フォト
無料ブログはココログ

« 鳥谷敬が試合に出続けるのは悪いことなのだろうか? | トップページ | 前回登板で初回に7失点した斎藤佑樹、今日も初回に2失点。-斎藤登板でざわめくジャイアンツファンをさらに驚かせた超ビッグなサプライズとは!? »

2017年4月29日 (土)

巨人対阪神戦はファームでも“伝統の一戦”なのか!?

Cdsc_5070
ゴールデンウイークの初日、それでなくてもファームの試合といえどもお客さんがいっぱい集まる祝日にジャイアンツのファームはよりによってタイガースとのファーム交流戦を組んだ。ファームがウエスタン・リーグに所属するタイガースを迎えて今日と明日の二連戦。もちろん一軍の交流戦同様、ファームの交流戦も公式戦の一部だ。


「昭和の日」らしく、昭和の一時代を築いた斎藤雅樹掛布雅之が率いるファーム版伝統の一戦。ジャイアンツ球場の試合では異例の3,063人もの入場者が集まるなか、平成の今、明日の一軍の舞台を狙うヤングジャイアンツが球場を駆け巡って“伝統の一戦”を制した。


(写真:試合開始前にメンバー表の最終確認を行う斎藤雅樹、掛布雅之の両監督。公認野球規則では試合開始5分前と定められているが、定刻の1分前…)

 

 

まぁ、斎藤雅樹は「平成の大エース」と呼ばれているが…。

試合前のスコアボードにはこんなフレーズが書かれていた。
Cdsc_5032
この対戦は二年前にもファーム交流戦として組まれ、やはり初日は3千人を超す入場者が訪れ、この年からファームの活性化を目指して「GⅡプロジェクト」を立ち上げた久保博球団社長は大満足だったと言うが、相手球団の人気で入場者数を稼いで売り上げを増やして、目的の趣旨に合っているのだろうかという疑問が残る<苦笑>。もちろん、球団の目論見とは別に、単に滅多に見られないウエスタン・リーグに所属するタイガースのファームを観ることが出来る機会なので敗戦処理。はジャイアンツ球場に足を運んだ。


もっとも、タイガースのファームの試合を観るのはこれで三年連続。この六年間で五回目だが…。


ジャイアンツ球場は開場が試合開始の3時間前。早めに行けばホームチームの打撃練習の一部を観ることが出来る。少し遅れた敗戦処理。は幸いにもいつもの席辺りを確保した。打撃練習がジャイアンツからタイガースに切り替わる。


タイガースの打撃練習が始まり、打撃投手に注目した。二年前のこの対戦では、かつてJFKと呼ばれた盤石の「勝利の方程式」の一角を担った久保田智之が打撃投手を務めると三塁側のファンから大声援が上がったからだ。
Cdsc_5015
だが、打撃投手を務めていたのは山田勝彦コーチだった。ファームの試合では(特にビジターは)打撃投手でなく監督やコーチが打撃投手を務めること自体は珍しくないが、山田コーチはバッテリー担当。自分の担当を見ないで良いのだろうか!?タイガースのファームの打撃を指導しているのは打撃兼野手総合コーチの今岡真訪と打撃コーチの濱中治。今岡コーチはバッティングケージの後ろに張り付いていたが、濱中コーチの姿は見当たらなかった。大山悠輔ら遠征に来ていないと思われる選手もいるから居残りで指導しているのだろうか?


因みに久保田は昨年限りで打撃投手からプロスカウトに異動したそうだ。



そして、掛布雅之二軍監督もケージの後ろに。ストレッチをしながら狩野恵輔らの打撃をチェックしていた。
Cdsc_5022
昨年の鎌ケ谷でのファーム交流戦ではイニングの合間に選手交代を告げにちょこっとグラウンドに出てきただけでそのたびに大歓声だったが、今日はそこまでではなかった。しかし、さすがは「ミスタータイガース」。冒頭のメンバー表確認で登場した際には一塁側からも歓声が起きていた。


だったら江川卓も…と思うのは敗戦処理。くらいか…。


先発はジャイアンツが一軍で二度先発した後に二軍落ちした吉川光夫,タイガースはドラフト2位ルーキー、小野泰己。キャンプ、オープン戦の時期には一軍で先発ローテーションの一角を担うのではと期待されていた投手だ。


