズは23日からの本拠地札幌ドームで行われる最後のオープン戦三連戦で、これまで書いたような開幕投手を確定させるという。昨年までのような決め方が出来ない時点で異常事態だと覚悟しておく方が心臓に良いだろう。昨年以上に忍耐を強いられるシーズンが待っている。


因みに有原は現在のファイターズの投手陣で唯一、年間の規定投球回数に達した経験がある投手だ。つまり一年間を通してコンスタントに登板した実績があるのは有原ひとりなのだ。その有原が開幕に間に合わない。考えただけでも気分が暗くなる。もっとも、近年のファイターズの好成績のスタートとも言える2006年のシーズン開幕前も似たような状況で、その時には二桁勝利の経験者が金村暁ひとりしかいなかった。


最悪の事態を覚悟し、むしろ好成績だったら儲けものと言う覚悟でいようという思いを強くさせる、開幕投手に関する記事だった。たかが開幕戦、されど開幕戦。最後まで読んで下さった方、ごめんなさい。

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コメント

なにゆえロドリゲスが開幕投手?という感想は僕も含め多かったと思いますが、この敗戦処理さんの記事を読めば、その意図が明確になりとても納得できますね。

補足するなら
本命の有原が故障離脱、次点候補の上沢が胃腸炎で離脱、単純に開幕投手を格だけで決めるのであれば加藤ということになるが、既にオープン戦で調整に入っている投手を開幕投手にするためだけにローテをいじることに何もメリットがなくこういった開幕投手の決め方となったのでしょう。

戦略上有意義だということがはっきりしている以上、開幕に先発するロドリゲスがローテで何番手かどうかや外国人投手内で何番目かということを問うことに意味はなく、ましてやそれを理由にケチをつけるなんてことはしてはいけないでしょう。

>それでもチームの目先の一勝を追って一喜一憂するファンにちょっかいを出すから困ったものである
チームのファンとして「目先の一勝」を批判したことがある立場上、触れておかなければなりませんが将来を見据えるファンと目先の一勝を望むファンとの間で意見衝突が起きた際、それは価値観の違いで済むような話ではありません。
去年故障を抱えたまま打者オンリーの出場をすることとなった大谷の取り扱いはその典型で、目先の一勝を望んだがゆえに2017年シーズンを丸々台無しになってしまいました。一喜一憂するファンは文字通り大谷のHRで一喜、大谷の故障で一憂したのでしょうが、(このケースでは)結果的に目先の一勝を追うことで大きなマイナスとなった事実をきちんと受け入れるべきです。
一応誤解されないために書いておきますと必ずしも将来を見据えるファンの意見が正しくなるというわけではなく、意見衝突は価値観の違いでは済まないという話です。

>そんなファイターズが開幕前から一軍登録の上限を超える外国人選手を保有しているのがそもそも理解出来ないのだ。
ここはまったくの同感です。

>年俸が高騰したからFA権を取得したら出て行かれても引き留めない等という発想はやめて欲しい。そもそも自分の球団で活躍した選手にそれに見合う報酬を与えられないということは経営として問題視されるべきことだ。
半分同感。言うなればケースバイケースです。
年俸高騰で追い出して失敗した例と言えば糸井トレードが真っ先に挙げられますが、実は同年のオフにはFA取得した武田久に2年4億8000万という破格の条件で残留させていたんですね。誰とは言いませんがFAで移籍したもののその後の成績を見れば引き留めなくてよかったという選手もいるわけで結局は見極めの問題です。2012年オフこの時誰を残すべきだったかはもはや言うまでもありませんが、要するにいかに賢い支出が出来るかこれに尽きます。

今後日本ハムが直面する選手の処遇問題は中田をどうするのかですが、中田の成績、アルシアの成績、清宮の成長、そしてチームの成績などの複数要因から最適解を出すことが求められ、その結果シーズン中のトレードはあるかもしれません。しかしトレードやFA移籍そのものを否定するのではなく長期的な視点も含めた損得で判断することが日本ハムに求められる姿勢ではないでしょうか。そして勿論引き留めるべき選手は引き留められるようにしなければなりません。

サフラン様、コメントをありがとうございます。

> チームのファンとして「目先の一勝」を批判したことがある立場上、触れておかなければなりませんが

別にサフランさんを想定して書いたわけではありません。

例えば昨年、もう頑張っても4位にすら上がれそうも無いという状況でのある試合で、リードしていつものように八回にマーティン、九回に増井を出して逃げ切って勝った試合で喜んでいるファンに対して、

「契約で揉めて来年はいなくなるかもしれない外国人と、FAで移籍するであろうクローザーで勝っても意味が無い。来年、代役になる可能性のある投手をテストする格好のチャンス」

だとか言って、喜んでいる人に冷水をぶっかける様な人がいるからです。

サフランさんの意見は私とは異なる点もありますが、別の意見として理解出来ます。

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