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2017年9月 1日 (金)

選手会が、山口俊へのジャイアンツの処分に異議

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日本プロ野球選手会が、山口俊に対するジャイアンツの処分に異議を唱えたという報道が出た。


罰金と減俸によって1億円を超えるとも言われる処分が重すぎるという点と、選手契約の解除(解雇)をちらつかせながら複数年契約の見直しを強要していたという点。


確かにいろいろと問題はありそうだが、敗戦処理。が気になるのは…。

 



確かにスポーツ新聞などでは山口俊の推定年俸から山口俊が球団から課された処分によって失う金額を算出して“1億円超え”等と報じている。
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ジャイアンツは事態が発覚してから出場停止処分になるまでとなった後を一応分けている。事態が発覚した
711日から出場停止処分が公示される818日の前日までの38日間に関し、一日あたり年俸の300分の1にあたる金額を罰金とし、818日の出場停止処分公示日から後は、この処分の期間である1130日までの105日間、一日あたり年俸の300分の1を減俸すると発表した。


出場停止処分を受ける選手に対し一日あたり年俸の300分の1を減俸処分とすることは野球協約60()で認められている。それが高額になろうと、元々それだけ高年俸だということになる。問題は出場停止処分を受けるまでの間の罰金だろう。おそらくは警察の動きを見て処分内容を変えることも考えていたのだろう。この間の一日あたり年俸の300分の1を罰金とする処分は議論の余地があろう。


それよりも敗戦処理。が気になるのはどうしてこれが約1億円という計算になるのだろうかという点。


オフにフリーエージェント権を行使してジャイアンツに移籍した山口俊のジャイアンツとの契約は“三年契約・総額7億円”等と報じられているが、移籍一年目の今年、山口俊が7億円の3分の1にあたる2億何千万円をもらっているとは限らないからだ。


フリーエージェント規約の第7条(選手契約の条件)では“FA宣言選手と選手契約を締結する球団は、当該選手の参稼報酬年額を日本プロフェッショナル野球組織に所属する球団での同選手の直前シーズンの統一契約書に明記された参稼報酬年額(以下「前参稼報酬年額」という。)を超える額とすることはできない。ただし、球団が当該選手の前参稼報酬年額及び稼働成績に関する特別な事情をコミッショナーに文書で申請し、コミッショナーがこれを認めた場合は、本条の制限を超える参稼報酬年額で選手契約を締結することができる。”として、原則的にFA移籍した選手の移籍一年目の年俸は前年の年俸を超えてはならないとい定めている。


過去にFA移籍した選手が移籍一年目に期待外れな成績しか残せなかったにもかかわらず、オフに年俸が大幅にアップするケースが散見されたが、総額を複数年契約の契約年数で均等に割るのではなく、一年目は旧球団での旧年俸で据え置きだから二年目以降にその差額を上乗せして払うからだ。


山口俊の昨年のベイスターズでの年俸は推定で8000万円と報じられていて、スポーツ新聞各紙でも今季の山口のジャイアンツでの年俸も現状維持の8000万円と報じてきた。各種選手名鑑でも山口俊の推定年俸は8000万円になっている。年俸8000万円の選手が一日あたり年俸の300分の1を罰金なり減俸で失ってもそれが1億円になるはずがない。


あるとすれば山口俊が同条のただし書きにあるようにジャイアンツから今季、総額の3分の1に近い金額をもらっているということになるが、特別な事情があるとは考えにくい。まずスポーツ紙はそこからしておかしいということに言及すべきであろう。


選手会も、ここだけを攻めるとFA移籍選手が規定以上の年俸をもらっているという実態を暴くことになってしまい自分で自分の首を絞めかねない。そこで、球団から複数年契約の見直しを強要されたというもっと重要な問題を提議しているのだろう。もしも山口俊が今季限りでジャイアンツから解雇されたら7億円から今季年俸の8000万円を除いた6億2000万円を山口俊は失うことになる。解雇をちらつかせながら複数年契約の解除を強要したとしたら、交渉事の禁止事項“優越的地位の濫用”に該当する可能性は高い。ただし交渉の席は密室であり、それを証明するのは難しい。


報道する各メディアは、自らが記載してきた山口俊の今季の年俸が間違えていた背景に触れるべきであろう。これは推定年俸だから金額が外れたというレベルの問題では無い。フリーエージェント規約に定められていることが破られている可能性があることにも言及すべきだろう。


一方でジャイアンツは、何故選手会から疑われるような手法をとったのだろうか?そもそも今回のような、野球以前のトラブル、不祥事の際に選手契約を解除できる決まりは無いのだろうか?統一契約書を見ると、第26(球団による契約解除)“球団は次の場合所属するコミッショナーの承認を得て、本契約を解除することができる。(1)選手が本契約の契約条項、日本プロフェッショナル野球協約、これに附随する諸規定、球団および球団の所属する連盟の諸規則に違反し、または違反したと見做された場合。”と定めている。球団としての体面を考え、山口俊本人から契約解除を申し入れたという形を取りたかったのか…?高木京介と再度契約を結んだ球団とは思えない。


以前にも書いたが、FA補強に依存する体質であることを自覚しているからか、ジャイアンツは複数年契約の選手が不成績であっても、ジャイアンツから契約期間の途中で打ち切ることをしない。広沢克己との五年契約を全うしたし、清原和博とも2002年から2005年までの四年契約を全うした。ただし清原が引退してから書いた本によると、四年契約の三年目が終わろうというタイミングで球団が差し向けた使者から退団勧告を受けたというが…。


今季はルイス・クルーズが二年契約の途中でゴールデンイーグルスにトレードされたが、代理人から出場機会のある球団へのトレードを考えてもらってかまわないとの申し入れがあったという。選手が欲しいばかりに必要以上の好条件を提示してしまう体質に鹿取義隆ゼネラルマネージャーがメスを入れようとしているのかもしれない。


山口俊がやらかした事件の実態や、その処分にかみついた選手会の主張とはかけ離れた内容になってしまったが、敗戦処理。はこんなことを考えた。


※ 日本プロフェッショナル野球協約、フリーエージェント規約、統一契約書は日本プロ野球選手会の公式ホームページから見ることが出来ます。

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