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2017年5月18日 (木)

打率四割は難しい…

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ファイターズの近藤健介は18日現在、109打数47安打で打率は.431チームは既に公式戦の四分の一以上を消化しており、日本プロ野球史上初の四割打者誕生の期待が高まる。


ファイターズは昨日までゴールデンイーグルスと対戦していたが、この対戦を迎えるまでのこのカードで近藤は5試合で15打数3安打で対戦打率.200。しかも三回戦から五回戦まで三試合連続無安打と苦手にしていた。それが16日、17日の二連戦では3打数1安打、2打数1安打と二試合で4割のペースで打って打率を維持した。


「四割打者が見たい」。だが、これまで日本のプロ野球で誰も達成したことが無いという事実からもわかるように、打率四割という記録を残すことはとてつもなく難しい。


(写真:打率四割台と打ちまくるファイターズの近藤健介。 20175月撮影)

 

 



日本のプロ野球の年間打率の歴代トップ5を列記する。二リーグ制になってからの年間打率のトップ5だ。

日本プロ野球年間打率トップ5
.389 バース  1986
.387 イチロー 2000
.385 イチロー 1994
.383 張本勲  1970
.383
 大下弘  1951
(二リーグ制以降)


イチローがせめてもう一年くらい日本でプレーしていたら…と思うともったいない気がするが、1986年のランディ・バースの打率.389が最高で日本のプロ野球からは打率四割の選手は誕生していない。近藤健介が所属するファイターズは既に38試合を消化。公式戦の四分の一を終えて打率.431。日本プロ野球初の四割打者誕生を見たいが、まだまだ先は長い。


かつて、安打を打つことだけに専念すれば打率四割も打てるとほらを吹いていた現役時代の落合博満に対し、スポーツライターの玉木正之氏は、打率四割を打つことが絶望的に難しいということを説明する例としてアメリカ大リーグの最長連続試合安打の記録を引き合いに出して落合に迫ったという。


大リーグの連続試合安打記録は1941年にジョー・ディマジオが記録した56試合連続安打である。ディマジオはその56試合で223打数91安打、打率は.408だった。この記録を引き合いに出した玉木氏は落合に対して、「56試合連続安打の大リーグ記録を作ってもその間の打率は.408。ということは年間の全試合に安打を放っても打率四割に乗るかというレベル」といったという。落合はそれを言われても「まぁ、何とかなるだろ」と言ったそうだが<>


因みに連続試合安打の日本記録は1979年に当時カープの高橋慶彦33試合連続安打だが、この33試合の成績が139打数57安打で打率は.410になる。やはり打率四割を打つには全試合で安打を打つくらいでないとダメだと言うことだろう。


それでは日本のプロ野球で最も打率四割に近かった選手は誰かというと、上記の最高打率のバースが当てはまるが、より現実的だったのが1989年のジャイアンツのウオーレン・クロマティ。年間130試合だったこの年、開幕から打ちまくったクロマティは当時の年間規定打席数に達した時点でまだ打率四割以上を打っていた。つまり、これで残り試合を欠場すれば日本のプロ野球史上初の四割打者が誕生するところだった。この年のジャイアンツは優勝争いをひた走り、リーグ優勝と日本一を果たした。そんな状況でクロマティは普通に出続けて打率四割を切るが、96試合目の時点で打率四割をキープしており、これは日本のプロ野球史上最も襲い時点での打率四割キープである。


しかし、この年のクロマティは上述の年間打率の歴代トップ5に入っていない。この年の最終的なクロマティの打率は.378で歴代6位に当たる。最も長く打率四割をキープしていたクロマティは打率四割を切ってから反動が来たのか急激に打率を落としたということになる。もちろん、それでも打率.378は堂々たる成績だ。


技術的なことには疎いが、一昨年の活躍に比べて一年を通して不振にあえいだ印象がある近藤が、昨年の終盤に打ちまくったのを見て、ひとつの壁を越えたと勝手に思い込んでいたが、本当に昨年の終盤に何かを掴んだのかもしれない。


今の時点で近藤の打率四割達成云々を語るのは時期尚早だろう。それはわかっている。でも打率四割を見たい。それがダメならバースの年間最高打率を超えて欲しいと思うが、最も四割を長く維持していたクロマティはトップ5にも入らず、反動が大きいかもしれない。


今は近藤の後ろを打つ四番の中田翔がまだ絶不調から脱していないから、近藤が警戒されて歩かされるケースも目立つ。近藤の四球数は現在パ・リーグ最多で、それ故に打率が下がりにくいというメリットもある。もちろん、中田が復調すれば近藤へのマークの比重が薄まり、さらに安打を稼げるという期待もある。敗戦処理。は大谷翔平の打者としての復帰が近藤にとってのひとつの分岐点と想像している。


いずれにしても近藤の快打連発をもうしばらく見たい。チーム自体もあの10連敗の時期の地獄からは抜け出したもののまだ借金が8もある。近藤に打ち続けてもらうしかないのだ。

 

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