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2017年6月 5日 (月)

最近プロ野球中継のアナウンサーがお粗末すぎる様に思える…。

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自分はそんなにプロ野球中継を見ている方ではないと思うが、地上波、BS、CS、そしてradikoといろいろと見聞きしていて特にここ最近、実況アナウンサーのレベルに疑問を感じるケースが少なくない。そしてその実況アナの珍発言に対して解説者が補足や修正をしないのも気に入らない。


 写真はイメージです。



パソコンで拙blogにお付き合い下さっている方はお気付きだろうが、拙blogの左側には人気記事ランキングというものがある。これは直近の一週間においてアクセスの多かったエントリーを多い順に示しているものなのだが、その中に昨年の5月に書いた、GAORAのファイターズ戦中継で有名な近藤祐司アナウンサーに苦言を呈したものがある。これは記事そのものが拡散されているというより、最近、ファイターズファンとしても知られる伊集院光氏がツイッターで近藤アナに苦言を呈したことが話題になっていたから、それを検索した人が誤って、あるいはついでに訪ねて下さったのだと推測している。拙blogでは近藤アナが投手のホールドに関して誤解していたことや、節目の記録達成の際にその場で渡される花束に関する誤解を指摘した。



今回取り上げるのもそれとおおよそ同等の題材だ。


5月28日のマリーンズ対バファローズ戦。バファローズが21と1点リードの八回裏、マリーンズは二死一、二塁というチャンスの場面で打席には根元俊一。テレビ画面がバファローズの守備体系がわかるようにグラウンド全体を映した。すると実況アナは「二塁ランナーが還ればロッテは同点になりますが、その割には外野手が前に出てきませんね」というようなことを言った。解説の元マリーンズの投手だった薮田安彦は「そうですね」とだけ言ったと思う。根元は三振し、実況アナの心配は杞憂に終わった。


確かに根元にはしぶく内野手の間をゴロで抜くとか、詰まらされながらも外野手の前に落ちる安打を打つイメージがある。だがこの場面、守るバファローズの側になって考えれば一番阻止したいのは一塁走者が生還して逆転されることだ。八回裏に逆転されたら自軍の攻撃は九回表だけだ。外野手の前に落とされて同点にされるのも嫌だろうが、外野手を前に守らせて頭の上を越されたら一塁走者の生還を許すことになる。どちらを最悪の結果と考えるかにもよるが、バファローズが逆転を阻止する守備体系を取ることは不思議でも何でもない。


この試合はバファローズが1点リードのまま迎えた九回裏に二死二塁となって荻野貴司がセンター前に安打を放つが、今度は前進気味に守っていたセンターの駿太が、本塁を狙った二塁走者の大嶺翔太を刺して試合終了という劇的な結末となった。この時解説者の薮田は「相手のセンター(駿太)を考えれば三塁で止めるという選択肢もあったとは思いますが、送球がちょっとでも逸れればセーフになるかもしれませんし、昨年からのコリジョンルールもありますから一か八か行かせたのかもしれませんね。それならば納得できます」というようなことを口にした。瞬時にそこまで冷静に分析出来る薮田なら、前の回のバファローズの守備体系の理由くらいわかるだろう。薮田はグラウンドでの出来事を開設するよりも実況アナウンサーに恥をかかせないことを選んだのだろうか?もしそうだとしたら残念だ。


続いては則本昂大が7試合連続二桁奪三振の日本新記録を達成した6月1日のゴールデンイーグルス対ジャイアンツ戦。2対3と逆転されたジャイアンツが、則本に代わって九回のマウンドに上がった松井裕樹を相手に反撃を試みた場面。先頭の村田修一がレフト前に安打を放って一塁に出て同点の走者となるとジャイアンツはすかさず代走に重信慎之介を起用。打席には石川慎吾。ジャイアンツは強攻策に出て松井裕が制球を乱したため四球で石川は一塁に歩くのだが、実況アナは石川が送りバントのそぶりをしなかったのが疑問だったようで「同点のランナーが一塁に出ましたが、ここはバントでは無いのですかね」。と何度か呟いていた。ラジオの解説は岩村明憲だったが、岩村は特にコメントをしなかった。


