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2017年6月 9日 (金)

ジャイアンツは陽岱鋼に何を求めているのか?

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ジャイアンツは今日(9日)ようやく連敗地獄から脱出した。昨日までの13連敗はあの暗黒の昭和50(1975)長嶋茂雄監督初年度で球団として唯一の最下位に終わった年の11連敗を塗り替える球団ワースト記録だった。その連敗地獄の最中、ジャイアンツは6日のライオンズ戦から陽岱鋼を一軍登録。直ちに「一番・中堅」でスターティングメンバーに入れて起爆剤としての役割を託したが、四戦目でようやくジャイアンツは連敗地獄から脱した。


敗戦処理。も当然陽岱鋼の一軍昇格を待望していたが、その直前の最終調整には疑問を感じた。


(写真:6日のライオンズ戦から一軍に加わった陽岱鋼。 20173月撮影)



冒頭の写真は、318日に行われたイースタン・リーグ開幕戦に出場した際の陽岱鋼だ。イースタン・リーグの開幕は一軍公式戦より早い。陽はイースタンで二試合に出場して、一軍のオープン戦に同行する予定だった。だが二試合目の出場時に、再び下半身の張りを訴えて戦列を離れた。それから約二か月、ようやく実戦に復帰した。



5/30 対BC新潟 一番中堅 3打数1安打1得点2打点 途中交代
5/31 対ベイスターズ 三番DH 3打数0安打
6/1 対ベイスターズ 一番中堅 3打数0安打(途中交代)
6/3 対マリーンズ 四番中堅 4打数1安打(途中交代)
6/4 対マリーンズ 四番右翼 4打数1安打


三軍で独立リーグのBC新潟を相手に一試合、二軍でイースタン・リーグ四試合に出場しての復帰だ。


敗戦処理。が疑問を感じるのは一軍昇格直前の二試合。陽は四番を打っている。


そりゃ、格で考えれば二軍なら陽が四番を打っても不思議ではない。だが一軍でリードオフマンを期待する選手を二軍だからといって四番を打たせる意味があるのかという点。


よくあるのは、今回の陽のように一軍昇格を前提に二軍の試合に調整出場する選手には少しでも多くの打席に立てるようにと一番や二番を打たせる例が多いと。陽のように一軍でも一番を打つような選手ならなおさらだが、クリーンアップを打つような選手でも二軍で一番を打つ例があるくらいだ。斎藤雅樹二軍監督が陽を四番で起用した意図が見えない。


加えて言えば、直前の4日の対マリーンズ戦、長嶋茂雄終身名誉監督の出身地である千葉県佐倉市で行われた試合ではセンターでなくライトを守っている。ジャイアンツの二軍に陽を外してでもセンターを守らせる選手がいるのかと思ったが、守備範囲は広くてもスローイングに難がある立岡宗一郎松本哲也はライトに不向きだから陽をライトに回したのだろう。今季から外野に回っている岡本和真もスローイングに不安があるので現状はレフトに固定されている。ライトを守れるのが陽という判断だったのだろう。さすがに一軍に上がってからの四試合では陽はセンターを守っているが…。


このイースタン・リーグでの最終調整の起用法を見ていて、ジャイアンツは陽に先立って打線のテコ入れのために、守護神のアルキメデス・カミネロを登録抹消してまでルイス・クルーズを一軍に上げていたくらいだから、陽もクリーンアップとして一軍で起用したいのかと思ったほどだ。確かにファイターズ時代の陽はセンターとしては不動だったが打順は陽の調子というよりも他の選手との兼ね合いで陽の打順が決まるのではないかと思えるふしがあった。特にファイターズの場合は昨年まで大谷翔平が打線に入るか入らないかで四番の中田翔以外の打順は流動的だった。因みに昨年の陽は中田欠場の際には四番も務めた。


話は脱線するが、ここ二試合のジャイアンツは一番陽の後の二番に坂本勇人を入れている。DHが使えるとあって陽から坂本勇、ケーシー・マギー、阿部慎之助、村田修一とつなぎ役を挟まず中心的役割の打者を繋いでいる。高橋由伸監督の苦悩ぶりがうかがえるが、敗戦処理。は陽のすぐ後ろに坂本勇を置くことに反対だ。何故かというと、陽の持ち味である機動力が、すぐ後ろにチームの主将を務める坂本勇がいることでいささか遠慮気味になってしまうことを心配するからだ。


