フォト
無料ブログはココログ

« 『サウスポー』永射保 元投手とその時代-【訃報】永射保 元投手 | トップページ | 森慎二コーチの死を無駄にしないということを考えてみた。 »

2017年7月 1日 (土)

“二刀流”再開へ、大谷翔平がイースタン公式戦に登板。

Adsc_7247
もう日付が変わったから今日(1日)だが、大谷翔平が二刀流再開に向けてイースタン・リーグ公式戦に登板すると報じられている。



右足首の負傷で戦列を離れていた大谷は623日のリーグ戦再開に合わせて一軍登録され、打者としては二度代打で出場した。投手としての復帰に向けて今度はイースタン・リーグで実戦に登板するという形をとる。いよいよ二刀流再開という感じだが、いささかの疑問が残る。順序が逆ではないか?


(写真:一軍登録のままイースタンで登板する大谷翔平。 20175月撮影)



投げて打って、二刀流でこそ大谷翔平という見方のファンには待望の今季初登板となる。何しろ大谷は2月に入るや否やWBCへの投手としての出場を断念したほどだ。結局野手としても出場しないという形になったが要するに春季キャンプの時期から投手としての調整を全くと言って良い程していない。


それでも公式戦に向けてせめて野手としてということで、開幕から打つ方に専念していたが、4月早々に打者走者として一塁を駆け抜けた際に再び右足首を痛め、長期離脱を余儀なくされた。623日からのリーグ戦再開に合わせた復帰も、野手として試合に出られるという判断だったのだろう。遅れている投手としての再起にはイースタン・リーグでの登板が選ばれた。偶然か、あるいはこのタイミングを選んだのか定かではないが、一軍がZOZOマリンスタジアムでマリーンズと、ファームが鎌ヶ谷でライオンズと三連戦を行うこの週末にイースタンでの調整登板が組まれた。


しかし、二刀流ながら打者としての再起と投手としての再起が同時にならないというのはわかるにせよ、まだ打者大谷としての一軍復帰が早かったのではと思える。

大谷は30日の一軍のマリーンズ戦にベンチ入りしていない。昨年までにも見られたように、登板前日は打者としての出場も控えるということだろう。そしてイースタンでの登板が、何イニングになるのか何球を目安にするのかわからないが、投げた翌日にあたる2日の一軍戦も出場を控えるのではないだろうか?そうなると、この三日間の一軍の対マリーンズ三連戦には大谷はチームに貢献できないことになる。


さらに言えば、大谷は一軍に復帰してからゴールデンイーグルス戦とホークス戦の六試合で、二度しか打席に立っていない。延長戦にもつれ込んだ6月24日のゴールデンイーグルス戦では十回裏の一打サヨナラの場面でネクストバッターズサークルに姿を現してスタンドを大いに沸かせたが、打席の矢野謙次が三振に倒れてチェンジになると、次の回にも出場しなかった。実際に打席に立った二打席にしても、素人考えではあるが敗戦処理。には本調子に近いとは思えなかった。タイムリー安打になった打球にしても、差し込まれながらたまたま野手が捕球できない位置に飛んだだけに思えた。もっといえば、26日の日刊スポーツによると、一軍に復帰してから三日目という段階で初めてスパイクでベースランニングをしたという。この記事の通りなら見切り発車なのは明らかだ。なぜこんな状態で大谷を一軍に上げたのだろうか?とすら言いたくなる。



おそらくは、打率四割のペースで打ちまくってきた近藤健介がどうやら今季中の復帰が難しいという事態になったこととも関係しているのだろう。6月30日の日刊スポーツに外野手の新外国人選手ヤディル・ドレイクを獲得するとの記事が載っていたが、これも近藤の抜けた穴を少しでも小さくしようというものだろう。しかしだからと言って不充分な状態で大谷を一軍に戻すのは如何なものだろうか?そもそも敗戦処理。はこのタイミングでの大谷の一軍復帰で、しばらく投手としての再起は先送りになるのかと推測したほどだ。


大谷がネクストバッターズサークルにだけ姿を現した24日のゴールデンイーグルス戦では延長十一回表に勝ち越されて惜敗したが、仮に十一回裏に同点に追いついて十二回に突入していたら大谷を守備につかせるか、DHを解除するしかなかった。

624日・ゴールデンイーグルス戦最終メンバー
・DH大田泰示
・9
松本剛
・8
西川遥輝
・3
中田翔
・5
レアード
・7
大累進
・2
市川友也
・PH
大野奨太
・6
中島卓也

退いた野手:淺間大基、田中賢介、杉谷拳士、矢野謙次、石井一成
残っていた野手:清水優心、大谷翔平(登録は投手)


延長戦はレアケースとはいえ、代打に出すことすらためらわれる状態の選手を一軍に登録するくらいなら、他の野手を一軍に登録し、大谷はファームで調整するなりした方がよほどマシだろう。それに加えて今度のマリーンズ三連戦はほぼ出場不能だ。せめてイースタン登板を2日の日曜日にすればとの考え方もあるかもしれないが、マリーンズ三連戦の直後に月曜と火曜、東京ドームで対ライオンズ戦が行われる。


敗戦処理。が漠然と考えていた“投手大谷”の再起案は、火曜から金曜まで一軍で野手として出場し、日曜日にファームの試合で投げる。というものなのだが、この考え方に沿うならば、一軍が変則的な八連戦の最中での投手登板は逆にタイミングが悪いということになる。


そして穿った見方をすると、交流戦後のリーグ戦再開に合わせての一軍復帰は本当に栗山英樹監督以下現場の考えなのかどうかという疑惑が浮上する。それこそジャイアンツにおける、守護神のアルキメデス・カミネロを登録抹消してまでもルイス・クルーズを一軍登録させて打線の強化を図ったというような、素人的発想のようにどこからかの圧力があっての無理矢理な大谷の一軍復帰だったのではないかとすら邪推したくなるのだ。


再び624日のゴールデンイーグルス戦に話を戻す。大谷がネクストバッターズサークルに姿を現したことに気付いたマウンドの松井裕樹「翔平さんが出てくるとすごい雰囲気になる…回したくないと思った」と語った。球場の雰囲気を一新させる効果を見込んでの大谷早期復帰という見方も出来るが、この場面でも結果的には松井裕は打席の矢野に集中し、かえって気合いが入ったのか矢野をわずか4球で三振に仕留めた。


敗戦処理。の見立てでは矢野は残念ながらジャイアンツ時代の矢野ではなく、松井裕のような球威のある投手に力勝負をされると打ち返せない。ただベテランだけに相手投手が隙を見せれば四球を選べるしたたかさはあると思う。はっきり言えば松井裕から安打を打てるとは思えなかった。いっそのこと代打大谷VS松井裕を見たかったが、まだ大谷も本来の調子でないことを栗山監督もわかっているから、出すにしても二死満塁という松井裕にとっても後がない場面に限定したかったのかもしれない。ただ敗戦処理。に言わせれば二死一、二塁でも二死満塁でも打者走者としての走塁でのケガの不安がつきまとう…。


まあ敗戦処理。は球団フロント、あるいは親会社というものを盲信的に信用している訳でもないので、別に現場の足を引っ張る動きがあっても不思議とは思わないが、ジャイアンツの例を見たばかりなので、このタイミングでの一軍復帰にいろいろと勘ぐりたくなってしまう。どうか、故障再発なんて事にだけはならないで欲しいものである。

« 『サウスポー』永射保 元投手とその時代-【訃報】永射保 元投手 | トップページ | 森慎二コーチの死を無駄にしないということを考えてみた。 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/602714/65477989

この記事へのトラックバック一覧です: “二刀流”再開へ、大谷翔平がイースタン公式戦に登板。:

« 『サウスポー』永射保 元投手とその時代-【訃報】永射保 元投手 | トップページ | 森慎二コーチの死を無駄にしないということを考えてみた。 »

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

最近のトラックバック