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2017年11月20日 (月)

もはやギネスブック級レベル!?ジャイアンツの成瀬功亮、育成選手契約八年目に突入。

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まさにギネスブック級の記録だ。ジャイアンツの育成選手成瀬功亮投手が
20日、来季の契約を推定で20万円アップの年俸310万円で更新したのだが、なんと来季で育成選手契約が八年目になる。この間、支配下選手登録されたことは一度もない。同期でホークスに今季で育成選手契約七年目の伊藤大智郎投手がいるが、こちらは今季限りで戦力外通告を受けた様なので成瀬の育成選手契約八年目は単独での日本記録になる。


(写真:来季で育成選手契約八年目になるジャイアンツの成瀬功亮。 20179月撮影)



◆ 【巨人】育成7年目の成瀬、20万円アップ310万円で再契約 25日からはアジアWL参加

スポーツ報知112012:03


成瀬功亮旭川実業高校の三年時、2010年に育成ドラフト6位で指名された右投手で、過去に支配下登録されたことのない育成選手一筋だ。


敗戦処理。も成瀬を何回かジャイアンツ球場で観ていて、この投手がなかなか首にならないのでどこかに魅力があるのだろうと漠然とは思っていたが、専門的なことはわからない。


一応、ルール上は育成選手契約を交わして三年間、育成選手のままだった場合はシーズン後に自由契約になる決まりがある。推測だがいわゆる“飼い殺し”を防ぐための決まりだろう。もちろん自由契約になっても元の球団と再契約を結ぶことは可能。ただし三年目以降は毎年自由契約になるので、成瀬は自由契約後に再契約という手続きを五年連続で行っているということになる。


現実に今季も1031日に自由契約選手として公事されている。(注:支配下登録されている選手で戦力外通告を受けている選手は、戦力外通告を受けただけではまだ自由契約選手として公示されない。)育成選手は、支配下登録の選手と違って一チーム当たりの人数制限がない。ルール上は無制限だし、上述の自由契約後に再契約という手続きを経れば何年でも育成選手契約を結べる。


ジャイアンツでは育成選手制度の旗降り役ともいえる清武英利球団代表の時代に“第二の二軍”と称して多くの育成選手を抱えていたが、清武氏がいわゆる“清武の乱”で失脚してからは清武色の一掃を図ったのか、育成選手の大量解雇こそなかったものの育成ドラフトでの指名人数を減らし、“第二の二軍”を実質的に解体して二軍を大所帯にしていたが、その間に三軍制度を充実させていたホークスの成功などもあり、久保博球団社長時代に三軍として復活したジャイアンツ球場に代わる新たなファーム専用球場を創り、現在のジャイアンツ球場を三軍専用の施設にするべく動いている。そして新球場完成までの繋ぎとして町田市の小野路球場を三軍の練習用に借りている。それほどの力の入れようだ。


だが穿った見方をすれば、一軍、二軍の他に三軍まで創り、三軍でさえも年間で約100試合を行うためには選手の頭数が要る。あらゆる可能性を模索して多くの選手と契約して、その中からホークスでいえば千賀滉大甲斐拓也に相当するような戦力を育てようとするといえば聞こえがよいが、まずは試合を行える頭数を確保しなければならず、そのために育成ドラフトで独立リーグの選手を“下手な鉄砲も数撃てば当たる”かのように指名し、中には八年も育成選手のままプレーする選手がいるというのが実態かもしれない<苦笑>バファローズのように相手チームから選手を借りるなんて事態は避けたいだろうというレベルでは先行きが明るくない。


成瀬の年度別成績を観てみよう。支配下選手登録されたことがないのでイースタン公式戦での成績を記す。(試=登板数 回=投球回数 安=被安打 三=奪三振 四=与四死球 責=自責点 防=防御率)


2011年 試3 00敗 3回 安1 三1 四1 責0 防0.00
2012年 試2 00敗 2/3回 安5 三1 四1 責4 防
54.00
2014年 試2 00敗 2回 安4 振1 四1 責1 防
4.50
2016年 試11 002S 101/3 安8 三7 四3 責0 防
0.00
2017年 試16 00敗 17回 安15 三11 四4 責6 防
3.18
合計 試34 002S 33回 安33 三21 四10 責11 防
3.00


一応、今季が自己最高の成績だ。ただ今季の17イニングという投球回数は今季のジャイアンツのファームで登板した37人の投手の中で22番目に多い。これだけではまだまだ一軍が近いとは思えない。因みに今季の三軍での成績は20試合に登板して21敗5S、191/3で防御率1.86。それでもアジアウインターリーグに派遣されるということだから期待されているのだろう。


それにジャイアンツの場合、育成選手から支配下選手登録を勝ち取っただけでは万々歳とは言い切れない面がある。現状、育成選手のままでは出来ないことは一軍の公式戦への出場くらい。二軍の公式戦はもちろん、一軍でもオープン戦なら育成選手のままでも試合に出場できる。それ故に育成選手と契約している他球団では支配下選手登録されるということは一軍登録のための準備ということになるが、ジャイアンツでは必ずしもそうとは限らないのである。


ジャイアンツでは今季途中に篠原慎平、青山誠、増田大輝、田中貴也の四選手が支配下登録されたが、一軍公式戦に出場したのは篠原のみ。
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青山、増田、田中貴はシーズン中の支配下登録期限である7月末の間際に支配下登録されたが一軍登録されなかった。おそらくは今すぐに一軍入りが見えているという訳ではないが、今登録しておかないと今季中に一軍で使うことが出来ないから支配下登録選手の上限である
70人いっぱいまで可能性のありそうな選手を登録したのだろう。


他球団では今季、開幕以後に育成選手から支配下登録された選手は八人いるが、一軍入りを果たせなかったのは二人だけだった。またジャイアンツには昨年までで育成選手契約から支配下選手登録された選手が十二人いるが、一軍公式戦に一度も出場しなかった選手が四人もいる。ことジャイアンツに限っては支配下選手登録イコール一軍入り目前とは限らないのだ。


成瀬には気の遠くなるような目標だが、育成選手契約だろうと再契約を勝ち取った以上はまだチャンスはあるのだ。来季、まだ26歳と考えれば遅咲きの花を咲かせる期待はある。注目してみたい。

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コメント

成瀬は今年数イニングだけですがG+で見る機会があり、ストレートの威力だけは篠原に負けない球を投げていた印象が薄ら残っています。なので今年だけ見ればもう1年見たいような投手でしたが、2011年~2014年あたりの記録から見るに使い捨てが当たり前の育成選手界隈では本当に奇跡的な存在と言えますね。

>おそらくは今すぐに一軍入りが見えているという訳ではないが、今登録しておかないと今季中に一軍で使うことが出来ないから
これらの選手が純粋に実力を評価されて支配下登録され、たまたま今年1軍昇格できなかったという可能性もありますが、育成選手特有の制度を考慮しての支配下登録かもしれません。というのも文中「育成選手のままでは出来ないことは一軍の公式戦への出場くらい」とありましたが、実は育成選手には他にも制約があり『育成選手は2軍では1試合につき5人までしか出場できない』というルールが存在します。そのため例えばシーズン終盤の2軍で「今日はスタメン全員育成選手を使うぞー」みたいなことはルール上出来ず、今年支配下登録されなかった他の育成選手の出場機会を確保するため支配下登録されたということも一要素として考えられなくはないかと思われます。

サフラン様、コメントをありがとうございます。

> 成瀬は今年数イニングだけですがG+で見る機会があり、ストレートの威力だけは篠原に負けない球を投げていた印象が薄ら残っています。

そうですね。ストレートが武器かなと思います。ただ、良い時と悪い時の差が…。

> 実は育成選手には他にも制約があり『育成選手は2軍では1試合につき5人までしか出場できない』というルールが存在します。

ジャイアンツの場合はこれも考えて支配下登録しているかもしれませんね。

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