陽の魅力はその俊足による盗塁だけではない。積極果敢なセンス溢れる走塁だ。ファイターズ時代は打席に大谷がいようが中田がいようが、陽は相手バッテリーの一瞬の隙を突く盗塁や走塁が売りだった。だがその自由奔放さを、さすがに移籍一年目、それも故障で出遅れた身としては遠慮がちになるだろうところに後ろに坂本勇、マギー、阿部…。そもそも走力が万全なのかという疑問もあるが陽の最大の魅力が封じ込められる危険性を危惧している。“角を矯めて牛を殺す”になりかねない。


話を戻そう。


陽に関しては上述のような疑問こそ感じるものの、体調が旧に復するにつれて一軍に昇格するステップを踏んでいたように思えるが、クルーズの場合はとても計画性があるとは思えなかった。


クルーズとカミネロの入れ替えにせよ、陽の昇格のタイミングにせよ、高橋監督ら現場主導ではなく堤辰佳ゼネラルマネージャー主導といわれている。そのことでジャイアンツファンから疑問の声が挙がっているが、別にGMが一、二軍の入れ替えの主導権を握ることを必ずしも悪いとは敗戦処理。は思わない。それに関しては後述する。


クルーズは外国人枠の問題もあり、本人の調子が上がるだけでは一軍に上がれるとは限らない。一軍にいる三人の外国人選手の誰かが極端に調子を落とすか故障をする場合に限られる。本来であれば故障はいつ起きるとも限らないのでクルーズは常にコンディションを上げておかなければならないのだが一軍に上がる直前のクルーズを見ていると、本人というよりチームとしてクルーズを準備していたのかという疑問が残るのだ。クルーズが一軍に上がる直前のファームの10試合でのクルーズの状況を見てみよう。


5/20 対ベイスターズ 五番DH 3打数0安打 途中交代
5/21 対ベイスターズ 欠場
5/23 対ファイターズ 五番DH 3打数2安打1本塁打1打点 途中交代
5/24 対ファイターズ 欠場
5/25 対ファイターズ 五番二塁 3打数1安打 途中交代
5/27 対ゴールデンイーグルス 五番DH 3打数0安打 途中交代
5/28 対ゴールデンイーグルス 欠場
5/30 対ベイスターズ 五番DH 3打数1安打 途中交代
5/31 対ベイスターズ 五番二塁 3打数1安打 途中交代
6/1  対ベイスターズ 四番二塁 3打数0安打 途中交代


10試合の内、3試合に欠場し、残りに7試合にはスタメンで出ているがフル出場した試合がない。二塁手で出た試合は3試合のみで、その試合でも打席が回らないからか途中交代している。DHで出た試合の途中交代は代打を送られたことを意味する。とても一軍昇格を目前にした選手の出場体系とは思えない。クルーズとカミネロの入れ替えに際して、報知の記者が事前に提言していたことから、外圧によって一、二軍の入れ替えが為されたとファンの間で囁かれたが、そんな噂が出るのもさもありなんという実態だ。このチーム10試合のクルーズの成績は21打数5安打で打撃の調子としては下降気味で、クルーズに貧打解消のテコ入れを期待するにしても何故このタイミングでという判断に至ったかも疑問が残る。


そのクルーズは一軍で今日まで7試合に出場して25打数4安打1打点。五番でスタートした打順は六番を経て八番に落ちている。カミネロの再登録が可能になるのは来週の12日だが、その日は月曜日で試合がない。12日にクルーズの登録を抹消して試合のある翌13日に再びカミネロと入れ替えになるのだろうか。そしてその13日には株式会社読売巨人軍の株主総会が行われる。㈱読売巨人軍の株主は読売新聞東京本社であり、そのトップは言わずとしれた…。今季の観戦でもFAで補強した選手が一人も試合に出ていないから高橋監督のせいではないと言っていた。堤GMは首を洗って待っていた方が良いだろう。