一回裏、ジャイアンツは安打と四球の走者がボークで二、三塁に進んだ二死二、三塁から「五番・DH」スタメンの柿澤貴裕。ところが柿澤、打ちにいってワンバウンドした打球が左目の辺りに当たった様でその場に崩れ落ちた。
Cdsc_5174

Cdsc_5175

Cdsc_5178
立ち上がって左目を押さえたまま歩いてベンチに戻ると代打、堂上剛裕が送られた。堂上は力なく投ゴロに倒れ、ジャイアンツは先制機を逃した。堂上はこの打席を含め今日の三打席、いずれも力のない打球の内野ゴロ。寂しく映った。



有名な「DH・今村」事件で知られるように、スターティングメンバーに起用された指名打者には第一打席を終えるまで交代が出来ない。もちろん今回のように負傷の場合は例外だが、一軍を含めて指名打者に第一打席で代打が送られたケースはきわめてレアなのではないか?


もちろん、そんなことより柿澤の容態が心配だが…


この試合ではもう一人、先発の吉川光が六回表に先頭の陽川尚将の打球を足に受けて降板した。実はこのシーン、敗戦処理。はトイレに行っていて生で観ることが出来なかった。五回終了のハーフタイムで、今日も丘の湯のチケットすら当たらなかったなと思いながらトイレに行ったのだが、いつも以上の人の入りで想定以上に時間がかかり、先頭打者の打撃に間に合わなかったのだ。先程、録画しておいた日テレG+の中継で確認した。


その吉川光、六回途中で無念の降板となったが、三回表に集中打を浴びていた。


0対0で迎えた三回表、先頭の緒方凌介に二遊間を破られた。
Cdsc_5192
この緒方、敗戦処理。が三年連続で観ているタイガースのファームの、イースタンのチームとの交流戦に唯一、三年連続でスタメン出場している。いや、だからどうとは言わないが…。


二塁に進められた後に二死から三番の伊藤隼太には右翼線に、四番の陽川には左中間を破られる連続適時二塁打で
2失点した。
Cdsc_5202

Cdsc_5206


ファイターズ時代に一軍で投げていたときにも散見された、全体を通せばまずまずの投球結果であっても特定のイニングに乱れるという吉川光のパターンだ。
Cdsc_5134
このイニング以外は丁寧に抑えていただけに残念である。



因みに2点目のタイムリーを放ったタイガースの四番打者、陽川はジャイアンツが2009年の育成選手ドラフトで指名したものの入団を拒否された選手だ。四年後の2013年のドラフト会議でタイガースから(支配下の)3位で指名されてタイガースに入団した選手だ。余談だが育成選手ドラフトで指名した選手に入団を拒否されたのはジャイアンツだけで、この陽川と2015年の育成ドラフトで松澤裕介に故障を理由に入団を辞退されている(2016年に再度育成選手ドラフトで指名して入団)

(※ 内橋さんからコメントで指摘いただいた通り、他に2014年の育成ドラフトでドラゴンズが育成1位指名の東海大相模、佐藤雄偉知投手に入団を拒否された例があります。ご指摘に感謝します。)


Cdsc_5154
2
点を追う形になったジャイアンツは小野に苦戦していたが、五回裏に河野元貴の安打と吉川大幾の四球から作った二死二、三塁のチャンスに三番の北篤がきれいに二遊間を破って二者を迎え入れ、2対2の同点とした。
Cdsc_5247
北が打ち上げて失敗したというニュースはネットで知ったが、こちらは打ち上げずにゴロで破って同点に成功した。この日の北はこのタイムリー以外の四打席はすべて四球と死球。早朝にあんなことがあったので北に対する警戒の度合いは高まった様だ


この2対2から六回表に吉川光が先頭の陽川の打球を受けて降板するのだが、急遽登板したのがドラフト7位ルーキーの廖任磊(りゃお れんれい)。
Cdsc_5265
ようやく“りょう・にん・らい”でスマートに変換できるようになった<>陽岱鋼のように読み通りの“ようだいかん”で一発で変換できるようになるにはこれからの頑張り次第か?


写真の様に身長2mcmの体格を利した豪快なフォームが売りなのだが、いわゆる緊急登板だったのか,何か落ち着きのないマウンドだった。前半にブルペンで投げているのは(身体が大きいので)識別できていたので準備不足は無いと思ったが…。


代わりばな無死一塁から今成亮太に一、二塁間を破られて無死一、三塁とされると続く狩野にセンター前に運ばれ、あっさりと勝ち越される。
Cdsc_5270
続く森腰祐人の送りバントを廖は自ら軽快にさばいて三塁で封殺したものの、なおも続く一死一、二塁から長坂拳弥にフルカウントからレフト前に運ばれて2対4とされた。
Cdsc_5279
この長坂という捕手、前からいたかなと思って選手名鑑を見たら東北福祉大学からドラフト7位指名で入団したルーキーだった。守備中での捕手としての所作が手慣れた感じがしていたのでルーキーと聞いて驚いた。一軍の作戦兼バッテリーコーチ、矢野燿大の大学の後輩。こういう選手に出会えるからファーム交流戦はありがたい。


吉川光が残した走者を含め2点を奪われた廖だったが、意外な一面を見た感じがした。森腰のバントを封じた場面は、馬鹿正直に投手の前に転がったバントだったが無駄のない軽快な動きで三塁に送球して二塁走者を三封したし、無死一塁から今成に一、二塁間を破られたときにも打球が右方向に飛んだと思ったらすぐに一塁方向に走る姿勢を見せ、一、二塁間を抜かれたらすぐに三塁のバックアップに向かう切り替えの早さも見せてくれた。一軍のクローザー、アルキメデス・カミネロが抑えに失敗した13日のカープ戦であまりにもお粗末なバント処理を見せてその後に乱れ打ちを食らったのが今も印象に残っているが、廖の動きの良さは将来に期待を持たせる。


2点ビハインドの七回表には森福允彦が登板。
Cdsc_5329
六回、七回と表のタイガースの攻撃の時にだけ雨が降り、前列の席の人の傘で撮影しづらい中、森福は二死から二安打を浴びたものの無失点に凌いだ。



再び2点を追う形になったジャイアンツは七回裏に反撃。攻撃前のジェット風船飛ばしでは本家タイガースファンに負けていたが、打線は目を覚ました。
Cdsc_5313
この回から登板の三番手、かつては一軍でも貴重なショートリリーフをこなしていた高宮和也から吉川大の安打に四死球をからめて一死満塁とする。打席に四番の岡本和真を迎えたところでタイガースはサウスポーの高宮から、昨年までホークスに在籍していた右投手の柳瀬明宏にスイッチ。



敗戦処理。の前ではあまり打たない岡本だが見事にレフト前に運ぶ2点タイムリーで4対4の同点とした。
Cdsc_5383
タイガースはジャイアンツ打線がここから左打者が四人続くこともあってすぐに柳瀬からサウスポーの山本翔也にスイッチ。ジャイアンツも左打ちの堂上に代えて右打者の坂口真規を代打起用。坂口の打球は典型的なゲッツーコースの遊ゴロだったが植田海がお手玉。一死満塁とチャンスを拡げた。


Cdsc_5402
ここで辻東倫が左対左を苦にせず、引きつけて引っ張ってライト前に運び、二者を迎え入れて
64とこの試合初めて勝ち越した。


Cdsc_5422
逆転した直後の八回表には谷岡竜平が登板。二死満塁のピンチを招いて四番の陽川を迎えるが、三塁ゴロに打ち取り、吉川大が二塁走者の俊介より早く三塁ベースにタッチしてピンチを切り抜けた。
Cdsc_5449


岡はオープン戦での好投が認められて開幕一軍入り。なまじ初登板から結果を出したからか、三試合目の登板が、エース菅野智之が同点に追いつかれてなおも走者を残した場面での登板で勝ち越され、アウトを取れずに降板。翌日の登板でも2失点するとあっさりと二軍落ちした。信賞必罰と言えばそれまでだが、新人投手を使いながら育てようという姿勢が全く見えない処遇だった。今、一軍では谷岡が務めた役割を篠原慎平が担っているが今夜の一軍戦では0対0の七回裏に登板して雄平に本塁打を浴びて敗戦投手になっている。こんな起用法をしていれば篠原も谷岡の二の舞になりかねないが、今日の谷岡を見る限りではその時が来ても篠原と入れ替わって一軍に返り咲くかというと微妙。