このシーンには補足説明が必要だ。この試合、ジャイアンツは1点ビハインドの七回裏の二死走者なしで、前の回からイニングまたぎの森福允彦に代えてスコット・マシソンを投入し、続く八回裏には同じく1点ビハインドのままの状況で回の頭から守護神のアルキメデス・カミネロを投入した。カミネロが無失点に切り抜けて1点ビハインドのままで迎えた九回表だ。ジャイアンツとしてはもうカミネロに託すしかない。送りバントで走者を二塁に進めた方が同点になる確率は高いが、この回で同点とまりだと、勝つためには九回だけでなく十回の攻防が必要で、さすがにカミネロに3イニングを託すのはきついだろう。ジャイアンツは相手が松井裕であっても、逆転狙いで攻めるしかなかったのだ。


どちらの場面も、アナウンサーは自分で一から十まで話すのでなく、選手OBである解説者にもっと委ねるべきだと思う。素人の敗戦処理。でも理由の想像がつくレベルのことを自分で判断出来ないのなら、知ったかぶりなどせずに解説者にお願いするべきであろう。


最近の実況アナはファン(視聴者、聴衆者)のニーズに備え、いわゆるセイバーメトリクス系のデータの定義をきちんと把握しているし、そのシーンにふさわしいデータを提供してくれるなど、本当によく勉強しているとは思う。しかし、もっと基本的な戦術面でのセオリーなどを頭に入れるべきだと思うし、それが出来ないのなら解説者にどんどん解説させるべきである。そして解説者はアナウンサーとの会話が仕事ではなく、テレビやラジオの前で野球を見聞きしているファン(視聴者、聴衆者)相手に解説しているという自覚をもって喋って欲しい。


6月3日のジャイアンツ対バファローズ戦の日テレG+の中継ではこんな珍実況もあった。


五回表、バファローズは一死満塁のチャンスで打席には大城滉二。大城が放った打球は痛烈に三塁線を襲うライナー性の打球で、三塁手のケーシー・マギーが横っ飛びしてワンバウンドでこの打球を捕ると、まず目の前の三塁ベースにタッチして二塁走者をフォースアウトにし、スタートが遅れた三塁走者を刺すためにバックホーム。三塁走者は三本間に立ち止まり、捕手の相川亮二に三塁側に追い詰められてタッチアウトになった。文章にすると長いが、この一瞬のプレーを実況アナはマギーが打球をライナーで処理し、打者走者と三塁走者を刺して併殺を取ったと勘違いしていた。三塁の塁審が、マギーが三塁ベースにタッチしてアウトのコールをしたのをノーバウンドで捕球して打者がアウトと判定したと勘違いしたのだろう。「三塁ライナーでアウト。走者を三本間に挟んでダブルプレーにしました」と実況していた。チェンジになってCMが入ったのでこの後にこのプレーを振り返ることはなかったと思うが、この実況アナは自分で喋っていておかしいとは思わないのだろうか?


マギーがライナーをノーバウンドで捕球したのなら、三塁走者をアウトにするにはベースにタッチすればよいので挟殺プレーにする必要はない。バウンドして捕球したのをノーバウンドと見間違えたにしても、後の挟殺プレーを見れば自分の誤りに気付くのが普通だろう。呆れてものも言えない。


もっとも、こういうシーンではグラウンドの選手も勘違いすることが稀ではあるが、ある。敗戦処理。が生観戦した試合ですぐに思い浮かぶ例が二つある。


一つ目は2001年の9月の神宮球場でのスワローズ対ジャイアンツ戦。この年優勝したスワローズと2位のジャイアンツの最後の直接対決三連戦だったと思う。ジャイアンツが1点リードの終盤にスワローズが一死満塁と逆転のチャンスを迎えた。打席の真中満(現監督)桑田真澄の投球を打ち返し、ショートの元木大介へのハーフライナーとなった。元木はノーバウンドで捕るようなそぶりを見せたもののワンバウンドで捕球。すぐそばの三塁に送球してまず二塁走者を封殺し、スタートが遅れた三塁走者を三本間で挟殺プレーに持ち込み、時間を食ったが三本間でタッチアウトにした。これでチェンジなのだが、三塁コーチが突然に右手をぐるぐると回し、本当はアウトになった二塁走者が三塁ベースの上から突然ホームに走り出した。ジャイアンツナインはチェンジになって喜びながらベンチに帰っているから無人のホームベースを二塁走者が踏んだ。もちろん得点は認められないが、二塁走者もコーチもアウトにされたことに気づかなかったのだろうか、それともダメ元で走ったのか?さすがに若松勉監督は抗議などしなかった。


