フォト
無料ブログはココログ

« こんなオーダーが観たい!-2017年パ・リーグ篇 | トップページ | 大谷翔平がWBCでの“投手”断念。ならば打者としても辞退した方が良いのでは!? »

2017年1月29日 (日)

ながさわたかひろさん、木場に進出

Adsc_3406
敗戦処理。にとってのオフシーズンの恒例行事のひとつ、ながさわたかひろさんの個展に今日(29)行ってきた。場所は、例年の神楽坂を飛び出して、木場にあるEARTH+GALLERY。今日が初日なのでオープニングイベントやレセプションが行われた。



年々、人の輪が大きくなっていく。


(写真:個展初日のトークイベントを行った、ながさわたかひろさん<左>と市川真人氏<右>)



◆ ながさわたかひろ 個展「レッツゴー!ながさわたかひろ、その愛のカタチ。」

今回は例年の神楽坂、eitoeikoではなく、木場のEARTH+GALLERYで開かれている。Eitoeikoに比べると、かなり広い。実はながさわたかひろさんは昨シーズン、スワローズを追いかけていない。昨シーズンはマリーンズを描いていた。敗戦処理。がそのことを知ったのは昨年8月の「プロ野球音の球宴」。
Cdscn2254_2
ゲスト出演されたながさわさんが音球のご両人、ファンタスティック・ ピッチング・マシーン中嶋さんとヨシノビズムさんとのトークで語るまで知らなかった。



昨年はマリーンズだけでなく、家が近いことから描き始めたというサッカーのFC東京や、自身が参加している草野球の試合も描いていたようだ。
Cdsc_3399_2
広い壁一面に、スワローズ戦を題材に書いていた頃の作品が並んでいる。



トークイベントは文芸評論家で早稲田大学准教授の市川真人氏が出演。案内で送られてきたダイレクトメールではトークイベントのタイトルが「野球とハイカルチャーが交差する場所」となっていた。「ハイカルチャーって何!?」というのが正直なところだが、どこかで聞いた名前だなと思っていたら司会者が市川氏をTBSテレビの毎週土曜日放送「王様のブランチ」で毎週書評のコーナーに出ている方だと紹介していた。土曜日の朝といえば、こじるりに癒されながら「サタデープラス」で目覚め、そのまま同じTBSテレビの「王様のブランチ」を見ている。市川氏のコーナーと、瞬間最大視聴率ランキングを見ながら家を出るのがパターンだ。


トークショーではながさわさんと市川氏の他に司会進行役がいたが、ほとんど市川氏が仕切ってながさわさんとの対談形式となった。
市川氏はながさわさんから、最初に描いた球団がゴールデンイーグルスだった理由、一場靖弘に自分を投影した理由、スワローズを離れてマリーンズに対象を変えた理由などを聞き出していた。「王様のブランチ」でなじみのある流暢な口調。冒頭の写真でもわかるようにカープファンなのでカープネタを小ネタにはさんでの軽妙なトークとなり、ほとんど司会者に仕事をさせなかった<>。また、こういう小規模のトークイベントにはありがちな、トークに一々反応するお客さんがご多分に漏れず、いた。最前列の女性が度々トークに口を挟み、出演の二人を戸惑わせ、他のお客さんに不思議がられていた<苦笑>。


あまり書くとネタバレになるので省くが、来週25日にも18時から美術史家で明治学院大学教授の山下裕二氏と「美術家・ながさわたかひろを解読する」と題するトークイベントを行うので、再び掘り下げられることもあるだろう。興味のある方は現地でぜひ聞いていただきたい。


ながさわさんは自身の立場を“選手”と位置づけている。会場に訪れるながさわさんのファンの常連さんはこのスタンスを理解しているだろうが、会場に来ている人が全員そうだとは限らない。だから市川氏もながさわさんが何故“選手”を名乗るのかを聞き出そうとするのだが、話があっちこっちに飛ぶ。まあおそらくはながさわさん自身も理路整然とは説明出来ないであろうことを、深く追求しようとするのも如何なものかと思うが…。


Cdsc_3417
ながさわさんの経歴は選手名鑑風に書けば“楽天-ヤクルト-ロッテ”という感じになる。芸能人などで、昨年「カープ女子」と名乗りを挙げた人の中には、「カープ女子」と名乗っておけば仕事が増えるという目論見の人もいたようで、そういう芸能人を「ビジネスカープ女子」と揶揄する呼び方があるという。そうであるならば、さしずめ、ながさわさんは「ビジネス野球画家」的に思われているかもしれない。「この間までヤクルトを描いていて、今度はロッテか?」と思う人もいるだろう。しかしそうではないのだ。ながさわさんは“選手”なのだ。選手は所属する球団のためにプレーする。当たり前のことだ。それを理解しないとながさわさんのスタンスは理解出来ない。



例えば、最下位に終わった2014年のスワローズに関して一年間描いた作品を球団に届けたときには「今年は成績が伴わなく…」とお詫びしながら、ながさわさんは届けるという。「成績が伴わなかったのはながさわさんでなくて、あの選手達(壁に貼ってあるスワローズの選手の絵の方を指さし)でしょう」と市川氏が突っ込みを入れて会場も爆笑になったが、ながさわさんが選手である以上、チームと連動しているのだろう。