上に、“別にGMが一、二軍の入れ替えの主導権を握ることを必ずしも悪いとは敗戦処理は思わない。”と書いたが、一軍の監督と二軍の監督の間だけで一、二軍の入れ替えを判断させると、例えば一軍の監督が目先の勝ち星に目がくらむあまり故障がまだ完全に治りきった訳では無い選手を無理矢理一軍に上げるなどと言うことが断行されかねないからだ。


ジャイアンツにおいては古い話だが、1989年のペナントレース終盤に、リーグ優勝が間近に迫っていながらチーム状態が停滞していたときに一軍監督の藤田元司は起爆剤として二軍から吉村禎章を上げようとした。前年に外野の守備で栄村忠広と激突し、選手生命どころか日常生活にも支障を来しかねない大けがを負いながら復帰を目指して必死に戦っていた吉村を一軍医引き上げて起爆剤に仕様と考えたのだ。


だがこれに待ったをかけたのが当時の須藤豊二軍監督。吉村は二軍の試合に出始めてはいたが、まだ本調子では無い。一軍の試合で出場すればどうしても結果を求めて無理をしかねない。今ここで無理をさせたらひとつ間違えれば吉村のそれまでの努力が台無しになる。須藤二軍監督は反対したが、藤田監督は無理矢理一軍に引き上げた。最後には須藤二軍監督は「それだけゲーム差があっても吉村の力を借りなければダメなのか?」と藤田監督に対して声を荒げ、須藤二軍監督はこの年限りで退団する。吉村の復帰初打席の二塁ゴロに倒れて一塁を駆け抜けた吉村の姿に東京ドームの満員のファンとテレビの前のファンは感動の拍手を送ったが、その背景にはそんなシーンがあったのだ。



だから一軍、二軍双方の現場の意見を聞きながらも入れ替えの最終権限をGMが持つという考え方は間違いでは無いと思う。だが、ジャイアンツの場合、そのGMの手腕に疑問がある。


ジャイアンツの初代GMはあの清武英利氏だ。清武氏は球団代表として育成選手制度や二軍のフューチャーズの立ち上げに尽力し、その当時は渡邊恒雄会長の覚えも良かった。さらに編成面も全面的に掌握しようと、自らにGM職の肩書きを得ることに成功した。その後例の「清武の乱」があって失脚するのだが、その後、球団の反清武の度合いが強かったのだろう。清武氏以降の球団代表は就任と同時にGM職を兼務することになった。日本でもファイターズのようにGM制が成功している球団も中にはあるが、それはGM職を全う出来る人材がいるからで、球団代表にGMと言う肩書きを付ければ成功巣Rというものではない。


高橋監督と同じ慶應義塾大学野球部出身の堤GMは素人ではないのだろうが、目利きではないのだろう。そもそも清武初代GMも元選手の松尾英治GM補佐を腹心に据えていた。



また、ファンが疑惑の目を向けやすいという点では球団代表なりがGM職を努めて一、二軍の入れ替えなどに権限を持つと、親会社筋からの圧力を受けやすく、それが結果的に高橋監督を始めとする現場の足を引っ張る結果になっているのではと疑われるのである。特にこの連敗中には老川祥一オーナーが頻繁に球場に駆けつけて監督、コーチ、選手らに叱咤激励をしているそうだがそれが的外れな似ようでかえって現場を混乱させているとの報道が出ただけに、ファンの疑いの目は一層強くなる。


敗戦処理。も“由伸監督は必ずしも悪くない”的な同情論調には必ずしも賛同しないが、フロントに現場をバックアップする能力が欠如しているという疑問は当然にある。クルーズとカミネロの入れ替えを暴挙と一蹴したが、ようやく体調が戻った山口俊をクローザーで一軍に上げる等とやりかねないのではないかとすら危惧している<苦笑>


ジャイアンツファンは連敗を脱出して今夜くらいは祝杯をと言う気分だろうところに冷や水を浴びせて申し訳ないが、より不調のチームと対戦してやっと一勝を挙げただけで、まだ何の問題も解決していないのかもしれない。もちろん敗戦処理。も連敗の先には連勝街道があって欲しいと願っているが…。

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