もう一つは2013年のジャイアンツとホークスによる東京ドームでのオープン戦。ちょうどWBC開催年で両チームとも代表選手不在で若手主体の対戦だった。


ジャイアンツが一死満塁のチャンスで打席の藤村大介が一塁方向に低いライナーを放った。前進守備だった一塁手はワンバウンドで捕球。走者はダイレクトキャッチの場合を考えてスタートが遅れていた。まずはバックホームで三塁走者をフォースアウトにすると、ホークスの捕手は一塁にではなく二塁に送球した。一塁走者のスタートが遅れていたからだが、この送球がワンバウンドになったため、二塁にベースカバーに入ったショートの今宮健太は二塁ベースの前に出てこの送球を捕球すると、一、二塁間に止まってしまった一塁走者の脇谷亮太を一塁方向に追い詰めてタッチアウトにした。これでチェンジ。だが敗戦処理。は観ていて首を捻ったし、近くの席からも何人かの声が聞こえてきた。「今の、二塁ベースを踏めばアウトだよね」。今宮はフォースプレーなのに走者にタッチに行ったのだ。


この時はジャイアンツ側も何を勘違いしたのか、今宮が脇谷を追いかけている間、三塁に達していた二塁走者は三塁ベースから少し離れた位置で挟殺プレーを見守っていた。この時点で二死なのだから、一、二塁間で挟殺プレーが起きていたら三塁にいる走者はホームに走るべきである。そして、一、二塁間での挟殺プレーは実際にはフォースプレーなのだから、先に三塁走者がホームインしても、一塁走者が二塁に達する前にアウトになれば得点は認められない。この状況でジャイアンツが得点するには、走者が本塁を狙い、バックホームをさせた上で相手のミスを誘ってホームインするしかないのだ。もちろん、返球の間に一塁走者の脇谷が二塁に達しなければならないが。


オープン戦も始まったばかりの時期だったが、まだレギュラーポジションを掴む前の今宮はきっとコーチに説教されたに違いないが、ジャイアンツの方もお粗末だった。


実況アナウンサーには、何が起きるかわからないという状況ながら、基本的な野球のルールや戦術的なセオリーを頭に入れて、起きたプレーに対し瞬時に視聴者、聴衆者に伝えるスキルが求められると思うが、この二週間くらいで頭を抱えたくなるような事例が三件も続いた。


また、ジャイアンツの長嶋茂雄終身名誉監督がセレモニーに参加した4日のイースタン・リーグ公式戦、ジャイアンツ対マリーンズ戦でのストリーム放送で実況を担当したアナウンサーは、マリーンズの宗接唯人捕手のことを「そうせつ」と言っていた。確かに珍しい名字であるが“むねつぐ(ゆいと)”と読む。二軍なのは選手だけでなく、アナウンサーもなのか<苦笑>


この試合の模様は明日6日に日テレG+で録画放送されるので興味をお持ちの方はご覧いただきたい。宗継を「そうせつ」と読むのは九回表のマリーンズの攻撃で気付いたが、他にも言い間違えているかもしれない。平野ノラのテーマ曲をバックに登場する荻野目洋子が独唱する『君が代』と合わせ、一見の価値はある。


ちょっと横道に逸れるが、この放送の解説は篠塚和典が務めた。おそらくは千葉県出身だからという人選だろうが、何回か篠塚がジャイアンツのドラフト1位ルーキー吉川尚輝について語っているのを聞いたことがあるが、篠塚はひょっとして吉川尚を高校卒ルーキーと勘違いしているのではないかと感じることがある。篠塚の目には吉川尚はまだまだ一軍のレベルには遠いと映っているのか、身体作りからじっくりと時間をかけてということを何度か口にしていた。


