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2017年10月30日 (月)

ジャイアンツが實松一成に戦力外通告。

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日、ジャイアンツは實松一成捕手に戦力外通告を行った。


このエントリーを書いている時点で實松本人の談話を見つけていないが、まだまだ小林誠司、宇佐見真吾らのバックアップとして来季もベテランの味を発揮してもらうと期待していたので個人的には残念。


(写真:同学年の藤川球児からサヨナラ安打を放ち、チームメイトから祝福を受ける實松一成<左端>。 2011年5月撮影)



實松一成松坂大輔、村田修一、杉内俊哉
1980年度生まれ、いわゆる“實松世代”の頂点に君臨。1998年のドラフト会議では複数の球団が1位指名し、ファイターズが抽選で引き当てた。この時實松を取り逃したライオンズは外れ1位で松坂大輔を獲得した。


(突然の戦力外通告に筆者も動揺しているため、多少の記憶違いはご容赦下さい。)


より正確なプロフィールはこちらで!
【巨人】松坂世代の19年目捕手・実松に戦力外通告


2006年の公式戦開幕の一週間前に古城茂幸と共にジャイアンツにトレード。岡島秀樹との2対1の交換トレードで間接的にこの年のファイターズのリーグ優勝、日本一に貢献した。


余談だがこのトレードの約一週間前に鎌ヶ谷で行われたファイターズのファームとファンの交流会で實松の姿を発見した敗戦処理。は實松(と古城)に「もうここ(鎌ヶ谷=ファームの施設)に来るのは今日で最後にして下さいね」と言いながらサインをもらったが、本当に最後になってしまった。


ジャイアンツでは今季まで12年間所属。気がつけばチーム内で野手では阿部慎之助、亀井善行に次ぐ在籍年数になっていた。現在の背番号272012年から付けているが、ジャイアンツで森昌彦以後、捕手で背番号27をつけたのは實松と現ファイターズの市川友也だけ。なお翌2013年からは控え捕手としては異例の三年契約を結んでいる。ちょうど海外FA権を取得した時期で、大リーグへの流出を避けたかったのだろう。


このタイミングでの戦力外通告は、26日に行われたドラフト会議で支配下2人、育成で2人と捕手を大量指名した結果と無関係ではないだろう。相川亮二が現役を引退し、鬼屋敷正人松崎啄也が既に戦力外通告を受けているので3人減るとしても、支配下、育成合わせて捕手が10人になる。


だが、だとしても解せない。


相川が現役引退を球団に申し入れた時には、球団はもう一年の現役続行を相川に打診したという。この話を聞いたときに、ベテラン捕手の価値をきちんと評価しているのだなと感じた。だが相川は引退した。相川より4歳若い實松にはベテランの味を発揮してもらうものだと予想していたからだ。


小林誠司WBCでも正捕手に指名されるほど成長したとしても、宇佐見真吾が天性の打撃センスで売り出したとしても、来季、四年ぶりの優勝を目指すならばもう一人百戦錬磨のベテラン捕手が必要になるだろう。


来季は育成に主眼を置くというのなら小林と宇佐見と、今季期限ぎりぎりに支配下選手登録を勝ち取った田中貴也あたりで充分だろう。だがジャイアンツが一年間を捕手育成のために費やすとは考えられない。


小林に限ったことではないが、若くしてチームの一枚看板になった正捕手は数年のうちに壁にぶち当たる。特にジャイアンツの様に、ファンやマスコミを含め周囲が過剰なまでに結果を求める球団の場合、どうしても若き司令塔は失敗を恐れて無難な配球に終始しがちになる。そしてその傾向はライバル球団に見抜かれてここ一番で打たれることになり、自分を見失いそうになる。これはおそらく誰でも経験する。


そんなときに同じチームに百戦錬磨で老獪なリードをするベテラン捕手がいれば、若き司令塔には格好の教材になる。素人の敗戦処理。が偉そうなことを言えないが、小林もそろそろ壁にぶち当たる時期で来季あたり…。


先輩の山倉和博には一本立ちした後にも笹本信二有田修三といったパ・リーグで経験を積んだ捕手があてがわれた。さらに山倉と同年代だった中尾孝義も招かれた。阿部慎之助にも鶴岡一成らがいた。


アマチュア野球に疎い敗戦処理。は今回のドラフト会議でジャイアンツが指名した捕手がどの程度のレベルなのかわからない。だが海の物とも山の物ともつかない捕手をかき集めたあげく、味のあるベテランが弾き出されるのは何とも残念だ。


戦力外通告を受けても仕方のないと思える選手と水面下で話し合って現役引退という形にしたり、FA宣言したら補償金がネックになりそうな選手を自由契約にしたりと、厳しいように見えても温かい一面を感じさせた鹿取義隆ゼネラルマネージャーだが、この措置には今のところ疑問が残る。


戦力外通告を受けた實松はどうするのだろうか?


二日前の28日に戦力外通告を受けた堂上剛裕は現役引退を決意した。實松も既に36歳。捕手というポジションを考えればまだまだ味のあるプレーを期待できる年齢だが、一般的にベテランといわれる年齢だ。ただ仮に現役引退という選択をしても、少なくともジャイアンツでは指導者としては残れないだろう。同じく今日、二軍と三軍のコーチングスタッフが発表されたからだ。


現役続行を希望するとして、他球団で食指を動かす球団はあるだろうか?


古巣のファイターズでは今季チーム最多の80試合にマスクをかぶった大野奨太にFA移籍の噂がある。大野流出となれば捕手を補充したいところ。他球団を戦力外になった選手を獲得した例が極めて少ないファイターズだが、ファームで故障者が出て捕手不足になった今季はシーズン途中に新外国人投手を放出してまでトレードで捕手を獲得した球団だから背に腹が変えられなくなれば獲得に名乗り出るかも。


他には若手の二枚看板、田村龍弘、吉田裕太こそしっかりしているものの教科書的存在が必要と感じたらマリーンズが動くかも…。



冒頭の写真は、生で観た試合でサヨナラ安打を打った實松がジャイアンツナインから手荒い祝福を受けるシーンだ。敗戦処理。はジャイアンツの優勝や日本一の瞬間や、ファイターズの優勝の瞬間を生で観たことがあるが、どちらも冷静に見ることが出来た(2006年のファイターズのパ・リーグ優勝の瞬間はJR目黒駅でワンセグ中継を見ていて涙したが…)。だが同じ“實松世代”の藤川球児から放ったサヨナラ安打を見た時には感極まってしばらく席から動けなかった。見ず知らずのタイガースファンから「アンタ實松のファンなのか?良かったのう。悔しいけどナイスバッティングや」と声をかけられてようやく我に帰った。この時の安打の瞬間の写真には實松本人からサインをいただいた。
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かつて三年契約を結んだほどの選手が戦力外通告を受ける。敗戦処理。のような素人にはわからなくても、鹿取GMから見れば衰えが顕著なのかもしれない。贔屓目はあるにせよ、まだまだやれると思う。まずは實松のコメントを聞きたいが、非常に残念なニュースだ。

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