昨年のながさわさんは、マリーンズを描きながら、家が近いという理由で興味を持ち始めたFC東京の試合も追い始めた。自身が参加する草野球の試合の絵もあった。
Cdsc_3414

でもさすがに「両方を追うのは無理。FC東京を諦めた」だそうだ。


トークイベントの最後に今後の活動を聞かれたながさわさんは、東京都町田市の町田市立国際版画美術館からのオファーや、岡本太郎美術館に作品が展示される件を語ってくれた。


町田市立国際版画美術館では、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けての連動イベントを企画していてながさわさんにオファー。その関連で町田市に本拠地を置くサッカーJ2リーグに所属するFC町田ゼルビアを描くことになった。昨年、マリーンズとFC東京を両方描こうとして途中で挫折したながさわさんだが、それでもマリーンズの石垣島キャンプには行くという。どうなるか?


また、第13回岡本太郎現代芸術賞特別賞受賞者として岡本太郎記念館企画展TARO20年/20人の鬼子たち」に出展するという。


ながさわさんの活動の幅が拡がるのは素晴らしいことだが、個人的には野球“選手”ながさわさんを追いかけたい。今回の個展でも広い壁の一方の面には「に、褒められたくて」の作品群が並んだ。
Cdsc_3405
恥ずかしながら知らない人も少なくなく、無知を痛感した。



そういえば、この日は高田文夫さんの姿もあった。
Cdsc_3400



縁があって2011年の暮れに初めてeitoeikoを訪ねて以来、毎冬、ながさわたかひろさんの個展を見に行っている。今回の個展は、年賀状の形式でのダイレクトメールをいただき、迷わず初日に行こうと決めた。住所を記帳したのは一度だけと記憶しているが、律儀に毎回案内を下さる。年々、人の輪が大きくなっているから、案内を出す枚数も鰻上りなのでは!?


思えば、かつてのながさわさんは、どちらかというと口下手でインタビューでのやり取りなど、周りで聞いている方が冷や冷やする感じもあった。しかし今日の市川氏とのトークでは、会場の準備が今日の朝までかかった疲労困憊状態とは思えない快活ぶりであった。


“活動の幅が拡がるのは素晴らしいことだが…”と安直に書いてしまったが、ながさわさんにも活動の幅を拡げざるを得ない面があるのだろうことは容易に想像出来る。そのためには“選手”ながさわの占める割合が低くなってしまうのも避けられないかもしれない。野球以外のながさわさんの作品の対象となっている人物に疎い敗戦処理。にとってはいささか寂しい点もあるが、それがあってこそ、ながさわさんが“選手”であり続けられるのかもしれない。


 ながさわたかひろ個展 レッツゴー!ながさわたかひろ、その愛のカタチ。EARTH+GALLERY 東京都江東区木場31817 1階
東京メトロ東西線 木場駅3番出口から徒歩6
同東西線・大江戸線 門前仲町駅1番出口から徒歩10
2017129日から21211:0019:00 月曜休館 最終日は17:00まで。

今後のトークイベント(トークイベントのみ入場料1000円=1drink付/予約不要)
2518:00~「美術家・ながさわたかひろを解剖する」ゲスト山下裕二氏(美術史家・明治学院大学教授)

 ながさわさん御本人の来館予定は未確認です。

最後に、これまでながさわたかひろさんの個展を訪ねた際のエントリーを列記しておく。


2015年12月18日付もはや12月の風物…ながさわたかひろ展「プロ野球画報 エピソードVI/最後の聖戦」 

2015年1月10日付新・プロ野球画報~ながさわたかひろの逆襲~がスタート!!

2013年12月3日付今年も“ながさわたかひろ展プロ野球ぬりえ2013~新たなる希望~”が始まった。

2012年12月15日付継続は力なり!-ながさわたかひろ展「プロ野球ぬりえ2012~魔球の伝説~」に行ってきた。


2011年12月19日付ながさわたかひろ展「応援/プロ野球カード」に行ってきた。

 

« こんなオーダーが観たい!-2017年パ・リーグ篇 | トップページ | 大谷翔平がWBCでの“投手”断念。ならば打者としても辞退した方が良いのでは!? »

コメント

きのうは展覧会にお越し下さりありがとうございました。
しかもこのような記事まで書いていただき…嬉しいかぎりです。
自分のやっていることを理解してもらうのは、なかなか大変なことなのですが
こうしてしっかり伝わってるということを目にすると励みになります。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します!

ながさわたかひろ様、お忙しいところ、コメントをいただきありがとうございます。

> きのうは展覧会にお越し下さりありがとうございました。

こちらこそ素晴らしい作品を拝見させていただき、ありがとうございました。

> 自分のやっていることを理解してもらうのは、なかなか大変なことなのですが
> こうしてしっかり伝わってるということを目にすると励みになります。

私も表現力が稚拙なので、自分が感じたものをどれだけ表現できているか何とも言えませんが、多くの人に広まって欲しいものです。

今年は本当に多方面での活躍をしていただけそうで、私も楽しみにしています。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/602714/64826800

この記事へのトラックバック一覧です: ながさわたかひろさん、木場に進出:

« こんなオーダーが観たい!-2017年パ・リーグ篇 | トップページ | 大谷翔平がWBCでの“投手”断念。ならば打者としても辞退した方が良いのでは!? »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック