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2017年4月24日 (月)

鳥谷敬が試合に出続けるのは悪いことなのだろうか?

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タイガースの鳥谷敬の連続試合出場が19日のドラゴンズ戦で1767試合に達し、監督である金本知憲の記録を超えて単独二位になった。これで上にいるのは2215試合連続出場で一時は大リーグをも含めた最高記録だった日本記録保持者の衣笠祥雄だけだ。


長年、内野守備で最も負荷が多いといわれる遊撃手を務め、昨年まで連続フルイニング出場試合記録も続けていたが、成績不振と守備力の低下から途絶え、連続試合出場記録が継続中である。


素晴らしい金字塔だと思うのだが、一方で「記録のためだけに出場を続けている」とか「金本監督は自分が現役時代に記録更新のために出場を続けてきたから鳥谷を試合から外せない」だの、鳥谷の記録に否定的な声も多い様だ。


今の鳥谷が試合に出続けるのは悪いことなのだろうか?


(写真:連続試合出場記録が歴代2位になったタイガースの鳥谷敬。 2014年3月撮影)



敗戦処理。が,現在故障者続出に悩まされるファイターズのファンであることも影響しているかもしれないが、まず試合に出られないような故障を約12シーズンもしていないというだけで鳥谷敬と言う選手は素晴らしいと思う。試合に出られる選手に「試合に出るな」とは、なんて贅沢なという感じがする。


鳥谷の素晴らしいところは、ここ数年こそ衰えが顕著ではあるものの連続試合出場記録の大半を,守備では最も負荷のかかるポジションと言われる遊撃手で記録を続けてきたということだ。昨年で中断した連続フルイニング出場試合記録も歴代の遊撃手では最長だった。


個人的には記録優先で考えるならば二年前くらいの時点で三塁にコンバートした方が良かったと思う。また、昨年金本知憲がタイガースの監督に就任して「超変革」というスローガンを掲げたので、鳥谷のコンバートという大なたをふるうのかと思っていたが、鳥谷にはメスを入れず、今までにない若手選手の積極登用が「超変革」の目玉だった。推測だが鳥谷と金本監督、あるいは球団は水面下ではポジションの話をしていると思う。金本監督ないしは球団が昨年の時点では鳥谷の意思を尊重して遊撃手から動かさなかったのだろう。


金本監督自体、現役時代には連続フルイニング出場試合の記録保持者という鉄人ぶりで、幾度かの故障による中断を免れてきた鉄人どころか超人だったが、晩年は打撃はともかく守備範囲の衰えが目立つようになり、肩を痛めて外野手としてのスローイングが困難になってきた。


それでもタイガース球団にとって金本の連続フルイニング出場試合記録は聖域だったようで、2010418日の対ベイスターズ戦でスターティングメンバーから外れることで記録が止まったのだが、当時のタイガースの監督であった真弓明信は何度も何度も自問自答の末、決断に至ったという。金本本人にその旨を告げようと思ったら本人から「外して下さい」とも言われたという。


語弊はあるかもしれないが、外野手の金本と遊撃手の鳥谷とでは守備力の低下が及ぼすチームへの影響が異なる。昨年、鳥谷の連続フルイニング出場試合記録を667試合で止める決断をした金本監督の思いも複雑だったと思うが、衰えを隠す意味でも負荷の軽い三塁手に移してでも鳥谷の連続出場記録を続けさせる金本監督の起用法には個人的には賛成している。敗戦処理。はタイガースファンでないのでタイガースの球団事情に明るくないが…。


しかしタイガース球団は今季を迎えるに当たり、三塁手を本職とするエリック・キャンベルという新外国人を獲得した。遊撃手としては衰えた鳥谷が連続試合出場を続けるには内野手として負荷の多い遊撃、二塁以外での出場が好ましい訳で、球団を挙げて鳥谷の連続出場記録を後押しするならば,三塁手が本職の新外国人選手を獲得しないだろう。昨年まで所属していたマウロ・ゴメスと同じ一塁手を獲得するだろう。一般的には一塁手の方が長距離砲を探しやすい。また、ドラフト1位で獲得した白鷗大学出身の大山悠輔も本職は三塁手だ。


ましてや金本監督はシーズン前には鳥谷に対し、鳥谷に代わって遊撃手としてレギュラーになりつつある北條史也との競争に勝てと発言していた。


北條は年齢的には昇り調子の選手。それこそ北條が不測のケガでもしない限り、普通に考えて鳥谷に勝ち目はないだろう。金本監督は本当に鳥谷を見放した(“干す”という意味ではない。実力優先にしたという意味)のかもしれないが、新外国人のキャンベルは左手首腱鞘炎で開幕から一軍を外れている。また昨年のタイガースで最も多く三塁の守備に付いたのは北條で64試合だったが、次に多い52試合に出場した今成亮太は元来が捕手で守備での評価が高くないらしく、また昨年の途中からの打撃不振から脱却できずに二軍暮らしである。


そんなこんなで今季の鳥谷は三塁のポジションを掴み、開幕戦で「七番・三塁」での出場を果たした。打撃も好調で、23日までで66打数20安打、打率.303。今のところは敢えて外す理由もない。金本監督の記録を抜いて連続試合出場記録で歴代単独2位になった試合でサヨナラエラーを記録したこともあり、守備面でのさらなる衰えを露呈した。鳥谷の記録継続に否定的な“論客”達からは「それ見たことか」という声も寄せられているが、仮に記録継続のための出場だとしてもフルイニングではないので、必要に応じて守備固めの選手と代えれば良いだけの話だ。


“記録のための記録”を否定したい人が多いのはわかる。広尾晃さんのブログ「野球の記録で話したい」でも鳥谷敬は連続試合出場記録を自らカットすべき というエントリーを立てておられ、自分から記録中断を申し出るべきとの主張を唱えている。コメント欄にも同調する意見が多いようだ。だが、鳥谷でなければタイガースの三塁手を誰にすべきかに言及しているコメントは皆無。広尾氏すら言及していない。敗戦処理。も個人的には“記録のための記録”は好きではないが、現状の鳥谷には当てはまらないと思う。確かに金本の現役時代や、衣笠祥雄でさえ現役の最後の方は見苦しいとも思える記録継続にこだわった起用が為された。だから鳥谷をというのはわかるが、少なくとも今季の鳥谷には当てはまらないだろう。


責められるとすれば、昨年の連続フルイニング出場試合記録が止まった頃だろう。あの頃は金本監督の温情で連続試合出場記録だけは続けてもらった感じがした。ただ、二度目はないだろう。ウエスタン・リーグでは22日、キャンベルが三塁を守り、今成は一塁、大山がDHでスタメンと三塁手候補の三人がスタメンに名を連ねた。守備での衰えを隠せない以上、鳥谷は打撃で結果を出し続けるしかない。


鳥谷は打撃が下降したとき、あるいは無理すれば出られるようでも故障した場合には自ら出場を取り下げなくても今度は金本監督が決断するだろう。試合に出られる選手が自らそれを取りやめる必要は,今はない。


少なくとも敗戦処理。は鳥谷は、たとえ記録継続のためという側面はあるにせよ、試合二で続けるのは悪いこととは思えない。

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