話を元に戻そう。


個人的にはCS放送や、radikoで聞くローカル放送局のホームチーム寄りの実況が好きではないのだが、それは好みの問題なのでここでは言わない。ただ一辺倒でも良いから、客観的に事実を伝えて欲しいのである。


先月のジャイアンツ球場でのイースタン生観戦でこんな事があった。ジャイアンツの守備で無死一塁から相手がエンドランを仕掛けたが、打球は一塁手後方への小飛球。一塁手がバックして捕球。スタートを切っていた一塁手が慌てて戻り、投手が一塁ベースカバーに入って一塁手から送球を受けたが一塁走者の帰塁の方が早かった。ジャイアンツ贔屓の敗戦処理。の目にもそう見えた。この試合はファームの試合にしては珍しい審判四人制だったが、一塁ベース付近に一塁塁審と二塁塁審がいて、一塁塁審はアウトのジェスチャーをし、二塁塁審はセーフとジェスチャーしていた。敗戦処理。の斜め前のジャイアンツファンの男性は「アウトなのかセーフなのかはっきりしろよ!」、「説明しろよ、説明!」と怒鳴りまくっていたが、何のことはない。一塁塁審は一塁手が打球を直接捕球したから打者がアウトと判定し、二塁塁審は一塁への一塁走者の帰塁が早かったからセーフと判定していただけなのだ。テレビ観戦と異なり、スタンド観戦だと必要な説明を受けられないことは多々あるが、こういう贔屓の引き倒しの見本の様な人がテレビやラジオでプロ野球に接する際には実況アナウンサーの適切な実況中継が必要だろう。球場にいる時ほどではないにせよ、ファンは自分の都合の良い方に解釈しがちである。そんなファンに正確に事実関係を伝えられるスキルを実況アナウンサーに求めたいのだ。


この話は拡散すれば、解説者は、そして(自分を含む)ファンはかくあるべきという話に拡がりかねないが、それは当エントリーの目指すものではないのでアナウンサーに限定しておく。もっと、必要なことを身につけて欲しい。

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コメント

実況だ、ということを忘れているように思います。
球場で横に経験者を起き、目の前でプレーを観ている、それを正確に伝える…そこを考えて置けば、セイバーよりルール、守備位置の方が大切になる。
あと何でも「気持ちで」というのも嫌です。
当たり前ですからね。
いっぱい例が上がっていたので、僕もひとつ。
1アウト1塁で、ボールが外高めに外れ、それを打者が打った。捕手は立ちあがり盗塁阻止ポーズをとっていました。打球はショートゴロで 2塁を見ることなく1塁送球。場面は2アウト2塁に変わる。
この後解説者は、「あんな球を打っては行けませんね。何を考えていたのでしょう」
エンドランだから、ですよね。解説者にしてそういう人もいます。
野村監督がスワローズの指揮官になり、ミーティングでルールの講義をしたそうです。
それが始まる前、選手は「俺たちはプロだぞ」と思ったといいます。
でも講義を聞いたあと、あまりに知らないことが多く反省したようです。
だからより実況者は、ルールや戦術を知らなければならないんですよね。
意外に自分のポジション意外は知らなかったりするので、フォローする意味でも。

紘野涼様、いつもお世話になっています。

コメントをありがとうございます。

> 球場で横に経験者を起き、目の前でプレーを観ている、それを正確に伝える…そこを考えて置けば、セイバーよりルール、守備位置の方が大切になる。

やっぱりそうですよね。

> 1アウト1塁で、ボールが外高めに外れ、それを打者が打った。捕手は立ちあがり盗塁阻止ポーズをとっていました。打球はショートゴロで 2塁を見ることなく1塁送球。場面は2アウト2塁に変わる。
この後解説者は、「あんな球を打っては行けませんね。何を考えていたのでしょう」

捕手が立ち上がった時点で気づけよといった感じですね。

話は横道に逸れますが、私は二死一塁、フルカウントで一塁走者がスタートを切ったら捕手が立ち上がったのを観たことがあります。二軍の試合ですが。

野村監督のエピソードも野村監督らしいですね。落合にもありそうな話ですね。

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