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2017年7月 2日 (日)

森慎二コーチの死を無駄にしないということを考えてみた。

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28日に多臓器不全のため42歳の若さで急逝したライオンズの森慎二投手コーチの件で書いてみたい。森コーチは25日に体調不良を訴え、休養した矢先に帰らぬ人となった。



謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

 

“謹んでご冥福をお祈りいたします。”と書いたが、このフレーズが浮かぶとともに「何で?」という感情が芽生えた。素人なので病気のことはわからないが、普通に考えて働き盛りの42歳の男性が体調不良を訴えてから一週間も経たないうちになくなるというのはよほどのことだ。


冒頭のタイトルは、今から七年前に同じくシーズン中に帰らぬ人となったジャイアンツの木村拓也コーチに関して言及した2010421日付拙blog木村拓也コーチの死を無駄にしないということをもう一度考えてみた。 を意識して付けた。木村コーチは前の年限りで現役を引退し、そのままコーチに就任して一年目のシーズンだっただけにやはり衝撃的だった。試合前のシートノックの最中に倒れるという、いわば衆人環視の場での出来事という点でも衝撃だった。七年前の木村コーチにしろ、今回の森慎二コーチにしろ、現役こそ引退したもののコーチとして働き盛りの年齢である日突然こういうことになってしまい、本当に残念でやりきれないのだが、「惜しい人をなくした」、「なくなられたコーチのためにも頑張ろう」で済ませて良いのかという疑問に至るのだ。


そこで疑問なのは、そもそもプロ野球チームは、コーチの健康管理をどこまでやっているのだろうか?


もちろん、年に一回程度の定期健康診断くらいは受けているだろう。ただ“労働時間”などの管理をどこまでしているのだろうか?もちろん、一般的なサラリーマンと同等には扱えまい。労働時間なんて考え方自体あってないようなものだろう。仮にあるにしても、選手次第で規定の練習時間以外に試合終了後や、規定の練習開始前に付き合うのがコーチというもの。おのずと不規則にはなるだろう。そして、それにもかかわらず、元プロ野球選手。技術の衰えなどで現役を引退したものの体力には自信があるのだろう。その自信が過信に変わってしまうと…。


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たぶん木村コーチが所属していたジャイアンツも、森コーチが所属するライオンズもそれなりにコーチや監督に対して、あるいは裏方さんに対しても球団として健康管理に注意を払っているだろう。それでも防げなかったのかもしれないが、もう一歩踏み込んでコーチの健康管理について今度こそ考えて欲しいものだ。要するに再発防止策を考えて欲しいということだ。



上に挙げた木村コーチに関するエントリーでは、木村コーチの急死が多くのメディアに取り上げられたことを書いている。人気球団のジャイアンツ、現役を引退したばかりの37歳のコーチ一年生ということで一般の週刊誌だけでなく女性週刊誌にまで取り上げられた。当時、可能な限りその記事に目を通したが、一番大事なことを書いているのは女性週刊誌ではないかとも感じたものだった。


というのは読者に女性が多いということで、木村コーチと同年代の夫を持つ奥様族に木村コーチを襲ったくも膜下出血という病気の怖さに言及しているからだ。そして残念ながら、今回の森コーチの急逝に関しても、森コーチの人となりに触れて、「惜しい人をなくした」、現役時代などに接点のあった人物のコメントを並べているばかりの記事がどのスポーツ紙にも並んでいるばかり。
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一般の企業で同様に働き盛りの年齢のサラリーマンが急逝したら職場環境に疑いの目が向けられても不思議ではないだろうが、野球界ではそういうことはない。



敗戦処理。はツイッターでもこの話題に言及したが、プロ野球のコーチは選手と同様に個人事業主に当たるから、球団からの健康管理に限界があるのではという意見が寄せられた。


確かにそうかもしれない。現役選手の故障などは、球団への報告の義務、球団のトレーナーによる管理、指定する医療機関での治療やその診断結果の開示など所属球団の管理下に置かれるものであろうが、コーチの一般的な健康管理に対して球団がどこまで強制力を持つのかという問題が生じるのかもしれない。残念ながらそこまでの知見は敗戦処理。にはない。


だが、七年間のうちに木村コーチと森コーチという二度の事例が起きているのだ。また、ライオンズに関してはユニフォーム組ではないが、2013年に元選手、コーチでフロント入りしていた相馬勝也ファームディレクター補佐兼育成担当(当時)50歳の若さで病死している。球界として現状の健康管理体制で十分なのか、この機会に見直して欲しいものだ。再発防止という考えが見えてこないのが信じがたい…。


だからといって、選手の早出特打、居残り特守にコーチを付き合わせないという訳にも行かないだろう。コーチの増員、健康診断での受診項目の増加、精密化、受診頻度の増加などNPB全体で考えるべき時期に来ているのではないか。再発防止策が練られる。それこそが森慎二コーチの死を無駄にしないということなのではないか?

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