ジャイアンツは八回裏にも藤村大介が絵に描いたような見事なセーフティ・スクイズを決めて1点を追加し、九回表には戸根千明をつぎ込んで三人で抑えて7対4で逆転勝ちした。
Cdsc_5481



29日・ジャイアンツ球場】
T 002 002 000 =4
G 000 020 41× =7
T)小野、島本、●高宮、柳瀬、山本、石崎-長坂
G)吉川光、廖、○森福、谷岡、S戸根-河野
本塁打)両軍ともなし


敗戦処理。が生観戦するファーム交流戦はウエスタン・リーグのチームが勝つことが多いが、今日は鮮やかにジャイアンツの逆転勝ちだった。タイガースは一軍が本拠地甲子園でのデーゲームということもあってか、公認の応援団が外野寄りの三塁側スタンドに陣取り、鳴り物入りの応援を展開していた。二年前の時には終始同じヒッティングマーチの繰り返しだったが、昨年の金本知憲監督による「超変革」の方針で一軍に引き上げられた若手にもオリジナルのヒッティングマーチが作られたのか、何種類かを演奏し分けていた。


ジャイアンツの方は、そもそも公認応援団が来場することが少ない上に一軍が神宮球場でナイトゲーム。いつも外野寄りの一塁側スタンドで声を張り上げて応援している人が大声で応援をリードしていたが多勢に無勢という感じは否めなかった。もっとも、敗戦処理。の席の周囲の女性ファン達からは「くたばれ讀賣」のコールに対して「わぁ、凄い。甲子園に来たみたい!」と受けていた。


負傷した柿澤と吉川光のその後が心配だが、見応えのある試合観戦となった。



ところで、この対戦はファームでも“伝統の一戦”なのだろうか?


伝統とは歴史の積み重ねによってつくられるものだと解釈しているが、そもそもファームは経費節減のために球団の所在地でリーグを分けており、宿命のライバルであるジャイアンツとタイガースもこういう時以外、公式戦では顔を合わせない。だが、一軍で交流戦が採用された2005年、ジャイアンツはファームの開幕戦でいきなりタイガースとの交流戦を組んだ。両球団とも遠征をしての交流戦に前向きである。そういう意味では将来的にはファーム版“伝統の一戦”となり得るのだろう。費用の問題もあるが、もっと多くの球団が年に一度で良いから交流戦を組んで欲しいものだ。ファンの興味というだけでなく選手達にとってもプラスになるものは多いのではないか?


少なくとも今日のタイガースファンにとっては“伝統の一戦”なのだろう。同じファーム交流戦でもファイターズ相手とジャイアンツ相手とでは口撃の気合いが桁違いだ。

« 鳥谷敬が試合に出続けるのは悪いことなのだろうか? | トップページ | 前回登板で初回に7失点した斎藤佑樹、今日も初回に2失点。-斎藤登板でざわめくジャイアンツファンをさらに驚かせた超ビッグなサプライズとは!? »

コメント

育成選手ドラフトで指名した選手に入団を拒否されたのは
ドラゴンズもあったと思います。
2014育成1位 東海大相模 佐藤雄偉知
Honda鈴鹿へ入団

内橋様、コメントをありがとうございます。

> 育成選手ドラフトで指名した選手に入団を拒否されたのは
ドラゴンズもあったと思います。
2014育成1位 東海大相模 佐藤雄偉知

ご指摘ありがとうございます。

調査不足でした。2014年秋に行われた育成ドラフトでドラゴンズが1位指名した佐藤雄偉知投手に入団拒否を受けていますね。

> Honda鈴鹿へ入団

社会人に進んだので、三年経って今秋のドラフト会議の対象選手になりますね。

エントリーに、ご指摘いただいた旨を記して加筆させていただきます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/602714/65214160

この記事へのトラックバック一覧です: 巨人対阪神戦はファームでも“伝統の一戦”なのか!?:

« 鳥谷敬が試合に出続けるのは悪いことなのだろうか? | トップページ | 前回登板で初回に7失点した斎藤佑樹、今日も初回に2失点。-斎藤登板でざわめくジャイアンツファンをさらに驚かせた超ビッグなサプライズとは!? »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック