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2017年11月 5日 (日)

異常識の采配!?-2017年日本シリーズ雑感

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盛り上がりに盛り上がった今年の日本シリーズは第
6戦でホークスが延長十一回の死闘を制して二年ぶりの日本一を勝ち取った。セ・リーグで3位ながらクライマックスシリーズを勝ち上がったベイスターズは3連敗の後に2連勝と粘りを見せたが、ついに力尽きた。


今年はジャイアンツもファイターズも日本シリーズどころかクライマックスシリーズにすら出場できず個人的に寂しいポストシーズンゲームだったが、やや距離を置いて観ただけに物足りなさもあったが俯瞰で観る楽しさもあった。特にこの日本シリーズは本当に素晴らしかったが、第6戦には特に唸らされた。


(写真:ホークスが日本一を決めた日本シリーズ第6戦でまさかの3イニングを力投して日本シリーズのMVPに輝いたデニス・サファテ。 20164月撮影)



上記に書いた通り、今年はジャイアンツもファイターズもクライマックスシリーズにすら出場できなかったので、クライマックスシリーズと日本シリーズに関して試合中のツイートを自重していた。特に昨年、CSにろくに出ないようなチームのファンからツイートでやれ継投がどうの、采配がどうのと絡まれて不愉快な思いをしたので、今年は逆の立場だから加害者にならないようにと思ったからだ。だが、特に4日の日本シリーズ第6戦は折々にツイートをしてしまった。



本心を言えば、日本シリーズが始まる前にはホークスの4連勝で終わると思っていた。タイガースとカープを破って、レギュラーシーズン3位から日本シリーズに勝ち上がったベイスターズのアレックス・ラミレス監督の手綱さばきは見事というしかないが、日本シリーズというより頂上対決となると一位のチームと三位のチームの差が出ると思ったからだ。


その意味ではホークスが第1戦から三連勝したのは当然だと思っていたし、第4戦で決まるだろうと見ていたがここからベイスターズが連勝した。そして第6戦。


まず驚いたのはホークスの先発が第1戦に先発して中六日の千賀滉大ではなく、第2戦に先発して中五日の東浜巨だったこと。実況中継をしたテレビ朝日によると千賀のコンディションが今ひとつだからだろうとのことだった。だとすると東浜の一日前倒しで、第7戦になったら第三戦に先発した武田翔太が中四日で先発するのだろうと思ったが、武田はこの第6戦にベンチ入りしている。因みに千賀はベンチ入りもしていない。第7戦に千賀先発ということも考えられなくもないが、第7戦に投げられるくらいなら第6戦に投げられないこともないだろう。


ベイスターズの先発は第2戦に先発した今永昇太。第1戦でKOされた井納翔一がリリーフに回ったから、第6戦今永(中五日)、第7戦にジョー・ウィーランド(中四日)というのは大方が予想しただろう。井納と第4戦に先発して好投した濱口遙大がベンチ入りし、ウィーランドはベンチ入りメンバーから外れた。普通に考えて、この第6戦に負けたら終わりのベイスターズは総力戦、負けても第7戦を残すホークスは、負けるにしても第7戦に支障を来さない負け方にとどめるべきなのに、第7戦の先発候補と目される武田をベンチ入りさせている。この時点で変だと思った。



試合は松田宣浩のソロ本塁打でホークスが先制するも、五回表に逆転される。ここで
1対3と2点のビハインドを負うが、ホークスはにもかかわらずリードしているかのような継投をする。まぁ、この第6戦と第7戦で決着が付くと考えれば前日に試合をしていないので休養があり、リリーフ陣の投入をためらわないという発想はわかる。だが、1点ビハインドの九回表に守護神のデニス・サファテを投入する。1イニングなら第7戦に投げても二連投で問題なしとの判断だったのだろうが、九回裏に内川聖一に同点本塁打が出たために延長戦に突入。サファテを降板させるタイミングを失った様にも思えた。
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ここで冷静に考えれば負けても第7戦があるのだから、サファテにイニングまたぎをさせてもしもこの回以降に負けることがあったら第7戦に支障を来す。敢えてサファテを降ろして中田賢一、寺原隼人で最長6イニングを乗り切る、最悪負けても止む無しと考えるのでは無いかと思った。
1983年のジャイアンツ、1991年のカープと、王手をかけて臨んだ第6戦に勝負に行って持ち駒を全てつぎ込んでそれでも勝てず、第7戦も落として逆転で日本一を逃した前例があるからだ。因みにその二例とも勝ったライオンズのメンバーには現役時代の工藤公康監督がいた。


だが工藤監督は延長十回もイニングまたぎでサファテ続投を選択。十回でも決着が付かずに十一回表にもサファテが続投。来日後、カープ、ライオンズ、ホークスと続く日本でのキャリアで初の3イニング目登板だったそうだ。しかもテレビ中継ではブルペンで投球練習を始める武田の姿が映った。おいおい、工藤監督には最悪の事態を避けるという考え方はないのか?テレビを観て首を傾げるしかなかった。


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逆にラミレス監督は九回裏に追いつかれた山崎康晃を引っ込めて十回裏にはエドウィン・エスコバーを投入。これも苦渋の決断だったろうが、十回表に勝ち越せなかった以上、ベイスターズが勝つには少なくとももう
2イニング抑えなければならない。仕方のない継投だったろう。


ラミレス監督はCSでも感じたが、そのステージに勝ち抜くために、負けることを恐れないというか、最初からファーストステージとファイナルステージを両方勝ち上がるためのローテーション、継投策を打ち立てたと思う。敗戦処理。はジャイアンツやファイターズがファーストステージから出場する年には“ファーストステージを勝ち抜かなければファイナルステージに進めないのはもちろんだが、ファーストステージで負けるのもファイナルステージで負けるのも一緒と考えてファーストステージとファイナルステージ両方を勝ち抜くためのローテーション、采配をして欲しい”と言うことをツイートしたりブログで書いたりしてきたが、ラミレス監督が初めて実践したように感じる。井納の起用法にうかがえる。ファイナルステージに関しては雨による日程順延が幸いしたという見方もあるが、いずれにせよ肝の据わった采配だった。


日本シリーズでも連敗スタートとなってしまった第2戦。好投の先発今永を六回で降板させたことが批判されたが、ラミレス監督は第7戦までを見据えて第6戦に中五日で先発させる今永を早めに降板させたのだろう。第3戦の先発にウィーランドを選んだのも、DHの無い試合でウィーランドの打力を活かしたいというのもあったかもしれないが、第3戦に先発させた投手を第7戦に中四日で先発させると考えた時に外国人のウィーランドを最適と考えたのだろう。


三連敗を喫しても第4戦で総動員等という考え方はない。ラミレス監督の頭にあるのは、おそらくいかにすれば4勝できるかであって、4勝できなければ0勝4敗もだから1勝4敗も3勝4敗も同じという考え方なのだろう。だから第4戦に全てを尽くすという考え方はない。ここから4勝するための最善策を考えているのだろう。



6戦の投手起用に関しては工藤監督よりラミレス監督の法が理にかなっていると思った。最後の川島慶三の安打にしてもまともなバックホームが帰ってきたらサヨナラの走者は本塁寸前で憤死しただろう。十二回から武田が投入され、それを打ち崩したらウィーランドを残すベイスターズが第7戦を優位に運べる確率は高い。
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工藤監督はそれを承知の上でこの第
6戦に全てを賭けたのだろうが、あくまで結果オーライだっただけではないか?第7戦になれば千賀が万全の状態になって投げられるという前提がない限り疑問だらけだ。投手起用だけではない。1対3から2対3にした八回表に先頭打者で二塁打を放った長谷川勇也に代走を送ったのも、同点の走者あるいは逆転の走者でもないのに出す必要があったのか疑問だった。勝つためにはもう一度長谷川に打順が回ると思うからだ。


敢えて失礼な書き方をすれば工藤監督の継投は常識から外れている。極端に言えば“非常識”だ。と言いたいところだが常識と異なる、“異常識”とでも言うしかない。


それにしても、CSを含めて本当に熱戦が多く、俯瞰で観ている感じでは出場チームのファンが羨ましくて仕方がなかった。やぱり野球は勝たなければダメだ。勝てば大舞台に進める。ベイスターズは日本シリーズで敗れ去ったが、最大の敗因は日本シリーズに出たことだと思う。他の十球団は日本シリーズの敗者にすらなる資格がないからだ。早々とBクラスに転落し、それでも何とか最後までCS出場権への一縷の望みをかけられたジャイアンツはまだしも、もう一つの贔屓チームは酷かった。誰の許可を取ったのか知らないが早々と来季への舵取りに切り替え、しゃあしゃあと“来季を見据えた戦い”とやらで勝利のために最善を尽くしているとは限らないと思える試合を二ヶ月も続けた。恥ずかしいとは思わないのだろうか?そしてそれを忖度する一部のファンの存在。大舞台に進んだチームとはどんどん差を付けられるだろう。


来年は、うざいと思っても他の球団の野次馬から何を言われようと、言われる立場のファンでいたいものだ。


素晴らしい戦いだった。繰り返しになるが本当に両チームのファンが羨ましかった。そして“異常識”に出会えた。野球はまだまだ奥が深い。感動を与えられたとともに、まだまだ自分も一ファンとして勉強が足りないと思い知らされる日本シリーズだった。


最後になりましたが、ホークスファンの皆さん、日本一本当におめでとうございます。ベイスターズファンの皆さん、ごめんなさい。感動しました。お疲れ様でした。

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